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其の参
無意識
しおりを挟む今日は寒いけれど晴れている。クリスマスが近いのね。どんな景色をみているのかな君は。あゝ波の音が聴きたいよ。
昨夜生々しい夢をみた。大きな波に飲み込まれ死を覚悟したけど、不思議と恐怖を感じなかったし、パニックにもならなかった。冷静に思考していた私がいた。
眠る前には君と逢っていることを想う。ぬくもりを感じて、そのまま夢の世界へ。たまに怖い夢もみるけど、ねつきが良くなったよ。
通りすがりの女性に、彼女が履いていた厚底サンダル靴のかかとで、アキレス腱のとこをスパッとやられたよ。あっという間の出来事で、彼女は気付きもしなかった。思わぬ人の思わぬ物が、理由も意志もなく傷つけるんだ。
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無意識の凶器?の攻撃には防御は不可能。
事故の恐ろしさはそこにあるのだろう。
あの靴にはきっと金属がついてたに違いない
などと思ったけれど、
おそらく普通に新しい靴の厚底の端っこだったのだろう……。
時と場所と諸条件が揃うと、
怪我なんて考えられない状況で、
こんなことが起こるんだねえ
っと今は思えるけど、
傷つけられた時はぶつけどこのない、
痛みと怒りが私の中で渦巻いてた。
無意識ほど恐ろしいものはない。
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