世界の全てはこのツイッターにかかっている

高みき

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25.ワラキアの闇

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「やったよワラキア!フォロワーが一万を超えた!これで帰れるぞ!」
 瞬間的に叫んでいた。喉を震わせた音はすぐに、空間に吸い込まれて消えた。
「ワラキア?」
 私に背を向けるワラキアから、返事はない。
 「どうしたの?」
 彼の顔を見ようと、回り込む。大丈夫? 掛けようとした言葉が、喉の奥でつっかえた。
 彼の瞳に、光は無かった。

「僕は、嘘つきなんだ」
感情のない声が、私の鼓膜を僅かに震わせた。
 「どういう…」
自らの声は気持ち悪いほど掠れている。
「君は帰れないよ」
「えっ」
言葉にならない。
 帰れない?
 元の場所に?
 家族にも会えないの?
 せっかくまた仲良くなった唯ちゃんにも?
 私は目の前が真っ暗になるのを感じた。

「もし…君が戻りたいと言っている世界なんてとうに存在していないって僕が言ったら? 君がツイッターで触れ合った人々が、全て白の世界や僕を作った創造主による、精巧なプログラミングだとしたら?」
淡々と続ける彼の声は、わたしの心には響かない。
「もし、もし….」
そこでワラキアは言葉を切った。
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