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神隠し捜索隊(異世界オープン)

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 山には、昔から神隠し捜索隊というのがある。神隠しにあったものを皆で探し出すのだ。

 私が先祖代々引き継いだ神社は、何十年に1回、扉を開いてヘルメットを被った山のもんが次から次に中に入って行って、神隠しにあった人を探してくる捜索隊が組まれる。

 今の言葉でいうと、神社のその扉は異世界オープンだ。言葉ではうまく表現しきれない修羅場と楽園がその奥には待ち受けている。

 むかーしから、別の世界がありよった。私らはこっちの人の世界で生きとる。こっちの世界でブー子の夢を叶えることが、今の私の目標だ。

 でも、この先どこかで、またその扉を開けなければならない時が来たら、その時はサウナから飛び出してでも、私は自分の役目を果たそうと思う。


                 完
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