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共犯の結果 ※

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 私は今まで一度も男性とそれをしたことがなかった。夫であるイーサンは、そういう意味では指一本私に触れなかったから。こうして、もはやイーサンは立ち止まるきっかけを完全に失った。
 
 

 やっ……いあぁっ……あぁっ……やあぁっ……あぁっ……んっ


 強烈な痛みを伴って私はそれをやり遂げた。最後は泣いていた。事が終わった後、私はイーサンにしがみついて泣いた。あとからあとから泣けてきて、どうしようもなかった。
 
 良い体験では決してなかった。イーサンは満足して喜んでいたけれども。アーニャが体験したら嬉しかったのだろうか。私は泣きながらドレスを身につけた。自分がイーサンを愛していたという事実と、アーニャとイーサンに裏切られていたという事実でどうにかなってしまいそうだった。

 鏡をのぞいて涙を拭き取り、髪を整えて、ドレスを着た姿を見つめる。
 輝かしい美貌のアーニャが鏡の向こうから私をまっすぐに見つめていた。
 
「じゃあ、誰か来る前に私はここを離れるわ。」

 私はイーサンを一人残して部屋を出た。ここは伯爵家の森だ。アーニャである私がイーサンと二人だけでここにいるのは絶対に変だ。私はこの森には不慣れだ。夫の狩猟用の森だ。そもそも結婚生活の間、ここには数えるほどしか来たことがない。早くここを立ち去った方が良い。
 

***

 階段を慌てて降りていくと、階下で誰かが慌てて姿を隠したのに気がついて、私はぎくりとして振り向いた。そこにはバツが悪そうな顔で暖炉の影に隠れようとした若者がいた。狩猟を本気でする時のいでたちだ。でも……。
 
「ああ!申し訳ございません。閣下」
 
 私は大慌てで、王太子閣下に正式な会釈をした。

「すまぬ。驚かせてしまったようで。今日イーサンと約束していたつもりだったのだが、約束の日にちを私はどうも間違えてきてしまったようだ。」
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