夫である伯爵に裏切られましたが、王家に輿入れすることになりました

西野歌夏

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相談の続き(7)

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 私は隊長に慌てて謝り、急いでハイベリー宮殿に戻った。昼食を取ると、午後はジョージ・ブルーデネルと職業訓練教室と農業教室について検討を重ねた。マリアが声をかけてくれたおかげで、私の実家からは以前伯爵夫人だった頃に手伝ってくれたダグラス爺もやってきてくれて、ブルーデネルと概要をまとめてくれた。

 ダグラス爺は、私が生まれる前から実家の農業を手伝ってくれているお方だった。おかげで、私の実家は肥沃で広大な土地から、毎年多くの作物を収穫できる状態を何十年も維持できていた。彼のノウハウをもっと広く世間の農業を志す人に知ってもらいたいと思って、伯爵家時代に始めた取り組みが農業教室で、ダグラス爺の教室は大評判だったのだ。

「これで概要がまとまりましたね。あとは、教室と先生を揃えていきます」

 ブルーデネルは書き留めた概要の紙を丁寧に広げて読み上げた。私もダグラス爺も満足してお互いに顔を見合わせて微笑んだ。

「ご実家の父上と母上も、ご安心なされるでしょう。キャロルお嬢様はご立派にやられている」
「まあ……爺……ありがとう」
 
 私は爺と抱き合って再会を喜んだ。
 こうして、夕方になって夕陽が辺りを赤く染める頃、私はダグラス爺とジョージ・ブルーデネルが足取り軽くハイベリー宮殿を去っていくのを見送ったのだ。

 既に夕食の時間が迫ってきていた。
 私は汗を昼前にかいていたので、早めに湯に浸かりたくて、マリアに声をかけて浴室の準備をしてもらおうと思った。

「マリア?」

 私はマリアの姿を探しながら浴室の方に向かってハイベリー宮殿の廊下を歩いていた。

「キャロル」
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