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外伝 遠い所から来た害獣
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「勝訴!勝訴!勝ったどぉー!!!」
日本国の最高裁判機関から、勝訴と書かれたアレ(判決等即(速)報用手持幡)を手に掲げたナマモノが無数のカメラに向けて爆走して来る。
その光景をテレビで動画サイトの画面の向こうで見る人々の視線は一種微笑ましい物を見る目であった。例えるなら猫が戸棚から落っこちたのに「落ちてません」と言う顔をしたのを見た飼い主の目と言うか、大型犬がズッコケたのに出くわした者の視線であった。
だがこの光景は本来であれば異常な物のはずなのだ。有史以来この地球に存在して来なかった異質な知的生命体が己の権利獲得を喜んでいるのだから。
であるのにお茶の間の皆さんは平然としてる。今雄叫びを上げるナマモノは一般的に受け入れられる存在、毎日変わらず見知った顔であるからだ。
その存在はファンタジーの産物であった。彼女は自分の種族をエルフと名乗っている。エルフと言う架空の種族を名乗る頭おかしいハイテンション女を人々は受け入れているのであるから、常識的に考えて異常なのだ。
一体、何時からこの国はこの女(自称エルフ)を受け入れるまでオカシクなったでのあろう?
ツチノコが捕獲された時であろうか?クッシーの影が霧の出る日に見える様になった時か?
分かるのは、インターネットが普及し始めた頃から日本国は変わってしまったと言う事だろう。
「樹海の禁足地に入ったけど質問ある?」
「入ってはいけない村に突撃 part15」
「耳長様の伝説 スレ主本当に行方不明 part141」
まず、そんなオカルトの類が初期のインターネット大型掲示板に立てられた事で事態は始まった。唯のお遊び、集まったネットユーザーだけが騒ぐ取り留めのない話で大多数の人々が騒ぐ事はなかった。
「どこだ~!どこさ行った~!逃げられると思うな~!おめぇは種族発展の贄になるんだよ!おもしろ半分の迷惑配信者がよ~!」
「母!あいつ通報した!警察が来るよ!」
「無駄な抵抗です!地元の警察は篭絡済み!そこかぁ!最後にスレ住人にお別れの挨拶しろ!お前の悲鳴で犠牲者増やすんだよ!その後は永久就職だぁ!猪鍋で歓迎してやる!」
「誰かぁ!お巡りさんなんで無視するの!」
「あっ!ご苦労さまです。これお土産のお酒」
「有難うございます。では本官は帰りますね」
「奥さまにも宜しく。こんどまた変若水持っていきますから」
「待って~待ってよ~置いて行かないで~嫌だ~!!」
「ここでは日本国の法はお前を守ってくれないんだよ!さあ来い!今日は孫の初夜じゃあ!」
「宜しく旦那♡一生可愛がってあげる」
衰退する過疎地域で行方不明者が出る事は地方紙に乗る事はあっても、後にその人物が就農した事を家族に連絡するので問題にはならなかったのだ。
木々が静かに根を地中深く伸ばす様に、外来の生き物たちは地元密着型で生息域を広げていた。中央から無視された土地に取って現世利益を与えてくれる不思議生物は受け入れて損の無い者なのだ。ましてそれが美しく自分達を養ってくれるなら猶更だった。
次に列島に現れた異変は芸能の世界であった。大手プロダクションから次々と現れるアイドルグループは全く新しい偶像の姿を日本に与える事になったのだ。
彼ら彼女らは人の持ちうる欲、汚さと言ってよい物を持っていない様だった。毎年の様に代わる代わるやって来ては人を魅了する女性アイドルは崇拝する者たちといとも簡単に婚姻し、手の届く偶像として圧倒的な人気を博する事なって行く。
例えそのお相手が彼女らと何処とも知れぬ山奥に消えようと、美しく清廉で誰であろうと笑顔を向けてくれる偶像に人は縋り付き消えて行く。偶に下世話な雑誌が彼女らの後を追う事もあったが、その足跡は過疎地域の地方都市で途切れており、その捜索の手も記者たちの遥か上から伸びた圧力でもみ消される。
女ばかりではない。毎週の顔として日曜夜に現れた一次産業系男性アイドル、彼らの活動する離島や人里離れた廃村での暮らしは日本国のお茶の間に、ある筈もない懐かしさを刷り込んでいた。それは文明から離れては生きて行けない筈の人間には優しい毒とも言えた。
2000年代も10年を過ぎた頃、一層に進む情報化は存在しない故郷で暮らす美しき幻想は当たり前の物となる。政府は進んで少子化と過疎化を食い止める方策としてこれらの幻を後押ししていた。
「帰ろう」「休もう」「歩みを止めよう」「ここにおいで」「閉じて行こう」
現代国家の衰退を後押する様な言葉がオールドメディアに溢れて行く。ゆっくりとした幻想の侵略が老い行く国の朽ち征く人々に食い込み始める。
反発が無い訳ではなかった。SNS等の双方向メディアを利用し始めた人々は違和感を覚えていたからだ。世間は余りに年寄り臭いといった所だろう。
だがその若い魂にも幻想の、奇跡の汚染は手を伸ばしていた。次々に一般の人々が見つける不可思議な現象。ツチノコの初捕獲もこの頃だ。奇跡はある。幻想は存在する。笑っていられない何かが都市の灯の中にも迫っていた。
引きこもり、いじめ、悪化する財政、治安の悪化、外患が続く国際情勢、山積みの問題の他に遠く記憶の彼方に追いやり、笑い話しかならなかったモノが確かに。
だがどうであろう、日本国の政治を司る者たちはこれに次々に対処していく。まるでこれ有るを知っていたかのように鮮やかに。彼らは奇跡を笑わず、これまでの頑迷さが嘘の様にすんなりと受け入れて事に当たっている。
羽黒の山の天狗は観光の目玉になった。荒ぶるカムイには保護区を。都市怪談には法が厳として介入し、昨日口裂け女と人面犬が捕縛された。
気のせいであろうか?あの世襲議員は80をとうに超えたと言うのに文句ばかりの新進議員より若々しく感じられる。保守政治家で地元第一のあの議員が溌剌として野党をやり込めている。
なんと心強い事であろう、なんと安心できる事だろう、私たちは奇跡と共存していける。
さあ下地は出来た。
「因習村は存在した!県警一斉摘発!」
「地方介護施設の闇!入居者は消えていた!」
「奇跡の村の嘘!ニート更生施設を謳った人身売買!地方議員も関与か?」
「政府少子化プログラムに問題が?今夜首相会見!」
だから真実を明かし、貴方達の元に姿を表そう。
「はいそうです。私エルフでございます。車ではございません。生きておりますし、このお耳は本物です。これまでの事は私たちの生存の為に行って参った事でして。日本国政府の一部の皆さまにはご協力を頂いております」
記者会見を堂々と開こう。盛大にやろう。
「○○議員は知らないって言ってる?コラぁ!〇〇!貴方がニート問題を解決したいと言ったから、解決してあげたんだぞ!シラを切るな!もう変若水あげないぞ!」
もうあなた方は逃げられないのだ。
「はい、エル太郎は私の孫でございます。とゆ~か、皆さまがキャーキャー言っておられた者たちは私の子供達です。何?突撃系配信者を襲ったのは私たちか?そうだよ!悪いか!あの祠を壊したら長耳様の祟りがあるのは土地の者なら皆知ってるの!長耳様って誰だ?私ですよ」
だから一緒になりましょう?
「私たちは日本国民です!ここで生まれました…私とお兄さまを覗いて、不法移民?人間さんの法がエルフに適用されんの?私たちファンタジー生物ぞ?むしろ天使とかその類よ?マスコミ!貴方達は神様より偉いんか?あ~ん?そんなに文句があるなら裁判じゃ!何百年でもやってやるからな!」
皆で幸せになりましょう?
日本国の最高裁判機関から、勝訴と書かれたアレ(判決等即(速)報用手持幡)を手に掲げたナマモノが無数のカメラに向けて爆走して来る。
その光景をテレビで動画サイトの画面の向こうで見る人々の視線は一種微笑ましい物を見る目であった。例えるなら猫が戸棚から落っこちたのに「落ちてません」と言う顔をしたのを見た飼い主の目と言うか、大型犬がズッコケたのに出くわした者の視線であった。
だがこの光景は本来であれば異常な物のはずなのだ。有史以来この地球に存在して来なかった異質な知的生命体が己の権利獲得を喜んでいるのだから。
であるのにお茶の間の皆さんは平然としてる。今雄叫びを上げるナマモノは一般的に受け入れられる存在、毎日変わらず見知った顔であるからだ。
その存在はファンタジーの産物であった。彼女は自分の種族をエルフと名乗っている。エルフと言う架空の種族を名乗る頭おかしいハイテンション女を人々は受け入れているのであるから、常識的に考えて異常なのだ。
一体、何時からこの国はこの女(自称エルフ)を受け入れるまでオカシクなったでのあろう?
ツチノコが捕獲された時であろうか?クッシーの影が霧の出る日に見える様になった時か?
分かるのは、インターネットが普及し始めた頃から日本国は変わってしまったと言う事だろう。
「樹海の禁足地に入ったけど質問ある?」
「入ってはいけない村に突撃 part15」
「耳長様の伝説 スレ主本当に行方不明 part141」
まず、そんなオカルトの類が初期のインターネット大型掲示板に立てられた事で事態は始まった。唯のお遊び、集まったネットユーザーだけが騒ぐ取り留めのない話で大多数の人々が騒ぐ事はなかった。
「どこだ~!どこさ行った~!逃げられると思うな~!おめぇは種族発展の贄になるんだよ!おもしろ半分の迷惑配信者がよ~!」
「母!あいつ通報した!警察が来るよ!」
「無駄な抵抗です!地元の警察は篭絡済み!そこかぁ!最後にスレ住人にお別れの挨拶しろ!お前の悲鳴で犠牲者増やすんだよ!その後は永久就職だぁ!猪鍋で歓迎してやる!」
「誰かぁ!お巡りさんなんで無視するの!」
「あっ!ご苦労さまです。これお土産のお酒」
「有難うございます。では本官は帰りますね」
「奥さまにも宜しく。こんどまた変若水持っていきますから」
「待って~待ってよ~置いて行かないで~嫌だ~!!」
「ここでは日本国の法はお前を守ってくれないんだよ!さあ来い!今日は孫の初夜じゃあ!」
「宜しく旦那♡一生可愛がってあげる」
衰退する過疎地域で行方不明者が出る事は地方紙に乗る事はあっても、後にその人物が就農した事を家族に連絡するので問題にはならなかったのだ。
木々が静かに根を地中深く伸ばす様に、外来の生き物たちは地元密着型で生息域を広げていた。中央から無視された土地に取って現世利益を与えてくれる不思議生物は受け入れて損の無い者なのだ。ましてそれが美しく自分達を養ってくれるなら猶更だった。
次に列島に現れた異変は芸能の世界であった。大手プロダクションから次々と現れるアイドルグループは全く新しい偶像の姿を日本に与える事になったのだ。
彼ら彼女らは人の持ちうる欲、汚さと言ってよい物を持っていない様だった。毎年の様に代わる代わるやって来ては人を魅了する女性アイドルは崇拝する者たちといとも簡単に婚姻し、手の届く偶像として圧倒的な人気を博する事なって行く。
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女ばかりではない。毎週の顔として日曜夜に現れた一次産業系男性アイドル、彼らの活動する離島や人里離れた廃村での暮らしは日本国のお茶の間に、ある筈もない懐かしさを刷り込んでいた。それは文明から離れては生きて行けない筈の人間には優しい毒とも言えた。
2000年代も10年を過ぎた頃、一層に進む情報化は存在しない故郷で暮らす美しき幻想は当たり前の物となる。政府は進んで少子化と過疎化を食い止める方策としてこれらの幻を後押ししていた。
「帰ろう」「休もう」「歩みを止めよう」「ここにおいで」「閉じて行こう」
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反発が無い訳ではなかった。SNS等の双方向メディアを利用し始めた人々は違和感を覚えていたからだ。世間は余りに年寄り臭いといった所だろう。
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引きこもり、いじめ、悪化する財政、治安の悪化、外患が続く国際情勢、山積みの問題の他に遠く記憶の彼方に追いやり、笑い話しかならなかったモノが確かに。
だがどうであろう、日本国の政治を司る者たちはこれに次々に対処していく。まるでこれ有るを知っていたかのように鮮やかに。彼らは奇跡を笑わず、これまでの頑迷さが嘘の様にすんなりと受け入れて事に当たっている。
羽黒の山の天狗は観光の目玉になった。荒ぶるカムイには保護区を。都市怪談には法が厳として介入し、昨日口裂け女と人面犬が捕縛された。
気のせいであろうか?あの世襲議員は80をとうに超えたと言うのに文句ばかりの新進議員より若々しく感じられる。保守政治家で地元第一のあの議員が溌剌として野党をやり込めている。
なんと心強い事であろう、なんと安心できる事だろう、私たちは奇跡と共存していける。
さあ下地は出来た。
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だから真実を明かし、貴方達の元に姿を表そう。
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もうあなた方は逃げられないのだ。
「はい、エル太郎は私の孫でございます。とゆ~か、皆さまがキャーキャー言っておられた者たちは私の子供達です。何?突撃系配信者を襲ったのは私たちか?そうだよ!悪いか!あの祠を壊したら長耳様の祟りがあるのは土地の者なら皆知ってるの!長耳様って誰だ?私ですよ」
だから一緒になりましょう?
「私たちは日本国民です!ここで生まれました…私とお兄さまを覗いて、不法移民?人間さんの法がエルフに適用されんの?私たちファンタジー生物ぞ?むしろ天使とかその類よ?マスコミ!貴方達は神様より偉いんか?あ~ん?そんなに文句があるなら裁判じゃ!何百年でもやってやるからな!」
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