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第七夜
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翌日、朝5時に俺達は近くの崖に向かった。
「リュカ兄、ミルカ、早く~!!」
ホークがランディと一緒に崖まで走っていって、俺達を呼んでいる。
「リュカ、ミルカ、早く早く!!」
「……そんな急がなくたって、太陽は逃げないよ……?」
ごもっともです、ミルカ様。
ランディまで子どもみたいにはしゃいじゃってさ……。
俺達2人が崖っぷちまでやってきた時、まるでタイミングを見計らったように朝日が昇り始めた……。
「…………綺麗……!」
さっきまであんなにはしゃいでたホークもランディも、その光景に思わず見とれていた。
凄く、綺麗……。まるで宝石かなにかみたい……!!
それから太陽が昇り切るまで、誰も、一言も喋らなかった。みんな、大自然の美しさに見入っていたんだと思う。
「……綺麗、だったなぁ……」
太陽が昇り切って、一番最初に言葉を発したのはランディだった。
「そう……だね……」
俺もやっと、そう言った。
「今度は他の人達とも見ようよ!」
さっきの静かなホークはどこへやら、いつもと同じく子どもっぽくそうはしゃぐ。
「次は……みんなで、見たいな……」
ミルカもまだ、少しポーっとしてるみたい。
「あ、ランディ兄。土下座は??」
「ゲッ……!」
そう、今日一番の遅刻者はランディ。まぁ予想通りだよね。
「やんなきゃ、ダメ?」
ランディが困ったように俺に聞く。
「いいよ、どうせわかりきってた事だし。さ、戻って準備しよう?」
俺はそう言って、踵を返して歩き出す。
そしてランディ達も、後から着いてきた。
俺達の背中にまだ昇りきったばかりの太陽が、暖かい日差しを投げていた…………。
「リュカ兄、ミルカ、早く~!!」
ホークがランディと一緒に崖まで走っていって、俺達を呼んでいる。
「リュカ、ミルカ、早く早く!!」
「……そんな急がなくたって、太陽は逃げないよ……?」
ごもっともです、ミルカ様。
ランディまで子どもみたいにはしゃいじゃってさ……。
俺達2人が崖っぷちまでやってきた時、まるでタイミングを見計らったように朝日が昇り始めた……。
「…………綺麗……!」
さっきまであんなにはしゃいでたホークもランディも、その光景に思わず見とれていた。
凄く、綺麗……。まるで宝石かなにかみたい……!!
それから太陽が昇り切るまで、誰も、一言も喋らなかった。みんな、大自然の美しさに見入っていたんだと思う。
「……綺麗、だったなぁ……」
太陽が昇り切って、一番最初に言葉を発したのはランディだった。
「そう……だね……」
俺もやっと、そう言った。
「今度は他の人達とも見ようよ!」
さっきの静かなホークはどこへやら、いつもと同じく子どもっぽくそうはしゃぐ。
「次は……みんなで、見たいな……」
ミルカもまだ、少しポーっとしてるみたい。
「あ、ランディ兄。土下座は??」
「ゲッ……!」
そう、今日一番の遅刻者はランディ。まぁ予想通りだよね。
「やんなきゃ、ダメ?」
ランディが困ったように俺に聞く。
「いいよ、どうせわかりきってた事だし。さ、戻って準備しよう?」
俺はそう言って、踵を返して歩き出す。
そしてランディ達も、後から着いてきた。
俺達の背中にまだ昇りきったばかりの太陽が、暖かい日差しを投げていた…………。
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