15 / 124
第一章 胎動編
第15話 偽りの看病
三週間後、公爵夫妻の寝室で、異変が起こった。原因不明の倦怠感に襲われた夫妻は、高熱を発して倒れ伏す。その知らせを受けたミレーヌは、即座にジャックを私室へと呼び入れた。彼の入室を待つ間、彼女の表情はぴくりとも動かない。
「ジャック、メイド長はもう不要よ。後片付けをお願い」
ミレーヌの声には、何の感情も籠もらない。それは、まるで使い終わった道具を処分するような、事務的な響きだった。ジャックはほんの僅かに逡巡するも、頭を下げ、私室を後にする。
翌日、マガリーメイド長は急病を理由に休職届を出し、実家に戻ったと発表された。しかし、前日の夜から彼女を見た者は、誰一人いなかった。ジャックとその配下数名を除いて。
◆◇◆◇
夫妻の病状は日を追うごとに悪化の一途を辿る。意識も朦朧とし、もはや明確な言葉を発することもできない。看病の便を図るため、二人は別に用意した寝室へと移された。
二人の寝室に入るミレーヌ。病の床に伏せる両親を前にしても、彼女の瞳はただ底知れぬ闇を宿す。その非人間的な冷たさに、傍らのレベッカは息を呑んだ。部屋を満たすのは、病人の呻きと、まるで凍りついたかのような重い空気だけだった。
すると、部屋の扉が小さく開いた。ミレーヌの弟、シリル・グラッセが、不安そうな顔で顔を覗かせる。彼の銀色の髪は、部屋の薄暗さの中でもわずかに輝き、まだ幼い彼の純粋さを際立たせていた。
「お姉さま、お父様とお母様、大丈夫なの?」
「シリル。心配いらないわ。すぐに良くなるから」
ミレーヌの声は、穏やかで優しい。その声を聞き、シリルはわずかに安堵したように見えた。
「でも、お父様も、お母様もお話ができなくて、すごく心配で……」
ミレーヌは歩み寄り、小さな身体をそっと抱きしめる。ひんやりとした彼女の腕が、シリルには心地よく感じられた。
「大丈夫。私が面倒みるから。あなたに病気が移るかもしれないから、外に出なさい」
優しく諭すような声で言い、シリルを部屋から出す。その表情の裏には、本心は一切見えない。彼女の瞳は、静かに、ただ冷静に扉が閉まるのを見つめるだけだった。
公爵夫妻は、看病という名目で、新たに雇用されたメイド二人と配置換えとなったリサの計三名が交代で世話をする。医師団が連日診察に当たったが、病因は判然とせず、ただ衰弱していくばかりだった
政務を終えたミレーヌは、連日、夫妻の寝室を訪れ、翌朝まで出てこなかった。家中はミレーヌ様自ら看病する姿に驚きの声を挙げる。しかし実際は、彼女は獲物が衰弱していく様を冷徹な眼差しでただ見つめているだけだった。
◆◇◆◇
五日経っても公務に復帰できない夫妻の状況に、家臣たちの間には不穏な空気が流れ始めた。当主不在のままでは、公爵領の運営に支障が出るのは明白だ。すると、ミレーヌは主だった家臣を広間に集めて、やむを得ず公務を代行することを宣言した。
「しかし、お嬢様。公爵様の回復を待つべきではないでしょうか」
家令が、眉をひそめて反対する。彼の声には、先例を重んじる古いしきたりへの固執が見え隠れする。
「いつ回復するの? それまで公務をおざなりにしろと言うのかしら?」
「いえ、前例がないものでして……」
「前例がなくても、今は私が公爵家の直系血筋の最年長者です。私は、責任ある貴族として、当家の危機から目をそむくことはできません。それとも、私が政務を代行することは、貴方にとって不都合なことなのかしら?」
「い、いえ、めっそうもありません」
ミレーヌの冷たい視線と、有無を言わせぬ言葉に、家令はそれ以上何も言えなかった。彼の顔には、隠しきれない焦りと怯えが浮かぶ。その後も、ミレーヌは日々の政務をこなしながら、夜は、死へと向かう両親を冷静な目で見つめ続けた。
ある朝、私室に戻ったミレーヌは、控えていたレベッカに小さく息を吐いた。
「さすがに、毎晩ソファで寝るのは疲れるわね」
レベッカは何も言わず、ただ静かに主の疲労を察した。退室後、彼女は、下位の使用人を集め、簡易なベットを二人の寝室に運ぶよう指示した。
◆◇◆◇
夫妻が倒れて一ヵ月後、王都から国王の名代として見舞いの使者が公爵家を訪れた。使者は夫妻の病状について詳細に尋ね、まだ年若いミレーヌが政務を代行していることに探りを入れた。
ミレーヌは完璧な淑女として応対し、やつれた顔を見せながらも、公爵夫妻の病状が深刻であること、しかし公爵家が混乱なく運営されていることを丁重に伝えた。使者は訝しげな表情を隠しきれなかったが、公爵家の対応に形式的な問題は見つけられず、数日後には王都へ戻っていった。
◆◇◆◇
夫妻は倒れてから三か月後、相次いで息を引き取った。ミレーヌは午前中に、執務室でその訃報をレベッカから受け取った。ミレーヌは微かに頷く。その瞳には、達成感とも冷徹さともつかぬ光が宿っていた。
「このことは、まだ家中にも領内にも伏せなさい。公表する時期は追って伝えるわ」
「かしこまりました」
「ちょっと待って。……これを届けといて」
ミレーヌが予め用意した書状に日時を書き入れ、渡す。その書状の内容を確認し、うなづくレベッカ。彼女が、退室すると、ミレーヌはすぐにジャックを呼び出した。彼が入室するなり、ミレーヌは低い声で告げる。
「例の件、明朝に決行しなさい」
「ジャック、メイド長はもう不要よ。後片付けをお願い」
ミレーヌの声には、何の感情も籠もらない。それは、まるで使い終わった道具を処分するような、事務的な響きだった。ジャックはほんの僅かに逡巡するも、頭を下げ、私室を後にする。
翌日、マガリーメイド長は急病を理由に休職届を出し、実家に戻ったと発表された。しかし、前日の夜から彼女を見た者は、誰一人いなかった。ジャックとその配下数名を除いて。
◆◇◆◇
夫妻の病状は日を追うごとに悪化の一途を辿る。意識も朦朧とし、もはや明確な言葉を発することもできない。看病の便を図るため、二人は別に用意した寝室へと移された。
二人の寝室に入るミレーヌ。病の床に伏せる両親を前にしても、彼女の瞳はただ底知れぬ闇を宿す。その非人間的な冷たさに、傍らのレベッカは息を呑んだ。部屋を満たすのは、病人の呻きと、まるで凍りついたかのような重い空気だけだった。
すると、部屋の扉が小さく開いた。ミレーヌの弟、シリル・グラッセが、不安そうな顔で顔を覗かせる。彼の銀色の髪は、部屋の薄暗さの中でもわずかに輝き、まだ幼い彼の純粋さを際立たせていた。
「お姉さま、お父様とお母様、大丈夫なの?」
「シリル。心配いらないわ。すぐに良くなるから」
ミレーヌの声は、穏やかで優しい。その声を聞き、シリルはわずかに安堵したように見えた。
「でも、お父様も、お母様もお話ができなくて、すごく心配で……」
ミレーヌは歩み寄り、小さな身体をそっと抱きしめる。ひんやりとした彼女の腕が、シリルには心地よく感じられた。
「大丈夫。私が面倒みるから。あなたに病気が移るかもしれないから、外に出なさい」
優しく諭すような声で言い、シリルを部屋から出す。その表情の裏には、本心は一切見えない。彼女の瞳は、静かに、ただ冷静に扉が閉まるのを見つめるだけだった。
公爵夫妻は、看病という名目で、新たに雇用されたメイド二人と配置換えとなったリサの計三名が交代で世話をする。医師団が連日診察に当たったが、病因は判然とせず、ただ衰弱していくばかりだった
政務を終えたミレーヌは、連日、夫妻の寝室を訪れ、翌朝まで出てこなかった。家中はミレーヌ様自ら看病する姿に驚きの声を挙げる。しかし実際は、彼女は獲物が衰弱していく様を冷徹な眼差しでただ見つめているだけだった。
◆◇◆◇
五日経っても公務に復帰できない夫妻の状況に、家臣たちの間には不穏な空気が流れ始めた。当主不在のままでは、公爵領の運営に支障が出るのは明白だ。すると、ミレーヌは主だった家臣を広間に集めて、やむを得ず公務を代行することを宣言した。
「しかし、お嬢様。公爵様の回復を待つべきではないでしょうか」
家令が、眉をひそめて反対する。彼の声には、先例を重んじる古いしきたりへの固執が見え隠れする。
「いつ回復するの? それまで公務をおざなりにしろと言うのかしら?」
「いえ、前例がないものでして……」
「前例がなくても、今は私が公爵家の直系血筋の最年長者です。私は、責任ある貴族として、当家の危機から目をそむくことはできません。それとも、私が政務を代行することは、貴方にとって不都合なことなのかしら?」
「い、いえ、めっそうもありません」
ミレーヌの冷たい視線と、有無を言わせぬ言葉に、家令はそれ以上何も言えなかった。彼の顔には、隠しきれない焦りと怯えが浮かぶ。その後も、ミレーヌは日々の政務をこなしながら、夜は、死へと向かう両親を冷静な目で見つめ続けた。
ある朝、私室に戻ったミレーヌは、控えていたレベッカに小さく息を吐いた。
「さすがに、毎晩ソファで寝るのは疲れるわね」
レベッカは何も言わず、ただ静かに主の疲労を察した。退室後、彼女は、下位の使用人を集め、簡易なベットを二人の寝室に運ぶよう指示した。
◆◇◆◇
夫妻が倒れて一ヵ月後、王都から国王の名代として見舞いの使者が公爵家を訪れた。使者は夫妻の病状について詳細に尋ね、まだ年若いミレーヌが政務を代行していることに探りを入れた。
ミレーヌは完璧な淑女として応対し、やつれた顔を見せながらも、公爵夫妻の病状が深刻であること、しかし公爵家が混乱なく運営されていることを丁重に伝えた。使者は訝しげな表情を隠しきれなかったが、公爵家の対応に形式的な問題は見つけられず、数日後には王都へ戻っていった。
◆◇◆◇
夫妻は倒れてから三か月後、相次いで息を引き取った。ミレーヌは午前中に、執務室でその訃報をレベッカから受け取った。ミレーヌは微かに頷く。その瞳には、達成感とも冷徹さともつかぬ光が宿っていた。
「このことは、まだ家中にも領内にも伏せなさい。公表する時期は追って伝えるわ」
「かしこまりました」
「ちょっと待って。……これを届けといて」
ミレーヌが予め用意した書状に日時を書き入れ、渡す。その書状の内容を確認し、うなづくレベッカ。彼女が、退室すると、ミレーヌはすぐにジャックを呼び出した。彼が入室するなり、ミレーヌは低い声で告げる。
「例の件、明朝に決行しなさい」
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
【完結済】悪役令嬢の妹様
紫
ファンタジー
星守 真珠深(ほしもり ますみ)は社畜お局様街道をひた走る日本人女性。
そんな彼女が現在嵌っているのが『マジカルナイト・ミラクルドリーム』というベタな乙女ゲームに悪役令嬢として登場するアイシア・フォン・ラステリノーア公爵令嬢。
ぶっちゃけて言うと、ヒロイン、攻略対象共にどちらかと言えば嫌悪感しかない。しかし、何とかアイシアの断罪回避ルートはないものかと、探しに探してとうとう全ルート開き終えたのだが、全ては無駄な努力に終わってしまった。
やり場のない気持ちを抱え、気分転換にコンビニに行こうとしたら、気づけば悪楽令嬢アイシアの妹として転生していた。
―――アイシアお姉様は私が守る!
最推し悪役令嬢、アイシアお姉様の断罪回避転生ライフを今ここに開始する!
※長編版をご希望下さり、本当にありがとうございます<(_ _)>
既に書き終えた物な為、激しく拙いですが特に手直し他はしていません。
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載させていただいています。
※作者創作の世界観です。史実等とは合致しない部分、異なる部分が多数あります。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体等とは一切関係がありません。
※実際に用いられる事のない表現や造語が出てきますが、御容赦ください。
※リアル都合等により不定期、且つまったり進行となっております。
※上記同理由で、予告等なしに更新停滞する事もあります。
※まだまだ至らなかったり稚拙だったりしますが、生暖かくお許しいただければ幸いです。
※御都合主義がそこかしに顔出しします。設定が掌ドリルにならないように気を付けていますが、もし大ボケしてたらお許しください。
※誤字脱字等々、標準てんこ盛り搭載となっている作者です。気づけば適宜修正等していきます…御迷惑おかけしますが、お許しください。
『処刑されるたびに12歳に戻る悪役令嬢、7回目の人生は「何もせず寝て過ごす」ことに決めたら、なぜか周囲が勝手に勘違いして聖女扱いされています
六角
恋愛
公爵令嬢リリアーナは、18歳の誕生日に必ず断罪・処刑されては12歳に戻るという地獄のループを6回も繰り返していた。 真面目に努力しても、剣を極めても、裏社会を支配しても、結局は殺される運命。 心折れた彼女は、7回目の人生でついに決意する。 「もう頑張らない。どうせ死ぬなら、今回はひたすら寝て過ごそう」と。
しかし、安眠を求めて「うるさい」と敵を黙らせれば『王者の覇気』と恐れられ、寝ぼけて放った魔法は『神の奇跡』と崇められ、枕への異常なこだわりは『深遠なる儀式』と誤解されてしまう。 気がつけば、ストーカー気味のヤンデレ王子、パン屋の元ヒロイン、狂犬の如きライバル令嬢、元部下の暗殺者、そして不眠症の魔王までもが彼女の信者となり、リリアーナは意図せずして国を、そして世界を救う「最強の聖女」へと祭り上げられていく。
「お願いだから、私を寝かせて!」 睡眠欲だけで運命(システム)さえもねじ伏せる、無気力悪役令嬢の痛快勘違いサクセス(?)ストーリー!
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
失われた力を身に宿す元聖女は、それでも気楽に過ごしたい~いえ、Sランク冒険者とかは結構です!~
紅月シン
ファンタジー
聖女として異世界に召喚された狭霧聖菜は、聖女としての勤めを果たし終え、満ち足りた中でその生涯を終えようとしていた。
いや嘘だ。
本当は不満でいっぱいだった。
食事と入浴と睡眠を除いた全ての時間で人を癒し続けなくちゃならないとかどんなブラックだと思っていた。
だがそんな不満を漏らすことなく死に至り、そのことを神が不憫にでも思ったのか、聖菜は辺境伯家の末娘セーナとして二度目の人生を送ることになった。
しかし次こそは気楽に生きたいと願ったはずなのに、ある日セーナは前世の記憶と共にその身には聖女としての癒しの力が流れていることを知ってしまう。
そしてその時点で、セーナの人生は決定付けられた。
二度とあんな目はご免だと、気楽に生きるため、家を出て冒険者になることを決意したのだ。
だが彼女は知らなかった。
三百年の時が過ぎた現代では、既に癒しの力というものは失われてしまっていたということを。
知らぬままに力をばら撒く少女は、その願いとは裏腹に、様々な騒動を引き起こし、解決していくことになるのであった。
※完結しました。
※小説家になろう様にも投稿しています
傍観している方が面白いのになぁ。
志位斗 茂家波
ファンタジー
「エデワール・ミッシャ令嬢!貴方にはさまざな罪があり、この場での婚約破棄と国外追放を言い渡す!」
とある夜会の中で引き起こされた婚約破棄。
その彼らの様子はまるで……
「茶番というか、喜劇ですね兄さま」
「うん、周囲が皆呆れたような目で見ているからな」
思わず漏らしたその感想は、周囲も一致しているようであった。
これは、そんな馬鹿馬鹿しい婚約破棄現場での、傍観者的な立場で見ていた者たちの語りである。
「帰らずの森のある騒動記」という連載作品に乗っている兄妹でもあります。
悪女の針仕事〜そのほころび、見逃しません!〜
陰陽@4作品商業化(コミカライズ他)
ファンタジー
公爵令嬢として生まれながら、子ども時代からメイドや周囲の陰謀で、次々と濡れ衣を着せられ、「悪女」扱いされてきたミリアム。
第3王子との婚約を聖女に奪われ、聖女への嫌がらせの冤罪で国外追放された後、平民として生き延びる中で、何度も5年前へのロールバック(逆行)を繰り返すことに。
生計をたてる為に、追放後の平民生活で極めた針仕事が、ロールバックが繰り返されることで、針仕事の能力だけは引き継がれ、天才的な実力を手に入れる。
その時女神「アテナ」の加護を得て、2つの力を手にすることに。
「加護縫い」
(縫った布に強力な祝福を込められる)
「嘘のほころびを見抜く力」
(相手の嘘を布のほころびとして視覚的に捉え、引き抜く、または繕うことで、真実を暴いたり修正したりする)
を手にしたミリアムは、5歳の幼女時代まで遡り、2つの力で悪評をぬりかえ、仲違いしていた家族も、加護の力を与えることで協力な味方へと変貌。
さらに、女神から可愛いしもべ「アリアドネ」を授かり、元婚約者と聖女にザマァを狙う中、加護縫いの能力が最も高い人間を王太子妃に迎える決まりのある大国、ルーパート王国の王子が近付いて来て……?