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第一章 胎動編
第17話 一滴の水滴
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ジャックから騎士団幹部捕縛の報告を受けたミレーヌは、部下を会議室に招集した。ミレーヌは緊張する部下たちに向かって口を開く。
「さて、懸念事項であったあの夫妻の問題も解決し、騎士団も完全に掌握できました。皆の協力あってこそですわ」
一同は、深く首を垂れる。室内に満ちる達成感は、新たな支配者の冷たいオーラに覆われて凍りつくかのように落ち着いていく。
「今後の体制だけど、レベッカ、貴女を書記官にするわ。それも筆頭よ」
レベッカの目が僅かに見開かれた。
「私が筆頭書記官ですか? 女ですが、よろしいのでしょうか?」
(女性だからといって、同期の中で私だけが管理職に昇進できなかった......。私はそんなバカなことは絶対にしない)
「男女問わず優秀な者を見合った職務につける。これは当たり前のことよ。それに、貴女よりも優秀な書記官は家中にはいないわ」
ミレーヌの言葉に、レベッカは胸に手を当て、深く頭を下げる。
「ありがとうございます」
「ジャックは、騎士団団長ね。第一部から第三部隊長と副長の人選は、貴方が選んで推薦して。逮捕を逃れた幹部も、能力無ければ降格ね。わかった?」
ジャックは一瞬、戸惑いを覚えながらも、力強く答えた。
「承知いたしました」
「ラウール、公爵家との取引は全て貴方に任せるわ」
ラウールは口元に不敵な笑みを浮かべ、軽く顎を引く。
「ありがとうございます」
「あと、家令を逮捕します。ジャック、お願い」
ジャックは即座に問い返す。
「罪状はいかがいたしましょう?」
その言葉に、レベッカがすかさず一枚の羊皮紙をジャックに手渡した。羊皮紙には、公金横領、私文書偽造の疑いで拘束する旨の逮捕状が記載されている。ジャックは頷き、「かしこまりました」と了承した。
「家令の後任は、当面空けておくわ。私とレベッカがいるから問題ないからね」
ジャックは、わずかに躊躇った。
「少し、よろしいでしょうか? 先日ご報告した、罪人を調査して使えそうな人材のリストがございますが、そこから選ぶというのはいかがでしょう?」
「あのリストね。レベッカも見たでしょ? 貴女はどう思う?」
ミレーヌに問われ、レベッカはちらりとジャックを見た。彼の顔には、微かな憤慨が浮かんでいる。レベッカは言葉を濁した。
「そうですね......」
それを見たミレーヌは、ジャックに声をかける。
「ジャック、勘違いしてほしくないわ。レベッカが自分よりも信用されているんじゃないか、と思ったでしょ?」
ミレーヌに図星を突かれ、ジャックは蓄えた髭を不自然に撫でながら口を噤んだ。
「私は、貴方を信用してない訳じゃないわ。こういうリストは、複数の人間が見て判断すべきこと。それに、私は貴方に、もっと別のことを期待しているから。こんな些事で心を乱すものではないわ」
「は、失礼いたしました」
「レベッカ、続けて」
「はい。ジャック様が選ばれた人材はどれも当家にとって有益かと。特に、パトリス・ギヨタ、リナ・オハナの二名は、そのリストの中でも抜きんでていますが......」
「『が』ってなんなの?」
ミレーヌの声に、レベッカは小さく息を飲む。
「はい。代官だったパトリスは能力的に問題はないかと存じますが、善良すぎるきらいがあり、ミレーヌ様がお気に召すのかと。盗賊のリナは義賊として有名ですが、彼女の倫理観はミレーヌ様と反する可能性がございます」
レベッカの話を聞きながら、ミレーヌは手元のリストに目を落とす。
パトリス・ギヨタ、五十九歳。公爵領地の外れの元代官。民を慈しみ善政を敷いたが、妬んだ他の代官の讒訴により無実の罪で収監された。
リナ・オハナ、二十六歳。紅の髪を持つ女盗賊。人を全く殺さず、金持ちから金や財宝だけを手際よく盗む義賊として名を馳せたが、半年前捕縛された。
そして、リストの最後の名前に目が止まった。
「この、錬金術師。どうして推挙しないの?」
ホマン・ナヴァール、四十三歳の男性。錬金術師。高純度の金属の精錬実験中に火災を起こし、周辺の民家を延焼させたが、本人はなんなく逃げて無事。逮捕時の事情聴取では「偉大な真理の探求には、危険はつきもの。拘束するなど、愚昧の極みだ!」と繰り返し強弁。尋問官を辟易させたという。
(本当に面白いわ。こんな人物、キリスト教のように強大な宗教権力があったら、即座に異端者扱い。この世界に、強大な宗教勢力がなくて助かったわ。もしそんな存在があったら、私の目標達成まで、さらに十年かかるところだった)
問いかけたあと、再度、報告書を見たミレーヌがめずらしく微笑む。それをみたレベッカは、微かに違和感を感じながら、問いかけた。
「ホマンでございますか......。彼は、人を顧みず自己の探求心のみ追及する人物。危険かと思いますが」
レベッカが懸念を伝えるも、ミレーヌは、この異端な才能こそ、自身の知識を具現化できる可能性があると考えた。その後リストを繰り返して何度も見るミレーヌは宣言した。
「リストの者を全員登用します」
人材不足は僅々の課題であった。多少のリスクは孕んでいるかもしれないが、贅沢を言える状況にない。ミレーヌは、部下たちの若干の戸惑いを気にせず言葉を続ける。
「パトリスは家令の後任にするわ」
「よろしいのですか?」
レベッカが困惑を隠さずに問うもミレーヌは意に介さない。
「私もレベッカも、仕事においては人当たりは全く良くないわ。こんな二人が上にいたら、下は委縮するでしょう? パトリスがいれば緩衝材にちょうどいいわ」
「承知いたしました」
「リナは、腐敗貴族を一掃する目的があると伝えて懐柔しなさい。ホマンは、領都の外れに実験部屋を作ってやりなさい。そこで私が望むものを研究させるわ」
「承知いたしました」
「あとはいいわね」
レベッカが挙手した。
「よろしいでしょうか?」
「なに?」
「はい、葬儀は、どういたしましょうか?」
「ああ、あの夫婦の葬儀ね。忘れていたわ。そうね......盛大にやりましょうか。領民全てが、私の悲劇に涙し、あの夫婦の死を悼むような、そんな素晴らしい葬儀をね」
彼女の瞳の奥には、悲しみなど微塵もない。
「それで、葬儀の段取りってどうなの? 牧師を呼ぶんでしょう? もちろん土葬でしょ?」
ミレーヌの唐突な問いに、レベッカは戸惑ったように首を傾げた。
「どそう、でございますか? ご遺体は通常荼毘に付し、密葬の概ね三ヵ月後に、本葬を行うのが一般的でございますが…………」
「あ、そうだったわね」
ミレーヌは一瞬、眉をひそめたが、すぐに完璧な笑顔を取り繕った。彼女の認識ではこの世界は十五世紀あたりの封建制が残るヨーロッパ文化に極めて近い。だが、キリスト教のような強大な宗教権力が存在しないなど、異なる点も多かった。転生してから二年足らずしか経験していない彼女は、この世界の常識を遍く把握してないことを痛感する。
「レベッカ。私も葬儀の段取りまでは知らないから、後で詳しく教えて頂戴」
「承知いたしました」
かすかに怪訝そうな顔をするも、レベッカはすぐにいつもの冷静な表情に戻った。
◆◆◆◆
会議が終わり、自室に戻るミレーヌ。するとレベッカが間をおかず入室してきた。
「お嬢様、この度はお誕生日をお祝いする機会を逸してしまい、誠に申し訳ございませんでした」
誕生日? ミレーヌの思考が止まる。
「はい。公爵夫妻の連日の看病をされていた最中、お嬢様は十七歳になられました」
十七歳。この私が? ミレーヌの顔に、かすかな困惑が浮かぶ。
(ああ、そうだったわ、誕生日なんて、すっかり忘れてた。すると転生してから二年経ったのね。私、幅下香織はもう、三十半ばよ。それなのに十七歳だなんて)
その困惑は笑みに変わる。そして、いつしか口から音を漏らし始める。
「......ふふふ、私が十七歳だって。うふふふ、私は十七歳なの。あっははは!」
ミレーヌの笑い声を初めて聞いたレベッカは、驚愕に目を見開く。そもそも、なぜ笑っているのか全く理解できない。しかし、笑い続けるミレーヌの内に何か異なるものが宿っているかのように感じた。突然、ミレーヌは我に返る。
「もういいわ、下がりなさい」
レベッカが退室した後、ミレーヌは自身の手を見つめた。
(......本当に幼い手。今の私の手......。でも私の手じゃない。私は私。私は幅下香織......)
ミレーヌの顔から一滴の水滴が流れ落ちた。
――――――――――――――――――――
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
第17話で第一章が完結となります。現在、新たな章を公開できるよう、各話、問題点がないか推敲を重ねていますので、今しばらくお待ちいただけますと幸いです。
また、今後の創作活動の励みになりますので、作品へのご評価(下の☆をタップ)や率直な感想をいただけますと幸いです。
「さて、懸念事項であったあの夫妻の問題も解決し、騎士団も完全に掌握できました。皆の協力あってこそですわ」
一同は、深く首を垂れる。室内に満ちる達成感は、新たな支配者の冷たいオーラに覆われて凍りつくかのように落ち着いていく。
「今後の体制だけど、レベッカ、貴女を書記官にするわ。それも筆頭よ」
レベッカの目が僅かに見開かれた。
「私が筆頭書記官ですか? 女ですが、よろしいのでしょうか?」
(女性だからといって、同期の中で私だけが管理職に昇進できなかった......。私はそんなバカなことは絶対にしない)
「男女問わず優秀な者を見合った職務につける。これは当たり前のことよ。それに、貴女よりも優秀な書記官は家中にはいないわ」
ミレーヌの言葉に、レベッカは胸に手を当て、深く頭を下げる。
「ありがとうございます」
「ジャックは、騎士団団長ね。第一部から第三部隊長と副長の人選は、貴方が選んで推薦して。逮捕を逃れた幹部も、能力無ければ降格ね。わかった?」
ジャックは一瞬、戸惑いを覚えながらも、力強く答えた。
「承知いたしました」
「ラウール、公爵家との取引は全て貴方に任せるわ」
ラウールは口元に不敵な笑みを浮かべ、軽く顎を引く。
「ありがとうございます」
「あと、家令を逮捕します。ジャック、お願い」
ジャックは即座に問い返す。
「罪状はいかがいたしましょう?」
その言葉に、レベッカがすかさず一枚の羊皮紙をジャックに手渡した。羊皮紙には、公金横領、私文書偽造の疑いで拘束する旨の逮捕状が記載されている。ジャックは頷き、「かしこまりました」と了承した。
「家令の後任は、当面空けておくわ。私とレベッカがいるから問題ないからね」
ジャックは、わずかに躊躇った。
「少し、よろしいでしょうか? 先日ご報告した、罪人を調査して使えそうな人材のリストがございますが、そこから選ぶというのはいかがでしょう?」
「あのリストね。レベッカも見たでしょ? 貴女はどう思う?」
ミレーヌに問われ、レベッカはちらりとジャックを見た。彼の顔には、微かな憤慨が浮かんでいる。レベッカは言葉を濁した。
「そうですね......」
それを見たミレーヌは、ジャックに声をかける。
「ジャック、勘違いしてほしくないわ。レベッカが自分よりも信用されているんじゃないか、と思ったでしょ?」
ミレーヌに図星を突かれ、ジャックは蓄えた髭を不自然に撫でながら口を噤んだ。
「私は、貴方を信用してない訳じゃないわ。こういうリストは、複数の人間が見て判断すべきこと。それに、私は貴方に、もっと別のことを期待しているから。こんな些事で心を乱すものではないわ」
「は、失礼いたしました」
「レベッカ、続けて」
「はい。ジャック様が選ばれた人材はどれも当家にとって有益かと。特に、パトリス・ギヨタ、リナ・オハナの二名は、そのリストの中でも抜きんでていますが......」
「『が』ってなんなの?」
ミレーヌの声に、レベッカは小さく息を飲む。
「はい。代官だったパトリスは能力的に問題はないかと存じますが、善良すぎるきらいがあり、ミレーヌ様がお気に召すのかと。盗賊のリナは義賊として有名ですが、彼女の倫理観はミレーヌ様と反する可能性がございます」
レベッカの話を聞きながら、ミレーヌは手元のリストに目を落とす。
パトリス・ギヨタ、五十九歳。公爵領地の外れの元代官。民を慈しみ善政を敷いたが、妬んだ他の代官の讒訴により無実の罪で収監された。
リナ・オハナ、二十六歳。紅の髪を持つ女盗賊。人を全く殺さず、金持ちから金や財宝だけを手際よく盗む義賊として名を馳せたが、半年前捕縛された。
そして、リストの最後の名前に目が止まった。
「この、錬金術師。どうして推挙しないの?」
ホマン・ナヴァール、四十三歳の男性。錬金術師。高純度の金属の精錬実験中に火災を起こし、周辺の民家を延焼させたが、本人はなんなく逃げて無事。逮捕時の事情聴取では「偉大な真理の探求には、危険はつきもの。拘束するなど、愚昧の極みだ!」と繰り返し強弁。尋問官を辟易させたという。
(本当に面白いわ。こんな人物、キリスト教のように強大な宗教権力があったら、即座に異端者扱い。この世界に、強大な宗教勢力がなくて助かったわ。もしそんな存在があったら、私の目標達成まで、さらに十年かかるところだった)
問いかけたあと、再度、報告書を見たミレーヌがめずらしく微笑む。それをみたレベッカは、微かに違和感を感じながら、問いかけた。
「ホマンでございますか......。彼は、人を顧みず自己の探求心のみ追及する人物。危険かと思いますが」
レベッカが懸念を伝えるも、ミレーヌは、この異端な才能こそ、自身の知識を具現化できる可能性があると考えた。その後リストを繰り返して何度も見るミレーヌは宣言した。
「リストの者を全員登用します」
人材不足は僅々の課題であった。多少のリスクは孕んでいるかもしれないが、贅沢を言える状況にない。ミレーヌは、部下たちの若干の戸惑いを気にせず言葉を続ける。
「パトリスは家令の後任にするわ」
「よろしいのですか?」
レベッカが困惑を隠さずに問うもミレーヌは意に介さない。
「私もレベッカも、仕事においては人当たりは全く良くないわ。こんな二人が上にいたら、下は委縮するでしょう? パトリスがいれば緩衝材にちょうどいいわ」
「承知いたしました」
「リナは、腐敗貴族を一掃する目的があると伝えて懐柔しなさい。ホマンは、領都の外れに実験部屋を作ってやりなさい。そこで私が望むものを研究させるわ」
「承知いたしました」
「あとはいいわね」
レベッカが挙手した。
「よろしいでしょうか?」
「なに?」
「はい、葬儀は、どういたしましょうか?」
「ああ、あの夫婦の葬儀ね。忘れていたわ。そうね......盛大にやりましょうか。領民全てが、私の悲劇に涙し、あの夫婦の死を悼むような、そんな素晴らしい葬儀をね」
彼女の瞳の奥には、悲しみなど微塵もない。
「それで、葬儀の段取りってどうなの? 牧師を呼ぶんでしょう? もちろん土葬でしょ?」
ミレーヌの唐突な問いに、レベッカは戸惑ったように首を傾げた。
「どそう、でございますか? ご遺体は通常荼毘に付し、密葬の概ね三ヵ月後に、本葬を行うのが一般的でございますが…………」
「あ、そうだったわね」
ミレーヌは一瞬、眉をひそめたが、すぐに完璧な笑顔を取り繕った。彼女の認識ではこの世界は十五世紀あたりの封建制が残るヨーロッパ文化に極めて近い。だが、キリスト教のような強大な宗教権力が存在しないなど、異なる点も多かった。転生してから二年足らずしか経験していない彼女は、この世界の常識を遍く把握してないことを痛感する。
「レベッカ。私も葬儀の段取りまでは知らないから、後で詳しく教えて頂戴」
「承知いたしました」
かすかに怪訝そうな顔をするも、レベッカはすぐにいつもの冷静な表情に戻った。
◆◆◆◆
会議が終わり、自室に戻るミレーヌ。するとレベッカが間をおかず入室してきた。
「お嬢様、この度はお誕生日をお祝いする機会を逸してしまい、誠に申し訳ございませんでした」
誕生日? ミレーヌの思考が止まる。
「はい。公爵夫妻の連日の看病をされていた最中、お嬢様は十七歳になられました」
十七歳。この私が? ミレーヌの顔に、かすかな困惑が浮かぶ。
(ああ、そうだったわ、誕生日なんて、すっかり忘れてた。すると転生してから二年経ったのね。私、幅下香織はもう、三十半ばよ。それなのに十七歳だなんて)
その困惑は笑みに変わる。そして、いつしか口から音を漏らし始める。
「......ふふふ、私が十七歳だって。うふふふ、私は十七歳なの。あっははは!」
ミレーヌの笑い声を初めて聞いたレベッカは、驚愕に目を見開く。そもそも、なぜ笑っているのか全く理解できない。しかし、笑い続けるミレーヌの内に何か異なるものが宿っているかのように感じた。突然、ミレーヌは我に返る。
「もういいわ、下がりなさい」
レベッカが退室した後、ミレーヌは自身の手を見つめた。
(......本当に幼い手。今の私の手......。でも私の手じゃない。私は私。私は幅下香織......)
ミレーヌの顔から一滴の水滴が流れ落ちた。
――――――――――――――――――――
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
第17話で第一章が完結となります。現在、新たな章を公開できるよう、各話、問題点がないか推敲を重ねていますので、今しばらくお待ちいただけますと幸いです。
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