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32.魔物の軍勢
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◇
「これが欲しいですぅ~ユウタ様ぁ」
アマンダが猫撫で声で高い杖を持ってくる。
「そうかあ?しょうがないな~~」
でへへ、アマンダは僕に惚れているからなーー。いやぁ、モテる男は財布がつらいよーー。なんちゃって!
「メイシーはこれ欲しい!」
ナックルね。魔法格闘には必要だけど、財布がきつくなってきたぞ。
「兄ちゃんモテモテだねえ、金貨十三枚だよ」
貯めてた給料がなくなっちゃったけど、美少女二人とデートなんだ!仕方ない、仕方ない。
「さすがユウタ様ですぅ~」
アマンダが抱きついてくる。腕に柔らかな感触が……むほほ!
「さあ、冒険に行くぞ!」
その前にマイルに声をかけないと怒られる。
僕らはマイルの泊っている宿屋にやってきた。
「マイル姉さん、一狩りいきますよ」
怖いアマゾネスのお姉さんかと思ったけど、以外と面倒見がいいのでマイル姉さんと呼ぶことになった。
「アマンダ、またユウタに買わせたね」
マイルが新品の杖を見て怒る。
「これはユウタ様の愛の証なんです!」
アマンダは僕にべた惚れだからー、いやーまいっちゃうなあ。
「ユウタ、あんたもしっかりしな」
もーうるさいなあ、僕がモテモテだから嫉妬してるのか?
「お金のことなら大丈夫だよ。未来予知の勇者の僕がいる限りね」
「きゃあーー、ユウタ様頼もしぃーー」
そう、スキルがある僕は無敵なんだ。
◇
晴天の下、ランドの街正門に聖野たちクラスメイト全員が集まった。
「魔物の軍勢が来る!!アインさんたちが居ない間は、僕が指示をする」
まさか、こんなタイミングで魔物が襲撃してくるとは。アインさんに任されているんだ、『当たらぬ棒の三歩先』は三歩先の未来しかわからないけど、僕にはできる。だって僕は未来予知の勇者なんだから。
「ユウタ様ぁ頑張って~」
アマンダも僕の雄姿を見守ってくれている。
「あれはゴブリンだね」
僕の隣で聖野が勇者の剣を抜く。
「遅すぎたくらいみたいだよ。魔王のせいで、魔物が活発になっては街を襲うらしいからね」
「防衛戦なんてワクワクするでござるな」
「人の命がかかっているのよ、まじめにやるわよ」
牡丹が杖の構える。
木製武具を手に、ゴブリンたちが攻撃を仕掛けてくる。
「砂沸、足止めだ!」
僕の作戦はこうだ。魔法で足止めをして、聖野と月見さんの超火力で撃破!!残りは雑魚クラスメイトたちで殲滅する。京極はいうことを聞く訳ないから放置する。
「了解したでござる。ざっと100匹以上はいるでござるな、錬金術で足止めするでござる!」
砂沸が地面に手をつくと無数の突起がゴブリンの行く手を阻む。
「ノホ……、グゲゲ!!」
「ナイスだよ、砂沸くん」
勇者の剣に光を纏った聖野が一文字に振り切ると、先頭のゴブリンたちは真っ二つになり絶命した。
「聖野氏~グロいでござるよ~」
地面一体にゴブリンの紫色の血が広がった。
「よし、みんな!!ゴブリンを囲め!」
僕の指示でクラスメイトたちがゴブリンを囲む。
「ゴブリンぐらい、敵じゃない!」
クラスメイトたちが残ったゴブリンと戦っている後ろから、土煙を立てて骨の馬に乗った鎧だけの騎士|《スカーナイト》が突撃してくる。
「月見さん、壁をお願いします!」
「『アースウォール』」
牡丹が土の壁を作り馬の勢いを殺す。
「飛び越えたでござるよ!」
しかし、スカ―ナイトは壁を軽々超えてゴブリンと戦っているクラスメイトたちに襲いかかる。
「うわーー!!」
スカ―ナイトのランスチャージが男子生徒の胸を貫いた。
「浜和!山田がやられた!!」
僕の完璧な作戦が雑魚クラスメイトのせいで台無しだ。
「あの鎧を攻撃しろ!山田を治療する!」
一撃離脱を繰り返すスカ―ナイトのランスチャージによって、次々と倒れていくクラスメイト。
「浜和!指示をくれ!!」
「きゃあーーー!!」
「後退だ!!後退しろ!!」
どうなっている、僕の作戦は完璧なはずだ。上手くいかないのは雑魚いクラスメイトが足を引っ張っているからだ。
「魔法を撃つと味方に当たるわね」
強力な牡丹の魔法であっても、混戦状態では役に立たない。
「お前らは下がれ!ロベルト、行くぜ」
ゴブリンに囲まれたラッセルがハルバードを振り回して注意を集める。
「『『ウォールハンマー!!』』」
スカ―ナイトのランスチャージを躱しながら、ラッセルのハルバートが骨の馬を粉砕する。
「『ウォータースラッシュ!』」
落馬した鎧の騎士にロベルトがトドメを刺す。
「ボタン、火魔法で攻撃するのよ!」
フィーナが魔物に囲まれたラッセルとロベルトごと攻撃するようにいう。
「なにいってるのよ!味方を殺すつもり?」
「大丈夫よ、私を信じて」
「我が意にて、その理を滅す。『ファイアフレイム!』
「当たっても知らないわよ、『ファイアストーム』」
フィーナと牡丹の炎の魔法が、ゴブリンに囲まれたラッセルとロベルトに向けて放たれる。
「来たぜ、『ロックドーム!!』」
「『ウォーターベール!』」
ラッセルとロベルトを岩の壁が覆い、その周りを水の膜が覆う。
「グギャヤ!!」
「ゲゲギャ!」
炎がゴブリンを焼き尽くし、クラスメイトたちは難を逃れた。
「一度下がるぞ」
岩の中から出たラッセルとロベルトは後退する。
「これが欲しいですぅ~ユウタ様ぁ」
アマンダが猫撫で声で高い杖を持ってくる。
「そうかあ?しょうがないな~~」
でへへ、アマンダは僕に惚れているからなーー。いやぁ、モテる男は財布がつらいよーー。なんちゃって!
「メイシーはこれ欲しい!」
ナックルね。魔法格闘には必要だけど、財布がきつくなってきたぞ。
「兄ちゃんモテモテだねえ、金貨十三枚だよ」
貯めてた給料がなくなっちゃったけど、美少女二人とデートなんだ!仕方ない、仕方ない。
「さすがユウタ様ですぅ~」
アマンダが抱きついてくる。腕に柔らかな感触が……むほほ!
「さあ、冒険に行くぞ!」
その前にマイルに声をかけないと怒られる。
僕らはマイルの泊っている宿屋にやってきた。
「マイル姉さん、一狩りいきますよ」
怖いアマゾネスのお姉さんかと思ったけど、以外と面倒見がいいのでマイル姉さんと呼ぶことになった。
「アマンダ、またユウタに買わせたね」
マイルが新品の杖を見て怒る。
「これはユウタ様の愛の証なんです!」
アマンダは僕にべた惚れだからー、いやーまいっちゃうなあ。
「ユウタ、あんたもしっかりしな」
もーうるさいなあ、僕がモテモテだから嫉妬してるのか?
「お金のことなら大丈夫だよ。未来予知の勇者の僕がいる限りね」
「きゃあーー、ユウタ様頼もしぃーー」
そう、スキルがある僕は無敵なんだ。
◇
晴天の下、ランドの街正門に聖野たちクラスメイト全員が集まった。
「魔物の軍勢が来る!!アインさんたちが居ない間は、僕が指示をする」
まさか、こんなタイミングで魔物が襲撃してくるとは。アインさんに任されているんだ、『当たらぬ棒の三歩先』は三歩先の未来しかわからないけど、僕にはできる。だって僕は未来予知の勇者なんだから。
「ユウタ様ぁ頑張って~」
アマンダも僕の雄姿を見守ってくれている。
「あれはゴブリンだね」
僕の隣で聖野が勇者の剣を抜く。
「遅すぎたくらいみたいだよ。魔王のせいで、魔物が活発になっては街を襲うらしいからね」
「防衛戦なんてワクワクするでござるな」
「人の命がかかっているのよ、まじめにやるわよ」
牡丹が杖の構える。
木製武具を手に、ゴブリンたちが攻撃を仕掛けてくる。
「砂沸、足止めだ!」
僕の作戦はこうだ。魔法で足止めをして、聖野と月見さんの超火力で撃破!!残りは雑魚クラスメイトたちで殲滅する。京極はいうことを聞く訳ないから放置する。
「了解したでござる。ざっと100匹以上はいるでござるな、錬金術で足止めするでござる!」
砂沸が地面に手をつくと無数の突起がゴブリンの行く手を阻む。
「ノホ……、グゲゲ!!」
「ナイスだよ、砂沸くん」
勇者の剣に光を纏った聖野が一文字に振り切ると、先頭のゴブリンたちは真っ二つになり絶命した。
「聖野氏~グロいでござるよ~」
地面一体にゴブリンの紫色の血が広がった。
「よし、みんな!!ゴブリンを囲め!」
僕の指示でクラスメイトたちがゴブリンを囲む。
「ゴブリンぐらい、敵じゃない!」
クラスメイトたちが残ったゴブリンと戦っている後ろから、土煙を立てて骨の馬に乗った鎧だけの騎士|《スカーナイト》が突撃してくる。
「月見さん、壁をお願いします!」
「『アースウォール』」
牡丹が土の壁を作り馬の勢いを殺す。
「飛び越えたでござるよ!」
しかし、スカ―ナイトは壁を軽々超えてゴブリンと戦っているクラスメイトたちに襲いかかる。
「うわーー!!」
スカ―ナイトのランスチャージが男子生徒の胸を貫いた。
「浜和!山田がやられた!!」
僕の完璧な作戦が雑魚クラスメイトのせいで台無しだ。
「あの鎧を攻撃しろ!山田を治療する!」
一撃離脱を繰り返すスカ―ナイトのランスチャージによって、次々と倒れていくクラスメイト。
「浜和!指示をくれ!!」
「きゃあーーー!!」
「後退だ!!後退しろ!!」
どうなっている、僕の作戦は完璧なはずだ。上手くいかないのは雑魚いクラスメイトが足を引っ張っているからだ。
「魔法を撃つと味方に当たるわね」
強力な牡丹の魔法であっても、混戦状態では役に立たない。
「お前らは下がれ!ロベルト、行くぜ」
ゴブリンに囲まれたラッセルがハルバードを振り回して注意を集める。
「『『ウォールハンマー!!』』」
スカ―ナイトのランスチャージを躱しながら、ラッセルのハルバートが骨の馬を粉砕する。
「『ウォータースラッシュ!』」
落馬した鎧の騎士にロベルトがトドメを刺す。
「ボタン、火魔法で攻撃するのよ!」
フィーナが魔物に囲まれたラッセルとロベルトごと攻撃するようにいう。
「なにいってるのよ!味方を殺すつもり?」
「大丈夫よ、私を信じて」
「我が意にて、その理を滅す。『ファイアフレイム!』
「当たっても知らないわよ、『ファイアストーム』」
フィーナと牡丹の炎の魔法が、ゴブリンに囲まれたラッセルとロベルトに向けて放たれる。
「来たぜ、『ロックドーム!!』」
「『ウォーターベール!』」
ラッセルとロベルトを岩の壁が覆い、その周りを水の膜が覆う。
「グギャヤ!!」
「ゲゲギャ!」
炎がゴブリンを焼き尽くし、クラスメイトたちは難を逃れた。
「一度下がるぞ」
岩の中から出たラッセルとロベルトは後退する。
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