称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~

しらかめこう

文字の大きさ
11 / 122
第一章 冒険者新生活編

第10話 異世界生活2日目


何だか夢を見ていた気がする...
どんな内容だったかはイマイチ覚えていないけれど、おそらく前世の夢だったような...

何だか懐かしいような、そんな気持ちになるのは何故なんだろう。


温かな朝日が窓から差し込んでくる。ちょうど光が顔に差し込む形となり、その眩しさから俺は目を覚ましてしまった。しかし無理やり起こされたときのような不快感はなく、むしろスッキリとした清々しい朝を迎えることが出来た。こんなに寝起きが良いのはいつぶりだろう。生まれ変わって体も健康になったからかもしれないな。

...てか、スキルで『健康体』っていうのを持っていたんだった。そりゃ健康だわ。


そんな感じで朝から脳内漫才みたいなことをするぐらいには寝起きが良く、ベッドから起き上がり窓のそばで陽の光を一身に浴びて伸びをした。何だかこんなことだけでも結構幸せって感じがするな。

完全に意識が覚醒した俺はベッドの上に座り、今日の予定を考える。一応は昨日と同じく冒険者ギルドへ行って依頼を受けようと思っている。しばらくは依頼を受けてお金を稼いでギルドランクを上げること、そしてレベルを上げたり各種スキルを習得して強くなることの2つを目標に掲げようと思っている。

ここで昨日のことを思い返していた俺は重要なことに気が付いた。


...そう、昨日から風呂に入っていないのである。


あんなに動き回ったのに風呂に入っていないのは少々汚いのではないだろうか。大丈夫かな、臭ってないかな...?ちょっと心配になってきた。昨晩は魔法のことやら疲れやらで完全に忘れていた。

てかそういえばこの世界に風呂ってあるのかな?こういう世界だと風呂は貴族たちぐらいしか使えないもので庶民は濡れた布で体をふく程度っていうのがよくある話だがここではどうなのだろう?


《アルクスにも風呂に入るという文化は存在しますが、一般的ではありません。また身体を清潔にする手段として水属性初級魔法『クリーン』を用いることが可能です》


...なるほどね。たぶん庶民は風呂なんて使わない、というか使えないんだろうな。
てかそれにしても水属性魔法にそんな便利なものがあるのですか!風呂に入れるなら入りたいけれど、しばらくは無理そうなのでここは『クリーン』で対処しておきますか。

俺はすぐに水属性魔法『クリーン』を自身の体に向けて発動させる。すると体全体が隅々まで洗われたあとのような爽快感を感じ、何だか体だけではなく心までスッキリとした気分になった。

これ手軽だし、めちゃくちゃ有能魔法じゃね?
この魔法は長い間お世話になることになるだろう、そんな気がする。

という訳で身だしなみ問題も解決したことなのでそろそろ朝食を食べに行くとしますか。俺は身支度を済ませると部屋から出て一階にある受付へと向かった。そこには朝から元気そうに仕事をしている猫耳店員さんがいた。


「あっ、おはようございます!よく眠れましたか?」

「おはようございます。はい、おかげさまでぐっすりと寝れました」

「それは何よりです~!今から朝食にされますか?」

「ぜひお願いします」


店員さんは元気よく返事を返すと受付の奥へと向かっていった。しばらく待っていると店員さんはトレイにパンやサラダなどの朝食をのせて来てくれた。


「お客さん、朝食はお部屋で召し上がりますか?それとも一階で召し上がりますか?」


聞くところによるとこの宿の一階にはたくさんの机といすが並べられた共有スペース的なところがあり、そこで食事をとることも可能だそうだ。俺はせっかく一階に降りてきたのだからそこで食べることにした。


「ではお席までは運びますね~!」

「ありがとうございます!」


そういうわけで俺は共有スペースへと向かった。そこには2人ほどの人、というより獣人が僕と同じくトレイにのった朝食を食べていた。もしかしてここの客層は獣人率が高いのかな?

そんなことを考えながら、俺も空いている席に座る。

しばらくすると猫耳店員さんが朝食の乗ったトレイを運んできてくれた。彼女にお礼を告げると嬉しそうな笑顔で厨房の方へと去っていった。何だか朝から少し幸せな気持ちになれて今日一日が良い日になりそうな気がした。

そんな幸せに包まれながら俺はこの美味しそうな朝食を頂くことにした。特に食事中は誰かと談笑するわけでもないので、先ほど掲げた目標を達成するために何を具体的にしようかということを考えることにした。


──まずはお金を稼いでギルドランクを上げること。


お金を稼ぐことは冒険者稼業では地道に依頼をこなしていくしかないのだが、その依頼当たりの効率を上げるためにはやはりギルドランクを上げて難易度の高い依頼をこなしていくに限る。やはりそのためギルドランクを上げることが優先事項となるだろう。

しかし急ぎすぎてもかえって回り道をしてしまうことになる。その理由はいたってシンプルで『目立ってしまう』からだ。悪い意味ではもちろんのこと、良い意味でもあまり目立ちたくはないのだ。

常識はずれなスピードでのランクアップは他の冒険者からの嫉妬や懐疑の目を持たれるだろう。その中から直接的あるいは間接的にでも俺にちょっかいをかけてくる輩も出てくるかもしれない。そうなってはいろんなことを気にしないといけなくなるので気苦労が絶えなくなるに違いない。

それにそうならなくてもギルドは急に頭角を現した実力者をどう扱うだろう?

好待遇を約束する代わりに自由を束縛されるかもしれない。
弱みに付け込んであれこれ要求してくるかもしれない。

何にしろ権力者というのは自分の思い通りにならないことを心底嫌うので出来ることなら一生関わりたくはない。それに上位ランクを目指すのであればいつかは接触することになるだろうが、まだこちらに力がない状況で絡んでこられるのは避けたい。

というわけでランクを上げるペースは慎重にかつ効率的に行う必要がある。何とも難しい条件だが後々のことを考えたらそっちの方が面倒になるのは確実なのでやるしかない。

他にお金を稼ぐ手段として何か商売を始めてみるという手もあるのだが、これに関してはあまり気乗りはしない。何故なら俺はビジネスには向いていない、前世の経験を踏まえての結論だった。仕事をすることは特に問題ないのだが自らお金を生み出すということに関しては苦手というか性に合っていないと感じていた。

なので今は冒険者で稼げるなら稼ぎたいと思っている。もし他にも稼げる手段が出てきたらその時に考えることにしよう。


──そしてもう一つが強くなることだ。


昨日レベルが上がってみて分かったことだが、俺のステータスの成長率はかなり高い。称号の効果は実際に目にしてみると凄まじいものであったのだ。こうなると各種スキルの入手も比較的簡単に手に入れられるのではないかと予想できるのでレベルアップと同時に考えうる必要なスキルは手にしておくのがベストだろう。

現時点であれば手に入れておきたい効果を持つスキルや魔法を挙げておこう。


1. 探知・感知系
これは危険を察知できるもの、周囲の敵を把握できるものなどがあれば非常に便利になるだろう。敵の脅威度のようなものも分かればそれに越したことはない。それに地図を作れるようなスキルがあればなお良し。

2. 防御・回復系
現状あるのはストレス耐性と精神攻撃耐性、そして健康体のみだ。物理に対する耐性はないのでこれは早急に獲得したい。それに出来れば"耐性"ではなく"無効"であったら最高だ。あとは回復のスキルや魔法も使えるようになっておきたい。

3. 攻撃系
現状では剣術と体術、そして初級魔法ぐらいだ。攻撃手段に関しては様々な種類を持ち合わせておくべきだと思う。特定の攻撃が利かない相手だってこの先いるかもしれないのでバリエーションは増やしておくべきだろう。そして必殺技的な高威力を誇るものを最低限1つは所持しておきたいものである。


とりあえずはこのような感じだろうか。まだ他にもあるだろうがそれは随時考えるとしよう。

そんなことを考えているうちに俺は朝食を食べ終わった。俺はトレイを持って席を立つと受付へと返しに行った。するとそこには始めて見るガタイのいい猫耳の生えたおじさんが座っていた。おそらくあの子の父親らしき人だろう。俺は恐る恐る近づきトレイを渡すことにした。


「あの、すみません。これ返却します」

「...おう」


そのおじさんは一言だけ発するとトレイを受け取ってバックヤードへと消えていった。何だか気まずい雰囲気だったがまあいいか。それにしても親子かと思ったけど雰囲気もそうだけど見た目も似てないし、もしかして違うのかな...?

俺は部屋へ戻って少しだけ休憩することにした。30分ほど休憩した後、装備を整えてから宿を出発しギルドへと向かうことにした。

ギルドに到着すると昨日と同じように多くの冒険者で賑わっていた。椅子に座って談笑をしている者、依頼掲示板を前に唸っている者など今日もギルドは活気があった。

受付カウンターの方を見ると昨日と同じくレイナさんと他2人の受付嬢さんが業務を行っていた。俺は依頼を受注しようと受付に向かうとちょうどレイナさんは他の冒険者の対応をしているところだった。仕方がないので他の空いているところでお願いしようと周りを見渡していると偶然、金髪ショートヘアの受付嬢と目が合った。

彼女は俺と目が合うとニコっと微笑み手招きをした。その誘いのまま俺はその受付嬢のカウンターへと向かい依頼を受注することにした。


「冒険者ギルドへようこそ!私は受付嬢のアンと申します!本日はどのようなご用件ですか?」

「あのー、薬草採取と木の実採取の依頼を受けたいんですが...」

「はい、かしこまりました!ではギルドカードを出していただけますか?」


す、すごい笑顔だ...
何か良いことでもあったかのようなそんな感じがする。とりあえず俺はギルドカードをアンさんに渡して依頼受注の手続きをしてもらう。昨日と同じ手順で手続きが終わるとアンさんがギルドカードを返しながら笑顔で話しかけてきた。


「あなたがユウト君、ですよね。昨日のことはレイナから話は聞いていますよ!今日も期待してますね!」

「あっ、そうなんですか!ありがとうございます。頑張りますね」


だからもしかしてずっと笑顔だったのかな?俺が今日も昨日みたいにたくさん納品するかもしれないからそれが楽しみだったのかもしれない。受付嬢にも営業みたいなノルマがあったりするんだろうか...

まあ今日もそこそこの数を納品するのは決まっているしご期待には沿えるだろう。だってまだインベントリに残っているのだから。ただ今日ももちろん採取はするつもりだ。この依頼はEランクになるまでしかやるつもりはないが、レコベリ草もコンデの実もおそらくどこかで有効活用できそうな気がするので納品しなかった分はインベントリに保管しておく予定だ。


ギルドを出てすぐ俺は昨日と同じくフーリットの森へと向かった。
今日は昨日とは違って時間もたっぷりあるのでいろんな場所を探索できそうだ。

感想 24

あなたにおすすめの小説

転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜

家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。 そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?! しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...? ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...? 不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。 拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。 小説家になろう様でも公開しております。

10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)

犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。 意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。 彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。 そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。 これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。 ○○○ 旧版を基に再編集しています。 第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。 旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。 この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした

服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜 大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。  目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!  そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。  まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!  魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!

武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。 しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。 『ハズレスキルだ!』 同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。 そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』

レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル 異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった 孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。 5レベルになったら世界が変わりました

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す

紅月シン
ファンタジー
 七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。  才能限界0。  それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。  レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。  つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。  だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。  その結果として実家の公爵家を追放されたことも。  同日に前世の記憶を思い出したことも。  一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。  その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。  スキル。  そして、自らのスキルである限界突破。  やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。 ※小説家になろう様にも投稿しています