称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~

しらかめこう

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第二章 ゴブリン大増殖編

第27話 主力部隊の連携


アースルド率いる主力部隊とゴブリンロードたちとの激しい戦いが洞窟最奥の大空間で繰り広げられている。


ゴブリンロードの雄たけびとともに襲い掛かってきたゴブリンたちは今まで洞窟内で出会ってきたどの個体よりも強かった。そのため、ゲングたちCランク冒険者たちはもちろんのこと、Bランク冒険者たちでさえもなかなか決定的なダメージを与えることが出来ずにいた。


「フンッ!!!!!!!!」



そんな中、唯一アースルドだけがすでに数体のゴブリンを倒していた。
彼の手に持つ両手剣がゴブリンの胴を切り裂き、鮮血をまき散らしている。


「...やっぱり強いな、ギルドマスターは」


アレンはアースルドの戦いっぷりに感心する。
その姿に触発されたのか、アレンは今まで以上に闘志を燃やす。


「デニム!俺たちもやるぞ!!」

「ああ!言われなくてもそのつもりだ!!」


大盾を構えたデニムがアレンのと隣に並ぶ。
二人はアイコンタクトでお互いの考えを理解する。


「ローナ!カレン!援護頼むぞ!!」

「分かってるわ!」

「了解」


Bランク冒険者パーティ「明星の剣(つるぎ)」、彼らは3年という短い期間でBランクにまで上り詰めた実力派パーティ。個々の能力ではAランクには届かないものの、パーティとしてみればAランクに到達するのも可能かもしれないと言われている。それほどまでに彼らの連携力は折り紙付きである。


「こっちだ、ゴブリン!!」


デニムが目の前のゴブリンを大声で挑発する。
おそらく言葉は通じていないのだが、挑発が通じたようで意図通りにヘイトがデニムに向いた。


「ギャャアアアァァァァ!!!!!!」


ゴブリンが手に持った剣を振り上げ、デニムへと攻撃を仕掛ける。
かなりの威力をもったその攻撃をデニムは大盾で難なく防ぐ。

大盾によって攻撃を防がれたゴブリンは距離を取ろうと大きく後ろへ飛び退く。
狙い通りの結果にデニムはニヤリと笑う。


「ウォーターブレード!」


すでに詠唱を済ませていたカレンがその一瞬の隙を魔法で狙い撃つ。

ゴブリンからはちょうどデニムで死角になっている位置からの魔法による狙撃、しかも後方へと飛び退くために地面から離れた一瞬を狙われたこともあり、完全には避けきれずにダメージを負ってしまう。


着地と同時に膝をついてしまったゴブリンは怒りがこもった視線をカレンに向ける。
だが、彼らの連携はまだ終わっていなかった。


「ギギッ?!」


ゴブリンの背後に突如現れた斬撃。
カレンに意識が向いていたゴブリンは背後にこっそりと移動していたローナに気づかなかったのだ。


「んっ!」


ローナはゴブリンの首へと短剣を振り抜く。
何とかギリギリ反応したゴブリンは持っていた剣で防御する。


ガキンッ!!


しかし、咄嗟の防御で力がちゃんと入らなかったゴブリンは持っていた剣を大きく弾き飛ばされてしまう。


「ギャアアアアアアアア!!!!!!!」


怒りがMAXにまで跳ね上がったゴブリンは近くにいるローナへと殴り掛かる。
至近距離だったこともあり、ローナは避けられないと判断して防御姿勢をとる。


「うっ...!」


マザーによる特殊個体であるそのゴブリンは通常のゴブリンよりも攻撃力が高く、一撃で防御したはずのローナにかなりのダメージを食らわせ、大きく吹き飛ばした。しかしローナは何とか受け身を取ることに成功し、ダメージを最小限に済ませることに成功した。


「これで終わりだ!!」


カレンの支援魔法を受けたアレンが一瞬にしてゴブリンの眼前に現れる。アレンは攻撃直後のゴブリンの隙だらけの胴体へと切り込んだ。


「ギャアァァ!!!」


断末魔とともに血しぶきをあげて倒れるゴブリン。
そのアレンの一撃が致命傷となり、絶命へと至る。


「ふぅ...、ようやく一匹か。ローナは大丈夫か?」

「ん、何とか大丈夫」

「よしっ、回復したら残りの奴らも一気に片付けるぞ!!」


ローナは手持ちの回復ポーションを一気に飲み干す。
少しずつ回復していき、完全とはいかないがある程度のダメージが消えていく。

回復ポーションの残りが少ないことに少し不安を覚えるローナだったが、最悪の場合カレンの回復魔法もあるから心配ないと頭の中のモヤを振り払う。



アレンたちは苦戦を強いられているゲングたちのもとへと援護に向かうため動き出した。ここから少しの間拮抗していた戦況が動き出すことになる。


「お前たち、大丈夫か!」

「アレンか、問題ない。っと言いたいところだが少し厳しい、な」


援護に駆け付けたアレンがゲングたちに状況を尋ねる。
さすがにCランク冒険者3人ではこの相手は厳しいようだった。


「ここからは7人で一気に片付けるぞ!!」

「「「おう!」」」


出だしは相手の猛攻によって部隊内での連携が取れなかったが、アレンたちが状況を打破したおかげでようやく主力部隊が本領を発揮することとなった。これもアースルドがゴブリンたちのヘイトを大きく買ってくれているからである。







そこからは冒険者たちが優勢となり、徐々にゴブリンの数が減っていった。
戦闘開始から数分後、ロードの合図によって襲い掛かってきたゴブリンたちの最後の一匹が倒された。


「はぁ...はぁ...、これで最後だ!」


アレンの斬撃が容赦なくゴブリンの体を切り裂く。
激しかった冒険者とゴブリンたちの第一ラウンドが終了した。


「諸君、気を抜くなよ。敵はまだ大将が残っている」

「もちろんです、ギルマス。ここからが本番ですね」


主力部隊の多くの者たちが多少なりともダメージや疲れを見せている中、流石ギルドマスターは息一つ切れていなかった。アレンも少し息が乱れている程度でまだまだ余力が残っているようである。


「ゴブリンロード!次はお前の番だ、覚悟はいいな?」


アレンが剣をロードに向けて宣戦布告をする。
先ほどまでの戦いを静観していたロードはアレンをじっと見つめ、ゆっくりと動き出す。


大きく息を吸い、ロードが戦闘態勢に入ろうとしている。
ロードから発せられる威圧感がさらに増してゆき、冒険者たちの肌をピリピリと痺れるような感覚が襲う。


「諸君、気を引き締めろ!誰ひとり欠けずに生きて帰るぞ!!」


「「「「「「「はい!!!!!!」」」」」」」


冒険者たちが武器を構え、ロードに意識を集中させる。
ここから先は気を抜けば即やられてしまう極限の戦いになることは誰もが理解していた。


「グアアァァァァァァ!!!!!!!」


ゴブリンロードの咆哮が洞窟を大きく揺らす。
ついに冒険者とゴブリンロードの直接対決が開始することとなった。

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