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積み木
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朝早くから山に登って水を飲む
誰もいない空間に少しだけ余裕がうまれる
今日家で咲いた花をこっそりと仲間入りさせてほころぶ
もう、100キロ近く歩いたのだろうか
ベンチでお弁当を食べる
包みをといて橋をプラスチックケースからだし
ふたを開ける
おかずには梅干しと漬け物、唐揚げとしゅうまい、切り干し大根とれんこんがはいっている
朝ご飯用をひとまず完食した
チチチ、と鳴き声
かさかさと葉音が聞こえる
霜が降りきって澄んでいた空気だけがその場に残り、少しだけ晴れてきた様子
踏んできた道の枯れ葉や土が運動靴に
そして、寒さで着込んでいる上着にも小さな木の枝がついてきていたのに気づいた
そんなこんなでしばしの間くつろいだあと
地図を確認して、また歩き出すことにした
2号目の休憩場所に入る前には庭園があり、
3号目に食事処につくまでにはちょうどお昼時という計算だ
期待を膨らませ
日ごろ仕事で蓄積していた
足の痛みもどこへやら
景色のうつろいに和らげられては
記念碑やら小川の橋やらに新鮮だった
「おじさん、こどものころかみかくしにあったことあるでしょ。」
「え、誰です?」
「ふふふ、したよ」
「下?」
「ばぁ、」
ベンチの下にはきれいな緑色のウサギがいた。
まぁ、ついておいで案内するよ。
誰もいない空間に少しだけ余裕がうまれる
今日家で咲いた花をこっそりと仲間入りさせてほころぶ
もう、100キロ近く歩いたのだろうか
ベンチでお弁当を食べる
包みをといて橋をプラスチックケースからだし
ふたを開ける
おかずには梅干しと漬け物、唐揚げとしゅうまい、切り干し大根とれんこんがはいっている
朝ご飯用をひとまず完食した
チチチ、と鳴き声
かさかさと葉音が聞こえる
霜が降りきって澄んでいた空気だけがその場に残り、少しだけ晴れてきた様子
踏んできた道の枯れ葉や土が運動靴に
そして、寒さで着込んでいる上着にも小さな木の枝がついてきていたのに気づいた
そんなこんなでしばしの間くつろいだあと
地図を確認して、また歩き出すことにした
2号目の休憩場所に入る前には庭園があり、
3号目に食事処につくまでにはちょうどお昼時という計算だ
期待を膨らませ
日ごろ仕事で蓄積していた
足の痛みもどこへやら
景色のうつろいに和らげられては
記念碑やら小川の橋やらに新鮮だった
「おじさん、こどものころかみかくしにあったことあるでしょ。」
「え、誰です?」
「ふふふ、したよ」
「下?」
「ばぁ、」
ベンチの下にはきれいな緑色のウサギがいた。
まぁ、ついておいで案内するよ。
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