楽しいスライム生活 ~お気楽スライムはスライム生を謳歌したい~

杜本

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第一章

5.ストーカーとスライム

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『そうだ、スライム相手になら勝てるかも!』

『なるほど! 良いアイディアですね!』

『知能では普通のスライムに勝ってるわけだし、いけそうな気がする! ……あ、でも同族殺しって良くないのかな……』

 そもそも天使相手に投げる話題じゃなかったかな、とリーリオの表情をチラ見してみる。

『野生の生き物なら当然のことですから、気にすることはありませんよ!』

 ……あ、大丈夫みたいですね。
 めっちゃいい笑顔ですね。

 ってかリーリオさん、天使の仮面が剥《は》がれるのが早くないですかね~?
 ガイド役っぽく穏やかに話してくれてた時は、ちょっと天使っぽかったのに……。
 あ、でもよくよく考えたら最初っから被《かぶ》れてなかったか。
 出だしがね、あれだったしね。
 天使っぽい穏やかな時間は一瞬だったね。

『まぁ確かに、野生動物でも縄張り争いとかボスの座を巡って~とか普通にあるもんね。何かと人の倫理観を持ち込みそうになるボクが変なんだよね……』

『それが貴方の良いところでもありますから』

『んー、そう言われたら悪い気はしないね。 ありがと!』

『でもいくら相手がスライムといっても、今の貴方にとっては“同格”ですからね。戦う時は十分注意してくださいね!』

『は~い』

 なんたって力は互角。違いは知能と知識の差だけ。
 返り討ちに合ってもおかしくない相手だからね。
 しっかりと逃げ道を確認しつつ、一対一《タイマン》で戦えるような状況にもっていくとしよう。

『とりあえず戦ってみて、無理そうだったら逃げるよ。この体にも慣れてきて、足は速くなってきた気がするからさ』

『はい。くれぐれも無理はされないように……』

『うん、じゃあまたねー』

『はい、ではまた』

 ぷつん、とウィンドウが消えた。

 そういえば、呼びかけた時の応答がやたらと早かったよなぁ。
 ホントにいつでも・・・・見守ってたりして……?
 えっ……ちょっと怖い……。

 ……いやいや、相手は天使だからね?!
 天はいつでも下々の者を見守ってるもんだよ!
 うん、決してストーカーなんかじゃないよ! たぶん!
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