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第一章
7.名持ちのスライム
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あれから更にスライムを狩りまくり、今はちょっと小休止。
モンスターが居ないところを見繕《みつくろ》って、壁に寄り掛かった。
スライムの体になってから疲労とか痛みとかには鈍くなったけど、ずっと同じことやってたら疲れるしね。精神的に。
といっても、することもなくじっとするだけってのもヒマだなぁ。
あ、そうだ。
『りぃ~り~お~、あ~そ~ぼ~』
『はーあーいっ♪』
またしても瞬時に現れるウインドウ。
やっぱりこれ、本気でいつでも見てるよね?
『まぁ遊ぼうっていうのは冗談なんだけどさ』
『え……そうなんですか……?』
なんでそんなに悲しそうなの! どう考えても冗談でしょ!
天使ってそんなに暇なの?!
『いやあのね、スライム狩りにも疲れたし、ちょっとリーリオとお喋りしようかなーって。……ダメ?』
『いやもう全然ダメじゃないですすごい暇ですしいくらでも喋れますから!』
やっぱり暇なのかぁ。
天使って見守るのが仕事なのかな……だとしたら、そりゃ確かに暇そうだね。
しかし「ガイド」って話はどこへいったんだ。
まぁいいけどさ。なんかやたら嬉しそうだし。
『それで、どんなお話ですか?』
『あ、うん。さっきね、レベルが上がった時にほんのちょっとだけ、記憶っぽいもの思い出したんだ。ボクの名前なんだけどさ』
『名前……思い出したんですか?』
『いや、完全にじゃないんだけど。たぶん最初が“に”だと思うんだよね』
『なるほど……』
なるほど?
リーリオは本当のこと知ってるのかと思ってたけど、反応が微妙だなぁ。
『それでね、ちょうど良いから自分の名前を考えたんだ』
『早速決まったんですね、是非教えてください!』
『ニイムだよ!』
『ニイムさん、ですか。どうやって付けたのか聞いても?』
『まず、さっき思い出した”に”でしょー? あとはスライムだから、スライムっぽく”イム”って付けた』
『ふふっ、良い名前ですね』
『そう? へへ、ありがとう!』
ちょっと適当すぎたかなーと思ったけど、お世辞でも良いと言われたら悪い気はしないね!
しかし名前の頭文字を思い出さなかったらヤバかった。
「スラリン」とかになってた可能性もあったからね、危ない危ない!
『そういえばニイムさん、レベルアップおめでとうございます』
『おー、ありがとう! ってか、レベルアップで正解だったんだ? なんとなくそんな気はしたんだけど』
『正解ですよ。ちゃんとレベルも上がっています』
『あ、リーリオはボクのレベルが分かるんだ?』
『ええ、レベルの他にも色々な情報を見ることができます』
『いろいろ……』
『ええ、色々……です♪』
プライバシーゼロですやん……天使って恐ろしい……。
ま、まぁでも、天上の存在ってそんなもんだよね? ねっ?
『少しレベルが上がったことですし、ニイムさんもそろそろスキルが覚えられるかもしれませんね』
『あ、そうかも! このぐらいのレベルのスライムなら……「アシッドショット」かな?』
知識にあるスライムの情報を思い出す。
一口にスライムといってもまちまちで、レベルやスキルには個体差がある。
進化して種《しゅ》が変わると更にバリエーションが増え……と、ホントに色々だ。
今のボクはスライム。ただのスライム。
スライムの中で最も原始的で弱い種だ。
『一般的なのは「アシッドショット」ですが……ニイムさんなら特別なスキルが得られるかもしれませんね』
『ふふん、まぁボクは普通のスライムじゃないからね! 中身が!』
体はスライム、頭脳は人間。
その名も……転生者ニイム!
『レベルアップしてからのお楽しみですね。私も楽しみにしながら見守ってますね』
『うん、ありがとう!』
そう、リーリオはいつもボクを見守って……見て……み…………。
うん、深く考えるのはよそう!
とにかくレベル上げだレベル上げ!!
『じゃあリーリオ、ボクそろそろ行くよ』
『はい、頑張ってくださいね』
ウインドウが消えたのを確認して、ボクは再び動きだした。
目指せスキルゲット!
そして、そろそろスライム以外のモンスターも狩りたいなっ!
モンスターが居ないところを見繕《みつくろ》って、壁に寄り掛かった。
スライムの体になってから疲労とか痛みとかには鈍くなったけど、ずっと同じことやってたら疲れるしね。精神的に。
といっても、することもなくじっとするだけってのもヒマだなぁ。
あ、そうだ。
『りぃ~り~お~、あ~そ~ぼ~』
『はーあーいっ♪』
またしても瞬時に現れるウインドウ。
やっぱりこれ、本気でいつでも見てるよね?
『まぁ遊ぼうっていうのは冗談なんだけどさ』
『え……そうなんですか……?』
なんでそんなに悲しそうなの! どう考えても冗談でしょ!
天使ってそんなに暇なの?!
『いやあのね、スライム狩りにも疲れたし、ちょっとリーリオとお喋りしようかなーって。……ダメ?』
『いやもう全然ダメじゃないですすごい暇ですしいくらでも喋れますから!』
やっぱり暇なのかぁ。
天使って見守るのが仕事なのかな……だとしたら、そりゃ確かに暇そうだね。
しかし「ガイド」って話はどこへいったんだ。
まぁいいけどさ。なんかやたら嬉しそうだし。
『それで、どんなお話ですか?』
『あ、うん。さっきね、レベルが上がった時にほんのちょっとだけ、記憶っぽいもの思い出したんだ。ボクの名前なんだけどさ』
『名前……思い出したんですか?』
『いや、完全にじゃないんだけど。たぶん最初が“に”だと思うんだよね』
『なるほど……』
なるほど?
リーリオは本当のこと知ってるのかと思ってたけど、反応が微妙だなぁ。
『それでね、ちょうど良いから自分の名前を考えたんだ』
『早速決まったんですね、是非教えてください!』
『ニイムだよ!』
『ニイムさん、ですか。どうやって付けたのか聞いても?』
『まず、さっき思い出した”に”でしょー? あとはスライムだから、スライムっぽく”イム”って付けた』
『ふふっ、良い名前ですね』
『そう? へへ、ありがとう!』
ちょっと適当すぎたかなーと思ったけど、お世辞でも良いと言われたら悪い気はしないね!
しかし名前の頭文字を思い出さなかったらヤバかった。
「スラリン」とかになってた可能性もあったからね、危ない危ない!
『そういえばニイムさん、レベルアップおめでとうございます』
『おー、ありがとう! ってか、レベルアップで正解だったんだ? なんとなくそんな気はしたんだけど』
『正解ですよ。ちゃんとレベルも上がっています』
『あ、リーリオはボクのレベルが分かるんだ?』
『ええ、レベルの他にも色々な情報を見ることができます』
『いろいろ……』
『ええ、色々……です♪』
プライバシーゼロですやん……天使って恐ろしい……。
ま、まぁでも、天上の存在ってそんなもんだよね? ねっ?
『少しレベルが上がったことですし、ニイムさんもそろそろスキルが覚えられるかもしれませんね』
『あ、そうかも! このぐらいのレベルのスライムなら……「アシッドショット」かな?』
知識にあるスライムの情報を思い出す。
一口にスライムといってもまちまちで、レベルやスキルには個体差がある。
進化して種《しゅ》が変わると更にバリエーションが増え……と、ホントに色々だ。
今のボクはスライム。ただのスライム。
スライムの中で最も原始的で弱い種だ。
『一般的なのは「アシッドショット」ですが……ニイムさんなら特別なスキルが得られるかもしれませんね』
『ふふん、まぁボクは普通のスライムじゃないからね! 中身が!』
体はスライム、頭脳は人間。
その名も……転生者ニイム!
『レベルアップしてからのお楽しみですね。私も楽しみにしながら見守ってますね』
『うん、ありがとう!』
そう、リーリオはいつもボクを見守って……見て……み…………。
うん、深く考えるのはよそう!
とにかくレベル上げだレベル上げ!!
『じゃあリーリオ、ボクそろそろ行くよ』
『はい、頑張ってくださいね』
ウインドウが消えたのを確認して、ボクは再び動きだした。
目指せスキルゲット!
そして、そろそろスライム以外のモンスターも狩りたいなっ!
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