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第一章
36.お祝いスライム
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「無事、ファスールダンジョン地下5階を踏破できたことを祝して、カンパーイ!」
『かんぱーい♪』「か、かんぱい……!」
「カンパーイ♪ ……って、あー! シーロ、先に飲まないでよ!」
「いいじゃねぇか、好きに飲ませろよ」
ダンジョン(ファスールって名前が付いてたみたい)から帰還した次の日。
無事に帰ってこれたお祝いってことで、ボク達は宿屋近くの食堂に集まった。
いや~、かなりのピンチだったもんね!
あの状況から無事に帰ってこれたんだから、祝杯を上げたくなるのも無理ないよね。
ボクも功労者としてご馳走を頂くとしましょー♪
「ニイム……ご飯、食べれるの?」
『食べられるよ! お酒だって飲んじゃうんだから~』
「そっか……オトナだもん、ね」
オトナ(笑)って言われた気がするけど、気のせいだよね。
だって天使のフェリちゃんだもん!
「おいおい、このスライム酒まで飲むのかよ。意味わかんねぇな」
「まぁいいじゃないか。なんたって今回、大活躍だったもんな!」
「そうよ、この子が居なかったらクリスは死んじゃってたかもしれないんだから!」
へっへーん、もっと褒めてくれていいのよ♪
もっとも、あの場でスキルが使えるようになったのは、リーリオのおかげっていうのが大きいんだけどね。
でも天使と脳内で会話するデンパなスライムという不名誉は勘弁してほしいので、フェリには『ナイショだよ』って言っておいた。
決して、功績を独り占めするためじゃないよ!
「それにしても、収納ができて回復までできるスライムなんて……フェリはすごいモンスターを従えてるんだな!」
「あ、ぅ、ニイムは……」
「将来はきっと凄腕のテイマーね! フェリ君がパーティーに入ってくれて、私たちラッキーだったわ~」
あまりにもボクが褒められるものだから、フェリは居心地が悪そうだ。
テイマーとその従魔だってウソついてるもんね……良心が痛むんだろうなぁ。
『フェリ、気に病むことないよ。ボク達は二人で一人前みたいなもんだからね』
「でも、ボク……役に立ってない……」
『そんなことないよ! そもそもフェリがいなきゃ、ボクだって力を使えないんだから』
「……?」
『だってボク、スライムだよ? フェリがいなきゃ誰も相手にしてくれないよ? 潰されるか攫われるかだよ?』
「そういえば……最初、さらわれて来た……よね」
『そう、だからボクを活かしてるのはフェリ! つまり二人でセットなの! ……ねっ♪』
「……ありがとう」
実際、本当のことだしね!
『かんぱーい♪』「か、かんぱい……!」
「カンパーイ♪ ……って、あー! シーロ、先に飲まないでよ!」
「いいじゃねぇか、好きに飲ませろよ」
ダンジョン(ファスールって名前が付いてたみたい)から帰還した次の日。
無事に帰ってこれたお祝いってことで、ボク達は宿屋近くの食堂に集まった。
いや~、かなりのピンチだったもんね!
あの状況から無事に帰ってこれたんだから、祝杯を上げたくなるのも無理ないよね。
ボクも功労者としてご馳走を頂くとしましょー♪
「ニイム……ご飯、食べれるの?」
『食べられるよ! お酒だって飲んじゃうんだから~』
「そっか……オトナだもん、ね」
オトナ(笑)って言われた気がするけど、気のせいだよね。
だって天使のフェリちゃんだもん!
「おいおい、このスライム酒まで飲むのかよ。意味わかんねぇな」
「まぁいいじゃないか。なんたって今回、大活躍だったもんな!」
「そうよ、この子が居なかったらクリスは死んじゃってたかもしれないんだから!」
へっへーん、もっと褒めてくれていいのよ♪
もっとも、あの場でスキルが使えるようになったのは、リーリオのおかげっていうのが大きいんだけどね。
でも天使と脳内で会話するデンパなスライムという不名誉は勘弁してほしいので、フェリには『ナイショだよ』って言っておいた。
決して、功績を独り占めするためじゃないよ!
「それにしても、収納ができて回復までできるスライムなんて……フェリはすごいモンスターを従えてるんだな!」
「あ、ぅ、ニイムは……」
「将来はきっと凄腕のテイマーね! フェリ君がパーティーに入ってくれて、私たちラッキーだったわ~」
あまりにもボクが褒められるものだから、フェリは居心地が悪そうだ。
テイマーとその従魔だってウソついてるもんね……良心が痛むんだろうなぁ。
『フェリ、気に病むことないよ。ボク達は二人で一人前みたいなもんだからね』
「でも、ボク……役に立ってない……」
『そんなことないよ! そもそもフェリがいなきゃ、ボクだって力を使えないんだから』
「……?」
『だってボク、スライムだよ? フェリがいなきゃ誰も相手にしてくれないよ? 潰されるか攫われるかだよ?』
「そういえば……最初、さらわれて来た……よね」
『そう、だからボクを活かしてるのはフェリ! つまり二人でセットなの! ……ねっ♪』
「……ありがとう」
実際、本当のことだしね!
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