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すれ違いの夜
助けたい、という気持ち
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舞空祭の最終日となった。
今日の夜を最後に、明日の未明に飛行船──クラウドスカイ号は空に飛び立ってしまう。
だけど、ココネとハカセさんが村に現れる気配はまるでなかった。ココネは手紙を届けられたのだろうか。ハカセさんを説得できたのだろうか。
それは、まったくわからないでいる。
待つ、というのがこんなにもつらいなんて。
時間はすぐに過ぎていくし、そうこうしているうちに日は傾きあっという間に夜になり、そしてまた新しい一日が始まっていく。
その繰り返しを私はどれだけ怖がったのだろう。いつも胸の中にいるはずの友人がいなくて、ぽっかり空いた寂しさはそのまま私の焦りをせき立てた。
舞空祭ではたくさんの楽しげなイベントが毎日開かれている。開催地にある学校の生徒として催しを巡る日が続いているけど、それはまったく楽しめないでいた。
「気分が悪いんですの?」
あまりにも落ち込んでいたせいか、リリさんに心配されてしまった。
空元気をだす余裕もなく、体調が悪い、だなんてウソをついてしまう。
私はいけない子だ。気を遣ってくれる友達にたくさんのウソを積み重ねている。
心珠のこと。妖精の森に入ったこと。ほかにもいっぱい。
本当に心珠が咲いたとき、私は今までのウソを隠しとおすことができるのか。
多分できない。だって、ココネとハカセさんは私を勇気づけてくれた大切な友達だから。
「もう諦めろよ」
帰り道。なぜかウィルは、私を追ってそんなことを漏らした。なんのことかと聞き返すまでもない。ココネとハカセさんのこと。
ウィルにはクローバー船長の手紙のことも含め全てを話していた。それでも「あいつらにはもう関わるな」と意見を変えず、二人について相談しても拒まれる。ウィルはもう、ココネとハカセさんとは関わらないと心に決めているのだ。
「どちらにせよ、あいつらとはもう会えなくなるんだろ。だったら、おかしな誤解をうけるよりかは何もしないほうが良いに決まってる。元気に振る舞えなんて言わないけどさ、いろいろと勘繰られてるぞ、委員長とか先生とかにさ。顔にですぎだ」
リリさんだけでなく、担任の先生にまで心配をかけているとのこと。
そうなると、きっとお母さんやお父さんはもう気づいているだろう。
「逆に聞くけどさ、どうしてそこまであいつらのことが気になるんだ?」
「……ウィルは気にならないの?」
「お、怒るなよ。別にお前を責めてるわけじゃないって」
ウィルは少し驚いたように一歩身を引いていた。
険のある顔になってしまったかもしれない。ただちょっと、カチンときただけ。
でも、どうしてと聞かれるとなんだか言葉につまった。ココネとハカセさんには関わらない方が良いというウィルの意見も、わからないわけじゃない。
だけど、どこか納得がいかないのだ。それが一番ひっかかってる部分。
「私は、心珠が咲いてほしくてココネを頼ったわ。そうしたらウィルやハカセさん、リリさん、クローバー船長と仲良くなれた」
「ま、結果的にはな」
「でも、それってウソをついてるわ。ウソをつくのはいけないことなのに、私はこうやって友達や知り合いを増やせた。だけどハカセさんは? あの人はなにも悪いことしてないのに、ココネしか頼れないなんて……不公平だと思わない?」
「なんだそりゃ?」
胸のうちを明かしたというのに、ウィルの顔は晴れない。理解に苦しんでいるようだ。
「それじゃなにか? お前はチビから受けた恩恵を負い目に持って、あいつが不幸でいることが許せないって言いたいのか?」
「許せないっていうより、ズルしてる私だけが良いおもいをするのは、違うというか」
「バカじゃねえの」
「……っ」
罵倒されて頭の中が真っ白になる。
間違ってる? 私は変なことを言ってるの?
「あいつと俺たちは根本から違うだろ。心珠がなきゃ信用されなくて当然だ。クローバー船長が言ってたような目にあって当然なんだよ。それをわきまえたから、ああやって森で暮らしてるんだろ」
「じゃあ、ウィルはハカセさんがあのままで良いっていうの? ココネに感情を与え続けたらどうなるかわかるでしょう?」
「んなもん想像はつく。でも、どうしようもねえだろ。あいつがそれを望んでるなら、俺たちが気にするのは余計なお世話なんじゃないか、って言ってるんだ」
「余計じゃないもん! 私は間違ってない! 間違ってるのはハカセさんを悪者にしてるみんなのほうだよ!」
違う。誰もハカセさんを悪者になんかしてない。そうわかっているのに、掛け違えたボタンのような胸のモヤモヤが言葉にできなくて、ついどこにもいない悪者を作り上げてしまった。
ウィルはそんな私を見て、ため息ひとつこんなことを話してくれた。
「あのなあ。気休めになるかわからないけど、アイツを森の中に住めるよう手助けしてたの、多分村長さんだぞ」
「え……」
ウィルの言うアイツ、というのはハカセさんのことだ。村長さんがハカセさんを手助けしていた?
「アイツが住んでた小屋は、妖精の森に住んでた木こりの作業場だったんだ。そこを村長さんが手配したんだと思う。どんな事情があったのかは知らないけど、本や日用品を村長さんが提供してたんだ。ガルダを使ってな」
ガルダ。運び屋さんを引退した力持ちのオオワシ。舞空祭のセレモニーでも活躍した、村長さんとリリさんの家族の一員。
空から物資を運ぶなら、村長さんはハカセさんと接触しなくてもコミュニケーションが取れる。荷物に手紙などを混ぜて。
畑の食物も、種や肥料も援助を受けていたんじゃないかとウィルは持論を展開した。
ある程度は魔法で自給自足できるようになるまで。
「ど、どうしてそのこと教えてくれなかったの?」
「別に確信があるわけじゃない。村長さんにも確認をとってないし、思いついたのは飛行船見学のときだ。委員長がクローバー船長に言ってただろ。村長さんが心珠について意見交換をしたいって。村長さんがアイツを援助してたと仮定すると、いろいろと辻褄が合うってだけで」
だから、ウィルはあのとき「なんでもない」としどろもどろになっていたんだ。
でも、だったらという気持ちが強くなってくる。
「そのとき私やココネに話してくれてもよかったじゃない」
「話せるわけないだろ。話したらチビは真っ先に村長さんに助けを求めに行く。でも、村長さんは今は村のために動いてくれてるんだ。妖精の森にイタズラ好きの妖精が戻ってきたなんて噂が立ってみろ。せっかくの村おこしが台無しになるだろうが」
「……っ」
ウィルの配慮はきっと正しい。お父さんもお母さんも、もちろんウィルのご両親だって舞空祭という世紀のお祭りを成功させようと頑張っているのは、身近にいる私たちがよく知っている。
それが台無しになっちゃうのは悲しい。
「おかしいわ。なぜ、心珠があるかないかで警戒されなきゃいけないの? こんなモノがある私たちがハカセさんを苦しめてるんじゃないの?」
ハカセさんには優しくしてもらった。森でサンドウィッチや紅茶をご馳走してくれたし、少ないけれど花について語り合ったこともある。
「気持ちはわかるけどそうとは限らないからあいつとチビは悩んでるんだろうが! もう俺たちの手に負える状況じゃないって何度言えば……イテッ」
目の奥が熱くなってしまって、気がつけば私はウィルの体を押してしまっていた。
しりもちをつく姿に罪悪感が湧き上がるも、怒りの感情のほうがそれよりも大きく。
「ウィルのわからず屋!」
「うるせえ! わからず屋はお前だろ!」
「頼りになると思ってたのに!」
「なにも考えてないやつに言われたくねえ! っておい、泣くことねえだろ」
言われて気づく。目頭が熱いなと思ってたら、私は涙を流していた。
私が間違ってるの? 間違ってるなんて思いたくない。だって。
「助けたいって思うのに、理由がいるの? 見返りが必要なの? そんなのいらないでしょう? だって、ウィルだって困ってる私を何度も助けてくれたじゃない。優しくしてくれたじゃない。それと同じようにハカセさんを助けたいの。それはいけないことなの?」
「いや……その、待て。チカ。いったん落ち着け」
全部ウィルの言うとおりだ。私にできることは、ない。思いつかない。だからこんなふうに八つ当たりをしてしまう。そんな自分がみじめで悔しくて。
背を向けて走る。後ろでウィルがなにかを叫んでいたけど、無視して道を駆けていく。
最低だ。
きっと、ウィルは心配してきてくれたはずなのに、無下に突き放した。
そのことがとても情けなくて、でもウィルの言い分は受け入れられなくて、現実の壁に立ち向かわず逃げた。
どうすればいいの? 私にできることは、本当になにもないの?
ウィルの声が聞こえなくなって立ち止まる。でも、解決策なんてなにも思いつかない。こうやって待ち続けても心が苦しくなっていくだけ。
「ココネ……」
いてもたってもいられず、帰るべき家ではなく妖精の森へ足を向ける。
日は傾き始めていた。
夕焼けと向かい合い、私は、そびえる影の中へと踏み込んでいった。
今日の夜を最後に、明日の未明に飛行船──クラウドスカイ号は空に飛び立ってしまう。
だけど、ココネとハカセさんが村に現れる気配はまるでなかった。ココネは手紙を届けられたのだろうか。ハカセさんを説得できたのだろうか。
それは、まったくわからないでいる。
待つ、というのがこんなにもつらいなんて。
時間はすぐに過ぎていくし、そうこうしているうちに日は傾きあっという間に夜になり、そしてまた新しい一日が始まっていく。
その繰り返しを私はどれだけ怖がったのだろう。いつも胸の中にいるはずの友人がいなくて、ぽっかり空いた寂しさはそのまま私の焦りをせき立てた。
舞空祭ではたくさんの楽しげなイベントが毎日開かれている。開催地にある学校の生徒として催しを巡る日が続いているけど、それはまったく楽しめないでいた。
「気分が悪いんですの?」
あまりにも落ち込んでいたせいか、リリさんに心配されてしまった。
空元気をだす余裕もなく、体調が悪い、だなんてウソをついてしまう。
私はいけない子だ。気を遣ってくれる友達にたくさんのウソを積み重ねている。
心珠のこと。妖精の森に入ったこと。ほかにもいっぱい。
本当に心珠が咲いたとき、私は今までのウソを隠しとおすことができるのか。
多分できない。だって、ココネとハカセさんは私を勇気づけてくれた大切な友達だから。
「もう諦めろよ」
帰り道。なぜかウィルは、私を追ってそんなことを漏らした。なんのことかと聞き返すまでもない。ココネとハカセさんのこと。
ウィルにはクローバー船長の手紙のことも含め全てを話していた。それでも「あいつらにはもう関わるな」と意見を変えず、二人について相談しても拒まれる。ウィルはもう、ココネとハカセさんとは関わらないと心に決めているのだ。
「どちらにせよ、あいつらとはもう会えなくなるんだろ。だったら、おかしな誤解をうけるよりかは何もしないほうが良いに決まってる。元気に振る舞えなんて言わないけどさ、いろいろと勘繰られてるぞ、委員長とか先生とかにさ。顔にですぎだ」
リリさんだけでなく、担任の先生にまで心配をかけているとのこと。
そうなると、きっとお母さんやお父さんはもう気づいているだろう。
「逆に聞くけどさ、どうしてそこまであいつらのことが気になるんだ?」
「……ウィルは気にならないの?」
「お、怒るなよ。別にお前を責めてるわけじゃないって」
ウィルは少し驚いたように一歩身を引いていた。
険のある顔になってしまったかもしれない。ただちょっと、カチンときただけ。
でも、どうしてと聞かれるとなんだか言葉につまった。ココネとハカセさんには関わらない方が良いというウィルの意見も、わからないわけじゃない。
だけど、どこか納得がいかないのだ。それが一番ひっかかってる部分。
「私は、心珠が咲いてほしくてココネを頼ったわ。そうしたらウィルやハカセさん、リリさん、クローバー船長と仲良くなれた」
「ま、結果的にはな」
「でも、それってウソをついてるわ。ウソをつくのはいけないことなのに、私はこうやって友達や知り合いを増やせた。だけどハカセさんは? あの人はなにも悪いことしてないのに、ココネしか頼れないなんて……不公平だと思わない?」
「なんだそりゃ?」
胸のうちを明かしたというのに、ウィルの顔は晴れない。理解に苦しんでいるようだ。
「それじゃなにか? お前はチビから受けた恩恵を負い目に持って、あいつが不幸でいることが許せないって言いたいのか?」
「許せないっていうより、ズルしてる私だけが良いおもいをするのは、違うというか」
「バカじゃねえの」
「……っ」
罵倒されて頭の中が真っ白になる。
間違ってる? 私は変なことを言ってるの?
「あいつと俺たちは根本から違うだろ。心珠がなきゃ信用されなくて当然だ。クローバー船長が言ってたような目にあって当然なんだよ。それをわきまえたから、ああやって森で暮らしてるんだろ」
「じゃあ、ウィルはハカセさんがあのままで良いっていうの? ココネに感情を与え続けたらどうなるかわかるでしょう?」
「んなもん想像はつく。でも、どうしようもねえだろ。あいつがそれを望んでるなら、俺たちが気にするのは余計なお世話なんじゃないか、って言ってるんだ」
「余計じゃないもん! 私は間違ってない! 間違ってるのはハカセさんを悪者にしてるみんなのほうだよ!」
違う。誰もハカセさんを悪者になんかしてない。そうわかっているのに、掛け違えたボタンのような胸のモヤモヤが言葉にできなくて、ついどこにもいない悪者を作り上げてしまった。
ウィルはそんな私を見て、ため息ひとつこんなことを話してくれた。
「あのなあ。気休めになるかわからないけど、アイツを森の中に住めるよう手助けしてたの、多分村長さんだぞ」
「え……」
ウィルの言うアイツ、というのはハカセさんのことだ。村長さんがハカセさんを手助けしていた?
「アイツが住んでた小屋は、妖精の森に住んでた木こりの作業場だったんだ。そこを村長さんが手配したんだと思う。どんな事情があったのかは知らないけど、本や日用品を村長さんが提供してたんだ。ガルダを使ってな」
ガルダ。運び屋さんを引退した力持ちのオオワシ。舞空祭のセレモニーでも活躍した、村長さんとリリさんの家族の一員。
空から物資を運ぶなら、村長さんはハカセさんと接触しなくてもコミュニケーションが取れる。荷物に手紙などを混ぜて。
畑の食物も、種や肥料も援助を受けていたんじゃないかとウィルは持論を展開した。
ある程度は魔法で自給自足できるようになるまで。
「ど、どうしてそのこと教えてくれなかったの?」
「別に確信があるわけじゃない。村長さんにも確認をとってないし、思いついたのは飛行船見学のときだ。委員長がクローバー船長に言ってただろ。村長さんが心珠について意見交換をしたいって。村長さんがアイツを援助してたと仮定すると、いろいろと辻褄が合うってだけで」
だから、ウィルはあのとき「なんでもない」としどろもどろになっていたんだ。
でも、だったらという気持ちが強くなってくる。
「そのとき私やココネに話してくれてもよかったじゃない」
「話せるわけないだろ。話したらチビは真っ先に村長さんに助けを求めに行く。でも、村長さんは今は村のために動いてくれてるんだ。妖精の森にイタズラ好きの妖精が戻ってきたなんて噂が立ってみろ。せっかくの村おこしが台無しになるだろうが」
「……っ」
ウィルの配慮はきっと正しい。お父さんもお母さんも、もちろんウィルのご両親だって舞空祭という世紀のお祭りを成功させようと頑張っているのは、身近にいる私たちがよく知っている。
それが台無しになっちゃうのは悲しい。
「おかしいわ。なぜ、心珠があるかないかで警戒されなきゃいけないの? こんなモノがある私たちがハカセさんを苦しめてるんじゃないの?」
ハカセさんには優しくしてもらった。森でサンドウィッチや紅茶をご馳走してくれたし、少ないけれど花について語り合ったこともある。
「気持ちはわかるけどそうとは限らないからあいつとチビは悩んでるんだろうが! もう俺たちの手に負える状況じゃないって何度言えば……イテッ」
目の奥が熱くなってしまって、気がつけば私はウィルの体を押してしまっていた。
しりもちをつく姿に罪悪感が湧き上がるも、怒りの感情のほうがそれよりも大きく。
「ウィルのわからず屋!」
「うるせえ! わからず屋はお前だろ!」
「頼りになると思ってたのに!」
「なにも考えてないやつに言われたくねえ! っておい、泣くことねえだろ」
言われて気づく。目頭が熱いなと思ってたら、私は涙を流していた。
私が間違ってるの? 間違ってるなんて思いたくない。だって。
「助けたいって思うのに、理由がいるの? 見返りが必要なの? そんなのいらないでしょう? だって、ウィルだって困ってる私を何度も助けてくれたじゃない。優しくしてくれたじゃない。それと同じようにハカセさんを助けたいの。それはいけないことなの?」
「いや……その、待て。チカ。いったん落ち着け」
全部ウィルの言うとおりだ。私にできることは、ない。思いつかない。だからこんなふうに八つ当たりをしてしまう。そんな自分がみじめで悔しくて。
背を向けて走る。後ろでウィルがなにかを叫んでいたけど、無視して道を駆けていく。
最低だ。
きっと、ウィルは心配してきてくれたはずなのに、無下に突き放した。
そのことがとても情けなくて、でもウィルの言い分は受け入れられなくて、現実の壁に立ち向かわず逃げた。
どうすればいいの? 私にできることは、本当になにもないの?
ウィルの声が聞こえなくなって立ち止まる。でも、解決策なんてなにも思いつかない。こうやって待ち続けても心が苦しくなっていくだけ。
「ココネ……」
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