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第3章 魔王の参謀と花火大会
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「飯が出来たぞー!」
俺は階段下から二階に向かって声を掛けると、すぐに牛乳を取りに台所へ戻った。
卓袱台の上にはハムとチーズを乗せたトーストと、きれいに焼けた目玉焼き、その脇にミニトマトを乗せた皿が仲良く並んでいた。
「うんうん、着実に進歩してるぞ!」
俺が満足気にそれらを見下ろしていると、着替えを済ませた双子とマオが二階から降りて来た。
「ゆきにおはよ!」
「おはよー!」
「おはよう」
双子はとてとて居間に入って来ると、ちょこんといつもの位置に座る。
マオも少し眠たそうな顔で薄っぺらい座布団に座った。
俺も牛乳を卓袱台に並べると、腰を下ろして手を合わせる。
「いただきます!」
みんなもぱちんと一緒に手を合わせた。息もぴったりだ。
マオがうちに住むようになって、一週間が経とうとしていた。
毎日せわしないが、彼はどんどん家事をこなせるようになり、正直かなり助かっている。
我が家では早くも新しい家族のリズムが整い初めていた。
「ゆきにはなび! はなび!」
そらはトーストを食べずに手に持ったまま、キラキラとした瞳で俺を見つめた。
「ああ、保育園から帰ったら一緒に花火観に行こうな!」
「はやくみたいなー!」
双子は余程楽しみなようで、昨日もずっとこの調子で「花火花火」と言い続け、なかなか眠らなかった。
今日は隅田川で大きな花火大会がある。近所のビルから、既に屋上観覧席のチケットも届いていた。
(地元民の特権だよな~)
苗字の書き込まれたチケットは、大事に財布にしまってあった。一家族四人くらいまでならOKなので、マオも連れて行くつもりだ。
「さー、早く食べて保育園行かないと花火来ないぞ?」
「たべるー!」
俺がそう言うと、ソワソワしてなかなか食事が進まなかった双子は、慌ててトーストやミニトマトを頬張った。
これからもこのまま素直に育ってくれれば良いのだが。
「今日の仕事は、朝からコンビニだったな?」
マオは牛乳を一口飲むとこちらを向いた。
「ああ、今日は店の前でも飲み物とかフランク売るから、屋台の組み立てを手伝わなきゃいけねーんだわ」
「ほう?」
どうもピンときていない表情だ。
「そっか、マオはまだ花火も屋台も見た事ないのか?」
俺は聞きながらトーストに齧り付く。良い感じにとろけたチーズとハムが美味い。
マオは俺の質問にゆっくりと頷いた。
「そうだな。良く分からないが、お前達が楽しみにしている祭りなのだろう?」
「はなびすごいんだよ! ひゅーっで、どーん! だよ!」
そらはフォークに突き刺した目玉焼きを持ち上げながら、両手を広げて花火のマネをしている。
「ほらほら、卵を打ち上げるな。ちゃんと食べなさい」
「マオもいっしょにみようね!」
うみはにっこり笑い掛けた。
「ああ」
花火大会の日は、通常より仕事もお客さんも増えるので、バイトの人数はいつもより多めになる。
今日は早く入る分、いつもの時間に上がれるようシフトを組んで貰えたので、双子を迎えに行ったら屋台で何か食べ物を買って、すぐに花火大会へ向かうつもりだった。
双子を保育園に送り届けると、俺達はそのままコンビニへ向かう。
店の前では、既に店長が屋台の部品を並べ始めていた。
俺は階段下から二階に向かって声を掛けると、すぐに牛乳を取りに台所へ戻った。
卓袱台の上にはハムとチーズを乗せたトーストと、きれいに焼けた目玉焼き、その脇にミニトマトを乗せた皿が仲良く並んでいた。
「うんうん、着実に進歩してるぞ!」
俺が満足気にそれらを見下ろしていると、着替えを済ませた双子とマオが二階から降りて来た。
「ゆきにおはよ!」
「おはよー!」
「おはよう」
双子はとてとて居間に入って来ると、ちょこんといつもの位置に座る。
マオも少し眠たそうな顔で薄っぺらい座布団に座った。
俺も牛乳を卓袱台に並べると、腰を下ろして手を合わせる。
「いただきます!」
みんなもぱちんと一緒に手を合わせた。息もぴったりだ。
マオがうちに住むようになって、一週間が経とうとしていた。
毎日せわしないが、彼はどんどん家事をこなせるようになり、正直かなり助かっている。
我が家では早くも新しい家族のリズムが整い初めていた。
「ゆきにはなび! はなび!」
そらはトーストを食べずに手に持ったまま、キラキラとした瞳で俺を見つめた。
「ああ、保育園から帰ったら一緒に花火観に行こうな!」
「はやくみたいなー!」
双子は余程楽しみなようで、昨日もずっとこの調子で「花火花火」と言い続け、なかなか眠らなかった。
今日は隅田川で大きな花火大会がある。近所のビルから、既に屋上観覧席のチケットも届いていた。
(地元民の特権だよな~)
苗字の書き込まれたチケットは、大事に財布にしまってあった。一家族四人くらいまでならOKなので、マオも連れて行くつもりだ。
「さー、早く食べて保育園行かないと花火来ないぞ?」
「たべるー!」
俺がそう言うと、ソワソワしてなかなか食事が進まなかった双子は、慌ててトーストやミニトマトを頬張った。
これからもこのまま素直に育ってくれれば良いのだが。
「今日の仕事は、朝からコンビニだったな?」
マオは牛乳を一口飲むとこちらを向いた。
「ああ、今日は店の前でも飲み物とかフランク売るから、屋台の組み立てを手伝わなきゃいけねーんだわ」
「ほう?」
どうもピンときていない表情だ。
「そっか、マオはまだ花火も屋台も見た事ないのか?」
俺は聞きながらトーストに齧り付く。良い感じにとろけたチーズとハムが美味い。
マオは俺の質問にゆっくりと頷いた。
「そうだな。良く分からないが、お前達が楽しみにしている祭りなのだろう?」
「はなびすごいんだよ! ひゅーっで、どーん! だよ!」
そらはフォークに突き刺した目玉焼きを持ち上げながら、両手を広げて花火のマネをしている。
「ほらほら、卵を打ち上げるな。ちゃんと食べなさい」
「マオもいっしょにみようね!」
うみはにっこり笑い掛けた。
「ああ」
花火大会の日は、通常より仕事もお客さんも増えるので、バイトの人数はいつもより多めになる。
今日は早く入る分、いつもの時間に上がれるようシフトを組んで貰えたので、双子を迎えに行ったら屋台で何か食べ物を買って、すぐに花火大会へ向かうつもりだった。
双子を保育園に送り届けると、俺達はそのままコンビニへ向かう。
店の前では、既に店長が屋台の部品を並べ始めていた。
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