女子高生が、納屋から発掘したR32に乗る話

エクシモ爺

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秋は変化……

3年生と稀有な存在

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 じゃぁ、燈梨、メンバーの紹介ね。
 え? 1、2年生とは、昨日顔合わせしてるって?

 オイ、何のために今日個別で、私を呼び出したんだよぉ、七海ぃ!

 「私は、先輩方と、先生の指示に従っただけです」

 上から言われたら、自分の考えなく、首を縦に振るしかできないイエスマンか? そんな、擦れた大人になってから覚えるような事を、ティーンのうちから使いこなすようになるなんて……私は、嘆かわしいよ、そんな七海ちゃんに、真人間に戻って貰うためには、心を鬼にして、スクワット500回だね。

 「ええーーーー!!」

 それが辛いなら、パンツ脱ぐって選択肢もあるけど、柚月以外の人間にそれ言うと、セクハラだからさ。

 「なんで~、私以外なんだよ~!」

 だって、柚月はしょっちゅうパンツ脱いでる痴女じゃん。
 訊く前に既に脱いでたり、履いて来てないって事もあるからさ。

 「そんな事、あるもんか~!」

 燈梨は、そのやりとりを見て、プッと吹き出していた。
 大体、いつも、こういうやりとりと、掛け合いで進んでくからさ、あんまり引かないで、どんどんこのノリに入っていって良いからね。

 「大丈夫、フー子さん達で慣れてるから」

 え? ふーこさん? 誰? こっちの話だって?
 でも、どっかで訊いたような名前なんだよな。

 まぁ、いいや。
 私と柚月は知ってるだろうから飛ばすとして、他の3年生を紹介していくね。

 コイツは、伊藤結衣。
 最近、自分の車をぶっ潰して、半べそになっていた、別名”カークラッシャー結衣”だから。
 みんなで2週間かかって、新しい車への入れ替え作業を、手伝ったからね。だから、しばらくはみんなの奴隷だから。 

 「マイ、勝手な設定作るなよ!」

 柚月、どう思う?

 「私も~、結衣はみんなの奴隷で良いと思うな~」

 ホラ見ろ。

 「マイの犬の、柚月の言う事なんか、参考になるもんか!」

 ナニ、犬って、マジ酷~い。
 じゃぁ、多数決を取ろう。結衣がみんなの奴隷で良いと思う人?
 ……ホラ見ろ、全体の3分の2以上の賛成が得られたぞ。多数決で決定だね。

 「くうっ……」

 さて、気を取り直して、次にコイツは、渡邉悠梨。
 燈梨も前に見たと思うけど、部車の外装を一手に手掛ける、スペシャリストだから。まぁ、S14に貼った学校のネーミングのステッカーはセンス無かったけど。

 「あれは、学校側からの指定が多かったんだよ!」

 そして、私らの中で、唯一R33に乗ってるから。
 排気量でみんなに勝とうとして、返り討ちに遭ったからね。

 「マイ、いらない情報を吹き込むなよ!」

 それで、コイツが、桜井優子、前に、イアンモールで会ってるよね?
 まぁ、見ての通り、体力的には弱いんで、その部分を、豊富な知識でカバーしてくれる、部の生き字引ってところかな?
 そして、この間、部室で、ぬか床漬けてた犯人だから。暫くはコイツの呼び名は『ぬか床ババァ』だからね。

 「マイの仕業ねー! 綾香とかが、私のことを『ぬか床婆ちゃん』とか呼ぶようになってたのは!」

 当たり前だろーが、部室をぬか臭くしやがって、ガレージならまだしも、換気のなってない夏休みの部室で、なんて事、してくれたんだよ!
 優子は来ないから良いだろうけど、ここで毎週着替えしてる1、2年生とか、役員打ち合わせでここに入る私らと水野とか、説明会に来た燈梨とかが、鼻が曲がりそうな思いをしたんだからな。

 さて、あとは、近々であるのが、耐久レースなんだ。
 説明の時にもチラッと触れたんだけど、今のところ、自動車部では、学生のジムカーナ大会と、学生以外の人たちも多く出場する耐久レースに出場するって事で、活動してるんだ。
 その耐久レースがもうすぐなんだ。私ら3年は出場するから必須として、2年生もサポートで来て貰うような予定になってるから、一応、話しておくね。

 それで、練習なんだけど……って、そうか、燈梨は免許持ってるから、どの車で練習しても良いし、他の1、2年生の補助も出来るんだね。
 素晴らしいよ! いや、今までは、3年生がいない日に、部活の開催が出来なくて困ってたんだけど、燈梨がいれば、2年生だけの日でも開催できるね。

 それじゃぁ、あとは2年生同士で色々打ち合わせで良い?
 七海ちゃん……だけど、スクワットしなきゃいけないから、他の娘で……。

 「終わりました!」

 ホントかなぁ?
 柚月ー、スクワット500回って、こんなに早く終わるの?

 「無理だね~」
 「ズッキー先輩! 言っちゃダメ!」

 あぁぁ……私は、信頼してた七海ちゃんに裏切られて、ガラスのハートが粉々に砕けちゃったよぉ……。
 
 「そんなぁ~」

 こうなったら、私はしばらく寝込んじゃうから、あとは柚月、お願い。

 「そうなったらぁ、ななみんには、取り敢えず~、パンツ脱いでもらおっかなぁ~」
 「ええーーっ!」
 「だってぇ、マイが寝込んじゃったらぁ、しばらく部活にならなくなるじゃん! マイにパンツお供えして、1日も早く回復して貰うんだよ~」

 オイ待て、いつの間にか、私がパンツ神宮みたいになってるぞ。

 「さぁ、パンツの神様にお参りしようねぇ~」

 オイコラ優子、やめろ~~!

◇◆◇◆◇

 燈梨と、七海ちゃん達の打ち合わせが終わった後、1、2年生を悠梨に任せて、文化祭準備に行って貰って、悠梨を抜いた3年で打ち合わせたんだ。

 それにしても、遂に燈梨が入学して、そして部に入ってくれるとは……グヘへへ。

 「マイ~、涎、ちゃんと拭いてね~」

 分かってるよ、ハンカチ……って、コレは柚月のパンツじゃないか? 
 めんどくさいから、これでいいや

 「やめろ~!」

 あ、取り上げられちゃったよ。
 大体さ、燃やしちゃうんだから、私が拭いたって変わりなくね? オイ、柚月、誰が履いていいって言ったんだよ!

 それにしても、燈梨を含めて、今回の6人も、また女子だよ~。
 恐らくだけど、もう男子は、怖がって入って来ないんじゃないかな? 女子ばかりの自動車部って、不気味だし、入る勇気もないよ。
 これがね、演劇部とか、軽音楽部とかなら分かるのよ、女子だけの軽いノリの部で、男1人入ればモテるかもしれないって、でもって、体操服着て、ガレージでオイルまみれになってるか、練習場でひたすら運転に打ち込んでる女子オンリーの部って、ヤじゃね? キモくね?

 でもだ、これで、耐久レース後の私らの実質引退後の人事も、本腰を入れていけるね。
 耐久レースの時の随行メンバーも、燈梨がどの程度、整備スキルがあるかを見極めて、考えていくようになるしね。
 それに、燈梨の入部によって、運転できる2年生っていう、稀有けうの存在もゲットできたわけだし、今後の運営はかなり安泰になってくるね。

 「ホントは~、燈梨ちゃんとお近づきになれて、嬉しいだけでしょ~」

 うっせぇ、うっせぇ、柚月! なに、さっきから私のことを肘でツンツンしてんだよぉ、また、パンツ脱がせて燃やしてやる!

 「や~め~ろ~!」

 さて、本題に入ると、後継者人事は、さっき言ったように、燈梨の実力を見極めて、七海ちゃん達、2年生の意見も取り入れて決めていくね。
 それと、水野のから言われたのは、冬を前に、その備えとして、練習車と、S14のスタッドレス購入と、冬を前に遂に4WD車の導入に本腰を入れていて、今月中にはお目見えできるかもって、言ってた。

 その話が終わった瞬間に、みんなの目の色が一斉に輝いたのを、私は見逃さなかった。

──────────────────────────────────────
 ■あとがき■
 お読み頂きありがとうございます。

 『続きが気になるっ!』『部車に遂に4WD登場なの?』など、少しでも思いましたら
 【♡・☆評価、ブックマーク】頂けましたら大変嬉しく思います。
 よろしくお願いします。

 次回は
 遂に転校してきた燈梨。
 その引っ越しを手伝った際に、とあるメンバーの車に異変が?

 お楽しみに。



 
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