俺以外NPCかもしれない。

むねじゅ

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001 NPC

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NPC。

ノンプレイヤーキャラクターの略。

RPGゲームをやった事がある人は聞いた事がある言葉だと思うが、
ゲーム画面の中に出てくる主人公(自分)以外の人間のキャラクターの事である。

ゲームコントローラーでボタンを押して
NPCに話しかけると、喋り出す。
セリフが終わった後、
もう一度話しかけると先ほどと同じセリフを繰り返す。
同じセリフを。

今、「いやいや、違うセリフを発言するゲームもあるよ。」
と思った方、
確かに違うセリフを発言するゲームもあるかもしれないが、
それは、「何について聞きますか?」と選択肢が出て選択して話す。
他には、繰り返し話しかけるとセリフが変わるのもあるが…

普通会話とは、話かけた側が、話題、質問を振ってそれに対する返答
もしくは、感想を発言するものではないだろうか。

しかし、RPGゲームでは、
話しかけられた方が話題や質問をするのが当たり前。
プレイヤー側が会話のたびに文章を入れていたら
ゲームとして成り立たない訳だからだ。

そう…
ゲームの世界の場合なら…

会社から帰宅時、
俺は、コンビニで可笑しな体験をした。

雑誌とガムを購入する為に、お会計をしたいのだが、

店員のお兄さんは、さっきから同じ言葉を繰り返し喋っている。

「温めますか?」と…

最初俺は、冗談かと思い苦笑いだけした。
しかし、お兄さんは笑顔で

「温めますか?」

と繰り返して言ってきた。

俺は、意味が分からなかったので
「えっ」と言うとお兄さんは

「温めますか?」と言ってきた。

からかっているんだと思い。苦笑いで
「温めません。」と返すと、

「温めますか?」と言う。

イラっとしたので、
「ちょっと、いい加減にしてください。」

「温めますか?」

コイツ頭おかしいんじゃないか?
「お前、いい加減にしろよ!」と強めで言うと。

「温めますか?」

何かおかしいと周りを見てみたが、
他のお客さんはおらず、俺と店員さんしか居なかった。

誰も居ないし、向うがその気ならと…少し脅してみた。
「あんまりふざけていると警察呼びますよ?」

しかし笑顔で
「温めますか?」と言われた。

俺は、呆れて
もう雑誌とガムは要らないからそのまま帰ろうかと思った。

その時、ふとRPGゲームの「はい」「いいえ」
が浮かんだ。
馬鹿馬鹿しいとは思ったが、試しに言ってみた…

「いいえ」

「合計で440円になりまーす!」

買う事ができた。俺は唖然とした。

俺がコンビニを出ようとすると、
「有難うございましたー」
何事もなかった様に店員のお兄さんは発言する。

俺は、アパートで一人暮らしの為、今の出来事をすぐ誰かに言えなかった。
次の日に会社の誰かに言ってみようか?

こんな事、誰も信じるハズないかぁと思った。
変な奴と思われても嫌なので言うのは止める事にした。

夜中ベッドでそんな事を思いながら就寝した。

・・・

次の日の朝
会社に行く途中、駅で
ボーとしながら歩いていたので女性とぶつかる。

「スミマセン!」
すかさず謝った。

しかし、相手の反応が思いもしない発言だった。

「上司ムカつくだよなぁどう思う?」

おれは昨日の出来事を思い出し背筋が凍た。
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