【挿絵大量小説】異世界は適当で

第02話 スキル適当

異世界は適当で
第02話

異世界⁈マジで!!
俺は心の中でガッツポーズをした。
この年になるまで彼女も出来ず、童貞のまま30歳になってしまった。
このまま魔法使いになるんじゃないかと思って居たが(汗)

まさか異世界とはね…
「じゃあ転移魔法を!」

「残念ですが…」
「転移魔法は無理です。」

「!!?」

そんな馬鹿な!!俺の憧れの転移魔法が無いなんて!!!
「他のスキルで…どんなスキルがお望みですか?」

チート定番の転移魔法が無いなんて!!他のスキルなんて思い浮かばねぇ…
ポンコツ女神なんじゃコイツ…あー考えるの面倒になってきた…
「もう適当でいいっす。」

「了解しました。スキルは『テケトー』 ですね。」
「では異世界に行くゲートを開きます。」

「あっハイハイ、テキトーね…えっテキトー!?」
しかもテケトーって言った!?え?ちょっと待って!!

それでは…

よき旅を…

俺の言葉を遮さえぎるように光はどんどん広がっていく。
その光を見た俺は、意識を失ってしまった…

「ハッ!?」気が付くと真っ暗な空間にいた。

とりあえず移動しようと、一歩踏み出した・・

すると…目の前に扉が出現する。

俺は迷わずその先に行くことを決断した。

扉を開けるとそこには、広大な草原が広がっていた。

しばらくボーっと眺めていたが、ハッとして我に帰る。

女神?に言われた通りステータスを確認してみよう。

「ステータスオープン！」

うおっなんか出た!

名前:斉藤 零 年齢:25歳
Lv.1
JOB:なし
HP:15/15
MP:10/10 STR:5
VIT:1
DEX:20
AGI:4
INT:2
MND80
CHR:6
スキル [ユニークスキル] 『適当』

あれ?若干若返ってるぞ！
やはりスキルが『適当』になっている。
試しに使ってみようと念じてみると…

『スキル発動条件を満たしていません』
このように表示が出てしまった。
発動条件ってなんだ？
うーん分からん…

まずは、村か街を探すか…