意味が分かると怖い話(自作)

雅山

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不法侵入

仕事の疲れを癒そうと湯船に熱いお湯を張っている。

「今日も一日お疲れ様でした」

誰に言うわけでもなく一人ごちる。

部屋には女性の好きそうなぬいぐるみがいたるところに転がっている。

タンスの上には、二人の旅行中の写真が額に入ってこちらに笑いかけている。

洗面所には色違いのおそろいの歯ブラシ。

冷蔵庫を開け、残り物を確認する。

今日は野菜炒めでも作ろうと、考えていた。

彼氏の方はまだ帰ってきていない。

「遅くなる」て、家の留守電に録音されていたから、私はお風呂に入ってゆっくりしておこう。

冷蔵庫にビールも入ってたから、あとでもらっちゃおう。

汚れた服を脱ぎ、雑に洗濯機に投げ込む。

シャワーで体についた汚れを落としていると、部屋で何か物音が聞こえた。

おかしい……

鍵も閉めてるし、窓だって閉じてた。

バスタオルを体に巻いて、急いで部屋に向かう。

真っ青な顔の男が部屋の真ん中に立っている。

男は私の気配に気づき、振り返った。

部屋の中に叫び声が響く。

男は私を認めると外に走り去ってしまった。

誰だったのか……

早くここを出た方がいいな。
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