9 / 220
大蛇VSカエル軍団1(優子に迫る恐怖)
しおりを挟む
大蛇VSカエル軍団1(優子に迫る恐怖)
きょうはつめたく暗い日だった。朝からシトシト雨が降り続ける。うす暗い感じが終わりのない時間トンネルみたいに感じさせる。
「あぁ、やだやだすごい憂鬱」
学校からの帰り道、透明カサをさして歩く優子。ピチャピチャっと水にぬれる音は止まらず、Tシャツの右肩は左側よりぬれている。おかげで内側の白いブラストラップがくっきり浮かぶ。
そんなとき、ふと苦しそうな声が耳に入ってきた。たすけてくれ、たすけてくれ、そんなSOSのくり返しが聞こえたので優子が立ち止まる。
「うん?」
シトシト音にまぎれる小さな声へ振り向く。すると風のせいで倒れた立て看板があった。それによって白いヘビが下敷きにされている。
「し、白いヘビ……」
初めて見るモノにゾッとした。よくある恐怖ではなくて、とっても神聖って感じの怖さだった。まっ白で美しいニョロニョロ体は、なぜか神の使者みたいに思える。
「たすけてくれ……おねがいだ」
ヘビが優子にせつなく訴える。
「ちょ、ちょっと待って」
かがみこむ優子、左腕でしっかりカサをかかるようにしたら、いそいで看板をどかしてやる。幸いクソ重たいってモノじゃなかったから、優子でもさっくり動かせた。
するとどうだろう、動けるようになったはずのヘビが移動しない。少しばかり頭をあげて優子を見る。まるで相手に恋したかのようなふるまいは、ちょいと優子をドキドキさせてしまう。
「おまえはとてもやさしい女の子だな」
「そ、そう? ふつうだよ、ふつう」
「しかもよく見れば色白ふっくらでとてもかわいい」
「えぇ、ほんとうに?」
「あげくやわらかそうな巨乳の持ち主。そんなにステキな女の子だったら彼氏はいるんだろう?」
「いたらいいけどね」
「なに! おまえほどの女の子に彼氏がいないというのか!」
「いまのところはいないよ」
クスっと笑って立ち上がる優子。バイバイ! って手を振ろうとしたら、最後にひとつ聞かれた。おまえの名前は? とヘビに聞かれた。べつに言ってもいいかということで、中野優子だよと答えてしまう。それどころか、ここから歩いて5分くらいのところに住んでるとかバカ正直に教えてしまう。
「じゃぁね」
かわいい笑顔をプレゼントし、ワイパーみたいに軽く片手をふってヘビと別れた。ふんふん♪ と鼻歌をやりながら優子は自宅へと帰っていた。
ーそうしてその日の夜ー
「おやすみ」
いつもとほぼ変わらない、午前0時あたりに優子は就寝した。なんの問題もなく、なんの心配もなく、パジャマ姿でフトンを蹴り飛ばしたりしていた。
しかし……
「んぅんぅ……」
とつぜんに、優子がうなりだした。眠りながらじわーっと汗をかき始める。感じるように体を動かし、キュッと唇を噛んだりもする。
「ハァハァ……」
顔色が悪くなって、ダラっと両腕がベッドに下におちる。そんな優子を少し異常な部屋が包み込む。モワーっとした熱気。そして白い大きな影。それが苦しむ優子
ーシュルルー
動く影から漏れる音声。
「あぅ……う……」
汗いっぱいにもだえる優子。少女の体にヌ~っと絡むようにうごく巨大な影のはいずり。それはまるで、眠っている存在と内なるたましいを絡め合っているよう。そういう光景が人知れずしばらく続いた。
そうして午前7時15分を迎えた。優子はマクラを抱いて目を開けたら、疲れた顔でひとつ呼吸。寝起きと同時に、心身がグデグデの半熟みたいだった。
「いやだもう……」
立ち上がると深いため息をおとす。怖い夢を見たのか、それともイヤな感じに包まれまくったのか、いずれにせよヘロヘロな足取りでトイレに向かう。
一方そのころ、一足先に起きていた真治がいた。洗面所で顔を洗い終えるこちらは、すこぶるキブンがよいらしい。そして洗面所から出たとき、階段を下りてきた優子の姿が目に入る。
「おね……」
声をだしかけた真治がドキッとした。つかれた顔する優子に、ボーっと白い何かが浮かんでいる。いや、何かが優子にとりついているように見える。
「なに?」
ドアノブに手をかけた優子が、低いテンションで弟を見る。
「な、なんでもない……」
ドキドキする真治は、姉がトイレに入ると胸を抑えた。つめたい手で心臓をギュッとされたみたいに怖かった。いったい……姉に何が起こったのだろうと思わずにいられなかった。
ー優子はいったいどうなるのか! 次回に続くー
きょうはつめたく暗い日だった。朝からシトシト雨が降り続ける。うす暗い感じが終わりのない時間トンネルみたいに感じさせる。
「あぁ、やだやだすごい憂鬱」
学校からの帰り道、透明カサをさして歩く優子。ピチャピチャっと水にぬれる音は止まらず、Tシャツの右肩は左側よりぬれている。おかげで内側の白いブラストラップがくっきり浮かぶ。
そんなとき、ふと苦しそうな声が耳に入ってきた。たすけてくれ、たすけてくれ、そんなSOSのくり返しが聞こえたので優子が立ち止まる。
「うん?」
シトシト音にまぎれる小さな声へ振り向く。すると風のせいで倒れた立て看板があった。それによって白いヘビが下敷きにされている。
「し、白いヘビ……」
初めて見るモノにゾッとした。よくある恐怖ではなくて、とっても神聖って感じの怖さだった。まっ白で美しいニョロニョロ体は、なぜか神の使者みたいに思える。
「たすけてくれ……おねがいだ」
ヘビが優子にせつなく訴える。
「ちょ、ちょっと待って」
かがみこむ優子、左腕でしっかりカサをかかるようにしたら、いそいで看板をどかしてやる。幸いクソ重たいってモノじゃなかったから、優子でもさっくり動かせた。
するとどうだろう、動けるようになったはずのヘビが移動しない。少しばかり頭をあげて優子を見る。まるで相手に恋したかのようなふるまいは、ちょいと優子をドキドキさせてしまう。
「おまえはとてもやさしい女の子だな」
「そ、そう? ふつうだよ、ふつう」
「しかもよく見れば色白ふっくらでとてもかわいい」
「えぇ、ほんとうに?」
「あげくやわらかそうな巨乳の持ち主。そんなにステキな女の子だったら彼氏はいるんだろう?」
「いたらいいけどね」
「なに! おまえほどの女の子に彼氏がいないというのか!」
「いまのところはいないよ」
クスっと笑って立ち上がる優子。バイバイ! って手を振ろうとしたら、最後にひとつ聞かれた。おまえの名前は? とヘビに聞かれた。べつに言ってもいいかということで、中野優子だよと答えてしまう。それどころか、ここから歩いて5分くらいのところに住んでるとかバカ正直に教えてしまう。
「じゃぁね」
かわいい笑顔をプレゼントし、ワイパーみたいに軽く片手をふってヘビと別れた。ふんふん♪ と鼻歌をやりながら優子は自宅へと帰っていた。
ーそうしてその日の夜ー
「おやすみ」
いつもとほぼ変わらない、午前0時あたりに優子は就寝した。なんの問題もなく、なんの心配もなく、パジャマ姿でフトンを蹴り飛ばしたりしていた。
しかし……
「んぅんぅ……」
とつぜんに、優子がうなりだした。眠りながらじわーっと汗をかき始める。感じるように体を動かし、キュッと唇を噛んだりもする。
「ハァハァ……」
顔色が悪くなって、ダラっと両腕がベッドに下におちる。そんな優子を少し異常な部屋が包み込む。モワーっとした熱気。そして白い大きな影。それが苦しむ優子
ーシュルルー
動く影から漏れる音声。
「あぅ……う……」
汗いっぱいにもだえる優子。少女の体にヌ~っと絡むようにうごく巨大な影のはいずり。それはまるで、眠っている存在と内なるたましいを絡め合っているよう。そういう光景が人知れずしばらく続いた。
そうして午前7時15分を迎えた。優子はマクラを抱いて目を開けたら、疲れた顔でひとつ呼吸。寝起きと同時に、心身がグデグデの半熟みたいだった。
「いやだもう……」
立ち上がると深いため息をおとす。怖い夢を見たのか、それともイヤな感じに包まれまくったのか、いずれにせよヘロヘロな足取りでトイレに向かう。
一方そのころ、一足先に起きていた真治がいた。洗面所で顔を洗い終えるこちらは、すこぶるキブンがよいらしい。そして洗面所から出たとき、階段を下りてきた優子の姿が目に入る。
「おね……」
声をだしかけた真治がドキッとした。つかれた顔する優子に、ボーっと白い何かが浮かんでいる。いや、何かが優子にとりついているように見える。
「なに?」
ドアノブに手をかけた優子が、低いテンションで弟を見る。
「な、なんでもない……」
ドキドキする真治は、姉がトイレに入ると胸を抑えた。つめたい手で心臓をギュッとされたみたいに怖かった。いったい……姉に何が起こったのだろうと思わずにいられなかった。
ー優子はいったいどうなるのか! 次回に続くー
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる