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イケメンに変身して優子をゲットするぜ1
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イケメンに変身して優子をゲットするぜ1
橘高重には4つ上の兄がいた。現在中2でその名を猛という。弟に言わせると、早く死んで欲しい人物のひとりらしい。
「うぉ~っと、ちょいマンガでも借りるか」
宿題なんぞに一区切りついた猛、グーっと背伸びをやってから立ち上がった。今は20時30分だから、21時くらいまでは休憩と決める。そうしてコミックを借りるため弟のルームへ向かった。
「おーい、しげ……」
そう言いかけると、向こう側からアツい声が聞こえてきた。
「お姉ちゃん、お姉ちゃん……お姉ちゃん……ぅん……」
それは男が生きているなら仕方ないって声。こればっかりは理解してやらねばならないモノ。猛は頭をかくと、軽い笑いをうかべてつぶやく。
「お姉ちゃんって誰だ、マンガのキャラか?」
どうでもいいことだが少し気になってしまった。そこで弟の営みが終わるまでは待ってやって、しばらくしてから部屋に入った。
「なぁ重」
本棚を見ながら猛はニヤついた。
「な、なんだよ……」
重の顔にドキドキとハラハラが混ざり合う。
「お姉ちゃんって誰だよ、っていうかどのマンガのキャラだよ」
ケケケと笑いながら、マンガでヌクのも悪くはないよなぁと言ってやる。男同士の話をしているつもりで、実は弟の精神をけっこうキズつけたりする。
「お姉ちゃんっていうのは……友だちのお姉ちゃんだよ」
「あぁ、そういうことかい。姉に恋するってか? クク、小4のくせに生意気なことで」
猛は最初あまり興味を示さなかった。弟の友人とかいうのは小4だから、姉なんてせいぜい自分と同じくらいの年だろう。すごい魅力を持った女がいるわけないと思うだけ。
「す、すごくかわいいんだよ」
ちょっと悔し紛れっぽい声が弟から出た。
「へぇ~そうなんだ」
兄がそっけなく言うので、弟はますます意地になった。
「お姉ちゃんは、ふっくらむっちりでショートヘアーが似合っていてすごくかわいいんだ! し、しかもすごくおっぱいが大きくて魅力的なんだ!」
ハァハァと息を切らしながら言い切った。すると猛が初めて反応する。コミックを机の上に置くと、弟にズイっと近寄って言う。
「なに? かわいくておっぱいが大きい女の子? それはほんとうか?」
いきなり兄の態度がかわったので弟はドキッとする。
「ほ、ほんとうだよ。かわいい上にすごい巨乳なんだから」
「そのお姉ちゃんっていくつよ? 中学生か?」
「いま小6、同じ学校にいる」
「小6、小6か……ちょっと待てよ」
猛は腕組みをつくって考え始めた、いやひとりでブツブツやり始めた。その身勝手っぽい声は、明らかに巨乳女子に興味を持っている。
「おれがいま中2なんだよな。ということは……年齢差って2つか? 2つって純愛の範囲だよな? つまり、そのお姉ちゃんとおれが恋愛しても、純愛ハッピー物語だよな?」
話を聞かされ重の顔面が青ざめた。凶悪な薬品を飲まされたかのごとく、サーっと血の気が引いていく。こんなやつが、あろうことか女神と結ばれる? それは絶対にあってはならないことだと思った。真治の姉と結ばれるのは、この自分であるべきと考えているから。
「重、明日おまえの学校に行くぞ」
「な、なにしに来るんだよ」
「そりゃぁおまえ、かわいくて巨乳なお姉ちゃんを紹介してもらうためだ」
「紹介って……ぜんぜん親しい間柄じゃないつーんだよ」
「そうか、ならおれが一人で突進する」
橘高猛、やるといえばやる男。頭の中にはまだ見たことのない女子へのイメージが浮かぶ。そのあげく、デートしてムフフ……とかお花畑な絵も乱舞する。
「お願いだからやめて欲しい」
「なにぃ? なんでだ? あぁ!」
すっかりいきり立つ猛はライオンのようだ。そこで重はハラハラドキドキしながら事情を語った。中野優子っていうのは友人の姉。つまり姉に何かあるとすれば、とうぜん弟に情報は直結。
「橘高重の兄が変なことをしたって、そうなったら弟の立場がなくなる」
「変な事ってなんだよ、あぁ!」
グイっと胸倉をつかまれにらまれる弟。あ、やばい! これはなぐられる! と凍りつく。でも兄ってやつは要領を心得ているらしい。急にやさしい笑みを浮かべて冷静に語る。
「いいじゃんかよ、男が女にホレて何がわるいんだ?」
とつぜんにフンイキを変えられるので、重は反応に困ってしまう。そして兄が学校にやってくるとかいうのを、認めてしまうのだった。
「で、でも、学校に来たって、紹介とかそういうのは……」
「わかってる、まずはお姉ちゃんがどの女の子なのか教えてくれたらいい」
ハハハと自信マンマンな笑みを浮かべる兄がいる。もうすでに巨乳な彼女をゲットしたと言わんばかりの顔だ。頭だいじょうぶ? と言いたくてもいえない重だった。
これでひとまず話は終わった! と思いきや、ヘヘっとニヤつく猛が質問を続行。そのお姉ちゃんの巨乳具合っていうのは、実際どのくらいよ? と、いかにも男らしい問いかけをする。
「かなり大きくてやわらかそう……」
「おぉ! それ何カップくらいよ?」
「そ、そういうのはわかんない……」
「じゃぁ、ちょっと待て」
チッ! っと舌打ちした猛、取り出したスマホで巨乳アイドルの水着姿を検索し始めた。それから重にスマホを渡して言った。こんな感じか? と。
「ブッ!」
重は頭をこん棒で殴られたように感じてしまう。なぜって画面に映るのは、バスト120cmとかKカップとかいうダイナマイトアイドルだから。
「小6でこんなわけあるか!」
ぜーぜーと息を切らす重の姿からは、優子さまを侮辱するな! って感じの熱意がただよう。
「これはさすがにデカすぎか」
ケケケと笑いながら、これくらいならどうだ? とFカップアイドルを見せる。
「ち、近いような気はする……」
ポッと顔を赤くする重だった。赤い三角ビキニ。豊満でやわらかそうなふくらみとか谷間! それのボリュームは、なんとなく優子と重なるような気がした。
「マジか? このアイドルはバスト93cmのFカップだぞ、これに近いのか!」
橘高猛のテンションが一気に加速。ハイパーテンションに切り替わると、鼻息があらくなって目つきもキラキラっとかがやく。
「これならどうだ、Eカップだぞ、バスト90cmくらい」
そんな声と共に見せられたのがEカップアイドルのビキニ画像。それを目にすると、小4の脳がどっかーんとバクハツした。
「こ、これ……」
アイドルと優子は重ならない。顔だのフンイキは優子の方が絶対にかわいいと思うから。しかし乳の豊かさや魅力は、そこが……見た事はないというのに……ぴったり重なるように思えた。
「うっひょー、お姉ちゃんてエンジェルじゃねぇか!」
弟の部屋でマジ大よろこびする兄だった。その姿はたんなる赤裸々って表現ではすまされない。自分と相手が結ばれるって信じているように思われる。
(結ばれて欲しくない……絶対にイヤだ!)
真剣に思い手をにぎる重。兄と天使が結ばれる絵を思い浮かべると、そんなモノは燃やしたくなった。そんなものを認めたら世の中が終わりだ! とシャウトしたくなる。
「決まった、お姉ちゃんはおれがもらう」
「もしさぁ、お姉ちゃんに好きなやつとかいたらどうするんだよ」
「その時はおまえ、相手を消してしまえばいいじゃねぇか」
「すごい身勝手……」
「なんだと!」
猛はふたたび弟の胸倉をつかんだ。そうしてつよい口調で言い放つ。男に生まれたら、好みの女をゲットせねばならない。男は常に色んなものを勝ち取る必要があって、女もそのひとつ。
「そうだろう? おれの言っていること……まちがっているか?」
まるでするどいナイフのような目がこわい。そんなモノを向けられたら、ブルブル震えるしかなかった。あげく中野優子がどの女の子が教えるとか、イヤな約束をしてしまった。
「よし、明日がめっちゃたのしみ! 頼むぜ兄弟!」
もう猛を止めることはできない。腹を空かせたトラをなだめられないのと同じだ。
「あぁ、いやだよこんな展開……」
ぐったりさせられた重がベッドに倒れる。体力の7割くらいを奪いとられたようにつかれた。そしてボーっとした目の中で思う。
「まさかそんな……ありえない……」
あの兄と優子が恋に落ちるなんて、いくらなんでもそれはない! と信じたかった。もし結ばれたりするなら、そのときはグレてやろうって思ったりする。
「お姉ちゃん……」
ぽつりとこぼれる少年の声。明日がすごく憂鬱だぁと嘆きのメロディーそのものった。
ー猛は優子をゲットできるのか、優子はいったいどうなるのか! 2に続くー
橘高重には4つ上の兄がいた。現在中2でその名を猛という。弟に言わせると、早く死んで欲しい人物のひとりらしい。
「うぉ~っと、ちょいマンガでも借りるか」
宿題なんぞに一区切りついた猛、グーっと背伸びをやってから立ち上がった。今は20時30分だから、21時くらいまでは休憩と決める。そうしてコミックを借りるため弟のルームへ向かった。
「おーい、しげ……」
そう言いかけると、向こう側からアツい声が聞こえてきた。
「お姉ちゃん、お姉ちゃん……お姉ちゃん……ぅん……」
それは男が生きているなら仕方ないって声。こればっかりは理解してやらねばならないモノ。猛は頭をかくと、軽い笑いをうかべてつぶやく。
「お姉ちゃんって誰だ、マンガのキャラか?」
どうでもいいことだが少し気になってしまった。そこで弟の営みが終わるまでは待ってやって、しばらくしてから部屋に入った。
「なぁ重」
本棚を見ながら猛はニヤついた。
「な、なんだよ……」
重の顔にドキドキとハラハラが混ざり合う。
「お姉ちゃんって誰だよ、っていうかどのマンガのキャラだよ」
ケケケと笑いながら、マンガでヌクのも悪くはないよなぁと言ってやる。男同士の話をしているつもりで、実は弟の精神をけっこうキズつけたりする。
「お姉ちゃんっていうのは……友だちのお姉ちゃんだよ」
「あぁ、そういうことかい。姉に恋するってか? クク、小4のくせに生意気なことで」
猛は最初あまり興味を示さなかった。弟の友人とかいうのは小4だから、姉なんてせいぜい自分と同じくらいの年だろう。すごい魅力を持った女がいるわけないと思うだけ。
「す、すごくかわいいんだよ」
ちょっと悔し紛れっぽい声が弟から出た。
「へぇ~そうなんだ」
兄がそっけなく言うので、弟はますます意地になった。
「お姉ちゃんは、ふっくらむっちりでショートヘアーが似合っていてすごくかわいいんだ! し、しかもすごくおっぱいが大きくて魅力的なんだ!」
ハァハァと息を切らしながら言い切った。すると猛が初めて反応する。コミックを机の上に置くと、弟にズイっと近寄って言う。
「なに? かわいくておっぱいが大きい女の子? それはほんとうか?」
いきなり兄の態度がかわったので弟はドキッとする。
「ほ、ほんとうだよ。かわいい上にすごい巨乳なんだから」
「そのお姉ちゃんっていくつよ? 中学生か?」
「いま小6、同じ学校にいる」
「小6、小6か……ちょっと待てよ」
猛は腕組みをつくって考え始めた、いやひとりでブツブツやり始めた。その身勝手っぽい声は、明らかに巨乳女子に興味を持っている。
「おれがいま中2なんだよな。ということは……年齢差って2つか? 2つって純愛の範囲だよな? つまり、そのお姉ちゃんとおれが恋愛しても、純愛ハッピー物語だよな?」
話を聞かされ重の顔面が青ざめた。凶悪な薬品を飲まされたかのごとく、サーっと血の気が引いていく。こんなやつが、あろうことか女神と結ばれる? それは絶対にあってはならないことだと思った。真治の姉と結ばれるのは、この自分であるべきと考えているから。
「重、明日おまえの学校に行くぞ」
「な、なにしに来るんだよ」
「そりゃぁおまえ、かわいくて巨乳なお姉ちゃんを紹介してもらうためだ」
「紹介って……ぜんぜん親しい間柄じゃないつーんだよ」
「そうか、ならおれが一人で突進する」
橘高猛、やるといえばやる男。頭の中にはまだ見たことのない女子へのイメージが浮かぶ。そのあげく、デートしてムフフ……とかお花畑な絵も乱舞する。
「お願いだからやめて欲しい」
「なにぃ? なんでだ? あぁ!」
すっかりいきり立つ猛はライオンのようだ。そこで重はハラハラドキドキしながら事情を語った。中野優子っていうのは友人の姉。つまり姉に何かあるとすれば、とうぜん弟に情報は直結。
「橘高重の兄が変なことをしたって、そうなったら弟の立場がなくなる」
「変な事ってなんだよ、あぁ!」
グイっと胸倉をつかまれにらまれる弟。あ、やばい! これはなぐられる! と凍りつく。でも兄ってやつは要領を心得ているらしい。急にやさしい笑みを浮かべて冷静に語る。
「いいじゃんかよ、男が女にホレて何がわるいんだ?」
とつぜんにフンイキを変えられるので、重は反応に困ってしまう。そして兄が学校にやってくるとかいうのを、認めてしまうのだった。
「で、でも、学校に来たって、紹介とかそういうのは……」
「わかってる、まずはお姉ちゃんがどの女の子なのか教えてくれたらいい」
ハハハと自信マンマンな笑みを浮かべる兄がいる。もうすでに巨乳な彼女をゲットしたと言わんばかりの顔だ。頭だいじょうぶ? と言いたくてもいえない重だった。
これでひとまず話は終わった! と思いきや、ヘヘっとニヤつく猛が質問を続行。そのお姉ちゃんの巨乳具合っていうのは、実際どのくらいよ? と、いかにも男らしい問いかけをする。
「かなり大きくてやわらかそう……」
「おぉ! それ何カップくらいよ?」
「そ、そういうのはわかんない……」
「じゃぁ、ちょっと待て」
チッ! っと舌打ちした猛、取り出したスマホで巨乳アイドルの水着姿を検索し始めた。それから重にスマホを渡して言った。こんな感じか? と。
「ブッ!」
重は頭をこん棒で殴られたように感じてしまう。なぜって画面に映るのは、バスト120cmとかKカップとかいうダイナマイトアイドルだから。
「小6でこんなわけあるか!」
ぜーぜーと息を切らす重の姿からは、優子さまを侮辱するな! って感じの熱意がただよう。
「これはさすがにデカすぎか」
ケケケと笑いながら、これくらいならどうだ? とFカップアイドルを見せる。
「ち、近いような気はする……」
ポッと顔を赤くする重だった。赤い三角ビキニ。豊満でやわらかそうなふくらみとか谷間! それのボリュームは、なんとなく優子と重なるような気がした。
「マジか? このアイドルはバスト93cmのFカップだぞ、これに近いのか!」
橘高猛のテンションが一気に加速。ハイパーテンションに切り替わると、鼻息があらくなって目つきもキラキラっとかがやく。
「これならどうだ、Eカップだぞ、バスト90cmくらい」
そんな声と共に見せられたのがEカップアイドルのビキニ画像。それを目にすると、小4の脳がどっかーんとバクハツした。
「こ、これ……」
アイドルと優子は重ならない。顔だのフンイキは優子の方が絶対にかわいいと思うから。しかし乳の豊かさや魅力は、そこが……見た事はないというのに……ぴったり重なるように思えた。
「うっひょー、お姉ちゃんてエンジェルじゃねぇか!」
弟の部屋でマジ大よろこびする兄だった。その姿はたんなる赤裸々って表現ではすまされない。自分と相手が結ばれるって信じているように思われる。
(結ばれて欲しくない……絶対にイヤだ!)
真剣に思い手をにぎる重。兄と天使が結ばれる絵を思い浮かべると、そんなモノは燃やしたくなった。そんなものを認めたら世の中が終わりだ! とシャウトしたくなる。
「決まった、お姉ちゃんはおれがもらう」
「もしさぁ、お姉ちゃんに好きなやつとかいたらどうするんだよ」
「その時はおまえ、相手を消してしまえばいいじゃねぇか」
「すごい身勝手……」
「なんだと!」
猛はふたたび弟の胸倉をつかんだ。そうしてつよい口調で言い放つ。男に生まれたら、好みの女をゲットせねばならない。男は常に色んなものを勝ち取る必要があって、女もそのひとつ。
「そうだろう? おれの言っていること……まちがっているか?」
まるでするどいナイフのような目がこわい。そんなモノを向けられたら、ブルブル震えるしかなかった。あげく中野優子がどの女の子が教えるとか、イヤな約束をしてしまった。
「よし、明日がめっちゃたのしみ! 頼むぜ兄弟!」
もう猛を止めることはできない。腹を空かせたトラをなだめられないのと同じだ。
「あぁ、いやだよこんな展開……」
ぐったりさせられた重がベッドに倒れる。体力の7割くらいを奪いとられたようにつかれた。そしてボーっとした目の中で思う。
「まさかそんな……ありえない……」
あの兄と優子が恋に落ちるなんて、いくらなんでもそれはない! と信じたかった。もし結ばれたりするなら、そのときはグレてやろうって思ったりする。
「お姉ちゃん……」
ぽつりとこぼれる少年の声。明日がすごく憂鬱だぁと嘆きのメロディーそのものった。
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