21 / 220
転校生は宇宙人(地球を守れ!)1
しおりを挟む
転校生は宇宙人(地球を守れ!)1
ー本日ー
優子のクラスにいきなり転校生とかいうのがやってきた。なんで突然に? とか、今ごろありえない! とか声があふれた。でも担任の声と共にドアが開いて、そこにひとりの少年が入ってくると、女子の多くが黄色い悲鳴をあげた。
「きゃー! めっちゃイケメン!」
「神さまがつくった最高傑作じゃない?」
「見ているだけでイキそう……」
そんな声を沈めた担任が言った。転校生の名前は海野夢矢であると。青い海を思わせる涼しげなフンイキ。キラっと光る目に、女を一見必殺! という甘い顔立ち。最強と名高いイタリアのイケメンも、夢矢と比較すれば冗談以下。
「優子、すごいイケメンと思わない?」
香苗は赤い顔で大コーフン。
「まぁ……ね……」
優子は唯一例外ってくらい顔をおちつかせている。どうやらEカップの胸にはあまり響かないようだ。他の女子みたいに顔を赤らめることもなく、けっこうふつうにイケメンを見る。
コツコツと夢矢が歩きだす。担任に言われた席に向かおうとする。そのとき、なんとなく優子と夢矢の目が合う。
ーぱちんー
イケメンが小6とは思えないウインクをした。でも優子はおとした消しゴムを拾おうとかがむ。2人が恋人のように目を合わせたり、優子がドキドキしたりするような事はなかった。
しかし、ここから夢矢がおどろきの行動にでる。優子という女子にべったりなんてやり始めたのだ。中休み、給食時間、昼休み時間、ひたすら優子につきまとう。
そうなると……多くの女子が目つきを嫉妬色に変える。女の味方は女であるが、女の敵は女でもある。そんな怖い目つきがいっぱいあふれた。
「優子! 前もって抜け駆けしてたでしょう!」
5時間目が始まる前、香苗を含む大勢から攻撃されてしまう優子。
「ぬ、抜け駆け? 知らない、そんなの知らない」
カンベンして! と両手を振って否定。顔を赤くし、あんなやつに興味はないとキッパリ言い切った。それだけでは足りないから、他女子に向かって宣言した。
「わたしイケメンはさほど好きじゃない。わたしはピカチュウの方が好きであってミュウツーなんか好みじゃない。怪盗キッドより服部平次の方が好き。土方十四郎より志村新八の方が好き。他にも色々あるけど、イケメンはあまり好きじゃない」
優子の力説は説得力があった。つまり豊かな胸の中にウソを隠していると、そんな風には伝わらなかった。だからひとまず、この場は無事に切り抜けられる。
しかしすべての授業が終わると、夢矢が優子に声をかけてきた。みんなが見ている前で、なんら気にする事なく言う。
「ハニーいっしょに帰ろう」
そんなキザ丸出しのセリフが放たれると、室内がザワザワしだす。男子たちはともかく、女子たちの殺意じみた目線はすごい。
「ハニーとかいうな……はずかしい」
クッと恥じらいを吐く優子。
「じゃぁなんて言えばいいのか教えて欲しい。姫か? モルトカリーナか?」
キザな情熱屋を気取るような口調と目つき。教室内でどれほどの目線をもらっても、それは勲章だろう? って感じに余裕を漂わせている。
「ちょ、ちょっと場所を変えよう」
優子は教室以外の場所で夢矢と話をすることにする。殺意目線の空間を出たらグランドの隅っこという場所に移動。ここなら遠くからの目線はあるとしても、人目がなくなって2人っきりみたいな、変な空気は立たないだろうと思ってのチョイス。
「なんでわたしにつきまとうの?」
それはっきり言ってイヤです! と顔いっぱいに示す優子。
「なぜって答えは一つしかない」
夢矢の斜にかまえた笑顔がきらん! と光る。イケメンだけが持つとされる女子捕獲パワーの輝きだろうか。
しかし中野優子という巨乳女子は瞬殺されたりはしない。他の女子が0.2秒で焼けるのと比較すれば、なんとも手ごわい女という感じが浮かんでいる。
「だから早く答えを言いなさいよ」
じさらせるのが苦手な優子が口にする。
「それは中野が魅力的な女の子だから」
夢矢はさっくりと言った。もちろんその後も、ゆとりある表情で言い並べていく。女子に向かって、そこまで正直に言い切る男子は少ない。
「中野はすごくかわいい女の子だ。色白できれいだし、ふっくらまぶしいし、おっぱいも大きくて天使のように見える。そんなユメみたいな女の子を、どうして男が放っておけるんだ?」
あまりにもすごい言い並べだった。優子は正面から押されたように勢いが一時停止。それからちょっと不本意ながらも顔がスパニッシュローズっぽく赤らんだ。
「ぅ……」
赤らんだりした自分がはずかしい! そう思うから優子は左手で頭をシャカシャカやる。そして恥ずかしさをうすめるため、当然ながら相手を攻撃する。
「言っていて恥ずかしくないの?」
「なにが?」
「だ、だって……かわいいとかだったら、それだけならまだしも……おっぱいが大きくて天使みたいとか、そこまで言うかって感じ」
「でも……事実だろう?」
「え?」
「なぜほんとうの事を言ったら怒られるんだ? 中野優子はかわいくて巨乳で魅力的って、ほんとうのことはドンドン口にするべきだ。ちがうか?」
「おっぱいが大きくて天使みたいとか、ド直球で言われると恥ずかしいんだよ」
「だいじょうぶだ」
「なにがだいじょうぶなのよ……」
「中野、おれの目を見てくれ」
夢矢が言うと優子はちょっとあきれた。またイケメンの目つきかよ! と思ったのである。しかし今度はちがっていた。
夢矢の目がずいぶんと青い。その青さは神秘的だった。怪しさと怖さを思わせるのに、胸をつかまれ引っ張られるような魅力あり。それは宇宙で例えるなら海王星みたいなモノかもしれない。
「ぅ……」
不思議にドキッとさせられた優子、なぜか体がビリっとなってうごかない。なぜか両腕や両足が、そして首などもうごかせない。
「中野……」
一歩前に進む夢矢がいる。そして悩め香しい感情の語り手とかいう感じで、右手を優子に向かって動かす。
「う……」
真っ赤な顔で優子がドキ! っとする。なぜなら夢矢の手がTシャツのふくらみの辺りに向かって来たからだ。それは豊満でやわらかい弾力を触られてしまうような流れ。
しかし夢矢の手は魔術師のように方向を変えた。優子のEカップではなく、優子の肩に置かれた。もちろん純情な女子はそれだけでも十分顔を赤くしてしまう。
(う……め、目を見たらダメ……)
優子はそう思わずにいられない。魔法使いみたいな相手の青い目、それが変な力を発しているのだと感じる。
でもビリビリっと体は動かせない。胸の内側は気迷い女子って感じに持っていかれる。それはまるで感じてみたいと欲するウサギさんのよう。
「中野……ごめんな」
「な、なにが?」
「魅力的な女の子のキモチを惑わせてしまってごめん」
突然に2人の間にある空気がおかしくなった。それをまともに食らうのは他でもない優子。これはいったいどういうこと? と思いながら、Eカップの胸が苦しくなったりする。
「中野はおれみたいな男ってキライなのか?」
「べ、べつにキライってわけじゃ……」
「だったら、中野って女の子を想ってもいいか?」
少し弱くせつない感じで言われたら、優子が持っているガードの隙間がグラついた。小さな穴に水が入ってきたようなフィーリングが、89cmの胸をギュッとわしづかみにする。
「嫌われたくないから、今日はこれで」
夢矢の青い目がここで輝度を上げた。神とも悪とも言えるようなまぶしさが、優子という女子にだけはげしく伝わる。
「じゃぁ」
クルっと回れ右した夢矢、そのままスタスタっと歩きだす。なんら気にする必要などないはずだが、優子は奇妙な感覚で見続けた。どういうわけかちょっと苦しい胸に片手を当てて、ちょっとトロっとしたような目で、去っていく男子を見つめていた。
ー夢矢とはいったい何者か? そして優子はどうなってしまうのか! 次回に続くー
ー本日ー
優子のクラスにいきなり転校生とかいうのがやってきた。なんで突然に? とか、今ごろありえない! とか声があふれた。でも担任の声と共にドアが開いて、そこにひとりの少年が入ってくると、女子の多くが黄色い悲鳴をあげた。
「きゃー! めっちゃイケメン!」
「神さまがつくった最高傑作じゃない?」
「見ているだけでイキそう……」
そんな声を沈めた担任が言った。転校生の名前は海野夢矢であると。青い海を思わせる涼しげなフンイキ。キラっと光る目に、女を一見必殺! という甘い顔立ち。最強と名高いイタリアのイケメンも、夢矢と比較すれば冗談以下。
「優子、すごいイケメンと思わない?」
香苗は赤い顔で大コーフン。
「まぁ……ね……」
優子は唯一例外ってくらい顔をおちつかせている。どうやらEカップの胸にはあまり響かないようだ。他の女子みたいに顔を赤らめることもなく、けっこうふつうにイケメンを見る。
コツコツと夢矢が歩きだす。担任に言われた席に向かおうとする。そのとき、なんとなく優子と夢矢の目が合う。
ーぱちんー
イケメンが小6とは思えないウインクをした。でも優子はおとした消しゴムを拾おうとかがむ。2人が恋人のように目を合わせたり、優子がドキドキしたりするような事はなかった。
しかし、ここから夢矢がおどろきの行動にでる。優子という女子にべったりなんてやり始めたのだ。中休み、給食時間、昼休み時間、ひたすら優子につきまとう。
そうなると……多くの女子が目つきを嫉妬色に変える。女の味方は女であるが、女の敵は女でもある。そんな怖い目つきがいっぱいあふれた。
「優子! 前もって抜け駆けしてたでしょう!」
5時間目が始まる前、香苗を含む大勢から攻撃されてしまう優子。
「ぬ、抜け駆け? 知らない、そんなの知らない」
カンベンして! と両手を振って否定。顔を赤くし、あんなやつに興味はないとキッパリ言い切った。それだけでは足りないから、他女子に向かって宣言した。
「わたしイケメンはさほど好きじゃない。わたしはピカチュウの方が好きであってミュウツーなんか好みじゃない。怪盗キッドより服部平次の方が好き。土方十四郎より志村新八の方が好き。他にも色々あるけど、イケメンはあまり好きじゃない」
優子の力説は説得力があった。つまり豊かな胸の中にウソを隠していると、そんな風には伝わらなかった。だからひとまず、この場は無事に切り抜けられる。
しかしすべての授業が終わると、夢矢が優子に声をかけてきた。みんなが見ている前で、なんら気にする事なく言う。
「ハニーいっしょに帰ろう」
そんなキザ丸出しのセリフが放たれると、室内がザワザワしだす。男子たちはともかく、女子たちの殺意じみた目線はすごい。
「ハニーとかいうな……はずかしい」
クッと恥じらいを吐く優子。
「じゃぁなんて言えばいいのか教えて欲しい。姫か? モルトカリーナか?」
キザな情熱屋を気取るような口調と目つき。教室内でどれほどの目線をもらっても、それは勲章だろう? って感じに余裕を漂わせている。
「ちょ、ちょっと場所を変えよう」
優子は教室以外の場所で夢矢と話をすることにする。殺意目線の空間を出たらグランドの隅っこという場所に移動。ここなら遠くからの目線はあるとしても、人目がなくなって2人っきりみたいな、変な空気は立たないだろうと思ってのチョイス。
「なんでわたしにつきまとうの?」
それはっきり言ってイヤです! と顔いっぱいに示す優子。
「なぜって答えは一つしかない」
夢矢の斜にかまえた笑顔がきらん! と光る。イケメンだけが持つとされる女子捕獲パワーの輝きだろうか。
しかし中野優子という巨乳女子は瞬殺されたりはしない。他の女子が0.2秒で焼けるのと比較すれば、なんとも手ごわい女という感じが浮かんでいる。
「だから早く答えを言いなさいよ」
じさらせるのが苦手な優子が口にする。
「それは中野が魅力的な女の子だから」
夢矢はさっくりと言った。もちろんその後も、ゆとりある表情で言い並べていく。女子に向かって、そこまで正直に言い切る男子は少ない。
「中野はすごくかわいい女の子だ。色白できれいだし、ふっくらまぶしいし、おっぱいも大きくて天使のように見える。そんなユメみたいな女の子を、どうして男が放っておけるんだ?」
あまりにもすごい言い並べだった。優子は正面から押されたように勢いが一時停止。それからちょっと不本意ながらも顔がスパニッシュローズっぽく赤らんだ。
「ぅ……」
赤らんだりした自分がはずかしい! そう思うから優子は左手で頭をシャカシャカやる。そして恥ずかしさをうすめるため、当然ながら相手を攻撃する。
「言っていて恥ずかしくないの?」
「なにが?」
「だ、だって……かわいいとかだったら、それだけならまだしも……おっぱいが大きくて天使みたいとか、そこまで言うかって感じ」
「でも……事実だろう?」
「え?」
「なぜほんとうの事を言ったら怒られるんだ? 中野優子はかわいくて巨乳で魅力的って、ほんとうのことはドンドン口にするべきだ。ちがうか?」
「おっぱいが大きくて天使みたいとか、ド直球で言われると恥ずかしいんだよ」
「だいじょうぶだ」
「なにがだいじょうぶなのよ……」
「中野、おれの目を見てくれ」
夢矢が言うと優子はちょっとあきれた。またイケメンの目つきかよ! と思ったのである。しかし今度はちがっていた。
夢矢の目がずいぶんと青い。その青さは神秘的だった。怪しさと怖さを思わせるのに、胸をつかまれ引っ張られるような魅力あり。それは宇宙で例えるなら海王星みたいなモノかもしれない。
「ぅ……」
不思議にドキッとさせられた優子、なぜか体がビリっとなってうごかない。なぜか両腕や両足が、そして首などもうごかせない。
「中野……」
一歩前に進む夢矢がいる。そして悩め香しい感情の語り手とかいう感じで、右手を優子に向かって動かす。
「う……」
真っ赤な顔で優子がドキ! っとする。なぜなら夢矢の手がTシャツのふくらみの辺りに向かって来たからだ。それは豊満でやわらかい弾力を触られてしまうような流れ。
しかし夢矢の手は魔術師のように方向を変えた。優子のEカップではなく、優子の肩に置かれた。もちろん純情な女子はそれだけでも十分顔を赤くしてしまう。
(う……め、目を見たらダメ……)
優子はそう思わずにいられない。魔法使いみたいな相手の青い目、それが変な力を発しているのだと感じる。
でもビリビリっと体は動かせない。胸の内側は気迷い女子って感じに持っていかれる。それはまるで感じてみたいと欲するウサギさんのよう。
「中野……ごめんな」
「な、なにが?」
「魅力的な女の子のキモチを惑わせてしまってごめん」
突然に2人の間にある空気がおかしくなった。それをまともに食らうのは他でもない優子。これはいったいどういうこと? と思いながら、Eカップの胸が苦しくなったりする。
「中野はおれみたいな男ってキライなのか?」
「べ、べつにキライってわけじゃ……」
「だったら、中野って女の子を想ってもいいか?」
少し弱くせつない感じで言われたら、優子が持っているガードの隙間がグラついた。小さな穴に水が入ってきたようなフィーリングが、89cmの胸をギュッとわしづかみにする。
「嫌われたくないから、今日はこれで」
夢矢の青い目がここで輝度を上げた。神とも悪とも言えるようなまぶしさが、優子という女子にだけはげしく伝わる。
「じゃぁ」
クルっと回れ右した夢矢、そのままスタスタっと歩きだす。なんら気にする必要などないはずだが、優子は奇妙な感覚で見続けた。どういうわけかちょっと苦しい胸に片手を当てて、ちょっとトロっとしたような目で、去っていく男子を見つめていた。
ー夢矢とはいったい何者か? そして優子はどうなってしまうのか! 次回に続くー
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる