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転校生は宇宙人(地球を守れ!)4
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転校生は宇宙人(地球を守れ!)4
きょうの空は朝から機嫌がいまひとつだった。黒ごま牛乳みたいな感じに曇っている。何か大変なことが起こるのでは? という想像をかきたてるにピッタリだ。
「海野、ちょっと話がある」
朝の登校時、学校の近くにて静塗が夢矢の前に立ちはだかった。
「朝からなにかな? 話なら学校についてからでもいいだろう?」
足を止められた夢矢は冷静にふるまっている。いやそうする必要があるのだ。なんせイケメンだから、チラチラ見てくる女子がたっぷり。うかつな行動には出られないと心得ているようだ。
「じゃぁ学校の裏山に行こう」
静かな顔の下にはげしい感情を各しているような静塗。ほんのちょっとボリュームを下げた声で断言した。優子はわたさないぞ! と。
かくして2人は進行方向をチェンジした。多くの生徒や女子たちが不思議そうな顔をする中、学校ではなく裏山の方へと向かう。
ーキンコーン・カンコーンー
中途半端に近いって感じの音量が聞こえた。そうして2人は裏山の一角にて向かい合う。共にカバンを放り投げた姿からして、会話による理解は求めていないように思われる。
「優子は絶対にもらっていく。それは海王星存続のためであり、おれのためでもある」
ヒューっと吹く風がネプチューン人の前髪を揺らす。
「それはダメなんだよ。自分ところの問題は自分たちで解決する。それが宇宙のルールだ。海王星の問題は海王星で解決するのがマナーだろう」
天王星よりやってきた正義の使者は正論を言い放った。そして何がなんでも優子は守ると断言。それにより両者の戦いがスタートする。
「マッハ海風拳!」
夢矢が叫んだ! ふん! と荒い鼻息と同時に右腕を振ると、音速を超える風が相手に向かっていく。まともに食らえば大いにヤバいって攻撃だ。
「ウラノスウォール!」
バッと両腕を広げた静塗。するとどうだ、透明のバリアが発生し、向かってきた風を受け止める。ビキビキっと音を立てひび割れるが、それはガラスの破壊というよりは氷のひび割れ。
ナイスガード! と思われたとき、一瞬にして静塗の前に夢矢がいる。その接近スピードはとても速い。
「遅いぞウラノス!」
叫ぶと同時に夢矢の両腕をグッとつかむ。
「あぅぐぐぐぐ」
両腕を真横にひっぱられ引き裂かれそうになる。
「ふん、天王星みたいな地味な星に生まれたやつは冴えないなぁ。だったらネプチューンのジャマをするんじゃないよ!」
ガン! と頭を顔面にぶつけられる。ガンガン! とはげしくぶつけられる。
「あぅ……ぅ」
静塗に鼻血が発生。痛くてたまらないと表情がゆがむ。その中で彼は思った。これはマジで想定外であると。
なぜ思ったより相手がつよいのか? 力は同じくらいと思っていたのでショックが尾を引く。そんなとき、グッと静塗は夢矢に胸倉をつかまれた。
「なぜおれの方が強いかわかるか?」
「な、なに……」
「理由はかんたん! 優子の心がお前よりおれを望んでいるからだ」
そう叫んだ夢矢は静塗の体を宙に放り投げる。ウラノス人は青ざめた。なんという力だと相手に恐れ入る。そうして空中で体勢を立て直そうとしたら、地上にいるはずの相手が見えない。
ー見失ったー
なんとか地面に足から着地し、その体を動かそうとしたら……真後ろからネプチューン人の声が飛んできた。
「遅いんだよ!」
ブン! 太い音がして静塗の背中に猛烈な蹴りが入れられる。うつぶせに倒れただけでなく、ズサーっと地面を体がすべっていく。
「あぅちちちち」
すさまじい痛みが全身を包む。
「ウラノス弱い!」
声と同時にドン! と背中を踏みつけられる。ハハハと笑い声が後方上部より聞こえる。それはけっこう屈辱なキブンをもたらす。
「なんで……優子がおまえを望んでいるというんだ」
背中を踏まれながら静塗は夢矢に問うた。
「今はまだハデな事はしてない。優子とのおたのしみは海王星に帰ってからだ。地球ではわかい女がたまに蒸発したりする。そういう場合は海王星に連れていかれているのさ。今ごろはせっせと子づくりに励んでいるはず。もちろん優子もそうしてもらう。でも今はまだ何もしてない。ただ魔法をかけただけ。女の心にある悪いモノへのあこがれ、そこにちょっと甘い息を吹きかけただけさ」
声高々に笑うネプチューン人。優子はウラノス人の事なんぞ思ってはいないとくり返す。もし何かがあったら、優子はまちがいなく海野夢矢を思うだろうと断言。
「ではウラノス、おまえにプレゼントをしてやろう」
おりゃ! と何か叫ぶ声がした。何をしたんだ? と静塗が思ったら、急に夢矢が離れたではないか。踏まれていた背中がフッと軽くなる。
「いったいなにを……」
そう言った静塗が体を反転させたとき……上空からゆがんだ空気の流れがおちてくる。破壊力に満ちた一撃を食らわせようと、夢矢が音速を超えたスピードでやってくる。
(こ、これは……)
静塗がほんの一瞬恐怖を感じた次、ドーン! とすごい音がした。そうすると地面には血だらけになったウラノス人転がっていた。胴体にくらった勢いは、まるで隕石落下の直撃みたいだったのだ。
「あ……ぅ……」
苦しそうに悶える静塗の口から、ブワっと血がこぼれる。そうして両目はどこを見ているかわからない感じになっている。
「ウラノスの抹殺完了!」
ククっとわらう夢矢は、血だらけで立ち上がれない静塗の首根っこをつかんだ。そうしてすぐ近くにあった洞窟の中めがけて投げ込む。
「そこでモグラにでもなりやがれ!」」
あーははははと笑いながら一見無意味な攻撃をする。ドカーン、ドカーン、マッハ海風拳が派手な破壊をくり返す。それは入り口をがっちりふさいでしまう事につながった。
「ふん、優子に必要とされていないお前に力なんぞ出せるものか」
こうして海野夢矢は回れ右をした。ウラノス人は死んだ! と天を見上げて笑い、カバンを持って学校へと向かっていた。
一方こちらは真っ暗な洞窟内。血だらけになって倒れうごけない静塗がいる。つめたく固い地べたに倒れたまま、心の声を出し続けるだけだった。
(優子……優子……優子……優子)
ーいったい静塗はどうなってしまうのか。そして優子に大いなる危機が迫る。次回へ続くー
きょうの空は朝から機嫌がいまひとつだった。黒ごま牛乳みたいな感じに曇っている。何か大変なことが起こるのでは? という想像をかきたてるにピッタリだ。
「海野、ちょっと話がある」
朝の登校時、学校の近くにて静塗が夢矢の前に立ちはだかった。
「朝からなにかな? 話なら学校についてからでもいいだろう?」
足を止められた夢矢は冷静にふるまっている。いやそうする必要があるのだ。なんせイケメンだから、チラチラ見てくる女子がたっぷり。うかつな行動には出られないと心得ているようだ。
「じゃぁ学校の裏山に行こう」
静かな顔の下にはげしい感情を各しているような静塗。ほんのちょっとボリュームを下げた声で断言した。優子はわたさないぞ! と。
かくして2人は進行方向をチェンジした。多くの生徒や女子たちが不思議そうな顔をする中、学校ではなく裏山の方へと向かう。
ーキンコーン・カンコーンー
中途半端に近いって感じの音量が聞こえた。そうして2人は裏山の一角にて向かい合う。共にカバンを放り投げた姿からして、会話による理解は求めていないように思われる。
「優子は絶対にもらっていく。それは海王星存続のためであり、おれのためでもある」
ヒューっと吹く風がネプチューン人の前髪を揺らす。
「それはダメなんだよ。自分ところの問題は自分たちで解決する。それが宇宙のルールだ。海王星の問題は海王星で解決するのがマナーだろう」
天王星よりやってきた正義の使者は正論を言い放った。そして何がなんでも優子は守ると断言。それにより両者の戦いがスタートする。
「マッハ海風拳!」
夢矢が叫んだ! ふん! と荒い鼻息と同時に右腕を振ると、音速を超える風が相手に向かっていく。まともに食らえば大いにヤバいって攻撃だ。
「ウラノスウォール!」
バッと両腕を広げた静塗。するとどうだ、透明のバリアが発生し、向かってきた風を受け止める。ビキビキっと音を立てひび割れるが、それはガラスの破壊というよりは氷のひび割れ。
ナイスガード! と思われたとき、一瞬にして静塗の前に夢矢がいる。その接近スピードはとても速い。
「遅いぞウラノス!」
叫ぶと同時に夢矢の両腕をグッとつかむ。
「あぅぐぐぐぐ」
両腕を真横にひっぱられ引き裂かれそうになる。
「ふん、天王星みたいな地味な星に生まれたやつは冴えないなぁ。だったらネプチューンのジャマをするんじゃないよ!」
ガン! と頭を顔面にぶつけられる。ガンガン! とはげしくぶつけられる。
「あぅ……ぅ」
静塗に鼻血が発生。痛くてたまらないと表情がゆがむ。その中で彼は思った。これはマジで想定外であると。
なぜ思ったより相手がつよいのか? 力は同じくらいと思っていたのでショックが尾を引く。そんなとき、グッと静塗は夢矢に胸倉をつかまれた。
「なぜおれの方が強いかわかるか?」
「な、なに……」
「理由はかんたん! 優子の心がお前よりおれを望んでいるからだ」
そう叫んだ夢矢は静塗の体を宙に放り投げる。ウラノス人は青ざめた。なんという力だと相手に恐れ入る。そうして空中で体勢を立て直そうとしたら、地上にいるはずの相手が見えない。
ー見失ったー
なんとか地面に足から着地し、その体を動かそうとしたら……真後ろからネプチューン人の声が飛んできた。
「遅いんだよ!」
ブン! 太い音がして静塗の背中に猛烈な蹴りが入れられる。うつぶせに倒れただけでなく、ズサーっと地面を体がすべっていく。
「あぅちちちち」
すさまじい痛みが全身を包む。
「ウラノス弱い!」
声と同時にドン! と背中を踏みつけられる。ハハハと笑い声が後方上部より聞こえる。それはけっこう屈辱なキブンをもたらす。
「なんで……優子がおまえを望んでいるというんだ」
背中を踏まれながら静塗は夢矢に問うた。
「今はまだハデな事はしてない。優子とのおたのしみは海王星に帰ってからだ。地球ではわかい女がたまに蒸発したりする。そういう場合は海王星に連れていかれているのさ。今ごろはせっせと子づくりに励んでいるはず。もちろん優子もそうしてもらう。でも今はまだ何もしてない。ただ魔法をかけただけ。女の心にある悪いモノへのあこがれ、そこにちょっと甘い息を吹きかけただけさ」
声高々に笑うネプチューン人。優子はウラノス人の事なんぞ思ってはいないとくり返す。もし何かがあったら、優子はまちがいなく海野夢矢を思うだろうと断言。
「ではウラノス、おまえにプレゼントをしてやろう」
おりゃ! と何か叫ぶ声がした。何をしたんだ? と静塗が思ったら、急に夢矢が離れたではないか。踏まれていた背中がフッと軽くなる。
「いったいなにを……」
そう言った静塗が体を反転させたとき……上空からゆがんだ空気の流れがおちてくる。破壊力に満ちた一撃を食らわせようと、夢矢が音速を超えたスピードでやってくる。
(こ、これは……)
静塗がほんの一瞬恐怖を感じた次、ドーン! とすごい音がした。そうすると地面には血だらけになったウラノス人転がっていた。胴体にくらった勢いは、まるで隕石落下の直撃みたいだったのだ。
「あ……ぅ……」
苦しそうに悶える静塗の口から、ブワっと血がこぼれる。そうして両目はどこを見ているかわからない感じになっている。
「ウラノスの抹殺完了!」
ククっとわらう夢矢は、血だらけで立ち上がれない静塗の首根っこをつかんだ。そうしてすぐ近くにあった洞窟の中めがけて投げ込む。
「そこでモグラにでもなりやがれ!」」
あーははははと笑いながら一見無意味な攻撃をする。ドカーン、ドカーン、マッハ海風拳が派手な破壊をくり返す。それは入り口をがっちりふさいでしまう事につながった。
「ふん、優子に必要とされていないお前に力なんぞ出せるものか」
こうして海野夢矢は回れ右をした。ウラノス人は死んだ! と天を見上げて笑い、カバンを持って学校へと向かっていた。
一方こちらは真っ暗な洞窟内。血だらけになって倒れうごけない静塗がいる。つめたく固い地べたに倒れたまま、心の声を出し続けるだけだった。
(優子……優子……優子……優子)
ーいったい静塗はどうなってしまうのか。そして優子に大いなる危機が迫る。次回へ続くー
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