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カルロッタ、リターン! 女ってこえぇぇ!! 2
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カルロッタ、リターン! 女ってこえぇぇ!! 2
「むぅ!」
カエルーノ、相手の足を払いのけサッと立ち上がる。そしてキャラチェンに走ったカルロッタを見て、急に表情を男らしいから弱い男って感じに切り替え、カルロッタにそんなキャラは似合わないと訴える。
「カエルーノ、あなたが言うわたしに似合うキャラというのは、結局あなたとか男にとって都合のいい女でしかない。だからわたし決めたの、ハートを入れ替えてつよい女になるって」
うわ……これはちょっと厄介かも……とカエルーノは思った。いきなりこんなのありかよ! と思わずにいられない。しかしそれならば! と、今度はゲスの開き直りという態度を見せながら言ってやる。
「カルロッタ、わたしの心は優子さんに向いている。このピュアな男の心は優子さんという女子にだけ注ぎ込まれるべきとなったから、もはやカルロッタの立ち入るスキはない」
デレっとした顔をあえて浮かべることで、サイテー! と女に嫌われる作戦に出ている。だがそんなカエルーノは言われた。
「ねぇ、カエルーノ……」
「な、なんだ?」
「優子さん、優子さんって言っているけど……所詮はあんたの片想いじゃない、優子さんからは全然相手にされていないじゃん」
「ぅ……」
「しかもあんたはカエルじゃん、カエルが人間の女の子と何しようっていうのよ? 言ってみなさいよ」
「そ、それは……」
カエルーノは詰まった。そして不意打ちされて戸惑うように何を言っていいかわからなくなる。そこに、まさにジャストミート! という感じで女のセリフが飛び出すのだった。
「カエルーノ、わたしたち……同じカエル同士で仲良くしよう。そしてカエルはカエルと愛し合って幸せになろう」
まさに右ストレート直撃! みたいなセリフがカエルーノを劣勢に追い込む。このままでは女に丸め込まれてしまう、男としてこの上なく無様になってしまう! と思ったカエルーノ、フフっと笑う。
「なによ、急に笑ったりして」
「このカエルーノ、人間の姿になることだってできるのだ、忘れたか!」
「わたしだってなれるし……しかもそれずっとは出来ないじゃん、長かろうと短かろうと限界はあるじゃん。まさかカエルーノ、普段はカエルで特別な時間だけ人間になればオーケーとか思っているんじゃないでしょうね」
来る、来る、心入れ替えたカルロッタという女の追い込みがグイグイと来る。こうなると男はコーナーポストに追い込まれたようなモノ。
「し、しかしカルロッタ……」
「なに?」
「これまでの事からして、おまえはこのカエルーノが好きなのか? なんだかんだ言ってもカエルーノが好きというなら、おまえは大して生まれ変わっていないって話なのではないのか?」
カエルーノ、相手のプライドを揺さぶってみた。そしてそれを突破口にして難儀な展開から男らしく逃げ去ろうともくろむ。だが今のカルロッタはカエルーノが思うよりずっと手ごわい。
「全然わかっていないのねカエルーノ」
「な、なに?」
「わたしカルロッタは、カエルーノが大好きなのよ、そう締め殺したいほどに大好きなのよ。わかる? 大好きと大嫌いの両方が混ざってスペシャルに好きなのよ。だからカエルーノをわたしの男にするということは、心入れ替えたわたしにとっては勝利そのものってわけ」
ここでフッと冷たい風が吹いた。晴天で気温もいいというのに、カエルーノにはひんやり度の高い風に感じられた。
「わ、わたしカエルーノには優子さんが……」
「だからそれ片想い、というよりカン違い、片想い、カン違い、片想い、カン違い、片想い、カン違い、片想い、カン違い!」
カルロッタのあざける声、それはまるで小学生の女子が気に食わない男子を精神的に追い詰めるような色だった。
「むぅ!」
カエルーノ、相手の足を払いのけサッと立ち上がる。そしてキャラチェンに走ったカルロッタを見て、急に表情を男らしいから弱い男って感じに切り替え、カルロッタにそんなキャラは似合わないと訴える。
「カエルーノ、あなたが言うわたしに似合うキャラというのは、結局あなたとか男にとって都合のいい女でしかない。だからわたし決めたの、ハートを入れ替えてつよい女になるって」
うわ……これはちょっと厄介かも……とカエルーノは思った。いきなりこんなのありかよ! と思わずにいられない。しかしそれならば! と、今度はゲスの開き直りという態度を見せながら言ってやる。
「カルロッタ、わたしの心は優子さんに向いている。このピュアな男の心は優子さんという女子にだけ注ぎ込まれるべきとなったから、もはやカルロッタの立ち入るスキはない」
デレっとした顔をあえて浮かべることで、サイテー! と女に嫌われる作戦に出ている。だがそんなカエルーノは言われた。
「ねぇ、カエルーノ……」
「な、なんだ?」
「優子さん、優子さんって言っているけど……所詮はあんたの片想いじゃない、優子さんからは全然相手にされていないじゃん」
「ぅ……」
「しかもあんたはカエルじゃん、カエルが人間の女の子と何しようっていうのよ? 言ってみなさいよ」
「そ、それは……」
カエルーノは詰まった。そして不意打ちされて戸惑うように何を言っていいかわからなくなる。そこに、まさにジャストミート! という感じで女のセリフが飛び出すのだった。
「カエルーノ、わたしたち……同じカエル同士で仲良くしよう。そしてカエルはカエルと愛し合って幸せになろう」
まさに右ストレート直撃! みたいなセリフがカエルーノを劣勢に追い込む。このままでは女に丸め込まれてしまう、男としてこの上なく無様になってしまう! と思ったカエルーノ、フフっと笑う。
「なによ、急に笑ったりして」
「このカエルーノ、人間の姿になることだってできるのだ、忘れたか!」
「わたしだってなれるし……しかもそれずっとは出来ないじゃん、長かろうと短かろうと限界はあるじゃん。まさかカエルーノ、普段はカエルで特別な時間だけ人間になればオーケーとか思っているんじゃないでしょうね」
来る、来る、心入れ替えたカルロッタという女の追い込みがグイグイと来る。こうなると男はコーナーポストに追い込まれたようなモノ。
「し、しかしカルロッタ……」
「なに?」
「これまでの事からして、おまえはこのカエルーノが好きなのか? なんだかんだ言ってもカエルーノが好きというなら、おまえは大して生まれ変わっていないって話なのではないのか?」
カエルーノ、相手のプライドを揺さぶってみた。そしてそれを突破口にして難儀な展開から男らしく逃げ去ろうともくろむ。だが今のカルロッタはカエルーノが思うよりずっと手ごわい。
「全然わかっていないのねカエルーノ」
「な、なに?」
「わたしカルロッタは、カエルーノが大好きなのよ、そう締め殺したいほどに大好きなのよ。わかる? 大好きと大嫌いの両方が混ざってスペシャルに好きなのよ。だからカエルーノをわたしの男にするということは、心入れ替えたわたしにとっては勝利そのものってわけ」
ここでフッと冷たい風が吹いた。晴天で気温もいいというのに、カエルーノにはひんやり度の高い風に感じられた。
「わ、わたしカエルーノには優子さんが……」
「だからそれ片想い、というよりカン違い、片想い、カン違い、片想い、カン違い、片想い、カン違い、片想い、カン違い!」
カルロッタのあざける声、それはまるで小学生の女子が気に食わない男子を精神的に追い詰めるような色だった。
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