魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~

月見酒

文字の大きさ
36 / 274
第一章 魔力無し転生者は冒険者を目指す

第三十三話 悪戯の範疇を越えた悪戯

しおりを挟む
「だが実際によく思いつくな。私には無理だ」
「そうでもないぞ。これも経験によるものだからな」
「経験によるもの?」
「そうだ。これは今後冒険者として本格的に魔物と闘うことになれば分かると思うが、まずは目の前の魔物がどのタイプなのか見極めることから始まる」
「うん、そうだね」
「当然ですね」
 なんか当たり前なことを言ってすいません。

「で、なんども同じ魔物と戦っていれば今度は効率度を優先するようになるんだ」
「効率度?どういうことだ」
「同じ魔物と戦ったって面白くないし、強くなれないだろ?だから如何に効率よくスムーズに倒せるようになるかを考えるようになるんだ。そうなれば敵の身体能力は魔法だけでなく相手の心理、魔物でいうところの本能を探ろうとするんだ」
「それがどんな意味があるの?」
「同じ魔物でも数が違ったりや空腹で死にそうになっているとでは話は別だ」
「確かにその通りだ。お父様も空腹で死にそうな魔物は同じ魔物でも厄介だって言っていたからな」
「そうだ。相手の状態などから読み取ることで相手を誘導したりすることで危険無く効率よく倒すことが可能になるんだ。ただ単に俺はそれを人間に置き換えてやっているだけだ。な簡単だろ?」
「「「「………」」」」
 ん?また停止したがどうしたんだ。今日はスリープモードデーとかなのか?
 ジンは気づいてはいない。自分がどれだけ凄いことを成し遂げているのかを。
(そんなのSランク、いや、SSランク以上の冒険者でなければ無理だ。私の両親ですら出来るかどうか。ジンお前はいったいどんな人生を送ってきたんだ)
 ジュリアスはそんな事を思いながら寛ぐジンを見つめていた。

「ま、この話はこのぐらいにして明日、準決勝の作戦会議でもしようぜ」
「あ、ああ。そうだな」
「私たちもそれで構いません」
「うん、大丈夫だよ」
 話題が変われば表情も変わる。それは当たり前でありジュリアスたちの表情は真剣そのものだった。俺が誘っといてなんだが一番真剣じゃないのは俺かもしれない。いや、俺は自分に出来ることだけするだけだ。

「明日の準決勝の相手は四年一組のみで結成された『銀の斧シルバーアックス』だ。同じ一組として私から意見を言わせて貰うなら彼らの実力は良くて上の下、悪くても中の中と言ったところだろう」
「ま、それでも一組の中での話しだからな。流石に苦戦は免れないだろうな」
 まったくさっきまでのやる気はどこに行ったんだよ。

「それにしてもどうして銀の斧シルバーアックスなんだろう。普通一番を狙うんだらゴールドじゃないの?」
「自分たちの実力をきっちりと理解しているからでは?」
「さあ、流石の私もそこまでは分からない」
「ジンさんはどう思いますか?」
「一撃必殺」
「「「「え?」」」」
「狼男、悪魔、ある地域では吸血鬼もか。普通の武器では太刀打ち出来ない。しかしそんな存在を一撃で倒せる物が銀製品だ」
「だから銀の斧シルバーアックスなんだね」
「でもそれなら普通は銀の弾丸シルバーブレットじゃないの?」
「たしかに銀の斧シルバーアックスには魔導銃器を使う生徒はいるが今回は全員が近接戦闘武器だ。一番間合いがある生徒でも武器は槍だからな」
「なるほどね」
「それに銀の弾丸シルバーブレットはカクテルの名前でもあるからな。かぶると思ってやめたんじゃねぇか」
「ああ、それはあるかもね」
「それで、銀の斧シルバーアックスのメンバーってどんな奴らなんだ?」
「これがメンバーだ」
 ジュリアスがタブレットを開いて見せてくれた。ん?こいつらは。

「はぁ……」
「どうしたんだジン?」
 思わず嘆息してしまったが、仕方が無いよな。なぜなら――

「メンバーのうち二人は俺が個人戦で闘った相手だ」
「え、嘘?だれ?」
「このタギラって奴は五回戦で、こっちのガルムって奴は準決勝で闘ったやつだ」
「そう言えばガルムはジンが唯一苦戦した相手だったな」
「まあな」
「では、こっちのタギラさんって方は?」
「そいつは俺の一撃を食らっても立ち上がってきた男だ。今のところ俺の一撃を食らって気絶しなかったのはこの男とエレイン先生ぐらいだろうな」
「マジか……」
「嘘でしょう。ジン君を苦戦させた程の策略家とタフネスさを持った相手なんて最悪だよ~」
「それだけじゃない。こっちのジックは剣術で私と互角に闘える数少ない相手だ」
「ジュリアスさんと同等の剣術の持ち主ですか……」
「なら、他の二人は?」
「こっちのウーケンは雷属性の魔法を得意としていて槍術との組み合わせの攻撃力はクラスの中でもトップクラスだ。流石の私でも肉体強化だけでは勝てる相手ではない。最後の彼女だが彼女もまた厄介だ。魔導双剣から放たれる大量の斬撃はとても早く回避するのは難しい。ましてや風魔法で強化してくるとなると流石に苦戦は強いられるだろう」
「なにそれ。頭脳、体力、技術、威力、速度。各得意分野を集結したみたいなチームじゃんか!」
「簡単に言えばそうだ。で、ジンどうする?」
 各パラメーターから見ても全員が平均的で一つだけ少しだけ突出している。こういうタイプは自分の実力をはっきりと理解している。だからこそ無駄な虚勢は張らない。そんな連中をガルムの戦略がバックアップするわけか。流石の真壁でも勝つのは至難の技だぞ。え、俺?勿論余裕ですよ。一人で闘うのならね。
 でも、どうしたもか。一対一でまともに殺り合えるのは俺とジュリアスだけ。相手の実力を考えるなら二対一。いやガルムの策略があるなら三対一じゃないと負ける危険性がある。
 ガルム、お前はいったいどんな策略で闘うつもりだ。
 俺がもしもガルムならどうする。相手になったつもりで考えるんだ。
 今日の戦略の事を踏まえるなら……まず、ジュリアスを潰す。リーダーであり作戦立案者を最初に潰すのは当然だからな。その次に狙われるとするなら俺だろうな。相手の二人を倒しているからな。それだけ危険視されているはずだ。で、レオリオたちは最後……いや、何かが違う。そうだ。相手が強いなら全員で潰す筈だ。俺ならそうする。なら、まずはジュリアス。その次にレオリオたちか。一歩出遅れることになるかもしれないが、そこは臨機応変に立ち回るしかないか……いや、違う!実力さがあるからこそ主導権はこちらが握らないと駄目だ。主導権まで渡せば間違いなく負ける。となると………。

「って聞いているのか!」
「え?」
「え?ではない!まったく人の話を聞かないなんて何がごとだ!」
「悪い悪い。つい作戦立案に入り込みすぎていた」
「む、それなら仕方が無いがちゃんと人の話は聞くんだぞ」
「分かってるって。で、なんの話だ?」
「作戦はどうするかって話だ」
「なら、俺の考えが纏るまでまってくれよ」
「誰もお前が作戦を考えてるなど思いつくわけないだろうが!」
 それもそうか。

「それで作戦の方は思いついたのか?」
「ああ、大まかにだけどな」
「なら聞かせて貰えるか?その作戦を」
「勿論だ。もしも意見や疑問があったら言ってくれ」
「分かった」
「まず作戦だが、如何に相手より先に主導権を奪うかだ」
「ま、妥当だな」
「いや、妥当とかの問題じゃない。策略に長けたガルムがいる以上主導権を奪われたら高確率で負ける」
「「「「…………」」」」
 俺の言葉をちゃんと理解したみたいだな。真剣みが増してる。

「主導権を奪う方法としては一番手っ取り早いのが相手に驚いて貰うことだ」
「相手を驚かせるの?」
「そうだ。想定していない事が起きれば一瞬硬直する。ましてや実戦が少ない学生相手だ。それは大きな隙になるだろう」
「でもどうやって?」
「それが第一段階だ。まず俺が相手の懐に飛び込み一人を倒す。一番はガルムを倒すことだが、そう上手くはいかないだろうからウーケンを狙う。勿論ガルムを狙うフリをしてだけどな」
「なんでウーケンなんだ?確かに奴の貫通力は凄いが」
「それに関しては全て作戦を聞けば分かるさ。で、第二段階はジュリアスとエミリアの出番だ」
「私たちの出番ってことは今日と同じ作戦をするのか?」
「正確には似た作戦だな。同じ魔法を発動はさせるが出現場所が大きく異なる」
 誰もが首を傾げている。やっぱり分からないか。

「どういうだ?」
「それはだな――」


 時は流れ5月26日木曜日。いよいよ準決勝が始まる。
 俺たちの相手、銀の斧シルバーアックスはステージの反対側で登場待ちしていた。ここからでも伝わる闘志。恨み辛み、憎しみなどは一切無くただ強敵を倒し上に行く。それだけしか考えていないと言うのが肌身に伝わってくる。まったく死んで欲しいぐらいクズもいれば、楽しいと感じられるほどの敵も現れる。これはけして前世では味わえなかったことだ。

『準決勝第一試合目はこの両チームだ!』
 なんだ今日もミューラ先生が実況か。ジュリアスのメンタルが問題だが、大丈夫なことを祈るしかないな。

『まず紹介しますはあらゆるチームを策略で危なげなく倒してきたチーム、銀の斧シルバーアックス!』
 凄い歓声だな。ま、ここで勝利すれば代表入りは確実だし四年一組のチームだからな。人気が高いのも頷けるな。

『そんな銀の斧シルバーアックスと闘うのは準々決勝で素晴らしい戦略を見せ付けてくれたチームAAAノーネーム!武と武、知略と知略の闘いが見られることは間違いないでしょう!そして解説は』
『どうも、四年十一組担任のエレイン・グウ・ウェルマンです』
 もう少し他の自己紹介はないのか?

『エレイン先生もう少し別の自己紹介をして頂けると生徒たちも盛り上がるです』
『そ、そうですか?』
 あ、言われてる。

『例えばその我侭ボディーになるための秘訣とか』
『そ、そんなのありません!』
 エレイン先生完全に遊ばれてるな。いったいどんな表情してたのかとても気になるところだが、今は試合に集中集中………駄目だ、とても気になる!

『それでは気を取り直して行きましょう。まもなく両チームの準備が整いますので少々お待ちください。それにしても今日の試合はどのようになると思いますか?』
『そうですね。相手は戦略に長けたガルム君ですからね。勢い任せでは勝てないことは事実です。ですがAAAノーネームにも考えはあるのではないですか?試合では初めて見る魔物がいるようですし』
『本当です!とても愛らしい白銀の狼が居ますね。情報によりますとあの魔狼はジン選手が使役している魔物ということですね』
『はい、その通りです。頭も良くて座学などの授業でも静かに寝ています。飼い主であるジン選手と一緒にね。ジン君あとで職員室に来てください。こないだの悪戯ついて相談があります』
「ゲッ!バレてのかよ!」
『当たり前です!』
 俺とエレイン先生の会話に演習場ないが黄色い笑い声で満たされる。

「ジン、貴様は悪戯なんかしてたのか?」
「してないしてない。実験しただけだ」
「実験だと?」
「ああ、エレイン先生は蛙が苦手っていうから机に置いてただけだ。でもまさかあそこまで驚くとは思わなかったけどな。ま、見ててとても楽しかったけど」
「いや、あれは普通に驚くだろ」
「うん、私でも驚くよ。っていうより驚いたよ」
「あれは悪戯の限度を超えていると私は思いますけどね」
「いったいどんな悪戯を仕掛けたんだ」
「箱いっぱいに蛙を入れておいただけだ」
 俺の言葉に演習場内が一瞬で暗く重たい空気になる。

「ジン、それは悪戯の範疇を超えているだろ!」
「私たちも流石に気分が悪くなりましたね」
「ま、ジンだけは思いっきり笑っていたけどな」
「部屋中が蛙だらけになって後片付けが大変だったよ~」
「いや、悪かったな。でも面白かったろ?あんなエレイン先生はそうそう見られるもんじゃねぇからな。でもなんで俺ってバレたんだ?」
「そりゃあ、一人だけ笑っていたらバレるだろ」
「まず、あんな酷いことを思いつくのはジンさんぐらいです」
「うん、そうだね」
『エレイン先輩のこと尊敬に思います』
『ありがとう……』
 あの二人って先輩後輩だったのか。初めて知ったな。

『さ、さあ、会場内は重たい空気にとなってしまいましたが、両チームの準備が整ったようです!それでは試合開始です!』
しおりを挟む
感想 255

あなたにおすすめの小説

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

処理中です...