魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~

月見酒

文字の大きさ
73 / 274
第一章 魔力無し転生者は冒険者を目指す

第七十話 屋敷に帰宅したけど

しおりを挟む
 さて、次はどこに行くとするか。食べ終わったばかりだし、急激な運動はやめた方がいいよな。ま、適当に見て回るか。

「一つ聞きたいことがありますわ」
「なんだ?」
「どうして、昼食をあのお店にしたのですの?」
「理由はそこまでないな。ただイザベラの家でもそうだったが、洋食を食べる事が多いと感じたからな。たまにはあまり食べない物でも出した方が目新しさがあって良いかもって思っただけだ」
「では、どうしておにぎりの具をあれにしましたの?」
「嫌だったか?」
「いえ、どうしてなのかと思いまして」
「別にたいした理由じゃないぞ?」
「それでも構いませんわ」
「食べるなら美味しく食べたいだろ?で、今日イザベラたちと体を動かしたって言ってたからな。塩分が摂れるものが良いんじゃないかって思ってな。で尚且つ満足してもらうにはって考えた結果、あの三品になっただけだ」
「そ、そうですか」
(私が話した内容から私の状態を考えて具を選び、尚且つ楽しめるようにと……この人は私が思っている以上に他人の事を気遣っているのですわ)
 満足して貰えたのは本当によかった。社会人の時に何度も接待をした甲斐があったと言う物だ。

「それで、次はどこに――あ」
「ん?どうかしたのか?」
「い、いえ。なんでもありませんわ」
 アンドレアの視線の先を追いかけるとゲームセンターがあった。

「入ってみたいのか?」
「そ、そんなわけありませんわ!カピストラーノ家の跡継ぎであるこの私があのような……」
 めっちゃ入りたいんだな。

「誰かが見てるわけでもないし、別に良いんじゃないのか?」
「ですから私は入りたいわけでは……」
 言葉に迫力を感じないんだが。
 素直かと思ったがこういう事だと素直になれないのか。なら、

「貴族として平民の暮らしを知るのも勉強の一つだ。それに跡継ぎなら色々な事を経験した方が良いんじゃないのか?意外な事で新たな発見やアイディアが生まれるかもしれないぞ」
「た、確かにその通りですわね」
「社会見学だ。入ってみようぜ」
「あっ!引っ張らないでくださいませ!」
(殿方と手を握るなんてお父様以外では初めてですのに)
 ここで立ち止まっていても始まらないからな。

「ほい、入店っと」
「もう、なんて身勝手な人ですの!」
「今日は俺に全て任せるんだろ?だったら俺が行きたい場所に連れて行くだけだ」
「むぅ……仕方がありませんわね。全て任せると言ったのは私ですし。それにこれは興味があったからではなく社会勉強です。分かっていますね!」
「勿論ですとも、お嬢様」
「絶対に馬鹿にしていますわね!」
「ほら、怒ってないで何からしたい?」
「え?そ、そうですわね……あれはなんですの?」
「シューティングゲームだな。やってみるか?」
「そ、そうですわね。勿論分かっていると思いますけどこれはすべて社会見学ですわよ!」
「はいはい」
「ちゃんと聞いていますの!」
 まったく見た目は美人なのに中身は子供だな。
 そんな事を思いながら俺はお金を入れる。

「ほら、始まるぞ」
「ど、どうやってしますの!」
「その銃を画面のゾンビを向けてトリガーを引くだけだ」
「分かりましたわ」
 ゲームを始めて30分。

『GAME CLEAR!』

 一度も敵の攻撃を食らう事無く最後までクリアしてしまった。なにこの子。本当に初めてかよ。

「案外簡単でしたわね」
 最後に表示されたこのお店のランキングでナンバー1になっていた。ほんと意味が分からない。チートの友人はチートなわけ?
 気がつけば俺たちを囲むように人が集まっていた。

「な、なんですの。これは!」
「お前のプレイが凄くて全員が見入ってたんだよ」
「そ、そうなのですの?」
「ああ」
 すると店員が大きな何かのマスコットのぬいぐるみを渡そうとする。

「おめでとうございます」
「あ、あの……」
「受け取っとけ。それはお前への賞賛と褒賞みたいなものだ」
「そういうことなら……」
 パチパチパチパチ!
 嬉しそうに抱きかかえるアンドレア。それにしても変なマスコットだな。
 その後俺たちは色んなゲームをして遊んだ。クレーンゲーム、音ゲー、コインゲームと大半のゲームは遊んだ。結果だけ言うなら、驚きを超えて呆れた。500RKで10個のぬいぐるみをゲットし、音ゲーでは鬼モードをパーフェクトするし、コインゲームに至ってはドル箱をいったい何箱積み上げるんだってツッコミしたくなる思いだった。絶対にアンドレアがカジノのお店に入ったら一日で出禁だろうな。正直ここがゲームセンターで良かったと思うぐらいだ。
 気がつけば時間は過ぎ、空は茜色になっていた。

「そろそろ屋敷に戻るか」
「あ、あの……最後にあれがやりたいのですが……」
 指差した方向に置かれていたのはプリクラだった。

「別に良いぞ」
「本当ですの!」
 そんなに喜ばなくても。それにしてもプリクラか。俺が学生時代はあんなキラキラしてなかったぞ。
 中に入り写真を撮る。

「これで終わりですの?」
「俺もよくは知らないけど、あとはこのペンで好きな文字やマークなんかを書き込んだり、選択すればいいみたいだな」
「凄いですわね」
 まったくだ。社会人になってからプリクラをする時間も考えもなかったからな。
 出来上がったプリクラをアンドレアに渡す。

「ほら」
「貰って良いのですの?」
「したかったのはアンドレアだろ。なら記念に貰っとけよ」
「そ、そうしますわ」
 その後はモール前でバスに乗って帰宅した。それにしても今日は随分と遊んだな。学生らしい遊びだったけどな。前世で遊びって言ったら接待麻雀かパチンコかスロットだったし。あんまりしなかったけど。

「今日はとても楽しかったですわ」
「それは良かった」
 その言葉だけで安堵だぜ。全然楽しくないってだけで死刑にされたらたまったものじゃないからな。

「またの機会があればエスコートして下さいますわよね?」
「あ、ああ。機会があればな」
 これで終わりじゃないのか。なんだか自分でハードルを上げた気分だ。
 少し憂鬱な気分になりながら俺とアンドレアは屋敷の扉を潜ると、ちょうどイザベラたちと出くわした。

「よ」
「イ、イザベラ様……」
「アンドレアお帰りなさい」
 俺は無視ですか。

「それで今まで何してたの?」
「そ、それは………」
 イザベラには知られたくない理由でもあるのか?

「ちょうど屋敷前で出くわしたからな。俺が頼み込んで遊ぶのに付き合ってくれたんだ」
「え?」
「お父様の客人の貴方にとやかく言うつもりはないわ。でもね、私の大切な友人の邪魔だけはしないで頂戴」
「分かってるよ」
「アンドレア、悪いけど陣形について少し話したいの荷物を置いたら中庭に来てくれる?」
「わ、分かりましたわ!」
 それだけ言うとイザベラたちは中庭の方へと向かっていった。俺が原因とは言え、頑固というか子供だよな。

「悪いな。俺のせいで巻き込んで」
「いえ、別に貴方せいでは。それよりも私のせいでまた悪者に」
「あの程度悪者になりゃしねぇよ。それに生憎と俺はこの程度で落ち込むほどメンタルは弱くないんでな。気にしなくて良いぜ」
「ですが……」
「それより早く荷物を置いて向かった方が良いんじゃないのか?」
「そ、そうですわね!」
 そう言ってアンドレアは二階にある客室に向かった。
 たった一つの出来事が友人関係を破壊することはあるだろうとは思っていたが、これほどとはな。原因の渦中の俺が言えた義理じゃないか。

「遊んだし一緒に風呂入るか、銀」
「ガウッ」
 銀を抱きかかえて俺たちも寝室へと向かった。
 この状況になってから俺は食堂で食事をしていない。理由は勿論俺が食堂に居ると食堂の空気が異様に重たくなるからだ。それを避けて俺は自分から食堂に行くのをやめた。勿論あとでセバスが食事を持ってきてくれるから別にきにしたりはしない。俺にとって大事なのは食事があるかどうかだからな。
 トントン。
 お、夕食を持ってきてくれたみたいだな。

「どう――」
「入ります」
 この声と傲慢な態度。

「何しに来たアスル」
「貴方に餌を持った来たに決まってるでしょ」
「俺はペットか!」
「由緒正しいルーベンハイト家で貴方のようなペットを飼うわけないでしょ」
「なら、なんだ?」
「家畜です」
「ペット以下かよ!」
 ほんと、コイツと話すと無駄に疲れる。

「さっさと夕飯をおいて出て行けよ」
「言われるまでもありません」
 テーブルに夕食を置く。うん、どうやら普通のサンドイッチだな。毒は入ってなさそうだ。
 床にステーキを置いて俺と銀は夕食を堪能する。美味しい。相変わらず料理長のご飯は美味しいな。

「………」
「で、なんで出て行ってないんだ?」
「正直、不服極まりないないですが、私は貴方にお礼を言わなければなりません」
 コイツどんだけ俺の事が嫌いなんだよ。だけど、

「お礼ってなんのことだ?」
「お嬢様を助けてくれた件です」
「知っていたのか」
「私たちカーラ姉妹はルーベンハイト家に仕える影ですので」
「なるほど。つまりは諜報活動もする暗殺者ってわけか」
「その通りです」
「で、なにか分かったのか?」
「分かっているのは、依頼主が男であるぐらいです。ただ年齢や背格好までは特定出来ていません。なにせ闇ギルドに関する情報は中々漏れませんから」
「そうなのか?」
「そう言えば貴方は無知でしたね」
 心の底からの悪意を感じるのは俺だけだろうか。

「闇ギルドなる組織があること確実ですが、そのギルドがどこにあるのかまでは未だに特定出来ていないのです。またどうやって依頼を申請し、受けるのかもです」
 それはもう見つけようがないだろ。前世と同じでインターネットがあるこの世界で見つけることが出来ない。それはもう亡霊としか言いようが無い。そんな組織を見つけるのは無理だ。逆に言えばイザベラの暗殺を依頼した者の性別が男であると言う事だけでも調べ上げたこいつらは影としてとても優秀だと言える。

「情報は分かった。だけど一つだけ言えることは間違いなく首謀者はまたイザベラを狙うぞ」
「それぐらい理解しています。蛆虫の貴方に言われたくはありません」
 お前、俺にお礼を言いに来たんじゃないのか?

「それでは失礼します。あ、言い忘れるところでした。お嬢様を助けて頂きありがとうございました」
 そう言って出て行く。全然お礼を言われた気がしないが、あいつの口から感謝の言葉が出ただけでも良しとするか。
 食事を終えた俺はベッドに横になる。が、

「暇だ」
 直ぐにでも寝れると思ったが全然意識が飛ぶ気配がない。
 日中は結構遊んだ筈なんだがな。きっとアスルの話が気になっているせいだ。

「首謀者は男か」
 イザベラを殺したいほどの憎しみを感じているとすれば考えられるのは才能の差。ぐらいだろう。どうみても時代錯誤だが、女の癖にって考えを未だに持っている奴の犯行とも考えられる。
 他に考えられるとしたら学園を卒業した後だな。つまりイザベラに軍人になってもらっては困る奴の犯行。俺が知る限りアイツほど才能に恵まれた奴は居ない。銀を除いてだけど。つまりは軍人になって出世させるのが困る。となると軍の上層部の人間とも考えられるが、それなら軍に入隊したあとに事故に見せかけて殺せば良い筈。いや、イザベラ程の有名人が死んだとなれば軍の影響力が下がる危険性を考えて今殺そうとしているのか?考えられなくもないが、分かり易過ぎる気もするしな。
 と、なると冒険者か?いや、一番関係が遠い職業だ。それはないか。いや、一度イザベラと手合わせをしたことのある冒険者って線もあるか。だとしてもそんな奴が闇ギルドに依頼を出してまで殺しをするとは思えないんだが。それに魔煙香の事もある。それを考えるならやはり冒険者はないな。となるとやはり軍?いや、軍でも手に入れるのは難しい筈だ。なら貴族か。だが貴族がどうしてイザベラを狙う。狙うなら普通ライオネルじゃないのか?でも最初の考えならありえるが、有名な女性の冒険者や軍人は沢山いる。イザベラを殺す理由にはならないよな。

「ああ、駄目だ!考えても答えが出てこない!」
 だいたいこんな事考えるのは俺らしくないぞ!
 そうだ!久々に妖精の楽園フェアリー・パラダイスにでも行くか。この数ヶ月でもしかしたら新しい子が入っているかもしれないしな。
しおりを挟む
感想 255

あなたにおすすめの小説

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

処理中です...