魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~

月見酒

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第三章 魔力無し転生者はランクを上げていく

第五十八話 眠りし帝国最強皇女 ㉙

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「動機なんて分からない。もしかしたらジャンヌが復帰すれば今の第304独立遊撃連隊連隊長としての地位を下ろされると思ったのかもしれない。いや、それもあるが多分は嫉妬じゃないか?」
「嫉妬?それはどういう――」
「ライアン、話はそこまでだ」
 ライアンが質問しようとしたが、ボルキュス陛下が遮るように止める。

「今は謎解きタイムをする時間ではない。今すぐにでもジャンヌを見つけ出し、リュドから話を訊き出すのが先決だ」
「そ、そうですね」
 ライアンはボルキュス陛下の言葉で自分が動揺しすぎて今すべき事を忘れていた事を思い出す。
 だけど流石はボルキュス陛下だな。こんな状況であれ平静に今すべき事を忘れず指示を出している。

「それでもしも犯人がリュドならジャンヌと会いそうな場所がどこか分かるか?」
 俺も出来る事をするため質問する。正直こればっかりはジャンヌの事をよく知っている人間にしか分からない。彼女の会って数か月の俺ではどうする事も出来ないのだ。
 そんな俺の言葉に全員が悩み考えているが、答えが出ない。
 そんな時だった。1人だけ考えるそぶりもせずにパソコンの画面を凝視していたイオが口を開いたのは。

「ジャンヌ皇女殿下が運転していると思われる移動中の車を発見しました」
「モニターに出せ!」
 即座にボルキュス陛下の指示が飛び、それに答えるようにイオはパソコンを操作して60インチのモニターに映像を出す。
 固定されている監視カメラの前を走り過ぎて行く1台のハンヴィー。
 移動中のハンヴィーのナンバーと駐車場のハンヴィーのナンバーを照合し、見事一致した。

「どこに向かっておるのだ?」
「このカメラがあるのは16区4番街の交差点です。方角は東北東……このまま進めが28区に入ります」
 ボルキュス陛下の言葉にイオは即座に調べた内容を口にする。人物の捜索まで可能なんてどこまで優秀な執事なんだ。料理が出来るかどうか分からないが、美味しいお茶を淹れる事から考えてグリード並の料理スキルを持ち、戦闘能力は分からないが影光並の移動速度を持ち、またアイン並みの捜査能力を持つ。まさにスーパー超人だな。もしかしたらイオの方がイザベラやジャンヌより凄いんじゃないか?
 そんなどうでもいい事を考えているとレティシアさんが自信なさげではあるが気付いたことを口にする。

「そう言えば28区にあるんだったわよね。彼らのお墓が」
「彼らの墓?」
 どうしてここでお墓が出て来るのかと思い聞き返す。

「ええ。地獄島ヘル・アイランド探索任務で亡くなったジャンヌの部下だった人たちが眠る軍人墓地があるのよ」
 どうしてそこを選んだのかは分からない。場所指定を決めたのがどちらにせよ可能性は十分にあるな。

「分かった。俺はそこに向かう。もしも違ったら俺のスマホに連絡してくれ」
「僕が連れて行くよ。ヘリもあと5分で到着するだろうし」
 ライアンも一緒に行くと言い出した。それは別に構わないがあと5分……長いな。なら仕方がない。

「悪いが、別行動だ。5分も待っていられないし、車だと渋滞に巻き込まれる恐れがある」
 俺はそれだけ告げるとリビングを出てエレベーターに乗り、ドアを閉めようとボタンを押そうとしたときだった。

「待ってくれ!」
 慌てた様子でボルキュス陛下がやって来た。まさかボルキュス陛下まで連れて行ってくれとか言うんじゃないだろうな。

「ジン……ジャンヌの事を頼む」
 短く、簡潔な頼み。
 だがそれだけで充分だった。

「ああ、任せろ。その頼み依頼、必ず達成してやるよ」
 自信に満ちた笑みと声で答え終わるのと同時にエレベーターのドアが閉まり、目的地に向かうべく下がっていった。その先に待ち受けているのがどんな状況なのか考える必要もないだろう。
 ボルキュス陛下には悪いが、久々の殺し合いに心が躍る。
 殺し合いで生きて来た俺には分かるんだよな。今から向かう場所でヤバい事が起きるって。
 沸き立つ殺気をどうにか抑え込みながら皇宮を出た俺はさっそく1.2%の力でジャンプし建物の上を走って追いかける。
 以前イザベラを見つけるためにロイドを連れて脱走した事があったな。あの時はロイドも居たからさほど力は出せなかったが、今回は違う。
 ジャンヌとの距離もあり、建物への被害を気にしている余裕もない。もしも会えば間違いなくインテリ眼鏡野郎はジャンヌを殺そうとするだろう。
 あのクソッタレの第三王子の時とは違う。もしも戦闘になれば必ずどちらかは死ぬ。
 ジャンヌがそう簡単に殺されるとは思わないが、万が一と言う事もある。それは冒険者として依頼を請けた俺の信念に反する行為だ。
 だからまず俺がする事はジャンヌの安全を確保し、インテリ眼鏡野郎と戦う事だ。
 そうすれば依頼も達成され、尚且つ俺の沸き立つ戦闘本能も満足する事だろう。まさに一石二鳥!
 え?それで良いのかって。馬鹿だな。それが最高の選択だろう。好きな事を仕事にしたとしても楽しいと感じられなければ意味が無い。なら楽しいって思える状況を作るのが一番だろうが。
 いや、待てよ。
 俺はふと、ある事に気が付いた。浮かべていた笑みが消えるほど。
 ジャンヌはあの超特大ミミズ野郎の事件をの犯人がリュドであると気が付いた。だからこそこうして確かめるために会いにいったわけだからな。
 だがもしもジャンヌがあの超特大ミミズ野郎を使った暗殺未遂が最初の実行であると思っていたらどうだ?
 きっとジャンヌはどして私を殺そうと思ったのか考えるだろう。
 そして地獄島ヘル・アイランド探索任務の失敗で沢山の部下を失った事を恨んでいるんだと。勘違いするはずだ。
 だがそんな状態のジャンヌに、本当は地獄島ヘル・アイランド探索任務自体がジャンヌを殺すために発案されたものだと知ったら、ジャンヌは冷静でいられるか?
 模擬戦で挑発するために部下を貶した時の事が頭に蘇る。
 誰がどうみても挑発だと分かる言動に対してジャンヌは激高して襲い掛かって来た。
 それだけ部下想いのジャンヌが真実を知れば、間違いなくあと先考えずに襲い掛かるだろう。
 ジャンヌの実力を考えればもしかしたらその一撃で倒せるかもしれないが、薬を制作している連中と繋がっているリュドが薬を持っていないわけがない。いや、既に投与している可能性がある。
 そんな相手とジャンヌが戦って勝てる可能性は低い。

「最悪だな」
 頭に過る最悪な結果に思わず言葉として口から出てしまう。
 それだけ緊急時と言うわけだ。
 俺は自分が強敵と戦える事を一旦保留にし今はジャンヌを助ける事だけを考えて、更に+0.3%力を開放し地面を蹴った。
 別に俺の経歴に泥が付こうが気にしない。既に俺には犯罪歴があるぐらいだしな。
 だが必ず友人は護り、助ける。と言う俺の信念がそれを許さない。

「だからまだ殺られるなよ」
 一瞬にして投げれていく景色。
 風のトンネル内を駆け抜けるように俺は先ほど以上に不敵な笑みを浮かべながら目的地に居るであろうジャンヌに向けって呟く。

            ************************

 腰に携えた魔法剣がちゃんとあるか触れて確認した私は道沿いに止めたハンヴィーから降りて目的地へと歩き出す。
 会話をした時スマホの向こうから聞こえる声は冷静で淡々と喋る口調は以前とか変わらないな。と一瞬懐かしさを感じたが、どこか以前には無かった。自信に満ち溢れた声音に私は違和感にも似た不安を感じてならなかった。
 頼むから違って欲しいと願いながら私は 部下たちが眠る軍人墓地のすぐ隣にある公園に向かっていた。公園と言っても遊具は一切無く、芝生で覆われた地面と木が生えているだけの場所だ。まさかここを指定されるとは思っていなかった。
 ここに来るのは初めてだ。
 大切な部下を失った私に会わせる顔などないのだからな。
 だからこその私に対する当てつけなのかもしれない。自分の実力に溺れた結果大切な部下たちを殺し自分だけ帰還した私に対する復讐なのかもしれない。
 もしそうなら私は甘んじて受け入れよう。憎しみも恨みも、罵声も浴びよう。
 地獄島ヘル・アイランド探索任務と言う愚かな試みをした私への罰だと。
 覚悟を決めた私は真相を知るべく歩み続ける。
 数分歩くと1人の眼鏡を掛けた男性が木に凭れ掛かって読書をしていた。
 その人物が誰なのか即座に理解するとゆっくりと近づく。

「久しぶりだな、リュド」
 近づいて掛けた言葉に対してリュドは本を閉じて返事をした。

「ええ、お久しぶりですね。ジャンヌ皇女殿下」
 そんな当たり前のような返事に私は悲しくなった。それと同時に確信した。
 ジャンヌ様とも隊長とも呼んでくれない。そうか、やはり私の事を恨んでいるのだな。

「ジャンヌ皇女殿下、ここがどこかお分かりですよね?」
 どうしてそんな質問をしてくるのか分からないが、勿論知っている。
 遠目だが、軍人墓地があるのも確認済みだ。そしてあそこに私の部下たちが眠っている事も。
 それに答えるように「ああ、勿論だ」と呟くように返答する。

「こうしてジャンヌ皇女殿下の元気なお姿をまた見る事が出来てきっと部下たちも喜んでいる事でしょう」
 笑顔で私に対して励ましの言葉を口にするリュド。
 第304独立遊撃連隊の時には何度も見たリュドの笑顔。
 だがどうしてだ。以前とは明らかに違うように感じる。リュドが変わったのか。それとも私が感性が変わったのだろうか。だがどうしてもあの笑顔が薄っぺらい偽物の笑顔に見えてならない。
 ……ああ、そうか。
 数瞬考え込んで気が付いた。
 ――あの男だ。
 軽薄で無礼で自分勝手で、なんど注意しても私を呼び捨てで呼ぶあの男。
 真剣な表情で考え込む姿。戦場であろうと笑みを浮かべて戦う姿。ギルドの仲間たちの事を楽しそうに話す姿。
 嘘偽りの無いあの姿を見たからだろう。
 って私は何を考えてるんだ!仕事でしか人の事を心配すらしない冷徹漢など思い出してどうする!
 私は脳内から憎たらしい笑顔で人の事を小馬鹿にしてくる男の顔を頭を振って消し去る。
 頭を切り替えた私は真剣な面持ちでリュドの顔を真っ直ぐに見て、目の前の相手にしか聞こえない程の声量で呟くように問うた。

大樹喰らいフォレスト・イーターを使って私を殺そうとしたのは……貴様か、リュド」
 そんな私の問いに数秒間目を瞑るも、簡素に淡々と答えた。

「ええ、私です」
 先ほどと変わらない笑顔で呟かれた肯定を意味する言葉。
 鈍器で思いっきり殴られたような衝撃の事実に目を見開けずにはいられなかった。
 信じたくは無かった。違って欲しいと聞く前まで思っていた。これが夢で逢って欲しいと今でもそう思っている。
 だが、これは夢でも幻でもない現実。
 だからこそ問わずにはいられない。

「やはり私を恨んでの行動なのか?」
「ええ、そうです」
 返って来る肯定の言葉。
 だが怒りも憎しみも感じない。リュドが恨む理由は分かっている。だから甘んじて受け入れる。
 しかし何故暗殺しようとした?私に言ってさえくれれば真正面から殴られせてやったと言うのに。
 もしかしてリュドは――

「私を殺したいほど部下が死んだ事が辛いのか?もしもそうなら仕方がない。殺されてやる事は出来ないが、いくらでも殴って貰って構わない!」
 しかしリュドは喋ろうとしない。
 それどころか何故か顎に手を当てて考え込む始末。きっとどうやって私に罰を与えるか考え込んでいるのかもしれない。それなら待つとしよう。
 そう思っていた矢先、リュドは悟ったように一瞬目を見開けるとどこか弾んだ声で喋り始めた。

「私が殺そうとしたと言ったにも拘わらず怒りを露にしないのでどうしてかと思いましたが、ようやく分かりました」
 急に感想を口にするリュド。お前はいったい何を言っているんだ?

「どうやらジャンヌ皇女殿下は勘違いをなさっているようだ」
「勘違いだと?」
 私が何に勘違いをしていると言うんだ。お前が私に対して恨みを持つ事と言えば部下の死以外しかない筈だ。

「私は別に部下を殺された事を恨んでいるのではありません。むしろ死んでくれて助かってますよ。あんな崇拝者どもは後々居たところで邪魔なだけですから」
「な、何を言っているんだ?」
 意味が分からない。大切な部下が死んで助かる?邪魔?いったいリュドは何を言っているんだ。
 まるでミキサーで掻き混ぜられているかのように思考が上手く機能しない。

「私はずっと貴女の事が邪魔で仕方が無かったのですよ」
 邪魔?私が?いったい何を言ってるんだ。
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