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受験戦争
7話 一日目 試験 サリアvsカリス 12/25手直ししました。
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リュート達受験生は、とてつもなく広い体育館に集まっていた。
「ルールの説明を開始します。これから、あなた達には一度、一対一の対戦をしてもらいます。対戦相手はランダム、特に規則性などはございません。決まりとしては、コアの持ち込みは五つまでとし、勝敗は場外あるいは、事前に渡された魔道具の『障壁魔法』の破壊で決まります。なお、点数は勝ち負けではなく、対決の内容で決るので、おきおつけください。それでは、予定表を配布します」
教員がルールの説明をし、プリントを配布した。
「私早速入ってるわね。みんなは入ってないみたいだけど、来る?対戦相手は…カリスだね」
サリアが言った。
「さっきの人?」
アヤメが聞いた。
「多分そうよね。ぶっ飛ばしてくるわ」
ーーーー
サリアとカリスが土が踏み固められ出来た長方形のコート内に立っている。コートは外堀が水で埋められており体育館の地面にのさらに下に存在している。そのようなコートが複数あり他の場所でも同様に試合の準備がなされていた。
リュートたちは、観客席から見ていた。そこは、楕円状で段々畑のように沈んでいる。
「もう少しで、始まるな」
カイトが先頭の一番いい席を陣取った。
「ん、リアは、勝つ」
アヤメはサリアを応援する。
「アヤメはサリアを応援するのか?」
「ん?」
「ほら、僕たちって勝負してるよね。受験のポイントで」
「あっ…リア!負けて!」
アヤメは立ち上がり大声で叫んだ。
「何でよ!ちゃんと応援しな」
「ん、モヤモヤ付与に、成功した、」
「試合の妨害は禁止じゃないのか?」
カイトが確認する。
「ん?今は、試合前、」
「なんかずるいな」
「規則は破ってないんじゃろ?問題あるのか?」
コアが尋ねる。
「倫理的な問題?」
リュートが答える。
「勝った者が正義、これは誰にも変えられん」
「負けろ~、負けろ~、」
「何してるのですか?」
ニナが段差を降りて来て隣に座った。
「ん?念を送ってる。」
「それならば、カリス様を応援なさってください」
「応、援?」
アヤメのみならず、他全員が朝の奇行を思い出す。
「…カリス様の素晴らしいお姿をご覧下さい。そうすれば自ずとその考えもお変わりになることでしょう」
「えっと、ニナさんはカリスさんの事どう思ってるの?」
リュートが言った。
「そうですね、普段の様子も可愛くていいですが、私に依存しきった状態の時ももっと可愛くて素敵です。ゾクゾクします。でも一番は…あっ、どう思ってるかでしたよね。愛してりおります。具体的には今すぐ籍を入れたいほどに、あの方がいない人生なんて考えられません。私はカリス様と結ばれるためならばなんだってするつもりです。そういえば、最近ようやく刷り込みの成果が出てきまして、目を合わせて、頭を撫でることで…ゴホン、あくまで私はカリス様を心より慕うメイドです。ご協力お願いしますね。」
「あはは…機会があれば協力するよ(何でだろう何処か既視感が、)」
「なぁ、リュートどっちが強い?」
カイトがリュートに質問した。
「ネタバレ禁止だよ」
「うぉ!?強いのかアイツ」
カイトがリュートの言葉で実力が拮抗していることを察した。
「何でわかるんだよ…」
「親友にそれは愚問だな」
「う…」
ここでアナウンスが鳴り、試合の開始を告げた。
「それでは初めてください。」
「それじゃ行くわよ。すーーー…」
ブォォーーーーーーッ!!
初手でサリアが『声魔法』『振動魔法』『衝撃魔法』『炎魔法』の四つの魔法をかけ合わせて赤く輝くブレスを放った。まともに当たるとそれだけで決着が着いてしまいそうなほどの高威力をしている。
カリスは『風魔法』で両肩を押し加速する。そのまま、サリアのブレスを紙一重で躱し距離を詰める。程よく距離が縮まった頃『風魔法』で緑色に輝く刀を形成する。
そのタイミングで、サリアはブレスを薙ぎ払いカリスを追いかける。だが、カリスは『座標魔法』『圧縮魔法』の魔法を掛け合わせサリアの周りの空気を圧縮し、それを解除した。爆風はそこまで強くないが、顔の向きを変えるほどの力はった。サリアの体勢を崩すことに成功し難を逃れた。
カリスは更に接近し『速度魔法』を発動、自身の速度に魔法による速度を追加して急速に距離を詰めた。
(だらしない奴だと思ってたけど、なかなかやるじゃない!)
サリアは『炎魔法』で炎の大剣を形成し向かい打つ。
大剣を見たカリスは、刀を薙刀に変え大剣の間合いの外からすれ違いざまに斬りつけた。
「ウッ……!」
カリスは薙刀を捨て、後ろから追撃に槍を形成し刺した。
サリアは、それを『炎魔法』と『振動魔法』で自分の尻尾を強化してガードし空気の槍を霧散させた。それと同時に大きく息を吸い振り向きざまに先程よりも広範囲のブレスを放った。
しかし、カリスもすでに薙刀を形成し終えており、首目掛けて薙ぎ払っていた。
双方の攻撃が互いを捕らえるかと思われたが、双方が『壁魔法』を発動、障壁を作りガードした。
一息吐く暇もなくカリスが追撃『速度魔法』を発動させる。障壁をすり抜けすれ違いざまに小刀で刻む。
サリアはこれに対し炎を腕に纏いガードして衝撃を減らす。すかさず後ろのカリスに『振動魔法』と『衝撃魔法』で強化した尻尾で攻撃、大きく吹きとばした。
「ぐっ……!」
カリスは尻尾の攻撃をまともに受けて距離を離されてしまう。しかも、そのままの勢いだと場外を超えて観客席まで飛ばされてしまう。
(私にはやらなくてはならないことがある…そのためにここで情け無い姿を晒すわけにはいかない!)
カリスはカッと目見開き覚悟を決めた。『壁魔法』と『座標魔法』で障壁を生成した。そのまま、生成した壁に叩きつけられて場外を防ぎ、自らに『風魔法』を放ち地面に叩きつけられる事で、追撃の『声魔法』と『振動魔法』を組み合わせたブレスをかわしした。
しかし、反撃に転じようとした瞬間、サリアの大剣によって叩き切られ試合が終わった。
「試験が終わりました。離れてください」
審判の声が掛かる。
「お疲れ様、あんた強いのね」
サリアが手を差し伸べる。
「あぁ、負けてしまったな」
「あなたそんなキャラだったのね。最初の鬱陶しさどうしたのよ」
「いや、戦いの時だけは日頃の自分の情け無さを忘れる事が出来るのだ。あぁ、でも負けてしまったのか。唯一の長所すらも…」
カリスがウジウジと言いながらドンドンネガティブになっていく。
「(本当に最初の鬱陶しさどうしたのよ)ちょっとあなた、形だけでいいから自信持ちなさいよ」
サリアが頭を掴みカリスの顔を上に持ち上げるて言った。
「形だけ?」
カリスは意味がわからずポカンとした顔をする。
「人って意外と単純だから、嘘だったとしても言ってれば心がそうなってくのよね。それを利用してやるの!」
「どうすればいい?」
「自分で考えなさいよ。私に分かるわけないでしょ!」
「分かった…サリア殿、行ってくる。」
カリスはそう言ってコートを出た。
ーーーーー
その頃観客席では、
「「うあぁー、勝ちやがったぁー!」」
カイトとアヤメが頭を抱え膝から崩れ落ちた。
「賭け事してるわけじゃないしそんな大袈裟にしなくても良くない?」
「やるからには勝ち狙うよなぁ?」
カイトが言った。
「そして、見下す」
アヤメが言う。
「性格悪くない?」
リュートが言った。
「敗者に口無し」
アヤメが言った。
「ついでに権利も無しじゃ」
コアも乗っかる。
「あぁ、そう」
リュートが言った。
その横でニナが負的な笑顔で微笑んでいた。
「ニナよ、どうしたのじゃ?」
コアが不思議そうに尋ねる。
「えっ?そうですね。先のことを少しばかり想像しておりまして、気にしなくて良いですよ(ふふ、また自虐心を煽って…ふふ、もっと依存してもらいましょう。)」
ニナが平静を装い言った。そこにカリスが現れた。
「お疲れ様です。おぼっちゃま、……?」
ニナがカリスの違和感を感じとる。
「どうしました?」
「私はニナ…そなたと対等な立場でありたい。よってメイド稼業はせずに、今後、友として関わってもらう」
「おぼっちゃまはそれで生活が出来…」
「もう、おぼっちゃまではない。きちんと名前で呼んで欲しい。私たちは学園の生徒立場は同じはずだ」
カリスがニナの言葉を遮るように言った。
「カ…カ、カリ…それはともかく、」
「良くない!」
俯きながら話すニナの言葉をカリスがを遮った。
「カ…カ…無理です。」
そう言うと、ニナはカリスとは逆方向に足を進めた。
「ルールの説明を開始します。これから、あなた達には一度、一対一の対戦をしてもらいます。対戦相手はランダム、特に規則性などはございません。決まりとしては、コアの持ち込みは五つまでとし、勝敗は場外あるいは、事前に渡された魔道具の『障壁魔法』の破壊で決まります。なお、点数は勝ち負けではなく、対決の内容で決るので、おきおつけください。それでは、予定表を配布します」
教員がルールの説明をし、プリントを配布した。
「私早速入ってるわね。みんなは入ってないみたいだけど、来る?対戦相手は…カリスだね」
サリアが言った。
「さっきの人?」
アヤメが聞いた。
「多分そうよね。ぶっ飛ばしてくるわ」
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サリアとカリスが土が踏み固められ出来た長方形のコート内に立っている。コートは外堀が水で埋められており体育館の地面にのさらに下に存在している。そのようなコートが複数あり他の場所でも同様に試合の準備がなされていた。
リュートたちは、観客席から見ていた。そこは、楕円状で段々畑のように沈んでいる。
「もう少しで、始まるな」
カイトが先頭の一番いい席を陣取った。
「ん、リアは、勝つ」
アヤメはサリアを応援する。
「アヤメはサリアを応援するのか?」
「ん?」
「ほら、僕たちって勝負してるよね。受験のポイントで」
「あっ…リア!負けて!」
アヤメは立ち上がり大声で叫んだ。
「何でよ!ちゃんと応援しな」
「ん、モヤモヤ付与に、成功した、」
「試合の妨害は禁止じゃないのか?」
カイトが確認する。
「ん?今は、試合前、」
「なんかずるいな」
「規則は破ってないんじゃろ?問題あるのか?」
コアが尋ねる。
「倫理的な問題?」
リュートが答える。
「勝った者が正義、これは誰にも変えられん」
「負けろ~、負けろ~、」
「何してるのですか?」
ニナが段差を降りて来て隣に座った。
「ん?念を送ってる。」
「それならば、カリス様を応援なさってください」
「応、援?」
アヤメのみならず、他全員が朝の奇行を思い出す。
「…カリス様の素晴らしいお姿をご覧下さい。そうすれば自ずとその考えもお変わりになることでしょう」
「えっと、ニナさんはカリスさんの事どう思ってるの?」
リュートが言った。
「そうですね、普段の様子も可愛くていいですが、私に依存しきった状態の時ももっと可愛くて素敵です。ゾクゾクします。でも一番は…あっ、どう思ってるかでしたよね。愛してりおります。具体的には今すぐ籍を入れたいほどに、あの方がいない人生なんて考えられません。私はカリス様と結ばれるためならばなんだってするつもりです。そういえば、最近ようやく刷り込みの成果が出てきまして、目を合わせて、頭を撫でることで…ゴホン、あくまで私はカリス様を心より慕うメイドです。ご協力お願いしますね。」
「あはは…機会があれば協力するよ(何でだろう何処か既視感が、)」
「なぁ、リュートどっちが強い?」
カイトがリュートに質問した。
「ネタバレ禁止だよ」
「うぉ!?強いのかアイツ」
カイトがリュートの言葉で実力が拮抗していることを察した。
「何でわかるんだよ…」
「親友にそれは愚問だな」
「う…」
ここでアナウンスが鳴り、試合の開始を告げた。
「それでは初めてください。」
「それじゃ行くわよ。すーーー…」
ブォォーーーーーーッ!!
初手でサリアが『声魔法』『振動魔法』『衝撃魔法』『炎魔法』の四つの魔法をかけ合わせて赤く輝くブレスを放った。まともに当たるとそれだけで決着が着いてしまいそうなほどの高威力をしている。
カリスは『風魔法』で両肩を押し加速する。そのまま、サリアのブレスを紙一重で躱し距離を詰める。程よく距離が縮まった頃『風魔法』で緑色に輝く刀を形成する。
そのタイミングで、サリアはブレスを薙ぎ払いカリスを追いかける。だが、カリスは『座標魔法』『圧縮魔法』の魔法を掛け合わせサリアの周りの空気を圧縮し、それを解除した。爆風はそこまで強くないが、顔の向きを変えるほどの力はった。サリアの体勢を崩すことに成功し難を逃れた。
カリスは更に接近し『速度魔法』を発動、自身の速度に魔法による速度を追加して急速に距離を詰めた。
(だらしない奴だと思ってたけど、なかなかやるじゃない!)
サリアは『炎魔法』で炎の大剣を形成し向かい打つ。
大剣を見たカリスは、刀を薙刀に変え大剣の間合いの外からすれ違いざまに斬りつけた。
「ウッ……!」
カリスは薙刀を捨て、後ろから追撃に槍を形成し刺した。
サリアは、それを『炎魔法』と『振動魔法』で自分の尻尾を強化してガードし空気の槍を霧散させた。それと同時に大きく息を吸い振り向きざまに先程よりも広範囲のブレスを放った。
しかし、カリスもすでに薙刀を形成し終えており、首目掛けて薙ぎ払っていた。
双方の攻撃が互いを捕らえるかと思われたが、双方が『壁魔法』を発動、障壁を作りガードした。
一息吐く暇もなくカリスが追撃『速度魔法』を発動させる。障壁をすり抜けすれ違いざまに小刀で刻む。
サリアはこれに対し炎を腕に纏いガードして衝撃を減らす。すかさず後ろのカリスに『振動魔法』と『衝撃魔法』で強化した尻尾で攻撃、大きく吹きとばした。
「ぐっ……!」
カリスは尻尾の攻撃をまともに受けて距離を離されてしまう。しかも、そのままの勢いだと場外を超えて観客席まで飛ばされてしまう。
(私にはやらなくてはならないことがある…そのためにここで情け無い姿を晒すわけにはいかない!)
カリスはカッと目見開き覚悟を決めた。『壁魔法』と『座標魔法』で障壁を生成した。そのまま、生成した壁に叩きつけられて場外を防ぎ、自らに『風魔法』を放ち地面に叩きつけられる事で、追撃の『声魔法』と『振動魔法』を組み合わせたブレスをかわしした。
しかし、反撃に転じようとした瞬間、サリアの大剣によって叩き切られ試合が終わった。
「試験が終わりました。離れてください」
審判の声が掛かる。
「お疲れ様、あんた強いのね」
サリアが手を差し伸べる。
「あぁ、負けてしまったな」
「あなたそんなキャラだったのね。最初の鬱陶しさどうしたのよ」
「いや、戦いの時だけは日頃の自分の情け無さを忘れる事が出来るのだ。あぁ、でも負けてしまったのか。唯一の長所すらも…」
カリスがウジウジと言いながらドンドンネガティブになっていく。
「(本当に最初の鬱陶しさどうしたのよ)ちょっとあなた、形だけでいいから自信持ちなさいよ」
サリアが頭を掴みカリスの顔を上に持ち上げるて言った。
「形だけ?」
カリスは意味がわからずポカンとした顔をする。
「人って意外と単純だから、嘘だったとしても言ってれば心がそうなってくのよね。それを利用してやるの!」
「どうすればいい?」
「自分で考えなさいよ。私に分かるわけないでしょ!」
「分かった…サリア殿、行ってくる。」
カリスはそう言ってコートを出た。
ーーーーー
その頃観客席では、
「「うあぁー、勝ちやがったぁー!」」
カイトとアヤメが頭を抱え膝から崩れ落ちた。
「賭け事してるわけじゃないしそんな大袈裟にしなくても良くない?」
「やるからには勝ち狙うよなぁ?」
カイトが言った。
「そして、見下す」
アヤメが言う。
「性格悪くない?」
リュートが言った。
「敗者に口無し」
アヤメが言った。
「ついでに権利も無しじゃ」
コアも乗っかる。
「あぁ、そう」
リュートが言った。
その横でニナが負的な笑顔で微笑んでいた。
「ニナよ、どうしたのじゃ?」
コアが不思議そうに尋ねる。
「えっ?そうですね。先のことを少しばかり想像しておりまして、気にしなくて良いですよ(ふふ、また自虐心を煽って…ふふ、もっと依存してもらいましょう。)」
ニナが平静を装い言った。そこにカリスが現れた。
「お疲れ様です。おぼっちゃま、……?」
ニナがカリスの違和感を感じとる。
「どうしました?」
「私はニナ…そなたと対等な立場でありたい。よってメイド稼業はせずに、今後、友として関わってもらう」
「おぼっちゃまはそれで生活が出来…」
「もう、おぼっちゃまではない。きちんと名前で呼んで欲しい。私たちは学園の生徒立場は同じはずだ」
カリスがニナの言葉を遮るように言った。
「カ…カ、カリ…それはともかく、」
「良くない!」
俯きながら話すニナの言葉をカリスがを遮った。
「カ…カ…無理です。」
そう言うと、ニナはカリスとは逆方向に足を進めた。
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