兄の代わりを務めたら嫌われものでした

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少しずつまた慣れてきて、だいぶ悠人くんとは普通に生活できるようになった。

「碧くん、まだ他の人はどうか分かんないけど、皇くとは大丈夫になってきたみたいだし、そろそろ自分の部屋に戻ってみる?学校も、行けそうだったら皇くんと一緒に行ってみるのはどうかな?」

「はい...!」

部屋に戻れる!
最近はずっとここにいるのも申し訳ないし、戻れるなら戻りたいなって思うようになってたから嬉しい。

学校は行きたくない気持ちもやっぱりあるけど、このままずっと休む訳にも行かないし、親にも怒られてしまう。


「そしたら荷物をまとめて、夕方皇くんが来た時に一緒にお部屋に戻ろうか?でも無理はしないで。もしきつかったり何かあったらいつでもここに来ていいからね?」

「ありがとうございます。悠人くんに連絡しときます。」

悠人くんにスマホでメッセージを送る。

"今日から寮の部屋に戻っていいって言われた!悠人くん夕方医務室に来てくれる?一緒に部屋に戻りたくて..."

ピロンっ

すぐに返事が来る。

"よかった!寮戻れることになったんだね!本当に嬉しい。もちろん夕方行くよ。一緒に寮に戻ろうね。"


喜んでくれてる...!
嬉しくて少しニマニマしながらスマホを見つめる。


早く夕方にならないかなって思いながらなかなか進まない時計を何度も見て過ごした。





ガチャ


「悠人くん!」

荷物をまとめてすぐに行けるように準備しておいた。

「碧くん!寮戻れるんだね...」

僕の顔をじっと見てその後僕の頭を優しく撫でてきた。

「皇くん、少し注意しときたいこと伝えとくね。」
そう言って優木先生は悠人くんに少しお話していた。

「そしたら部屋戻ろっか。」

「先生、ありがとうございました。」

「またお顔見せに来てね!」

先生に見送られ、僕達は医務室を出た。

歩いてたら遠くの方に生徒が見えたりする。少し気持ちがバクバクしてくる。

「碧くん、手繋ごう?」

差し出された手をギュッて握る。
気持ちが落ち着く。安心感に包まれる感じだ。

他の学生が近づいてきて 手離さないと!って思って離そうとするけど悠人くんがしっかり握ってて離してくれない。

「悠人くん、手繋いでるの見られちゃう。離そう?」

「気にしないで大丈夫だよ。誰も咎める人なんていないから。僕は手繋いでいたいんだけど、ダメかな?」

そう言われると離せなくなる。

僕たちが手を繋いでるのを見て驚いた顔してくる人はいたけど誰も何も言ってこなかった。

寮の部屋に着く。

ガチャ

「........ただいま」

「おかえり!」

鍵を閉めた途端悠人くんに正面からギュッと抱き締められる。

「本当におかえり。」


「ふふっ。ただいま!」

部屋はとても綺麗に片付いている。


夜ご飯をこの部屋でまた一緒に食べ、食後には悠人くんが白い箱を持ってきた。


「碧くんおかえりのお祝いケーキ買ってきたんだ。」

「ケーキ! 」

箱を開けるとそこには小さめのホールケーキがあった。

ホールケーキを食べるのは初めてだ。

「ありがとう。嬉しい....!」

「喜んでくれて良かった。」


ロウソクに火をつけ、電気を消す。

「碧くん、ふぅして?」

「っふーっ」


ロウソクの火を消すのも初めてで楽しかった。






お風呂も入り、寝る時間になる。さっきまで楽しくやってたから1人でベッドに寝るのが寂しい。
布団に入るけどなかなか眠れない。




コンコン


ノックして悠人くんが部屋に入ってくる。
確か悠人くんは先生に、僕が夜眠れてるか確認するように言われてた。

「あれ、まだ起きてる?」

「眠れない...」


「碧くんが眠れるまで横にいてもいい?」

「いてくれるの...?」

悠人くんはぼくの手を握りながら僕の頭を撫でたりしてきた。そんなことされたらドキドキして眠れない!

そう思ってたけど気づいたら僕はぐっすり眠りに入っていた。



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