兄の代わりを務めたら嫌われものでした

レタ

文字の大きさ
42 / 57

41

しおりを挟む
月曜日のこと。

「碧くん、今週の土日、外泊許可貰って外に遊びに行かない?人も多くないところにするから。」

「外に?」

「そう。この前見たビデオの続きが映画で今やってるから見に行かない?その後ご飯食べて、お泊まりしたら楽しいかなって思ったんだけど、どうかな?」

「いいの...?僕、迷惑かけるかも...」

「大丈夫だよ。そんなの気にしないで。碧くんと一緒にいれればそれだけで嬉しいから。キツかったら予定なんてすぐ変えられるし!」

「うん...それなら、僕も、行きたい。」

「ほんとに??嬉しいな。」

悠人くんとお泊まりのお出かけ!
これってもしかしてデートかな?

1人で恥ずかしくなる。

悠人くんの方をチラって見ると、すごくニコニコしている。
悠人くんも僕と同じで楽しみにしてるのかな?



僕は友達とお出かけしたことがない。
初めてが悠人くんとだなんて、こんなに幸せでいいのかな??


早く週末が来ないかなって気持ちでワクワクする。



着ていく洋服を考える。大したもの持ってないけど、持ってる中で一番良さそうなものを引っ張り出して、ハンガーにかける。


今度この続きの映画見るって言ってたな、と思ってこの間見たばっかりなのにもう1回ビデオを見直しとく。


こういう時何準備すればいいのかわかんなくてぐるぐる考えるけど思いつかない。


自分でも浮かれてることに気づいてるけど、楽しみで仕方がない。




早く土曜日にならないかな。






(悠人side)

碧くんをデートに誘った。

そろそろ前に進みたいなって思って、せっかくなら学校じゃなくて、人の少ない夜景の綺麗な場所で気持ちを伝えたい。


碧くんは調べたところ今まで友達と出かけたこともない。全部僕が初めてになりたくて、まずは一生に残るいい思い出にしてほしくてつい気持ちを伝える場所も張り切ってしまった。


本当は映画館以外にも碧くんと行きたいところはいっぱいあるけど、まずは人混みがすごくなくて他人との距離がちゃんとある場所がいいかなと思って映画にした。

慣れてきたら水族館や遊園地に行くのもいいな。


碧くんも誘いをOKしてくれて、後は準備は整ってる。

碧くんは誘った日からずっとソワソワしてて、部屋のカレンダーに印をつけて待ってることも俺は知ってる。



碧くんは気づいてないだろうけど、ご飯の時も土日のこと楽しみだねって何度も言っていて、表情を見ても心から楽しみにしていそうなのが伝わってくる。








金曜日になるまでとても長かった。









------------------------

「ん....」


「敦?敦!」


「お母さん.....?」


「よかった!目が覚めたのね!」


ナースコールを押す。


「敦、あなたもう2ヶ月も目を覚まさなかったのよ。ほんとによかったわ....!ここがどこだかわかる?」


「2ヶ月も...?ここは....病院...」


「そうよ!」














「あ、星華学園1年の西園寺の母です。家庭の事情で、しばらくお休みさせていただきます。今から迎えに行きますので。」









しおりを挟む
感想 41

あなたにおすすめの小説

【完結】それ以上近づかないでください。

ぽぽ
BL
「誰がお前のことなんか好きになると思うの?」 地味で冴えない小鳥遊凪は、ずっと憧れていた蓮見馨に勢いで告白してしまう。 するとまさかのOK。夢みたいな日々が始まった……はずだった。 だけど、ある出来事をきっかけに二人の関係はあっけなく終わる。 過去を忘れるために転校した凪は、もう二度と馨と会うことはないと思っていた。 ところが、ひょんなことから再会してしまう。 しかも、久しぶりに会った馨はどこか様子が違っていた。 「今度は、もう離さないから」 「お願いだから、僕にもう近づかないで…」

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?

名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。 そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________ ※ ・非王道気味 ・固定カプ予定は未定 ・悲しい過去🐜のたまにシリアス ・話の流れが遅い ・本格的に嫌われ始めるのは2章から

平凡なぼくが男子校でイケメンたちに囲まれています

七瀬
BL
あらすじ 春の空の下、名門私立蒼嶺(そうれい)学園に入学した柊凛音(ひいらぎ りおん)。全寮制男子校という新しい環境で、彼の無自覚な美しさと天然な魅力が、周囲の男たちを次々と虜にしていく——。 政治家や実業家の子息が通う格式高い学園で、凛音は完璧な兄・蒼真(そうま)への憧れを胸に、新たな青春を歩み始める。しかし、彼の純粋で愛らしい存在は、学園の秩序を静かに揺るがしていく。 **** 初投稿なので優しい目で見守ってくださると助かります‼️ご指摘などございましたら、気軽にコメントよろしくお願いしますm(_ _)m

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。

見ぃつけた。

茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは… 他サイトにも公開しています

実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…

彩ノ華
BL
あのぅ、、おれ一応悪役なんですけど〜?? ひょんな事からこの世界に転生したオレは、自分が悪役だと思い出した。そんな俺は…!!ヒロイン(男)と攻略対象者達の恋愛を全力で応援します!断罪されない程度に悪役としての責務を全うします_。 みんなから嫌われるはずの悪役。  そ・れ・な・の・に… どうしてみんなから構われるの?!溺愛されるの?! もしもーし・・・ヒロインあっちだよ?!どうぞヒロインとイチャついちゃってくださいよぉ…(泣) そんなオレの物語が今始まる___。 ちょっとアレなやつには✾←このマークを付けておきます。読む際にお気を付けください☺️

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

飼われる側って案外良いらしい。

なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。 向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。 「まあ何も変わらない、はず…」 ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。 ほんとに。ほんとうに。 紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22) ブラック企業で働く最下層の男。顔立ちは悪くないが、不摂生で見る影もない。 変化を嫌い、現状維持を好む。 タルア=ミース(347) 職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。 最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…? 2025/09/12 ★1000 Thank_You!!

処理中です...