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風邪と豆腐(全12話)
5.消えた包丁
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「じいじ! 遊びに来たよ~」
先ほど、歳のことを言われたのだが、もう忘れ去ったようにいつもの掛け声をかける。
「おう、日葵かえ。よう来た、よう来た。茶飲んでくか? 確か大福もあったような」
「大福?! 食べる!」
この会話を聞いている限り、祖父の家に遊びに来た孫といった感じなのだが、実際は還暦前の隠居様と三十五歳の日葵。
実のところは親子ほどしか歳は離れていない。
彼女は持ち前の天真爛漫さが、爺様の猫可愛がりを助長させている。この人たらしは、彼女の十八番。しかし狙っているわけではないのが不思議なところ。
この無邪気さが人との垣根を取り払う一助になっているようだ。
そして、よく似ている姪にも、この特徴は受け継がれているのだが、日向も自覚していない。
しっかりと大福を二つ平らげ、茶を喫している日葵を見た爺様は、本題が気になり話を切り出す。
「日葵よ。今日は何か用があったのかい?」
「あ、忘れてた薮田の爺様にお薬を貰いに来たのよ」
「薬かえ。誰か悪いのか?」
「知り合いの人がね。料理人なんだけど、風邪を引いちゃって料理に障りが出るんですって。そうなると味がわからなくて困っているらしいの」
「そりゃあ大変だな。何包か包んでやるから持ってきなさい」
「ありがとう! じいじ! 私も薬草園見ていっても良い?」
「お前は本当に男の子が好きそうな事ばかり興味を持つな。まだ、江戸に着いて株分けしてもらったばかりだから、小さいぞ。それでも良ければ、ついてきなさい」
拝領屋敷の庭に回ると薬草がズラリと並ぶ。薮田の家は紀州でもこうだった。
薮田家は、日向の宮地家、日葵が嫁いだ川村家の二家と共に吉宗の息子 綱重を護衛して江戸に来た御庭番衆の家である。
お庭番衆は各家にそれぞれ特殊な技能を有していて、叔母・姪コンビの生家である宮地家は手裏剣や印地打ちなどの投擲術、薮田家は薬草や毒草、漢方などの本草学に長けている。
武家は拝領した屋敷の庭先などを家作を建てて貸し出したりしていたが、薮田家では、こうした薬草を育てるために、庭を薬草園としていた。
日葵は幼いころから、この薮田の爺様こと、薮田仁斎に可愛がられ、よく出入りしていた。
それは、川村家に嫁いでからも変わらない。
うぐいす屋のお多恵が、医師にかかりたいがお金が無いという話を聞いたので、薮田の爺様を頼ろうと思い、薮田家に顔を出したのだ。
「なんか落ち着くのよね。薬草の香りって」
「わからんでもないな。じゃが、江戸の屋敷では、まだまだ数も種類も少なくて寂しいわ」
「そうね。紀州から江戸までの旅路で運べる物はなかったし。吉宗様の御厚意で株分けしてもらった薬草しかないからね」
「そうじゃな。また暇を見て薬草探しにでも行ってくれんか?」
「良いわよ! こっちの山はどんな感じなんでしょう」
「江戸のお城の周りは平地ばかりじゃな。近いのは武州の西の辺りだと聞いたな。向こうでは見なかった薬草が自生しているかもしれんな。儂も行ってみるかの」
「それ良い! 日向も誘ってお弁当でも持っていきましょうよ」
「遊びじゃないぞ?」
「わかってるわ。私も日向もお庭番の中でも足はピカ一よ」
「それが不思議でならんわい。ちなみに、誰が弁当作るんじゃ?」
「…………薬草園は終わりにして、そろそろお薬貰って帰ろうかしら」
「…………」
日葵は無事に目的の薬を手に入れられたと、さっさと薮田家の屋敷を立ち去り、日向とうぐいす屋に訪れる日取りを相談してから、その日は自宅へと帰った。
「これがお薬です。鼻や喉の症状などに効果がある小青竜湯という薬だそうです」
「ここまでして頂いて、ありがとうございます。お代は、いかほどお支払いすればよろしいでしょうか」
「結構ですよ。元々お仕事柄、薬草を育てている方から譲って頂いただけですので」
「そうは言っても、このような高価なものをタダでとは」
お互いに譲り合いが終わりを見せなそうな様相を呈してきたので、会話に加わっていなかった日向が口を挟んだ。
「じゃあ、料理人さんが治ったら、看板料理をご馳走してください!」
「それだけで宜しいのですか?」
「ええ。お気になさらずに。私も看板料理を楽しみにしていますね」
「……では、ありがたく頂戴します。ちょうど昼も過ぎて、そろそろ暖簾をしまいます。良かったら銀次の所へ薬を届けるのご一緒してくれませんか?」
「「もちろん!」」
以前、銀次を尾行した道順をそのままなぞり、日向一行は、鶯谷にあるうぐいす屋へと向かった。
※ ※ ※
一方、その目的地では一騒動が起きていた。
「てめえ、この野郎! 最近弛んでると思ったが、いつか立ち直ると思って信用してたんだぜ。それをなんだ? 包丁を無くしただと? あれは俺が板場に立てるようになった証に買ってやったもんじゃねえか」
「すんません、親方。昨日の夜、確かに有ったんです。なんでか朝に板場に来たら無くなってて。近くを探してみたんですけど、どこにもないんですよ」
「馬鹿野郎! 料理人が命よりも大事な包丁を無くしておいて、言い訳するんじゃねえ」
「でも! 板場に無いなんて普通じゃありません。誰かが……」
親方が遮るように怒鳴りつける。
「人のせいってか? 京で修業を始めてから、この道三十五年。包丁は自分が責任を持って管理してきたぜ。研ぐのもそうさ。己の分身だからこそ、己が一番目をかけてやらなきゃなんねえんだ。お前が小っちぇえ頃から、何度も何度も繰り返し言い聞かせて来ただろうが。それを人のせいにするってのか?」
「そういう訳じゃねえんですが……」
「ウダウダ言ってねえで、探してこい! 見つかるまで帰ってくんじゃねえぞ!」
「……へい」
反論を諦めた銀次は板場用の下駄を履いたまま、外へと出ていった。
先ほど、歳のことを言われたのだが、もう忘れ去ったようにいつもの掛け声をかける。
「おう、日葵かえ。よう来た、よう来た。茶飲んでくか? 確か大福もあったような」
「大福?! 食べる!」
この会話を聞いている限り、祖父の家に遊びに来た孫といった感じなのだが、実際は還暦前の隠居様と三十五歳の日葵。
実のところは親子ほどしか歳は離れていない。
彼女は持ち前の天真爛漫さが、爺様の猫可愛がりを助長させている。この人たらしは、彼女の十八番。しかし狙っているわけではないのが不思議なところ。
この無邪気さが人との垣根を取り払う一助になっているようだ。
そして、よく似ている姪にも、この特徴は受け継がれているのだが、日向も自覚していない。
しっかりと大福を二つ平らげ、茶を喫している日葵を見た爺様は、本題が気になり話を切り出す。
「日葵よ。今日は何か用があったのかい?」
「あ、忘れてた薮田の爺様にお薬を貰いに来たのよ」
「薬かえ。誰か悪いのか?」
「知り合いの人がね。料理人なんだけど、風邪を引いちゃって料理に障りが出るんですって。そうなると味がわからなくて困っているらしいの」
「そりゃあ大変だな。何包か包んでやるから持ってきなさい」
「ありがとう! じいじ! 私も薬草園見ていっても良い?」
「お前は本当に男の子が好きそうな事ばかり興味を持つな。まだ、江戸に着いて株分けしてもらったばかりだから、小さいぞ。それでも良ければ、ついてきなさい」
拝領屋敷の庭に回ると薬草がズラリと並ぶ。薮田の家は紀州でもこうだった。
薮田家は、日向の宮地家、日葵が嫁いだ川村家の二家と共に吉宗の息子 綱重を護衛して江戸に来た御庭番衆の家である。
お庭番衆は各家にそれぞれ特殊な技能を有していて、叔母・姪コンビの生家である宮地家は手裏剣や印地打ちなどの投擲術、薮田家は薬草や毒草、漢方などの本草学に長けている。
武家は拝領した屋敷の庭先などを家作を建てて貸し出したりしていたが、薮田家では、こうした薬草を育てるために、庭を薬草園としていた。
日葵は幼いころから、この薮田の爺様こと、薮田仁斎に可愛がられ、よく出入りしていた。
それは、川村家に嫁いでからも変わらない。
うぐいす屋のお多恵が、医師にかかりたいがお金が無いという話を聞いたので、薮田の爺様を頼ろうと思い、薮田家に顔を出したのだ。
「なんか落ち着くのよね。薬草の香りって」
「わからんでもないな。じゃが、江戸の屋敷では、まだまだ数も種類も少なくて寂しいわ」
「そうね。紀州から江戸までの旅路で運べる物はなかったし。吉宗様の御厚意で株分けしてもらった薬草しかないからね」
「そうじゃな。また暇を見て薬草探しにでも行ってくれんか?」
「良いわよ! こっちの山はどんな感じなんでしょう」
「江戸のお城の周りは平地ばかりじゃな。近いのは武州の西の辺りだと聞いたな。向こうでは見なかった薬草が自生しているかもしれんな。儂も行ってみるかの」
「それ良い! 日向も誘ってお弁当でも持っていきましょうよ」
「遊びじゃないぞ?」
「わかってるわ。私も日向もお庭番の中でも足はピカ一よ」
「それが不思議でならんわい。ちなみに、誰が弁当作るんじゃ?」
「…………薬草園は終わりにして、そろそろお薬貰って帰ろうかしら」
「…………」
日葵は無事に目的の薬を手に入れられたと、さっさと薮田家の屋敷を立ち去り、日向とうぐいす屋に訪れる日取りを相談してから、その日は自宅へと帰った。
「これがお薬です。鼻や喉の症状などに効果がある小青竜湯という薬だそうです」
「ここまでして頂いて、ありがとうございます。お代は、いかほどお支払いすればよろしいでしょうか」
「結構ですよ。元々お仕事柄、薬草を育てている方から譲って頂いただけですので」
「そうは言っても、このような高価なものをタダでとは」
お互いに譲り合いが終わりを見せなそうな様相を呈してきたので、会話に加わっていなかった日向が口を挟んだ。
「じゃあ、料理人さんが治ったら、看板料理をご馳走してください!」
「それだけで宜しいのですか?」
「ええ。お気になさらずに。私も看板料理を楽しみにしていますね」
「……では、ありがたく頂戴します。ちょうど昼も過ぎて、そろそろ暖簾をしまいます。良かったら銀次の所へ薬を届けるのご一緒してくれませんか?」
「「もちろん!」」
以前、銀次を尾行した道順をそのままなぞり、日向一行は、鶯谷にあるうぐいす屋へと向かった。
※ ※ ※
一方、その目的地では一騒動が起きていた。
「てめえ、この野郎! 最近弛んでると思ったが、いつか立ち直ると思って信用してたんだぜ。それをなんだ? 包丁を無くしただと? あれは俺が板場に立てるようになった証に買ってやったもんじゃねえか」
「すんません、親方。昨日の夜、確かに有ったんです。なんでか朝に板場に来たら無くなってて。近くを探してみたんですけど、どこにもないんですよ」
「馬鹿野郎! 料理人が命よりも大事な包丁を無くしておいて、言い訳するんじゃねえ」
「でも! 板場に無いなんて普通じゃありません。誰かが……」
親方が遮るように怒鳴りつける。
「人のせいってか? 京で修業を始めてから、この道三十五年。包丁は自分が責任を持って管理してきたぜ。研ぐのもそうさ。己の分身だからこそ、己が一番目をかけてやらなきゃなんねえんだ。お前が小っちぇえ頃から、何度も何度も繰り返し言い聞かせて来ただろうが。それを人のせいにするってのか?」
「そういう訳じゃねえんですが……」
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