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真相は?
しおりを挟む陽子ちゃんと角田が、密会していた。という事実を、わたしは俄には、認めることが出来なかった。
とりあえず、優作くんにはふたりを尾行の続行をまかせた。
わたしは、これまでの仮説を再考してみることにした。
陽子ちゃんは、今回の連続婦女暴行事件の被害者のひとりだ!一方 、角田は、陽子ちゃんの証言によって犯人の疑いが、発生した男だ!
しかしながら、その被害者と容疑者のふたりが、球場で密会(?)をしていた。
と言うことは、角田を容疑者と考えるには、無理がある。
そこで、その夜に陽子ちゃんに電話をかけて真偽のほどを、直接聞いてみることにした。
「あっ陽子ちゃん、わたし友香よ!ちょっと時間いいかな?」と陽子ちゃんに、話を切り出した。
「明日の朝が、早く起きないといけないから・・・でも、少しくらいならいいよ」という返辞だった。
「そんなに時間は、とらないわよ」と安心させて、いよいよ本題をぶつけた!
「ところで、陽子ちゃんは角田さんのこと好きなの?」とわたしは尋ねた。
「何よ、突然に・・・」と少し焦っている様子だ。
「ちょっと女の勘ってやつよ」
「さすがは、女子大生の探偵さんね!鋭いわね」
「って言うことは、好きなの?」と問い詰めると
「そうね、どちらかと言えば・・・どうかな?」と陽子ちゃんは、明言は避けた。
直接、聞き出すことは出来なかった。けれども野球観戦のあとふたりしてラブホテルに、入るのを優作くんが、目撃しているのだった。だから、ふたりは、交際している。しかも、かなり親密な関係である。
友香の推理はつづく。
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