セカンド・ワールドの魔王

魔王なおチュウ(魔闇直樹)

文字の大きさ
28 / 38
③ 全員集合編

3-7 魔理守と特訓2

しおりを挟む
「いいだろ喜んだって!」

 勝利は、文句を言う。

「たしかに、今の攻撃は最高だった、けど、それで終わらしたらダメだ!」

「どゆこと?」

「えっと、」

 説明をはじめる。

「えっと、後ろから飛び蹴りをした後、畳み掛けないと」

「たしかに、ポニーはあれぐらいじゃ倒せないなぁ」

「だろ?それにあの後ろに回るのは良かったよあの攻撃を何回もしないと」

「あの攻撃は、魔理守の戦い方をマネでみたんだ、ほら、お前普段は、羽をだして空飛ぶ以外に早く動くのに使ってるだろ?」

「うん、まぁそうだけど」

 魔理守は、レベル14なのでメンバーの中では、一番レベルが高い。だが、最初は皆、レベル1から始まる。

 SWでは、レベル1から始まる時に、HP20MP12で固定。物理攻撃力、防御力、魔法攻撃力、素早さ、これらは、現実の能力に応じて少し変わる基本数値は5であり、力が強ければ物理攻撃力は6以上になり、足が遅ければ4以下になる。因みに、耐性もあるが、それは全部1から始まり、戦ったりする事でその攻撃を受けた時に数値が上がる場合がある。

 魔理守は、足が遅いわけではなく、SWに入る前から少し体を鍛えて(勝利のポニーを倒す特訓に付き合わされたことも含む)いたので、素早さは初期レベル時に7あった。さらに、魔理守は、悪魔族の初期スキル【悪魔の翼】がある。通常の使い方は、空を飛ぶのに使うのが一般的、それを魔理守は、飛行する力を、素早く動くために使い、素早さを上乗せする。それが魔理守の戦い方の1つだ。

「飛べる力を利用しているのをマネて、俺の蹴る力を早く移動するのに使ったんだ」

「なるほど」

 魔理守は納得する。

「それで、俺は何をすれば良かったんだ?」

 話を戻し、質問する。

「そうだな、例えば連続で死角に移動しながら飛び蹴りをするとか、後ろからかかと落としをして、追加で攻撃するとかかな?」

「なるほどな、勉強になる」

 勝利は関心する。

「魔理守、お前、よっぽどSWセカンド・ワールドに行きたかったんだな……俺も負けてないが」

「だてに、本買い占めたり、調べたりしてないからな、それは勝利もそうだろう」

「まあな」

 2人は「「ハハハ」」と笑い合う。

「そうだ、次はモンスターと戦うか」

「それもいいな、ポニーとの決闘も6時からあるし」

「ポニーもいいやつだな……」

 魔理守は苦笑いしながら言う。

「ほんとそれな、あいつが悪いやつだったら皆不登校だよな」

 勝利も苦笑いしながら答える。

「まぁ、俺やポニーや先輩達はお前に救われたからな」

「ん?」

「なんでもないぞ」

「あ、そうか、今度、師匠先輩と、なにわ先輩にも会おうか」

「そうだな」

 勝利は微笑みながら頷いた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

処理中です...