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第1章 偽りの天使
第1話 談笑
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現在、5月後半。場所は、川霞中学校の通学路。
「グハハハ! 虹夜、やっぱお前は最高だぜ! 人間界の学校で悪魔を肯定するなんてな!」
「まぁ俺はただ、『悪魔は全員が人に害を与える訳じゃない』って言っただけだよ。和解したり、俺のとビルファみたいに友達になれたりするのに……」
中学1年生になり、学校へ登校している虹夜は、昨日の魔物に関する授業で、『悪魔と分かり合える』とつい発言したことを霊体化、いわゆるほかの人(非契約者)に見られない姿で、友達の大悪魔であるビルファと話していた。
彼は、同種族達が悪魔に対する強い偏見に、残念に思っている。
「だが、あの【天心 光】つう奴に目を付けられたかもな。時々お前の学校を見に行ってたが、あいつは、人気者って奴ってことはわかんぜ」
「うん、天心くんは学校で一番人気なクラスメイトだからね。俺とは正反対だよ」
「けっ、背が高くて、魔法遺伝子が光で、このまま精進すれば、都市へ行き勇者の見習いとしての学校へと行けると先生達から人気があって、イケメンで女の生徒にモテていて、それは人気になるもしょうがないってか」
ビルファが鼻で笑う。
「でも俺には、大切な友達がビルファとあの子と2人もいるから今のままでもいいけどね」
「ほう、嬉しいこといってくれるじゃねーか!」
彼は、悪魔が如く禍々しく嬉しそうに笑みを浮かべる。
「やぁ、亜使君。1人で何を話しているのかな? やっぱり、僕の予想は当たっていたようだね」
2人が話していた学校一の人気者と称される【天心 光』が目の前から話してかけてきた。どうやら待ち伏せしていたようだ。
「あぁ、おはよう天心君。どうかしたの?」
「どうかしたって、君が少し、いやかなり怪しい感じがしてね。少し僕の話を聞いて欲しいんだけどいいかな?」
光は、優しい口調で、虹夜に接してくる。彼も相手の優しそうな雰囲気を感じ「うん、いいよ」と返した。
「グハハハ! 虹夜、やっぱお前は最高だぜ! 人間界の学校で悪魔を肯定するなんてな!」
「まぁ俺はただ、『悪魔は全員が人に害を与える訳じゃない』って言っただけだよ。和解したり、俺のとビルファみたいに友達になれたりするのに……」
中学1年生になり、学校へ登校している虹夜は、昨日の魔物に関する授業で、『悪魔と分かり合える』とつい発言したことを霊体化、いわゆるほかの人(非契約者)に見られない姿で、友達の大悪魔であるビルファと話していた。
彼は、同種族達が悪魔に対する強い偏見に、残念に思っている。
「だが、あの【天心 光】つう奴に目を付けられたかもな。時々お前の学校を見に行ってたが、あいつは、人気者って奴ってことはわかんぜ」
「うん、天心くんは学校で一番人気なクラスメイトだからね。俺とは正反対だよ」
「けっ、背が高くて、魔法遺伝子が光で、このまま精進すれば、都市へ行き勇者の見習いとしての学校へと行けると先生達から人気があって、イケメンで女の生徒にモテていて、それは人気になるもしょうがないってか」
ビルファが鼻で笑う。
「でも俺には、大切な友達がビルファとあの子と2人もいるから今のままでもいいけどね」
「ほう、嬉しいこといってくれるじゃねーか!」
彼は、悪魔が如く禍々しく嬉しそうに笑みを浮かべる。
「やぁ、亜使君。1人で何を話しているのかな? やっぱり、僕の予想は当たっていたようだね」
2人が話していた学校一の人気者と称される【天心 光』が目の前から話してかけてきた。どうやら待ち伏せしていたようだ。
「あぁ、おはよう天心君。どうかしたの?」
「どうかしたって、君が少し、いやかなり怪しい感じがしてね。少し僕の話を聞いて欲しいんだけどいいかな?」
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