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第4章 誘拐事件
24.早島城城主 竹井将監の誕生の日
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1578年7月、黒田官兵衛は宇喜多直家の調略の最後の仕上げに入っていた。
既に、宇喜多直家は織田への寝返りの証として、官兵衛が高松城にしかけた謀略に内密ではあったが加担していた。
宇喜多の心は、既に寝返っており、其れをどの時期に実行させるかという事を慎重に考えている段階であった。
官兵衛は得意の絶頂であった、自分の考えた通りに事が進むので自分の能力、未来に自信を持ち、慢心していたのである。
しかしその月から、彼の運命の歯車が少しずつ狂い始めていたのである。
官兵衛に高松城への襲撃失敗の報を伝えたのは、桐浦秀久の屋敷を襲撃しようとして失敗した集団の者であった。
送り込んだ10名の刺客が殺され、襲撃を指揮した男、高松城へ潜伏していた間者の者も同時期に捕縛された事を聞き、官兵衛は驚いた。
『備中の国に、ワシと同等、もしくはワシ以上に頭が回る者がおったというのか・・・・。』
『誰じゃ、ワシの計画を看破し、総ての目論見を潰した男は?難波宗忠、月清入道か?。』と官兵衛は自問自答の言葉を声に出す。
『10名の刺客を切ったのは、竹井将監という男です。』と報告に来た男は、自分の知りうる情報の中で、官兵衛の問いに該当すると思われる男の名を口にした。
『清水四天王の一人の男がどうして、播磨国へ同行しておらず、高松城へ残っていたのだ?。』と、官兵衛は男に、驚きの感情を隠さず、再度問う。
『其処迄は・・・。』と、男は言い、黙ってしまった。
『竹井将監、将軍義昭様より名前をもらい、剣では清水四天王の筆頭格、数年前より、その男の名はワシの耳にも入って来ておる。』
『千里眼の竹井、餅つき名人の竹井、ただの可笑しな人物だと思っていたが、一体何者じゃ、・・・まさか、このワシの前に立ちはだかる男なのか・・・・。』
(宇喜多との話に影響がでたら厄介じゃ。・・・・今回の備中の件は、認めたくはないがワシの完敗じゃったみたいだな・・。)
暫くの沈黙の後、官兵衛は報告にきた男を退出させた。
一人になった官兵衛の顔は、子供の様に不貞腐れた顔をしていた。それは、この男が生まれて初めてみせる負けを認めた顔であった。
清水宗治が、高松城へ戻ってこれたのは、誘拐事件が終わってから3ヶ月が過ぎた頃であった。
その時、宗治の軍だけではなく、宗治の主君小早川隆景の軍も一緒に高松城にやって来たのである。
二人が高松城へ着くなり、久之助はその二人に呼ばれたのであった。
久之助は二人が待つ部屋に入ると直ぐに、『上月城の奪還おめでとうございます。』と久之助は、戦勝を祝う口上を述べた後、その場に平伏した。
『竹井将監殿か?ワシは小早川隆景じゃ、能島にいった時、もしかして同じ船に乗ったのかも知れんがその時はお主の事を知らなんだ、今日からはお主の顔を覚える。許してくれ。』と隆景は気さくに久之助に声をかけた。
『苦しゅうない、面をあげてくれ!。』と隆景が久之助に伝えると、久之助は面を上げ、隆景と宗治の顔を見る。
『久之助、ワシが城を留守にしている間、兄者と宗忠を助けてくれた事を聞いているぞ、お前のお蔭で先程、元気な原三郎を抱く事が出来た。礼を言うぞ!!。』と宗治が堪らず、久之助に話しかける。
宗治の言葉に、久之助は、『勿体なきお言葉、当然の事をしたまでです。』と久之助は答え、再び頭を下げる。
『隆景様、話の途中に、割り込んでしまいました、申し訳ございませぬ。』と宗治が、隆景が話しかける前に話してしまった事を隆景に直ぐに詫びる。
『いや、宗治殿の気持ち、当然じゃ、ワシの事は気にせんでよい、二人は久しぶりの再会じゃ、好きに話せばよい。』と、隆景は微笑みながら宗治に答える。
隆景は久之助が再び面を上げたのを確認すると、穏やかな口調で語り始めた。
今回の久之助の功績を褒める事から始まり、上月城攻めの説明、現在の織田軍との戦いの隆景なりの戦況分析を久之助に聞かせたのである。
隆景の話を聞きながら、久之助は心の中で戸惑っていた。ただの清水家の一家来の自分に、毛利の重鎮隆景がどうしてこんな話をするのだろうと、相手の意図が分からなかった為である。
『それでじゃ、竹井殿、ワシと宗治殿が相談した結果、其方をワシの直臣としてもらい受ける事になった。』
『備中兵乱の終結後、我ら小早川家の者達が備中の国に築城した早島城という城がある、そこの城主になって頂き、宗治殿同様、我が毛利軍の中核になってもらいたいのじゃ、宜しく頼む。』と隆景。
『???。この私が、城主等出来るわけが有りませぬ、お戯れが過ぎます。』と、突拍子の無い隆景の要望に困惑する久之助。
『不慣れな点は、ワシの国安芸より、指南ができそうな家臣も送っても良い。難しい事は、おいおいと教える、其方も焦らず勉強してくれ。』
『しかし、織田が何時この地迄攻めてくるかは分からない状況じゃ、その時はお主の命をかけ、この地を守ってくだされ、ワシが言わずとも、お主はそれができる男だと宗治殿から聞いておるが、頼む受けてくれぃ。』と、困惑する久之助に熱意を伝える隆景。
『備中の国を、ワシと共に守ろうぞ、覚悟を決めよ久之助!。』と宗治が久之助の背中を押すように隆景の後押しをする。
二人の勧めを聞いても、自分は能力不足であると言う思いがあり、何も言えない久之助であった。
そんな久之助の状況をみて、隆景は思うところがあり、久之助に語り始めた。
『ワシは、宗治殿の忠節に応えようと、何度か褒美を取らせようとした。しかし、久之助殿も知っておろう。物欲の無い宗治殿を。』
『今回のお主の件は、宗治殿との事も関係している。ワシは、宗治殿より、お主の事を聞いた。宗治殿から聞くお主の人柄は、ワシが宗治殿に思っている印象そのままであった。今、毛利家は宗治殿の様な忠義の士を欲している。その忠義の武将が増える事が、織田に勝つためには必須なのじゃ。』
『ワシがお主を欲しいと、宗治殿に相談した日、最後は私の考えを理解してくれて了承してくれた宗治殿の気持ちを考えてくれ。』
『宗治殿は、私欲では動かない。お主を手放したくない気持ちもあっただろう。しかし、備中の国を守る為、それが正しい判断だと信じてくれて、ワシの要望を了承したのじゃ。』
『久之助殿、織田に勝つためだけではない、備中の国を守る為、受けて欲しい。』と隆景は久之助の覚悟を聞いたのであった。
その言葉を聞き、久之助は隆景が、久之助に出世させる申し入れをしているのではなく、備中の国を守る覚悟を自分にさせている事に気がついたのであった。
久之助は、少しの時間沈黙し考え、そして決断したのであった。
『不肖竹井将監、この身をかけ、与えられました御役目に励みたいと思います。ご指導のほど宜しくお願い致します。』
早島城城主、竹井将監の誕生を決めた一言であった。
既に、宇喜多直家は織田への寝返りの証として、官兵衛が高松城にしかけた謀略に内密ではあったが加担していた。
宇喜多の心は、既に寝返っており、其れをどの時期に実行させるかという事を慎重に考えている段階であった。
官兵衛は得意の絶頂であった、自分の考えた通りに事が進むので自分の能力、未来に自信を持ち、慢心していたのである。
しかしその月から、彼の運命の歯車が少しずつ狂い始めていたのである。
官兵衛に高松城への襲撃失敗の報を伝えたのは、桐浦秀久の屋敷を襲撃しようとして失敗した集団の者であった。
送り込んだ10名の刺客が殺され、襲撃を指揮した男、高松城へ潜伏していた間者の者も同時期に捕縛された事を聞き、官兵衛は驚いた。
『備中の国に、ワシと同等、もしくはワシ以上に頭が回る者がおったというのか・・・・。』
『誰じゃ、ワシの計画を看破し、総ての目論見を潰した男は?難波宗忠、月清入道か?。』と官兵衛は自問自答の言葉を声に出す。
『10名の刺客を切ったのは、竹井将監という男です。』と報告に来た男は、自分の知りうる情報の中で、官兵衛の問いに該当すると思われる男の名を口にした。
『清水四天王の一人の男がどうして、播磨国へ同行しておらず、高松城へ残っていたのだ?。』と、官兵衛は男に、驚きの感情を隠さず、再度問う。
『其処迄は・・・。』と、男は言い、黙ってしまった。
『竹井将監、将軍義昭様より名前をもらい、剣では清水四天王の筆頭格、数年前より、その男の名はワシの耳にも入って来ておる。』
『千里眼の竹井、餅つき名人の竹井、ただの可笑しな人物だと思っていたが、一体何者じゃ、・・・まさか、このワシの前に立ちはだかる男なのか・・・・。』
(宇喜多との話に影響がでたら厄介じゃ。・・・・今回の備中の件は、認めたくはないがワシの完敗じゃったみたいだな・・。)
暫くの沈黙の後、官兵衛は報告にきた男を退出させた。
一人になった官兵衛の顔は、子供の様に不貞腐れた顔をしていた。それは、この男が生まれて初めてみせる負けを認めた顔であった。
清水宗治が、高松城へ戻ってこれたのは、誘拐事件が終わってから3ヶ月が過ぎた頃であった。
その時、宗治の軍だけではなく、宗治の主君小早川隆景の軍も一緒に高松城にやって来たのである。
二人が高松城へ着くなり、久之助はその二人に呼ばれたのであった。
久之助は二人が待つ部屋に入ると直ぐに、『上月城の奪還おめでとうございます。』と久之助は、戦勝を祝う口上を述べた後、その場に平伏した。
『竹井将監殿か?ワシは小早川隆景じゃ、能島にいった時、もしかして同じ船に乗ったのかも知れんがその時はお主の事を知らなんだ、今日からはお主の顔を覚える。許してくれ。』と隆景は気さくに久之助に声をかけた。
『苦しゅうない、面をあげてくれ!。』と隆景が久之助に伝えると、久之助は面を上げ、隆景と宗治の顔を見る。
『久之助、ワシが城を留守にしている間、兄者と宗忠を助けてくれた事を聞いているぞ、お前のお蔭で先程、元気な原三郎を抱く事が出来た。礼を言うぞ!!。』と宗治が堪らず、久之助に話しかける。
宗治の言葉に、久之助は、『勿体なきお言葉、当然の事をしたまでです。』と久之助は答え、再び頭を下げる。
『隆景様、話の途中に、割り込んでしまいました、申し訳ございませぬ。』と宗治が、隆景が話しかける前に話してしまった事を隆景に直ぐに詫びる。
『いや、宗治殿の気持ち、当然じゃ、ワシの事は気にせんでよい、二人は久しぶりの再会じゃ、好きに話せばよい。』と、隆景は微笑みながら宗治に答える。
隆景は久之助が再び面を上げたのを確認すると、穏やかな口調で語り始めた。
今回の久之助の功績を褒める事から始まり、上月城攻めの説明、現在の織田軍との戦いの隆景なりの戦況分析を久之助に聞かせたのである。
隆景の話を聞きながら、久之助は心の中で戸惑っていた。ただの清水家の一家来の自分に、毛利の重鎮隆景がどうしてこんな話をするのだろうと、相手の意図が分からなかった為である。
『それでじゃ、竹井殿、ワシと宗治殿が相談した結果、其方をワシの直臣としてもらい受ける事になった。』
『備中兵乱の終結後、我ら小早川家の者達が備中の国に築城した早島城という城がある、そこの城主になって頂き、宗治殿同様、我が毛利軍の中核になってもらいたいのじゃ、宜しく頼む。』と隆景。
『???。この私が、城主等出来るわけが有りませぬ、お戯れが過ぎます。』と、突拍子の無い隆景の要望に困惑する久之助。
『不慣れな点は、ワシの国安芸より、指南ができそうな家臣も送っても良い。難しい事は、おいおいと教える、其方も焦らず勉強してくれ。』
『しかし、織田が何時この地迄攻めてくるかは分からない状況じゃ、その時はお主の命をかけ、この地を守ってくだされ、ワシが言わずとも、お主はそれができる男だと宗治殿から聞いておるが、頼む受けてくれぃ。』と、困惑する久之助に熱意を伝える隆景。
『備中の国を、ワシと共に守ろうぞ、覚悟を決めよ久之助!。』と宗治が久之助の背中を押すように隆景の後押しをする。
二人の勧めを聞いても、自分は能力不足であると言う思いがあり、何も言えない久之助であった。
そんな久之助の状況をみて、隆景は思うところがあり、久之助に語り始めた。
『ワシは、宗治殿の忠節に応えようと、何度か褒美を取らせようとした。しかし、久之助殿も知っておろう。物欲の無い宗治殿を。』
『今回のお主の件は、宗治殿との事も関係している。ワシは、宗治殿より、お主の事を聞いた。宗治殿から聞くお主の人柄は、ワシが宗治殿に思っている印象そのままであった。今、毛利家は宗治殿の様な忠義の士を欲している。その忠義の武将が増える事が、織田に勝つためには必須なのじゃ。』
『ワシがお主を欲しいと、宗治殿に相談した日、最後は私の考えを理解してくれて了承してくれた宗治殿の気持ちを考えてくれ。』
『宗治殿は、私欲では動かない。お主を手放したくない気持ちもあっただろう。しかし、備中の国を守る為、それが正しい判断だと信じてくれて、ワシの要望を了承したのじゃ。』
『久之助殿、織田に勝つためだけではない、備中の国を守る為、受けて欲しい。』と隆景は久之助の覚悟を聞いたのであった。
その言葉を聞き、久之助は隆景が、久之助に出世させる申し入れをしているのではなく、備中の国を守る覚悟を自分にさせている事に気がついたのであった。
久之助は、少しの時間沈黙し考え、そして決断したのであった。
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