47 / 65
代表戦編inランドレウス
決勝戦開幕!
しおりを挟む
競技場の熱気は最高潮に達していた。
観客席は 数万の人々で埋め尽くされ、歓声が空へと響き渡る。
そして、ついに──
決勝戦の舞台に立つ三チームが入場する!
アナウンスが響く
「皆様、お待たせしました!
ついに この大会の最強を決める決勝戦 の幕が上がります!!」
観客の歓声が 一段と大きくなる 。
ランドレウス代表 入場
「まず最初に入場するのは──
開催国ランドレウス代表! ロイ率いる最強の幼なじみチーム!」
ロイを先頭に、カイン、サーシャ、エマ、ゼインが堂々とした足取りでステージへと歩みを進める。
「ランドレウス代表! 強豪揃いのこの大会で、 その実力を見せつけてきました!
彼らの結束力と戦術の巧みさは、決勝戦でどのように発揮されるのか!?」
ロイが剣を軽く掲げると、ランドレウスの応援団から 大きな歓声が上がる 。
カインも拳を握りしめながら 戦意を漲らせていた 。
ゼインは腕を組みながら、観客の声を聞いていた。
「さあ、続いては──」
ボルタジア代表 入場
「黒雷の申し子が率いる超攻撃型チーム!
ボルタジア代表、カイゼル率いる最強の猛者たち!!」
カイゼルを筆頭に、仲間たちがステージへと歩みを進める。
「ボルタジア代表! その圧倒的な攻撃力は 初戦から誰もが驚愕するほどの破壊力 を見せつけてきました!
今大会のダークホースとも言える 戦闘特化型のチーム!」
カイゼルが 黒雷を手に纏わせながら、不敵に微笑む。
仲間たちもすでに 戦闘態勢を整えている 。
「そして、最後のチーム!」
フレスガドル代表 入場
「フレスガドル代表!
たった二人で決勝まで勝ち上がった、
アルノア & アリシアの最強コンビ、ここに入場!!」
アルノアとアリシアがステージへと足を踏み入れると、観客席のボルテージが 一気に跳ね上がる 。
「強者が集うこの大会で、わずか二人で勝ち上がった驚異のコンビ!
その 圧倒的な個の力 を見せつけ、ここまでたどり着いた!
フレスガドルの誇りを背負い、今ここに最強を証明しに来た!!」
アリシアが 優雅に髪をかき上げながら 観客席へと視線を向ける。
アルノアは 無言のまま大鎌を肩に担ぎ、冷静に前を見据えていた。
「これで決勝戦に進出する 3チーム全てが揃いました!!」
その時、競技場の中央に設けられた 王族専用の観覧席 から、厳かな声が響いた。
「──これより、決勝戦を始める。
この戦いを見届けるために、私もここへ来た」
ランドレウス王が 立ち上がり、競技場全体を見渡す 。
「この大会は 世界に名を馳せる者を決める戦い だ。
各国の代表が誇りをかけて戦う姿に、私は 深い敬意を抱いている 。
そして、ここに立つ者たちよ。
お前たちの全力を、余とこの世界に示せ!!」
王の言葉に呼応するように、 会場全体が地鳴りのような歓声に包まれる 。
「それでは、決勝戦──開始!!」
王の合図とともに決勝戦の幕が開けた。
──だが、誰も動かない。
3チームが同時に戦う混戦。
無闇に動けば、その瞬間に他のチームから狙われる危険がある。
「……なるほどな」
ボルタジアのカイゼルが 口元を歪ませながら黒雷を纏わせる 。
「なら、俺が先に仕掛けるか」
黒雷撃──!
轟音とともに、黒い雷が フレスガドルとランドレウスの両チームへと走る!
瞬間、 各チームの魔法火力職たちが動いた。
「撃ち合い開始だ!」
「風刃乱舞!」
ランドレウスのエマが 無数の風の刃を飛ばす 。
「氷晶弾!」
ボルタジアの一人が 氷の弾丸を連射する 。
「紅蓮弾!」
ゼインが 炎の魔弾を撃ち込む 。
「流星雷閃!」
カイゼルが 雷を纏った弾丸を空中へ撃ち上げた。
すると雷弾は拡散しながら、まるで流星のように降り注ぐ。
会場は一瞬にして魔法の嵐に包まれた。
遠距離魔法で状況が動くのを誰もが待っている。
前衛職は後衛の詠唱を守るために迎撃していた。
「これくらい、捌けるわよね?」
アリシアは 鉱物魔法で生み出した剣を振るい、次々と魔法を弾いていく。
アルノアも大鎌に優位属性を纏い魔法を刈りとる。
「……ちょっと多いな、剣はあんまりなんだけど。」
ロイも 剣を高速で振るい、炎と雷の魔法を切り裂く 。
「カイン!」
「わかってる!」
カインは 雷の障壁を展開 し、イグナスの紅蓮弾を受け流した。
ランドレウスの前衛たちが 迅速に動きながら攻撃を防ぐ 。
「ちっ、やっぱりどこも簡単には崩れねぇな」
ボルタジアのチームが舌打ちする。
「なら、どうする?」
「決まってる、もっと仕掛けるまでだ!」
魔法の嵐は、さらに激しさを増していく──!
ボルタジアの奇襲──重力の檻
激しい魔法の応酬が続く中、ボルタジアの ヴァイス が前に出た。
「そろそろまとめて動きを止めさせてもらうぜ」
ゴゴゴゴ……!
周囲の空間が歪む。
「っ!? 重い……!」
突如として フレスガドル、ランドレウス両チームの足が沈み込む 。
「……これは重力魔法か!」
アルノアが 瞬時に状況を理解する 。
ヴァイスの 重力魔法──グラビティ・ケージ(重力の檻)
狭い範囲に重力を集中させ、一定範囲の者すべてを拘束する技だ。
各チームともに前衛・後衛問わず一斉に捕らえられた。
「まずい! このままじゃ……!」
ヴァイスが 不敵に笑う 。
「まとめて動きを止めたところで──」
「セラフィナ!」
ヴァイスが声をかけると、ボルタジアの セラフィナ が 弓を構えていた。
「逃げ場のない敵を撃つのは簡単ね」
セラフィナの 光の矢が次々と放たれる!
「光槍乱舞(ルクス・ランページ)」
無数の 光の矢が、重力の檻に囚われた敵へと殺到する。
「くっ……!」
アリシアが剣を振るうが、 体が重く動きが鈍い。
「っ……まずいぞ……!」
ランドレウスのカインやロイたちも、 全力で防御の構えを取るが、圧倒的な数の矢が降り注ぐ。
「このままじゃ、一方的にやられる……!」
緊迫する会場。
しかし、 その時だった。
「なぁ、こっちが動けないからって油断しすぎじゃない?」
ヴァイスが ハッと顔を上げる。
アルノアの 白銀の魔力が、ゆっくりと広がっていく──!
観客席は 数万の人々で埋め尽くされ、歓声が空へと響き渡る。
そして、ついに──
決勝戦の舞台に立つ三チームが入場する!
アナウンスが響く
「皆様、お待たせしました!
ついに この大会の最強を決める決勝戦 の幕が上がります!!」
観客の歓声が 一段と大きくなる 。
ランドレウス代表 入場
「まず最初に入場するのは──
開催国ランドレウス代表! ロイ率いる最強の幼なじみチーム!」
ロイを先頭に、カイン、サーシャ、エマ、ゼインが堂々とした足取りでステージへと歩みを進める。
「ランドレウス代表! 強豪揃いのこの大会で、 その実力を見せつけてきました!
彼らの結束力と戦術の巧みさは、決勝戦でどのように発揮されるのか!?」
ロイが剣を軽く掲げると、ランドレウスの応援団から 大きな歓声が上がる 。
カインも拳を握りしめながら 戦意を漲らせていた 。
ゼインは腕を組みながら、観客の声を聞いていた。
「さあ、続いては──」
ボルタジア代表 入場
「黒雷の申し子が率いる超攻撃型チーム!
ボルタジア代表、カイゼル率いる最強の猛者たち!!」
カイゼルを筆頭に、仲間たちがステージへと歩みを進める。
「ボルタジア代表! その圧倒的な攻撃力は 初戦から誰もが驚愕するほどの破壊力 を見せつけてきました!
今大会のダークホースとも言える 戦闘特化型のチーム!」
カイゼルが 黒雷を手に纏わせながら、不敵に微笑む。
仲間たちもすでに 戦闘態勢を整えている 。
「そして、最後のチーム!」
フレスガドル代表 入場
「フレスガドル代表!
たった二人で決勝まで勝ち上がった、
アルノア & アリシアの最強コンビ、ここに入場!!」
アルノアとアリシアがステージへと足を踏み入れると、観客席のボルテージが 一気に跳ね上がる 。
「強者が集うこの大会で、わずか二人で勝ち上がった驚異のコンビ!
その 圧倒的な個の力 を見せつけ、ここまでたどり着いた!
フレスガドルの誇りを背負い、今ここに最強を証明しに来た!!」
アリシアが 優雅に髪をかき上げながら 観客席へと視線を向ける。
アルノアは 無言のまま大鎌を肩に担ぎ、冷静に前を見据えていた。
「これで決勝戦に進出する 3チーム全てが揃いました!!」
その時、競技場の中央に設けられた 王族専用の観覧席 から、厳かな声が響いた。
「──これより、決勝戦を始める。
この戦いを見届けるために、私もここへ来た」
ランドレウス王が 立ち上がり、競技場全体を見渡す 。
「この大会は 世界に名を馳せる者を決める戦い だ。
各国の代表が誇りをかけて戦う姿に、私は 深い敬意を抱いている 。
そして、ここに立つ者たちよ。
お前たちの全力を、余とこの世界に示せ!!」
王の言葉に呼応するように、 会場全体が地鳴りのような歓声に包まれる 。
「それでは、決勝戦──開始!!」
王の合図とともに決勝戦の幕が開けた。
──だが、誰も動かない。
3チームが同時に戦う混戦。
無闇に動けば、その瞬間に他のチームから狙われる危険がある。
「……なるほどな」
ボルタジアのカイゼルが 口元を歪ませながら黒雷を纏わせる 。
「なら、俺が先に仕掛けるか」
黒雷撃──!
轟音とともに、黒い雷が フレスガドルとランドレウスの両チームへと走る!
瞬間、 各チームの魔法火力職たちが動いた。
「撃ち合い開始だ!」
「風刃乱舞!」
ランドレウスのエマが 無数の風の刃を飛ばす 。
「氷晶弾!」
ボルタジアの一人が 氷の弾丸を連射する 。
「紅蓮弾!」
ゼインが 炎の魔弾を撃ち込む 。
「流星雷閃!」
カイゼルが 雷を纏った弾丸を空中へ撃ち上げた。
すると雷弾は拡散しながら、まるで流星のように降り注ぐ。
会場は一瞬にして魔法の嵐に包まれた。
遠距離魔法で状況が動くのを誰もが待っている。
前衛職は後衛の詠唱を守るために迎撃していた。
「これくらい、捌けるわよね?」
アリシアは 鉱物魔法で生み出した剣を振るい、次々と魔法を弾いていく。
アルノアも大鎌に優位属性を纏い魔法を刈りとる。
「……ちょっと多いな、剣はあんまりなんだけど。」
ロイも 剣を高速で振るい、炎と雷の魔法を切り裂く 。
「カイン!」
「わかってる!」
カインは 雷の障壁を展開 し、イグナスの紅蓮弾を受け流した。
ランドレウスの前衛たちが 迅速に動きながら攻撃を防ぐ 。
「ちっ、やっぱりどこも簡単には崩れねぇな」
ボルタジアのチームが舌打ちする。
「なら、どうする?」
「決まってる、もっと仕掛けるまでだ!」
魔法の嵐は、さらに激しさを増していく──!
ボルタジアの奇襲──重力の檻
激しい魔法の応酬が続く中、ボルタジアの ヴァイス が前に出た。
「そろそろまとめて動きを止めさせてもらうぜ」
ゴゴゴゴ……!
周囲の空間が歪む。
「っ!? 重い……!」
突如として フレスガドル、ランドレウス両チームの足が沈み込む 。
「……これは重力魔法か!」
アルノアが 瞬時に状況を理解する 。
ヴァイスの 重力魔法──グラビティ・ケージ(重力の檻)
狭い範囲に重力を集中させ、一定範囲の者すべてを拘束する技だ。
各チームともに前衛・後衛問わず一斉に捕らえられた。
「まずい! このままじゃ……!」
ヴァイスが 不敵に笑う 。
「まとめて動きを止めたところで──」
「セラフィナ!」
ヴァイスが声をかけると、ボルタジアの セラフィナ が 弓を構えていた。
「逃げ場のない敵を撃つのは簡単ね」
セラフィナの 光の矢が次々と放たれる!
「光槍乱舞(ルクス・ランページ)」
無数の 光の矢が、重力の檻に囚われた敵へと殺到する。
「くっ……!」
アリシアが剣を振るうが、 体が重く動きが鈍い。
「っ……まずいぞ……!」
ランドレウスのカインやロイたちも、 全力で防御の構えを取るが、圧倒的な数の矢が降り注ぐ。
「このままじゃ、一方的にやられる……!」
緊迫する会場。
しかし、 その時だった。
「なぁ、こっちが動けないからって油断しすぎじゃない?」
ヴァイスが ハッと顔を上げる。
アルノアの 白銀の魔力が、ゆっくりと広がっていく──!
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
『王都の神童』と呼ばれた俺、職業選定でまさかの【遊び人】三連発で追放される。……が、実は「全職業のスキル」を合算して重ねがけできる唯一のバグ
よっしぃ
ファンタジー
王都で「神童」の名をほしいままにしていた少年、ディラン・アークライト(17歳)。
剣を握れば騎士団長を唸らせ、魔法を学べば賢者を凌駕する。誰もが彼を「次代の勇者」と信じて疑わなかった。
しかし、運命の職業選定で彼が得たのは――【遊び人】。
それも、三つの職業スロットすべてが【遊び人】で埋まるという、前代未聞の怪現象だった。
「期待外れだ」
「国の恥晒しめ」
掌を返した周囲によって、ディランは着の身着のままで街を追放される。 だが、かつて神童と呼ばれた彼の「分析力」は死んでいなかった。
『……Lv1なのに、ステータスが異常に高い? それに経験値が分散せず、すべて加算されている……?』
彼だけが気づいた真実。
それは【遊び人】という名に偽装された、この世界の管理者権限(Free-Hander)であり、全職業のスキルを制限なく使用・強化できるバグ技(デバッグモード)への入り口だったのだ。
これは、理不尽に捨てられた元・神童が、その頭脳とバグ能力で世界を「攻略」し、同じく不遇な扱いを受けていた美少女騎士(中身は脳筋)と共に、誰よりも自由に成り上がる物語。
【著者プロフィール】アルファポリスより『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』を出版、オリコンライトノベル部門18位を記録。本作は2月に2巻刊行予定。
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる