転移先に推しそっくりさんがいたので迷わず乗っかった!

星井

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第七話*

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「ごめんなさい……ごめんなさい」

 でも、貴方はどうせ俺の前から消えてしまうでしょ。
 俺のこの異世界転移だって、きっと長い夢なんだ。
 万が一夢じゃなかったとしても、俺と貴方が結ばれる事なんて絶対ないんだから。
 一度だけでいい。
 一度だけ。

 だから俺はタナロト様の抵抗を無視して、下腹部に顔を寄せてズボンからタナロト様のペニスを引きずり出した。
 でかい。
 通常サイズでこれなら、大きくなったら……。
 思わずゴクリと唾を飲み込んで、舌を突き出して先端を舐める。
 閉じ込められているせいか、ほんの少し男臭いタナロト様のそれはちゃんと温かくて、生きている人間のものだ。
 うれしさとせつなさに震えた。
 無我夢中で隙間なく丹念に舐め上げれば、それはみるみるうちに張り詰めて、反り返る。くびれは驚くほど大きく、芯まで硬くて正に完璧なペニス。
 いつまにかじゅるじゅる、と下品な音を立てながらフェラチオに勤しんでいた俺は、タナロト様の微かなうめき声に我に返る。

「……ンンっ」

 びゅくびゅくと口内に温かい液体が入り込んできた瞬間、どうしてもその時の表情を見たくてそのまま上目遣いでタナロト様を確認した俺。
 眉を寄せて半開きのくちびるで少し上を向いたタナロト様を見た瞬間、自分までイってしまいそうになり、慌ててちんこを抑えた。
 壮絶な色気だった。
 もちろん口に出されたタナロト様の神聖な精液は全部飲み干したかったが、欠片の理性で半分だけ飲み込んだ。
 だって、潤滑油がない。
 肩で息をしているタナロト様はそれでも無言だった。
 俺はその姿を焼き付けるように見つめながら、自身の服をまくった。着流しの裾を持ち上げて紐パンを解く。
 はらり、と落ちた下着をタナロト様が見送る。
 そうして、驚いたような表情で彼が俺を見上げる。
 また、目が合った。
 完璧な、永遠の俺の推し様。
 その目で見られるだけで身体が疼いた。
 口の中に残ったタナロト様の精液を手のひらに吐き出す。俺の唾液と混ざったそれは少し粘り気を失っていたけど、それでも濃厚のままだ。
 それを指先まで塗り込むようにして、尻の間に手を入れる。
 そうしながら、タナロト様の腰をまた跨いで少し柔らかくなったタナロト様のペニスに触れる。
 濡れたままのそれを片手でゆっくり扱きながら、俺は自分の尻穴を解した。
 何度も彼を思って慰めたそこを。
 夢にまで見たあの交わりだ。けれど想像していたものとは違い、今目の前には本人がいるのだ。
 自分でも勝手に身体が拓いていくのがわかった。しばらく使ってもいなかったそこがそうなるはずなんてないのに、俺の中は驚くほどスムーズに指を飲み込んでせつなく蠕動している。

「ぁ……っ」

 だって、タナロト様の精液を塗り込んでいるんだぞ。
 こんな、こんなえっちな状況、後にも先にもないはずだ。
 しかも俺の右手の中にはタナロト様の猛ったちんこがあって、ちゃんと硬さを取り戻しているんだ。
 感じてるんだ。
 俺に愛撫されて、これからどうなるかなんて彼だってわかってるはずなのに。
 そう思ったらたまらなくなって、俺は首を下げてタナロト様のくちびるを吸った。
 タナロト様は拒否しなかった。
 むしろ先程とはちがい、口の中に潜り込む俺の舌に自ら舌を絡ませてくれて、俺はそれだけで興奮して息が荒くなった。
 お尻がせつない。
 もう欲しい。
 早く、早く。

 くちびるを離し指を引き抜いて、タナロト様の肩に手をつく。
 勃起した自分のそれがタナロト様の胸元に触れて勝手に腰が跳ねた。
 右手で熱を取り戻したタナロト様のペニスを掴み、慎重に腰を落としていく。
 大きかった。
 信じられないくらい熱くて、硬くて、大きかった。

「ぁ、あああ……すご、おっき……い」

 ぴりぴりとした痛みが走ったが、そんなものより繋がれるという事実の方が身体を燃やしていた。
 反り返った完璧なそれが、尻を押しつける度に俺の弱いところを擦っていく。
 ガチャ、と鎖が鳴っている。
 もしかしてタナロト様も興奮しているのかな。
 そうだといい。
 ただの性欲処理だと開き直ってくれたら、その方がいい。

 ぎゅうぎゅうに締め付けてしまう穴に集中して腰を落とす。
 腹の中がいっぱいになった、と実感した瞬間、堪えようのない快楽がそこから広がっていって、ガタガタと太ももが震えた。

「……あっ、ぁああ」

 びゅるびゅるとちんこが震えて、先端から勝手に精液が出た。
 タナロト様の麻の服が濡れてしまい、ほとんど無意識でその精液を拭う。そうしてまた勃起したままのちんこに塗り込むようにしていると、その様子を見ていたタナロト様が俺を見る。
 目元が少し赤い。
 気持ちいいのかな。
 萎えてないし、腹の中は相変わらず硬いペニスでいっぱいだ。
 焦らすつもりはないけど、あまりの大きさに穴が馴染むまで動けない俺はまた、タナロト様のくちびるを舐めた。
 今度はちゃんとしたキスだった。
 まるで恋人にするような、舌を絡み合わせ上顎を舐め、くちびるを塞いで、愛の行為のようだった。
 気がつくと俺は涙を流しながら喘いでいた。

「好き……ずっと、好きでした……」

 馬鹿だと思われるだろうけど、どうして貴方はこの世にいるのに触れられないんだろうって泣いた夜もあったんだ。
 俺のすべては貴方だった。
 少なくとも若い頃はすべてで、そうして……いつしか大人になってしまった。
 今ならあの頃の俺に言うのにな。
 お前はいつか本物と会えるから、早まるなって。
 でも、このちんこの大きさは経験無いと駄目だっただろうなぁ。
 てことは、これでよかったのかも。

「んぅ、う、ん……っ」

 キスを交わしながら、ゆっくりと腰を上げる。タナロト様を呑み込んだそこがずろろ、と引っ張られて敏感な部分を巻き込んだ。
 なんだ、これ。
 もう一度腰を落とすと、大きなカリが内部の弱い部分を押していく。
 なんだよ、これ。

「ひい……っ」

 気がつくと俺はタナロト様にしがみつくようにして抱きつきながら腰を振っていた。
 拘束されたタナロト様をまるでオナホのように扱う背徳感と、恋い焦がれた相手との初セックスでわけわからなくなって、それでも身体は正直でちんこからは止めどなく精液がこぼれ落ちていた。
 しばらくつま先立ちでなんとか腰を振っていたけど、そのうちに物足りなくなって背面座位になった。
 椅子の脚に足を括り付けられているタナロト様の間に膝を閉じて入れば、床にしっかりと足をつけられるので思う存分ピストン出来るのだ。

「あ、あ、あ、あ、ぁ、ぅぅ……っ」

 背中に感じるタナロト様の吐息が熱い。
 内部のそれがこれ以上にないくらい硬くなっている。
 気持ちいい。
 気持ちいい。
 にゅぐにゅぐとタナロト様を締め付けながら、またも深い絶頂に襲われ身体を震わせる。
 射精しない、中だけの絶頂だ。

「……くっ」

 ビクビクと中でタナロト様のペニスが震えていた。熱い感覚が最奥でして、それにまた感じてちんこが震える。
 中出し、された。
 タナロト様に、中出し……。

 興奮がやまない。
 もう一度腰を振り、ぐりぐりと尻を回し限界まで飲み込んで、長大なそれを十二分に味わう。
 勃起の止まらない自分のちんこを擦りながら、ずくずくに濡れた結合部の音に更に煽られながら、さび付いた格子を視界にうつし、俺たちは飽きもせず交わった。
 たぶん、時間にしたらそこまで経ってなかった。
 なによりも急いでいたし、行為だって性急だ。
 それでも俺はこれ以上無いくらいに感じるセックスに脳みそが溶けそうで、何度も何度も、精液が出なくなっても絶頂した。
 タナロト様の何度目かの射精を内部で感じながら、熱い息を吐く。

 もう、死んだっていい。



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