雑用係βとα勇者にΩの呪いがかかった話

星井

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第二十六話*


 こんなに夢中でちんぽをしゃぶってる場面なんて見られたくないと思うのに、やめられない。
 でも、知っているから。
 こいつとの性交を、知っているから。
 ぐい、と頭を引き剥がされる。無言のアレスが俺を立たせて、後ろを向かせる。
 尻穴を撫でられる。指の腹で何度か押されて、息を呑んだ。
 つぷ、と入ってきたその感触に咄嗟に息を詰める。
 あれ、なんか、違う。前みたいにすんなりのみ込めない。
 痛みさえあったその衝撃に、俺の身体は固くなったのか。
 でもすぐに偽発情期のせいで今までは身体まで変わっていたのだと気付いて、つまり今は発情なんてしていないからこれが本来の自分の身体なんだとわかり、もどかしさに呻く。
 だが、アレスは躊躇もせず俺のそこが固いことに気付くとすぐに手のひらに湯をためて魔法を施した。ぬめりのある液体に変化させて、くちゅくちゅと手のひらに揉み込んで、その指を今度こそ突き入れてくる。

「……っ」

 ぐるりとその長い指が回り、上下を広げるように出し入れされる。ビリビリと縁から電流が走ったような衝撃がちんぽに伝わって、壁についた指に力が入った。
 アレスの指が時間をかけて増やされ、俺の中を抉り、擦り、そこからちゅくちゅくと卑猥な音を出しながら感じる箇所を押され、引き抜かれる。何度もそうされると次第にガクガクと両脚が震えだした。
 覚えのある快楽がさざ波のように襲ってくる。
 そこをそうされると、苦しいくらいの絶頂が襲い、真っ白になる。

「~~~ァ、ァ、あっ♡」

 ぐ、と指を勢いよく埋められ、思わず仰け反った。ちんぽが勝手に揺れて、白濁を漏らしている。前までとは違う、不思議な絶頂感だ。物足りないような、これ以上は無理なような、そんな感じの。
 なのにダメ押しのようにアレスが指を動かすので、その快感から逃れるように尻を振り逃げを打つ。その反動なのか、にゅぷりとアレスの指が抜けていった。
 そのまま引き寄せられ、閉じかけたそこに熱い感触を覚える。
 アレスの、ちんぽだ。

「ちょ、イッたばっかだから、ま、て……ま、~~~っ♡」

 にゅぐぐ、と突き入れられ、尻穴が驚いたようにアレスのちんぽを締め付ける。だがアレスは容赦なく奥深くまで入り込んで、今度は快楽を思い出した穴が歓喜に震えた。
 今まで感じたことのない、痺れるような衝撃に息を詰めて、男に犯されている事実を叩きつけられる。
 馬鹿みたいな気持ち良さだけじゃない、その圧倒的な存在感。
 俺は今、望んでいたとはいえ同じ男のちんぽを受け入れたのだ。

「ひ、アアぁ~~~っ♡」

 興奮した。
 尻肉を両手で掴まれ、奥深くに入りながら身体ごと揺さぶられて死ぬほど興奮した。
 なんでこんなに気持ちいいのか理解できなかった。
 偽発情期の訳のわからない快楽ではない、焦らされるような焼け付くような気持ち良さだ。何も言わないアレスも変で、なのにあのちんぽだけは変わらなくて、動きもどこか遠慮するような味わうような、そんな抽挿なのに、俺のちんぽは呆気なく射精に至った。
 ぶるぶる震える俺のちんぽを見て、アレスが今度は片足を抱え上げ、更に抽挿を早める。ぱちゅんぱちゅんと肉を打つ音と結合部から水音がして、今更羞恥が襲ってきた。
 ちんぽを尻に挿れられて揺さぶられて、触りもせず絶頂する。
 頭のどこかでそれがおかしいことだとわかるのに、きっとこれからも望んでしまう気がした。

「ン……お前の尻まんこ、凄いぞ」
「あ♡ あっ♡ おっ♡ も、突くなっ♡」
「こんなに悦んでおいてそれはないだろうが。お前だって尻まんこでイキたいだろ」
「やっ♡ やっ♡ やめぇっ♡」

 ばちゅばちゅとピストンが早くなり、足が落ちて勢いに壁に逃げを打つ。だがアレスは更に距離を詰めてきて、俺は最早つま先立ちで奴の猛攻に涎を垂らしながら喘ぐだけだ。
 ずろ、と出され、ズドンと挿入される。何度も何度もそうされて呼吸さえ止まるほどの気持ち良さが連続で俺を襲った。堪えきれずに内部が勝手に痙攣して、頭が真っ白になる。

「ぁぁあああ~~~っ♡♡」

 ガタガタガタと身体が痙攣した。

「す、げ」

 背後で息を呑むようなアレスの呟きに、追い打ちのような絶頂感が続く。
 しぬ、死んでしまう。

「中に、出すぞ」

 ぎゅう、と尻肉を強く掴まれて興奮しきったアレスの呟きが背に降った。
 更にズドンズドン、と突き入れられ、今まで入り込んだことのない部分までアレスの巨大なちんぽが侵入した。

「~~~~っ♡♡♡」

 びゅうびゅうと熱い飛沫を最奥に感じる。気持ちよすぎてまた性懲りもなく絶頂感に苛まれ、ちんぽからは既に薄くなった液体が糸を引きながら、床に滴り落ちていた。


 風呂から出ても俺たちはいつものように身体をつなげた。
 だが今までと違ったのは、疲労で一度二人ともベッドに倒れ込んだので少し眠ってからしたことだ。
 発情期とは違う理性の残る性交は、終始不思議で、恥ずかしくて、なのに穏やかささえ連れていて新鮮だった。
 アレスは驚くほど言葉少なに俺の身体をまさぐったし、俺も俺で暴言を吐かれない性交に落ち着かなくて、それを奴の優しさに頭が勝手に変換して勘違いの反応を続けているような感覚だった。
 
「勝手にイクな。だらしないまんこだな」
「っ♡ そこ、ばっかぁ♡ や、めっ♡」
「ちんぽはもう反応してないのに、お前の尻まんこはまだ欲しがってる」
「ひっ♡ や♡ お前こそっ♡ もう、いれ、んなっ♡」
「お前のまんこが俺のちんぽにしがみついて放さないだけだろ」

 にゅっぷにゅっぷと緩やかに突かれ、囁き声で責められる。
 以前とは違う空気に恥ずかしくてたまらなくて逃げ出したい気持ちになるのに、このままでもいいような気がして相反する気持ちについていけない。
 ただみっちり埋まったアレスのちんぽに満たされるような感覚さえして、ゆっくりされるのにも馬鹿みたいに身体が反応してしまう。自分でも尻穴が細かく蠕動しているのがわかって、アレスが息を荒げて俺の両足を押さえつけながら隙間なくぴったりと潜り込んでくるのにも興奮した。
 そのまま身体ごと揺さぶられて、また真っ白になる。絶頂にびくびく震える俺を正面から見下ろしながら、アレスが乳首をつまみ片方を舌先で舐めてくる。
 首筋に歯を立てられても、勃たなくなったちんぽをしつこく扱かれても、俺はただ脚を開きアレスにしがみつき喘いでいた。
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