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ラッキーセヴァン

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第三章

傷跡

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文化祭が終了してから暫くが経った。あれから俺と相川は夜、親しく喋った後に適当なタイミングで体を重ねるような関係になった。多い時には3回ぐらいヤッてる。それとは相対的に現実では顔を合わせてもめっきり口を利かなくなった。

『ティロン♪』

『竜司ー!今日もお泊まりしよ!』

『わーっとるよ!またいつものトコな
!』

「おーし、今日は久々の部活や!ようやくやな!」

「おい竜司、本当にそれで良いのかよ。」

「え?どゆこと?田所。」

「お前、相川ちゃんの事好きだったんでしょ?このままだと幼馴染でいれるかどうかも怪しいよ。星野だっていつかお前に飽きるかもしれないんだぞ?」

「・・・もう、どうでもええんやあいつの事なんか!てめえも俺に指図するんか!!」

「はあ・・・。」

まあ多分、こういう生活がこれから先もずっと続くんだと思う。形は違えど、俺たちは分かり合えたんだから。これにて俺の一つの恋は終わり。俺はユニフォームに着替えるために昇降口の前の花壇でタンクトップをその場でガバッと脱いだ。

「・・・ん?」

誰かがこちらじっとを見つめている。

「相川。」

そしてそいつはそのまま勢い良くこっちにかけてきた。昔みたいに。

「渡辺ー!」

タッタッタッタ・・・

「相川!へへっ、やっぱり俺の事大好きだったやんけ!ほら、いらん意地張らずにこっち来い!」

相川、それでもう一回やり直そう。俺もお前の事好き

バキッ!!

「っえ・・・」

「はあ、はあ、はあ」

急に右のほっぺに激痛が走った。え、何?俺、相川に・・・殴られた?

「え・・・どうして・・・」

「・・・っふん!」

バキッ!バキッ!

「げほっ!がほっ!」

どしゃあっ!

痛え。痛えよ相川。もう止めろ。そう祈っても相川は俺の顔に拳を落とすことをやめない。

「くそっ!あんたなんか!あんたなんか!」

「・・・相ゲホッ!・・・川・・・」

ドスッ!ドスッ!ドスッ!

「おいもう止めろ!!」

ガバッ!

「はあ・・・はあ・・・」

「一体何がどうしたって言うんだ!え!?」

「あんたなんか大っ嫌い、渡辺!!」

「え・・・何で?」

「・・・・・・。」

相川は俺の腹を黙って見つめた。

「・・・あああ!!」

全てを察した。俺は地面に寝っ転がったまま父親に付けられた腹の傷跡を強く睨み付けた。







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