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第89話 アデル嬢大いに語る
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そして、最後の肉料理(鴨ローストだった)が出た後で、アデル嬢が大柄な女性騎士に連れられて登場した。
私はアデル嬢の変化に驚いた。
顔色がなっていなかった。
ドレスは、いつもと同じ豪華さだったが、心なしかしわくちゃで、色あせている気がする。
見た目の雰囲気が変わってしまって、同じ人かと疑うくらいだった。
まあ、侯爵家で侍女たちを顎で使っていた頃と比べれば、牢屋は雲泥の差だとは思う。
だが、場所がモロゾフだと気がつくと、顔色が戻ってきた。
多分、もっとまずい場所、例えば絞首台とかを予想してたのかもしれない。
罪人なのに、ドレスを着せられて外へ出ろとか言われたら、悪い想像しかできないだろう。
行き先が高級レストランなんて、意外すぎて絶対予想つかないよね。
「ここ、モロゾフじゃないの!」
彼女は怒ったように言った。機嫌は最悪らしい。
これはいけない。殿下が怒るかも。
アデル嬢はワガママなのだ。
私は努めて彼女の機嫌を取る方向に回った。確かに私は被害者だけど、この私に毒を飲ませて亡き者にしようだなんて、計画にアラがあり過ぎだもの。抜けすぎて、ザルみたいだわ。
「お久しぶりですわ、アデル様。デザートは何になさいますこと?」
私は平静を装って尋ねた。
アデル嬢は狂ったような目線を私に向けた。
「なに聞いてるの?」
怖いわ。私は目を逸らして、メニュー表の間に鼻を突っ込んだ。
「苺とバニラアイスのビスケット添え、ホットアップルパイの生クリーム添え、栗のタルト……」
私は震え声で読み上げた。
「何がお好きかしら?」
「……アップルパイで。生クリーム多めで」
直立不動の姿勢で待機してた給仕が直ちに承った。
「かしこまりました」
ここの給仕ってば、割と神経太いよね。
さっきの給仕は私を、街の女性と勘違いしていたし。
この先、この会合は何が起きるのかしら。
もう、絶対黙っておこう。
痛いような沈黙の後、最初に口を開いたのは殿下だった。
「早速だが、リーマン嬢、来ていただいたのには理由がある。毒の入手先を知りたい」
殿下……。なにダイレクトに聞いちゃってくれてんの。
「そこにいるグレイ様よ!」
アデル嬢の声が響き、グレイ様が凍りつき、関係ないはずのモロゾフの客も一緒になって凍りついた。
「ち、違う。私は関係ない。殿下、説明させてください」
さすがのグレイ様があわてて話を遮った。
「だって、私、あなたから毒を受け取ったわ。人を殺したいんで、死ぬだけの量の毒をくださいって」
「ちょっと! そんな用途、冗談に決まってるでしょう! 誰が本気にするんですか!」
「本気よ! グレイ様だってわかったとおっしゃってたじゃありませんか!」
「アデル様、そこは冗談だったって言わないと」
私は救いの手を差し伸べてみた。
アデル嬢がぐるりと首を回して私を見た。
しまった。喋らないでおこうと思ったのに!
「なんなの? 貧乳のくせに、その胸の開いたドレスは」
アデル嬢はツケツケと私の胸を眺めた。
「スカスカじゃないの」
モロゾフの客全員が聞き耳を立てていた。
私は黙り込んだ。なぜ、それを今、ここで聞く。
「大体、あんた、邪魔なのよ。私と殿下は愛し合っているの」
「「「え?」」」
といったのは殿下とセス様とグレイ様だった。
「殿下、ポーシャ嬢は私に酷いいじめをするのですわ。こんな女、王子妃にふさわしくありません。婚約は破棄されるべきですわ」
アデル嬢は、殿下にしなを作って訴えかけた。
なんだかムカつくんだけど。
「いじめ……どんないじめをしたって言うんです?」
お心当たりがない。
「あんたがちゃんと死なないって言ういじめよ! おかげで、私が牢に入れられちゃったじゃないの! かわいそうだと思わないの?」
「誰を……ですか?」
「私に決まってるじゃない。死ななくてもいのよ? そこはオマケしとくわ。お父様もそんな程度の毒じゃ死なないっておっしゃってたし」
殿下がいかにも何気ない様子で口を挟んだ。
「侯爵もご存じだったのかな?」
「アランソン公爵令嬢は、毒娘だっておっしゃっただけよ。行く先々で、毒を撒いて歩くって。そう言う評判は王子妃にふさわしくない、王子妃候補から外されるだろうって」
「それで、毒を使ったのですか?」
セス様が用心深く口を挟んだ。
「アランソン公爵令嬢が毒を使った事実が残ればよかっただけですわ」
「ええと、毒を入れたのはあなたですよね?」
「誰が毒を入れたかなんて、わからないでしょ? それはどうでもいいの。アランソン公爵イコール毒公爵、この構図なら、簡単に広まるってお父様が、アドバイスしてくださったの。平民からの変身、毒々しいほど美人だし、恐怖を感じるような魔力。きっと、世間も不気味な存在だって思うに違いないわ」
魔女か。
今日の赤いドレスはまずかったと思う。派手で官能的かも知れない。
自分があつらえたわけじゃないけど。
「官能的? どこが」
アデル嬢はせせら笑った。
「もう少し豊満ならねえ。残念だったわねえ。あんたみたいな平板な地味令嬢、一生かかっても貴族らしい貴族になんかなれないわ。いくらお金をかけて飾っても、ただの成金よ。あなたには、女性として本当の魅力に欠けているのよ」
そう言うと、アデル嬢はもう一度、ジロリと私の胸元をいかにも軽蔑したように見つめた。
「勘違いしてはダメよ。身分があるから誰もけなさないでしょうけどねえ。たいして親しくもないのに、突然ドレスみたいな高価なものを贈られるなんて、変でしょ? いいカモだと思われているだけよ」
アデル嬢は優位に立てたと思ったらしい。鼻息が荒くなった。
「いつまでも平民臭いシッポをぶら下げて王子妃になれるとでも? 殿下の足手まといになる前に、せめて身を引きなさいよ」
給仕が間に入った。
「お取り込みのところを……アップルパイでございます」
アデル嬢は、パイは食べたかったらしい。サッとナイフとフォークを手に取って、アップルパイに取りくんだ。
「私は殿下の足手まとい……?」
アデル嬢は、令嬢にあるまじきことに、リスみたいにパイを口いっぱいに頬張りながら叫んだ。
「もちろんよ。礼儀作法もなっていない。貴族間の知識も知らない。殿下が貧乳好みだから、いけないのよ。媚薬をかけても反応がない。私は殿下の心を手に入れようとあんなに努力したのに。ダンスにも誘ったし、手紙も山ほど書いたわ? あなたは、殿下のために何かしたことはあるの?」
えっ? そう言われればない。
「自分が、殿下にふさわしいとでも思っているの? あなたに愛の心はあるの?」
「アデル嬢……そ、そんなに」
ライバルを殺したい程に強烈な独占欲。殿下、愛されていたのか。
「良縁を求めるのは貴族の娘の務め。ちょっと顔がいいからって、お高く止まってる最高峰を、征服したくなったのよ。私にふさわしいし」
更には征服欲?
「あの、征服した後はどうなさるおつもりでしたの?」
頭のてっぺんに旗でも刺すつもりだったのだろうか。征服済、とか所有品!とか。
「え? それは、もちろん結婚して王子妃になるのよ……なんだったら王太子になってもらいたいの。未来の王妃よ。そして溺愛されるの。あんたなんかには分からないと思うわ! とにかく色々あるのよ!」
ヒソヒソとお互い同士囁いていたギャラリーが、なぜか静まり返って、真っ赤になったアデル嬢と渋い顔の殿下を代わる代わる見ている。気まずい?
殿下もセス様もグレイ様も、それから、モロゾフにいた他の客も全員、アデル嬢の言い分に釘付けだった。
だが、ようやく我に返ったらしい。
我に返ると殿下はアデル嬢は無視して、グレイ様に聞いた。
「それで、その毒だが、国内で生産されたものでないことがわかった。入手先を教えてもらおう」
殿下は私たちには一顧だにせず、グレイ様に迫った。
「私は単に害虫退治か何かに使うのかと軽く考えたに過ぎません」
「それでも、人間を軽く殺せるほどの毒を外国から持ち込んだのだ。話を聞かせてもらおう」
いつの間にやら、騎士が数名グレイ様の周りを囲んでいた。
「私を一体何の罪に問うと言うのですか?」
グレイ様は努めて冷静に尋ねた。
「証人がいる」
殿下はせっせとアップルパイを食べているアデル嬢を指した。
「アランソン嬢を、殺すための毒を用意した」
「あまり頭も良くなければ、事情もわかっていなさそうな貴族令嬢が、注文量の例えに言った言葉に過ぎません」
殿下が面白くなさそうに笑った。
「あなたにどう見えても、アデル嬢は毒殺犯人なんだ。あなたは共犯の疑いをかけられている」
私はアデル嬢の変化に驚いた。
顔色がなっていなかった。
ドレスは、いつもと同じ豪華さだったが、心なしかしわくちゃで、色あせている気がする。
見た目の雰囲気が変わってしまって、同じ人かと疑うくらいだった。
まあ、侯爵家で侍女たちを顎で使っていた頃と比べれば、牢屋は雲泥の差だとは思う。
だが、場所がモロゾフだと気がつくと、顔色が戻ってきた。
多分、もっとまずい場所、例えば絞首台とかを予想してたのかもしれない。
罪人なのに、ドレスを着せられて外へ出ろとか言われたら、悪い想像しかできないだろう。
行き先が高級レストランなんて、意外すぎて絶対予想つかないよね。
「ここ、モロゾフじゃないの!」
彼女は怒ったように言った。機嫌は最悪らしい。
これはいけない。殿下が怒るかも。
アデル嬢はワガママなのだ。
私は努めて彼女の機嫌を取る方向に回った。確かに私は被害者だけど、この私に毒を飲ませて亡き者にしようだなんて、計画にアラがあり過ぎだもの。抜けすぎて、ザルみたいだわ。
「お久しぶりですわ、アデル様。デザートは何になさいますこと?」
私は平静を装って尋ねた。
アデル嬢は狂ったような目線を私に向けた。
「なに聞いてるの?」
怖いわ。私は目を逸らして、メニュー表の間に鼻を突っ込んだ。
「苺とバニラアイスのビスケット添え、ホットアップルパイの生クリーム添え、栗のタルト……」
私は震え声で読み上げた。
「何がお好きかしら?」
「……アップルパイで。生クリーム多めで」
直立不動の姿勢で待機してた給仕が直ちに承った。
「かしこまりました」
ここの給仕ってば、割と神経太いよね。
さっきの給仕は私を、街の女性と勘違いしていたし。
この先、この会合は何が起きるのかしら。
もう、絶対黙っておこう。
痛いような沈黙の後、最初に口を開いたのは殿下だった。
「早速だが、リーマン嬢、来ていただいたのには理由がある。毒の入手先を知りたい」
殿下……。なにダイレクトに聞いちゃってくれてんの。
「そこにいるグレイ様よ!」
アデル嬢の声が響き、グレイ様が凍りつき、関係ないはずのモロゾフの客も一緒になって凍りついた。
「ち、違う。私は関係ない。殿下、説明させてください」
さすがのグレイ様があわてて話を遮った。
「だって、私、あなたから毒を受け取ったわ。人を殺したいんで、死ぬだけの量の毒をくださいって」
「ちょっと! そんな用途、冗談に決まってるでしょう! 誰が本気にするんですか!」
「本気よ! グレイ様だってわかったとおっしゃってたじゃありませんか!」
「アデル様、そこは冗談だったって言わないと」
私は救いの手を差し伸べてみた。
アデル嬢がぐるりと首を回して私を見た。
しまった。喋らないでおこうと思ったのに!
「なんなの? 貧乳のくせに、その胸の開いたドレスは」
アデル嬢はツケツケと私の胸を眺めた。
「スカスカじゃないの」
モロゾフの客全員が聞き耳を立てていた。
私は黙り込んだ。なぜ、それを今、ここで聞く。
「大体、あんた、邪魔なのよ。私と殿下は愛し合っているの」
「「「え?」」」
といったのは殿下とセス様とグレイ様だった。
「殿下、ポーシャ嬢は私に酷いいじめをするのですわ。こんな女、王子妃にふさわしくありません。婚約は破棄されるべきですわ」
アデル嬢は、殿下にしなを作って訴えかけた。
なんだかムカつくんだけど。
「いじめ……どんないじめをしたって言うんです?」
お心当たりがない。
「あんたがちゃんと死なないって言ういじめよ! おかげで、私が牢に入れられちゃったじゃないの! かわいそうだと思わないの?」
「誰を……ですか?」
「私に決まってるじゃない。死ななくてもいのよ? そこはオマケしとくわ。お父様もそんな程度の毒じゃ死なないっておっしゃってたし」
殿下がいかにも何気ない様子で口を挟んだ。
「侯爵もご存じだったのかな?」
「アランソン公爵令嬢は、毒娘だっておっしゃっただけよ。行く先々で、毒を撒いて歩くって。そう言う評判は王子妃にふさわしくない、王子妃候補から外されるだろうって」
「それで、毒を使ったのですか?」
セス様が用心深く口を挟んだ。
「アランソン公爵令嬢が毒を使った事実が残ればよかっただけですわ」
「ええと、毒を入れたのはあなたですよね?」
「誰が毒を入れたかなんて、わからないでしょ? それはどうでもいいの。アランソン公爵イコール毒公爵、この構図なら、簡単に広まるってお父様が、アドバイスしてくださったの。平民からの変身、毒々しいほど美人だし、恐怖を感じるような魔力。きっと、世間も不気味な存在だって思うに違いないわ」
魔女か。
今日の赤いドレスはまずかったと思う。派手で官能的かも知れない。
自分があつらえたわけじゃないけど。
「官能的? どこが」
アデル嬢はせせら笑った。
「もう少し豊満ならねえ。残念だったわねえ。あんたみたいな平板な地味令嬢、一生かかっても貴族らしい貴族になんかなれないわ。いくらお金をかけて飾っても、ただの成金よ。あなたには、女性として本当の魅力に欠けているのよ」
そう言うと、アデル嬢はもう一度、ジロリと私の胸元をいかにも軽蔑したように見つめた。
「勘違いしてはダメよ。身分があるから誰もけなさないでしょうけどねえ。たいして親しくもないのに、突然ドレスみたいな高価なものを贈られるなんて、変でしょ? いいカモだと思われているだけよ」
アデル嬢は優位に立てたと思ったらしい。鼻息が荒くなった。
「いつまでも平民臭いシッポをぶら下げて王子妃になれるとでも? 殿下の足手まといになる前に、せめて身を引きなさいよ」
給仕が間に入った。
「お取り込みのところを……アップルパイでございます」
アデル嬢は、パイは食べたかったらしい。サッとナイフとフォークを手に取って、アップルパイに取りくんだ。
「私は殿下の足手まとい……?」
アデル嬢は、令嬢にあるまじきことに、リスみたいにパイを口いっぱいに頬張りながら叫んだ。
「もちろんよ。礼儀作法もなっていない。貴族間の知識も知らない。殿下が貧乳好みだから、いけないのよ。媚薬をかけても反応がない。私は殿下の心を手に入れようとあんなに努力したのに。ダンスにも誘ったし、手紙も山ほど書いたわ? あなたは、殿下のために何かしたことはあるの?」
えっ? そう言われればない。
「自分が、殿下にふさわしいとでも思っているの? あなたに愛の心はあるの?」
「アデル嬢……そ、そんなに」
ライバルを殺したい程に強烈な独占欲。殿下、愛されていたのか。
「良縁を求めるのは貴族の娘の務め。ちょっと顔がいいからって、お高く止まってる最高峰を、征服したくなったのよ。私にふさわしいし」
更には征服欲?
「あの、征服した後はどうなさるおつもりでしたの?」
頭のてっぺんに旗でも刺すつもりだったのだろうか。征服済、とか所有品!とか。
「え? それは、もちろん結婚して王子妃になるのよ……なんだったら王太子になってもらいたいの。未来の王妃よ。そして溺愛されるの。あんたなんかには分からないと思うわ! とにかく色々あるのよ!」
ヒソヒソとお互い同士囁いていたギャラリーが、なぜか静まり返って、真っ赤になったアデル嬢と渋い顔の殿下を代わる代わる見ている。気まずい?
殿下もセス様もグレイ様も、それから、モロゾフにいた他の客も全員、アデル嬢の言い分に釘付けだった。
だが、ようやく我に返ったらしい。
我に返ると殿下はアデル嬢は無視して、グレイ様に聞いた。
「それで、その毒だが、国内で生産されたものでないことがわかった。入手先を教えてもらおう」
殿下は私たちには一顧だにせず、グレイ様に迫った。
「私は単に害虫退治か何かに使うのかと軽く考えたに過ぎません」
「それでも、人間を軽く殺せるほどの毒を外国から持ち込んだのだ。話を聞かせてもらおう」
いつの間にやら、騎士が数名グレイ様の周りを囲んでいた。
「私を一体何の罪に問うと言うのですか?」
グレイ様は努めて冷静に尋ねた。
「証人がいる」
殿下はせっせとアップルパイを食べているアデル嬢を指した。
「アランソン嬢を、殺すための毒を用意した」
「あまり頭も良くなければ、事情もわかっていなさそうな貴族令嬢が、注文量の例えに言った言葉に過ぎません」
殿下が面白くなさそうに笑った。
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