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第45話 年上のお姉さんか、悪くないね
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「うらやましいわ。私、そのドレス入らなくなっちゃったの。でも、あなたはぴったりね」
ステラは黄色い声で言った。ぴったりといわれても、承服しがたいものがあるのだが。
「今度はちゃんと制服で御礼に来ますよ」
私は言ってみた。
「あらあ。自慢しちゃおうかしらあ」
ステラは本気でうれしそうだった。ステラとルーシーが「ごゆっくり」と愛想を言って、出て行って初めて、あの多弁な中佐がようやく口を開いた。それまで、黙りこくっていたのである。
「一瞬、部屋を間違えたかと思ったよ」
「他意はないんですよ。制服がだめになったので、とりあえずなにか服を貸してもらえないかと聞いたら、彼女が貸してくれると申し出てくれまして。私も、この格好はどうかなと思ったんですが、貸してもらうのにあれこれ注文はつけられず……」
私は弁解に努めた。
オスカーと少佐は口元をひくつかせていた。笑い死にする気満々だったに違いない。
「とにかく、退院しても全然かまわないらしいので、ここを出て、自分の服を着ますよ。それから基地に行きます。すぐに」
「ちなみに髪はどうした。自分で結ったのか?」
少佐が聞いた。私はあわてて手を頭にやった。髪を結ってもらったことは忘れていた。
「あ、これはさっきルーシーが、看護師のルーシーがなんか触ってましたね」
少佐はさすがに、にやりとした。
「いやあ、ほんとによく似合っているよ。こんなところで、パーティドレスみたいなのにお目にかかれるとは思っていなかったからね」
オスカーが横でくつくつ笑い、中佐がついに声に出して笑い出した。
「明るい雰囲気にさせてもらったよ。君は実に貴重な人材だ。こんなところで、笑いを取るとはね」
基地とは近いので、すぐに戻ることにした。
「ま、ここでは話も出来ないからな。基地に顔を出して無事なところをみんなに見せたら、会議室に来たまえ。オスカー、君もだ。九時から会議を行う。ただし、ノルライド、基地に行くときは、着替えてからにしろ。みんな、君が頭に砲撃を食らったと思うぞ。」
少佐とオスカーは、この冗談口に大笑いした。言った中佐も面白い冗談だと思ったらしく、にやにやご機嫌だった。
病院を出るとき、私はルーシーとステラに丁重にお礼を言った。
彼女たちは親切なのだ。この明るくて女らしい思いやりは心にしみた。
自分のヘアピンで髪まで結ってくれて、自分は太って入らなくなったピンクのドレスを似合うといってくれる。
戦闘で忘れていた優雅な思いやりとか、他人への無償の厚意とかを思い起こさせた。
私ときたら、グラクイを殺しまくっているだけだ。ギルの好意を切り捨てているだけだ。
ギルと一緒に帰った。ギルは基地に戻る必要がなかったからだ。中佐と少佐とオスカーは、そのまま基地へ戻った。
「あの看護師たちは親切だった」
歩きながら、私は言った。
「え?」
ギルは上の空だった。彼は全然別なことを考えていたらしい。
「昨日は死ぬと思った。絶対、首を切られると思った。どうして、腕を切りつけるだけですんだのかわからない」
ギルの顔が一瞬ゆがんだ。彼も私が死ぬと思ったのだろう。
「明かりで目がくらんだんじゃないですか?」
「わからない。そうかもしれない」
なぞだった。おかしい。なにか異常事態が起こっているのだ。
「ところで、彼らは付き合っているのかね?」
私たちの後姿を見ながら、中佐は聞いていたそうだ。
「いや。ギルのほうは、一緒になりたいらしいですが、少尉のほうはどうでしょう。年もだいぶ違いますし」
オスカーは答えた。
「あんな女は珍しい。一番危ないところが一番好きとは」
「そうですね。昨日も、シンを引き連れてふたりでもっとも危険な五階へ上っていきました」
「君たちは止めないのか?」
少佐が聞いた。
「止める気がしません。全然そういう気が起こらない。黙って従う気にさせられる。不思議です。女性なのにね」
「見た目も、細っこいのにな。あんな格好だと、余計目立つ。ギルが倍くらいある。だが、お似合いかもしれんね。年上のお姉さんか。悪くないね。どう思う?」
相変わらずお人よしの中佐は乗り気だったらしい。本当に余計なお世話である。
「まあ、本人次第でしょう」
少佐は慎重に答えた。
「実は、仲間内では、ずっと前からみんな内心うまくいけばと祈るような気持ちですよ。少尉とギルはとても気が合ってますし、お互いを高く評価している。時間の問題だと思います」
オスカーはそう締めくくったそうだ。
一方、私たちは、中佐たちと離れたところで話をしていた。ピンクのワンピースと制服のままで。
「私はね、おかしいと思う。あんなグラクイは見たことがない。中佐が内密にしたがったのも無理はない。あんなふうに襲うだなんて、今まででは考えられないことだ。まるで軍の人間だけを殺せと命令されてるみたいだ」
「おかしいですよ。グラクイに、軍の人間を殺さなくてはならない理由はないはずです」
「それに、あの短銃はどこから手に入れたのだろう」
おかしい。
異常事態であると同時に、恐怖があった。
意味が分からないのだ。
だって、ジャニスは死んだのだ。もう、彼から命令が下されることはない。
私は少佐の言葉を覚えていた。ジャニスを狙撃した時の話だ。雑貨屋がジャニスから聞いた言葉だ。
『次は、グラクイに短銃を持たせ、軍を殺すつもりだ……』
間違いなくジャニスは死んだ。それなのに、これはどういうことだ。
ジャニスの命令は永遠に引き継がれていくものなのか?
でも、少なくとも、ジャニスが死んだ時点では、まだ雑貨屋は、短銃をジャニスに売ってはいなかった。
グラクイが、短銃を買いに来たら……そんなことはない。
でも、短銃は実際に使用されていた。その短銃はどこから来たのだ。
人間を殺せ。
明らかに人間が狙われていた。だから、自らを囮に旧の気象センターの建物からグラクイを誘い出せたのだ。
もはや、荒野は危険極まりない地帯になった。
ジャニスを殺した時、軍は有頂天になって、今後、荒野は安全になるだろう、立ち入り禁止地帯はなくなる予定だと発表したが、今はそれどころではなくなってしまった。
もう、荒野で一人立つことはないだろう。灰色の荒野は、最早ゲームの舞台ではなくなった。命を掛けた戦闘地帯に今度こそ変貌を遂げたのだ。集団で、頭脳の全て、度胸の全てをかけて戦う。
私は作戦部に入りたくなった。
これまでのような、ちまちましたシューティングゲームが、面白い時代は終わりを告げたのだ。個人プレイも終わってしまった。残っているのは、将棋を指す側の頭脳だろう。
そこまで思いをいたらせていたとき、ギルが聞いた。
「朝飯どうします? どっかで食べていきます?」
時計を見た。八時前だ。
「この格好は嫌だな。テイクアウトを買って行く。ギルはどうする?」
ギルはためらっていた。ああ、一緒にいたいんだな、と、それはわかった。前もこんなことがあったな。数週間前に火傷したときのことだ。あの時も病院からの帰りだった。
「どっかで食べていきましょうよ」
ギルが言った。
「こんな格好でよければ」
そうだ。この機会にギルに伝えておこう。大して重要なことではないが、私は結婚しているので、伝えておくべきなのだろう。
ふたりで簡単な朝飯が食べられる店に入った。
ピンクのフレアのミニで入店するのは、かなり度胸が要ったが、出来るだけ服を体の線にくっつけるようにしてみた。このほうがましだ。ギルが横目でちらりと見ていることに気がついた。だが、仕方がなかった。
コーヒーとトーストとたまごが食べられるだけの店だ。
朝のことで、店は込み合っていた。熱いコーヒーをのせたトレイをもって、人ごみをすり抜けて、二人がけの小さいテーブルと狭い椅子を確保して座り込んだ。
ギルは制服だったから、人々は彼の姿をちらちらと見ていた。
若い娘たちの姿もあり、すばらしい体格と感じのいい彼の顔立ちに見入る者もいた。私は、その娘たちの視線に気づいて微笑んだ。
ステラは黄色い声で言った。ぴったりといわれても、承服しがたいものがあるのだが。
「今度はちゃんと制服で御礼に来ますよ」
私は言ってみた。
「あらあ。自慢しちゃおうかしらあ」
ステラは本気でうれしそうだった。ステラとルーシーが「ごゆっくり」と愛想を言って、出て行って初めて、あの多弁な中佐がようやく口を開いた。それまで、黙りこくっていたのである。
「一瞬、部屋を間違えたかと思ったよ」
「他意はないんですよ。制服がだめになったので、とりあえずなにか服を貸してもらえないかと聞いたら、彼女が貸してくれると申し出てくれまして。私も、この格好はどうかなと思ったんですが、貸してもらうのにあれこれ注文はつけられず……」
私は弁解に努めた。
オスカーと少佐は口元をひくつかせていた。笑い死にする気満々だったに違いない。
「とにかく、退院しても全然かまわないらしいので、ここを出て、自分の服を着ますよ。それから基地に行きます。すぐに」
「ちなみに髪はどうした。自分で結ったのか?」
少佐が聞いた。私はあわてて手を頭にやった。髪を結ってもらったことは忘れていた。
「あ、これはさっきルーシーが、看護師のルーシーがなんか触ってましたね」
少佐はさすがに、にやりとした。
「いやあ、ほんとによく似合っているよ。こんなところで、パーティドレスみたいなのにお目にかかれるとは思っていなかったからね」
オスカーが横でくつくつ笑い、中佐がついに声に出して笑い出した。
「明るい雰囲気にさせてもらったよ。君は実に貴重な人材だ。こんなところで、笑いを取るとはね」
基地とは近いので、すぐに戻ることにした。
「ま、ここでは話も出来ないからな。基地に顔を出して無事なところをみんなに見せたら、会議室に来たまえ。オスカー、君もだ。九時から会議を行う。ただし、ノルライド、基地に行くときは、着替えてからにしろ。みんな、君が頭に砲撃を食らったと思うぞ。」
少佐とオスカーは、この冗談口に大笑いした。言った中佐も面白い冗談だと思ったらしく、にやにやご機嫌だった。
病院を出るとき、私はルーシーとステラに丁重にお礼を言った。
彼女たちは親切なのだ。この明るくて女らしい思いやりは心にしみた。
自分のヘアピンで髪まで結ってくれて、自分は太って入らなくなったピンクのドレスを似合うといってくれる。
戦闘で忘れていた優雅な思いやりとか、他人への無償の厚意とかを思い起こさせた。
私ときたら、グラクイを殺しまくっているだけだ。ギルの好意を切り捨てているだけだ。
ギルと一緒に帰った。ギルは基地に戻る必要がなかったからだ。中佐と少佐とオスカーは、そのまま基地へ戻った。
「あの看護師たちは親切だった」
歩きながら、私は言った。
「え?」
ギルは上の空だった。彼は全然別なことを考えていたらしい。
「昨日は死ぬと思った。絶対、首を切られると思った。どうして、腕を切りつけるだけですんだのかわからない」
ギルの顔が一瞬ゆがんだ。彼も私が死ぬと思ったのだろう。
「明かりで目がくらんだんじゃないですか?」
「わからない。そうかもしれない」
なぞだった。おかしい。なにか異常事態が起こっているのだ。
「ところで、彼らは付き合っているのかね?」
私たちの後姿を見ながら、中佐は聞いていたそうだ。
「いや。ギルのほうは、一緒になりたいらしいですが、少尉のほうはどうでしょう。年もだいぶ違いますし」
オスカーは答えた。
「あんな女は珍しい。一番危ないところが一番好きとは」
「そうですね。昨日も、シンを引き連れてふたりでもっとも危険な五階へ上っていきました」
「君たちは止めないのか?」
少佐が聞いた。
「止める気がしません。全然そういう気が起こらない。黙って従う気にさせられる。不思議です。女性なのにね」
「見た目も、細っこいのにな。あんな格好だと、余計目立つ。ギルが倍くらいある。だが、お似合いかもしれんね。年上のお姉さんか。悪くないね。どう思う?」
相変わらずお人よしの中佐は乗り気だったらしい。本当に余計なお世話である。
「まあ、本人次第でしょう」
少佐は慎重に答えた。
「実は、仲間内では、ずっと前からみんな内心うまくいけばと祈るような気持ちですよ。少尉とギルはとても気が合ってますし、お互いを高く評価している。時間の問題だと思います」
オスカーはそう締めくくったそうだ。
一方、私たちは、中佐たちと離れたところで話をしていた。ピンクのワンピースと制服のままで。
「私はね、おかしいと思う。あんなグラクイは見たことがない。中佐が内密にしたがったのも無理はない。あんなふうに襲うだなんて、今まででは考えられないことだ。まるで軍の人間だけを殺せと命令されてるみたいだ」
「おかしいですよ。グラクイに、軍の人間を殺さなくてはならない理由はないはずです」
「それに、あの短銃はどこから手に入れたのだろう」
おかしい。
異常事態であると同時に、恐怖があった。
意味が分からないのだ。
だって、ジャニスは死んだのだ。もう、彼から命令が下されることはない。
私は少佐の言葉を覚えていた。ジャニスを狙撃した時の話だ。雑貨屋がジャニスから聞いた言葉だ。
『次は、グラクイに短銃を持たせ、軍を殺すつもりだ……』
間違いなくジャニスは死んだ。それなのに、これはどういうことだ。
ジャニスの命令は永遠に引き継がれていくものなのか?
でも、少なくとも、ジャニスが死んだ時点では、まだ雑貨屋は、短銃をジャニスに売ってはいなかった。
グラクイが、短銃を買いに来たら……そんなことはない。
でも、短銃は実際に使用されていた。その短銃はどこから来たのだ。
人間を殺せ。
明らかに人間が狙われていた。だから、自らを囮に旧の気象センターの建物からグラクイを誘い出せたのだ。
もはや、荒野は危険極まりない地帯になった。
ジャニスを殺した時、軍は有頂天になって、今後、荒野は安全になるだろう、立ち入り禁止地帯はなくなる予定だと発表したが、今はそれどころではなくなってしまった。
もう、荒野で一人立つことはないだろう。灰色の荒野は、最早ゲームの舞台ではなくなった。命を掛けた戦闘地帯に今度こそ変貌を遂げたのだ。集団で、頭脳の全て、度胸の全てをかけて戦う。
私は作戦部に入りたくなった。
これまでのような、ちまちましたシューティングゲームが、面白い時代は終わりを告げたのだ。個人プレイも終わってしまった。残っているのは、将棋を指す側の頭脳だろう。
そこまで思いをいたらせていたとき、ギルが聞いた。
「朝飯どうします? どっかで食べていきます?」
時計を見た。八時前だ。
「この格好は嫌だな。テイクアウトを買って行く。ギルはどうする?」
ギルはためらっていた。ああ、一緒にいたいんだな、と、それはわかった。前もこんなことがあったな。数週間前に火傷したときのことだ。あの時も病院からの帰りだった。
「どっかで食べていきましょうよ」
ギルが言った。
「こんな格好でよければ」
そうだ。この機会にギルに伝えておこう。大して重要なことではないが、私は結婚しているので、伝えておくべきなのだろう。
ふたりで簡単な朝飯が食べられる店に入った。
ピンクのフレアのミニで入店するのは、かなり度胸が要ったが、出来るだけ服を体の線にくっつけるようにしてみた。このほうがましだ。ギルが横目でちらりと見ていることに気がついた。だが、仕方がなかった。
コーヒーとトーストとたまごが食べられるだけの店だ。
朝のことで、店は込み合っていた。熱いコーヒーをのせたトレイをもって、人ごみをすり抜けて、二人がけの小さいテーブルと狭い椅子を確保して座り込んだ。
ギルは制服だったから、人々は彼の姿をちらちらと見ていた。
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