11 / 185
フリースラント
第11話 学校に戻る
しおりを挟む
「フリースラント様、大きくなられましたね?」
久しぶりに会ったトマシンが彼を見上げた。
「一月しかたっていないが……」
フリースラントは、トマシン、縮んだな、と言いかけて、危ういところで踏みとどまった。
学校に戻った彼は正式に高等科に進んだ。
これは早まったのではないかと悩むところだった。
高等数学はとてもめんどくさかったし、教会学はギリギリで進級しただけだった。
実学として錬金術学があって、フリースラントは一瞬受講しようかと目の色を変えたが、トマシンに笑われた。
「錬金術なんか存在しませんよ。私は取っていますが、実家の父が、金鉱で働いているからです。私も同じ道を取ろうかなと思って、関心があるのです。父は貴族の端くれですが、何代も前に領地を借金のカタに取られてしまったので、今はロンゴバルトで、鉄鉱石を精製しています」
「てっこうせき?」
「鉄を含んでいる石です。代々、自宅近くの金山で精錬をしていたのですが、金がもう無くなってしまったので」
「金て、無くなるの?」
「掘り尽くせば、無くなります。含有率と言って、どれくらい金が含まれているかも問題なのです。金鉱脈そのものはあるのですが、含有率が低く……つまり石の質が悪くなってきて、採算が取れなくなってしまい、閉山したのです」
「…………」
フリースラントには、難しすぎる話題だった。彼は、錬金術はあきらめて、代わりに地理を取った。
外国語を取らなければならないのだが、どれを取ればいいのかさっぱりわからなかった。
全国の秀才相手では、果たして普通の成績すら、とれるかどうか怪しかった。本科は普通の能力の貴族の子弟が集まっているだけだったからだ。
唯一、楽しみなのは、本科でも高等科でも共通する武芸の科目だった。高等科の連中は、こっちはさっぱりだったから、彼の独壇場になった。
そして、彼らは、全員武芸が出来なくて当たり前だと思っているので、気楽なものだった。フリースラントがどれほどすごい技を見せても、貴族なんてそんなものなのだろうと、感心するだけだったからだ。
彼はギュレーターが持っていたような、力が強く粘りがあってよくしなる強い弓が欲しかったのだが、それがようやく出来上がって手元に届き、授業でも使えるようになったのも、うれしかった。
金持ちの子でよかった。とても高価な弓だったが、彼にとっては、買ってほしいと頼めば済む話だった。
ギュレーターの態度も変わっていた。
おそらく相変わらずフリースラントを本能的に好きではないのだろうが、それでも嘲笑したりすることはなくなった。
「多分、辺境伯に叱られたのではないでしょうか」
トマシンが、うがったことを言った。
「ヴォルダ公爵家の御曹司と事を構えるなと。むしろ、仲良くなれと」
それもあるかもしれなかった。
だが、ギュレーターが軟化した理由は、フリースラントの身長がぐっと伸びて、肩幅も広くなり、見た目からもギュレーターが軽くあしらえるような雰囲気ではなくなってきたせいかもしれなかった。
会う生徒全員から、そのことは指摘された。
「大きくなったなー」
開校式は、大聖堂で行われた。
大聖堂は、フリースラントが初めて入ることを許された、この国の宗教を代表する大聖堂だった。
「ふつうは入学式でここへ入ります。勝手な時期の編入は許されません。フリースラント様は、大貴族のご子弟ですから別格です」
トマシンが解説した。
大聖堂は、恐ろしく天井の高い建物で、豪華な衣を着た高位の僧侶たちが何人も並んでいた。
窓を大きくとっていたが、どうしても暗く、昼間でも、あちこちでローソクが揺らめいていた。
位階によって僧服には決まりがあるらしく、同じ僧服をまとった僧侶たちがそれぞれ位階ごとに着席していた。生徒たち、俗人の先生たちは後ろの列にかしこまって座っていた。
ピオス六世と呼ばれている総主教はむしろ小柄な人物だったが、いかにも聖人らしく、厚い尊敬を受けている様子だった。
宗教行事の間中、フリースラントはおとなしくしていたが、目だけはきょろきょろさせていた。
荘厳な祈りの言葉の唱和、深い響きの鐘の音、聖歌隊の歌声などが、厳かで神聖な場所にいることを感じさせた。
「でも、ピオス六世は、平民の出身です」
こっそりと教師が教えてくれた。
「え?」
「大貴族出身の総主教が多いのですが、高い徳でその地位に就かれたのです」
フリースラントは、総主教を仰ぎ見た。壇上の高僧は、威厳にあふれていた。
学校の中では、年末のミサに向けて、全員が盛り上っていた。
話題はそのことばかりで、ウキウキした気分が学校中に広がっていた。
「ミサのどこがそんなに面白いんだ?」
授業の合間にフリースラントは仲間に聞いた。
「そりゃあね、尼僧院付属の女の子たちも参列するからさ」
「尼僧院付属の女学校がわざわざここまで来るのか?」
「だって、総主教様のミサを受けるためなら、尼僧たちだってここまで来るさ。たいした距離じゃないし」
「そうか」
「それだけじゃない。なんと、そのあと、大ダンスパーティがある」
フリースラントは肝をつぶした。教会で、そんな風紀が乱れそうな会を催していいのか?
「教会ではなくて、学校が主催する」
フリースラントは、以前に一度だけ出た王宮の大宴会を思い出した。
面白くもなんともない。
「なんで、そんなものをするのだ」
「興味がなさそうだな? 全国の貴族の若い令嬢が集まるんだぞ? このためだけに入学する女の子もいるくらいだ」
「でも、どうして教会付属の学校が、そんな浮ついた会をやるんだ」
「主に親たちからの要望さ」
もったいぶった一人が解説した。
「いいか? 身分さえ、そこそこ釣り合えば、本人同士の希望で縁談がまとまることだってある。ヴォルダ家ともなれば、生まれつきの婚約者がいたっておかしくないが……」
「そんなものはいない」
「たいていの場合、婚約者なんかいやしない。誰と結婚するかは、貴族だって、平民だって、人生の大問題さ。ダンスパーティーには、恐ろしく金持ちの平民の娘や、すごく貧乏な高位の貴族の娘が混ざることがあるが、貧乏貴族が金持ち娘と結婚したって、ダンスパーティで知り合ったんなら、本人の希望で済むから体面を考えなくてもいい」
「別な種類のまずい話があるかもしれないだろ? 親の知らない間に、いきなり、勝手に話が進んで、駆け落ちしたり……」
「何のために尼僧軍団がくっついてくると思っている。あの干からびた連中は、それはそれは厳しいぞ」
フリースラントは興味がなかった。
女の子を隅っこから眺めてみるのは、なかなか楽しいかもしれない。でも、自分がフロアに立って、じろじろ品定めされるのはイヤだった。
「まあ、遠くから見学させてもらうよ」
しかし、彼が自室に帰ると、トマシンがせっせと黒の上着とパンツ、絹の白のシャツ、絹の靴下、黒の革靴を整えていた。どれも新品で、すばらしい上質な品だった。そばには、優雅な長いケープも置いてあった。
「何? これ?」
「ダンスパーティのお支度でございます。今日届きました」
「ダンスパーティ?」
「年末のでございます」
「出るつもりはないけど」
「こちらが奥方様からのお手紙でございます」
フリースラントは、しかめつらをしてひったくった。母がこんな馬鹿なことに加担するだなんて信じられなかった。
『父上がそろそろあなたの婚約者を決めなくてはいけないとお考えです』
「え?」
思わず声が出た。トマシンが怪訝そうにフリースラントを見た。
『一人娘で莫大な財産を継ぐ可能性があるメリー伯のジェルダイラン嬢や、バジエ辺境伯の娘のマリゴット様などからお申し込みがあります』
なんて恐ろしいことだ……
『次のダンスパーティは重要です。こういった候補の令嬢はみんな参加されます。候補の令嬢をよく見ておいてください。できれば踊って、お話してみるとよいでしょう。婚約はすぐと言うわけではありませんが、そろそろ考えておくべきことでしょう……』
そのあとには、実際に申し込みがあった令嬢や、可能性がある令嬢、ヴォルダ家が考慮している令嬢の名前とその家の状況20名分がリストになって載っていた。
フリースラントの目は、紙に釘付けになった。覚えきれない。どうしよう。最右翼の娘だけでも踊っておかないと面倒なことになりそうだ。気が付いたら、とんでもない娘との縁談が進んでいたなんて、取り返しがつかない。
「トマシン、服はこんなものなのか?」
「おお、やる気になってきましたね」
「いや……」
フリースラントは口ごもった。違う。それどころではないんだ。
久しぶりに会ったトマシンが彼を見上げた。
「一月しかたっていないが……」
フリースラントは、トマシン、縮んだな、と言いかけて、危ういところで踏みとどまった。
学校に戻った彼は正式に高等科に進んだ。
これは早まったのではないかと悩むところだった。
高等数学はとてもめんどくさかったし、教会学はギリギリで進級しただけだった。
実学として錬金術学があって、フリースラントは一瞬受講しようかと目の色を変えたが、トマシンに笑われた。
「錬金術なんか存在しませんよ。私は取っていますが、実家の父が、金鉱で働いているからです。私も同じ道を取ろうかなと思って、関心があるのです。父は貴族の端くれですが、何代も前に領地を借金のカタに取られてしまったので、今はロンゴバルトで、鉄鉱石を精製しています」
「てっこうせき?」
「鉄を含んでいる石です。代々、自宅近くの金山で精錬をしていたのですが、金がもう無くなってしまったので」
「金て、無くなるの?」
「掘り尽くせば、無くなります。含有率と言って、どれくらい金が含まれているかも問題なのです。金鉱脈そのものはあるのですが、含有率が低く……つまり石の質が悪くなってきて、採算が取れなくなってしまい、閉山したのです」
「…………」
フリースラントには、難しすぎる話題だった。彼は、錬金術はあきらめて、代わりに地理を取った。
外国語を取らなければならないのだが、どれを取ればいいのかさっぱりわからなかった。
全国の秀才相手では、果たして普通の成績すら、とれるかどうか怪しかった。本科は普通の能力の貴族の子弟が集まっているだけだったからだ。
唯一、楽しみなのは、本科でも高等科でも共通する武芸の科目だった。高等科の連中は、こっちはさっぱりだったから、彼の独壇場になった。
そして、彼らは、全員武芸が出来なくて当たり前だと思っているので、気楽なものだった。フリースラントがどれほどすごい技を見せても、貴族なんてそんなものなのだろうと、感心するだけだったからだ。
彼はギュレーターが持っていたような、力が強く粘りがあってよくしなる強い弓が欲しかったのだが、それがようやく出来上がって手元に届き、授業でも使えるようになったのも、うれしかった。
金持ちの子でよかった。とても高価な弓だったが、彼にとっては、買ってほしいと頼めば済む話だった。
ギュレーターの態度も変わっていた。
おそらく相変わらずフリースラントを本能的に好きではないのだろうが、それでも嘲笑したりすることはなくなった。
「多分、辺境伯に叱られたのではないでしょうか」
トマシンが、うがったことを言った。
「ヴォルダ公爵家の御曹司と事を構えるなと。むしろ、仲良くなれと」
それもあるかもしれなかった。
だが、ギュレーターが軟化した理由は、フリースラントの身長がぐっと伸びて、肩幅も広くなり、見た目からもギュレーターが軽くあしらえるような雰囲気ではなくなってきたせいかもしれなかった。
会う生徒全員から、そのことは指摘された。
「大きくなったなー」
開校式は、大聖堂で行われた。
大聖堂は、フリースラントが初めて入ることを許された、この国の宗教を代表する大聖堂だった。
「ふつうは入学式でここへ入ります。勝手な時期の編入は許されません。フリースラント様は、大貴族のご子弟ですから別格です」
トマシンが解説した。
大聖堂は、恐ろしく天井の高い建物で、豪華な衣を着た高位の僧侶たちが何人も並んでいた。
窓を大きくとっていたが、どうしても暗く、昼間でも、あちこちでローソクが揺らめいていた。
位階によって僧服には決まりがあるらしく、同じ僧服をまとった僧侶たちがそれぞれ位階ごとに着席していた。生徒たち、俗人の先生たちは後ろの列にかしこまって座っていた。
ピオス六世と呼ばれている総主教はむしろ小柄な人物だったが、いかにも聖人らしく、厚い尊敬を受けている様子だった。
宗教行事の間中、フリースラントはおとなしくしていたが、目だけはきょろきょろさせていた。
荘厳な祈りの言葉の唱和、深い響きの鐘の音、聖歌隊の歌声などが、厳かで神聖な場所にいることを感じさせた。
「でも、ピオス六世は、平民の出身です」
こっそりと教師が教えてくれた。
「え?」
「大貴族出身の総主教が多いのですが、高い徳でその地位に就かれたのです」
フリースラントは、総主教を仰ぎ見た。壇上の高僧は、威厳にあふれていた。
学校の中では、年末のミサに向けて、全員が盛り上っていた。
話題はそのことばかりで、ウキウキした気分が学校中に広がっていた。
「ミサのどこがそんなに面白いんだ?」
授業の合間にフリースラントは仲間に聞いた。
「そりゃあね、尼僧院付属の女の子たちも参列するからさ」
「尼僧院付属の女学校がわざわざここまで来るのか?」
「だって、総主教様のミサを受けるためなら、尼僧たちだってここまで来るさ。たいした距離じゃないし」
「そうか」
「それだけじゃない。なんと、そのあと、大ダンスパーティがある」
フリースラントは肝をつぶした。教会で、そんな風紀が乱れそうな会を催していいのか?
「教会ではなくて、学校が主催する」
フリースラントは、以前に一度だけ出た王宮の大宴会を思い出した。
面白くもなんともない。
「なんで、そんなものをするのだ」
「興味がなさそうだな? 全国の貴族の若い令嬢が集まるんだぞ? このためだけに入学する女の子もいるくらいだ」
「でも、どうして教会付属の学校が、そんな浮ついた会をやるんだ」
「主に親たちからの要望さ」
もったいぶった一人が解説した。
「いいか? 身分さえ、そこそこ釣り合えば、本人同士の希望で縁談がまとまることだってある。ヴォルダ家ともなれば、生まれつきの婚約者がいたっておかしくないが……」
「そんなものはいない」
「たいていの場合、婚約者なんかいやしない。誰と結婚するかは、貴族だって、平民だって、人生の大問題さ。ダンスパーティーには、恐ろしく金持ちの平民の娘や、すごく貧乏な高位の貴族の娘が混ざることがあるが、貧乏貴族が金持ち娘と結婚したって、ダンスパーティで知り合ったんなら、本人の希望で済むから体面を考えなくてもいい」
「別な種類のまずい話があるかもしれないだろ? 親の知らない間に、いきなり、勝手に話が進んで、駆け落ちしたり……」
「何のために尼僧軍団がくっついてくると思っている。あの干からびた連中は、それはそれは厳しいぞ」
フリースラントは興味がなかった。
女の子を隅っこから眺めてみるのは、なかなか楽しいかもしれない。でも、自分がフロアに立って、じろじろ品定めされるのはイヤだった。
「まあ、遠くから見学させてもらうよ」
しかし、彼が自室に帰ると、トマシンがせっせと黒の上着とパンツ、絹の白のシャツ、絹の靴下、黒の革靴を整えていた。どれも新品で、すばらしい上質な品だった。そばには、優雅な長いケープも置いてあった。
「何? これ?」
「ダンスパーティのお支度でございます。今日届きました」
「ダンスパーティ?」
「年末のでございます」
「出るつもりはないけど」
「こちらが奥方様からのお手紙でございます」
フリースラントは、しかめつらをしてひったくった。母がこんな馬鹿なことに加担するだなんて信じられなかった。
『父上がそろそろあなたの婚約者を決めなくてはいけないとお考えです』
「え?」
思わず声が出た。トマシンが怪訝そうにフリースラントを見た。
『一人娘で莫大な財産を継ぐ可能性があるメリー伯のジェルダイラン嬢や、バジエ辺境伯の娘のマリゴット様などからお申し込みがあります』
なんて恐ろしいことだ……
『次のダンスパーティは重要です。こういった候補の令嬢はみんな参加されます。候補の令嬢をよく見ておいてください。できれば踊って、お話してみるとよいでしょう。婚約はすぐと言うわけではありませんが、そろそろ考えておくべきことでしょう……』
そのあとには、実際に申し込みがあった令嬢や、可能性がある令嬢、ヴォルダ家が考慮している令嬢の名前とその家の状況20名分がリストになって載っていた。
フリースラントの目は、紙に釘付けになった。覚えきれない。どうしよう。最右翼の娘だけでも踊っておかないと面倒なことになりそうだ。気が付いたら、とんでもない娘との縁談が進んでいたなんて、取り返しがつかない。
「トマシン、服はこんなものなのか?」
「おお、やる気になってきましたね」
「いや……」
フリースラントは口ごもった。違う。それどころではないんだ。
21
あなたにおすすめの小説
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
【完結】断頭台で処刑された悪役王妃の生き直し
有栖多于佳
恋愛
近代ヨーロッパの、ようなある大陸のある帝国王女の物語。
30才で断頭台にかけられた王妃が、次の瞬間3才の自分に戻った。
1度目の世界では盲目的に母を立派な女帝だと思っていたが、よくよく思い起こせば、兄妹間で格差をつけて、お気に入りの子だけ依怙贔屓する毒親だと気づいた。
だいたい帝国は男子継承と決まっていたのをねじ曲げて強欲にも女帝になり、初恋の父との恋も成就させた結果、継承戦争起こし帝国は二つに割ってしまう。王配になった父は人の良いだけで頼りなく、全く人を見る目のないので軍の幹部に登用した者は役に立たない。
そんな両親と早い段階で決別し今度こそ幸せな人生を過ごすのだと、決意を胸に生き直すマリアンナ。
史実に良く似た出来事もあるかもしれませんが、この物語はフィクションです。
世界史の人物と同名が出てきますが、別人です。
全くのフィクションですので、歴史考察はありません。
*あくまでも異世界ヒューマンドラマであり、恋愛あり、残業ありの娯楽小説です。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
第12回ネット小説大賞コミック部門入賞・コミカライズ化企画進行中「妹に全てを奪われた元最高聖女は隣国の皇太子に溺愛される」完結
まほりろ
恋愛
第12回ネット小説大賞コミック部門入賞・コミカライズ企画進行中。
コミカライズ化がスタートしましたらこちらの作品は非公開にします。
部屋にこもって絵ばかり描いていた私は、聖女の仕事を果たさない役立たずとして、王太子殿下に婚約破棄を言い渡されました。
絵を描くことは国王陛下の許可を得ていましたし、国中に結界を張る仕事はきちんとこなしていたのですが……。
王太子殿下は私の話に聞く耳を持たず、腹違い妹のミラに最高聖女の地位を与え、自身の婚約者になさいました。
最高聖女の地位を追われ無一文で追い出された私は、幼なじみを頼り海を越えて隣国へ。
私の描いた絵には神や精霊の加護が宿るようで、ハルシュタイン国は私の描いた絵の力で発展したようなのです。
えっ? 私がいなくなって精霊の加護がなくなった? 妹のミラでは魔力量が足りなくて国中に結界を張れない?
私は隣国の皇太子様に溺愛されているので今更そんなこと言われても困ります。
というより海が荒れて祖国との国交が途絶えたので、祖国が危機的状況にあることすら知りません。
小説家になろう、アルファポリス、pixivに投稿しています。
「Copyright(C)2021-九十九沢まほろ」
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
小説家になろうランキング、異世界恋愛/日間2位、日間総合2位。週間総合3位。
pixivオリジナル小説ウィークリーランキング5位に入った小説です。
【改稿版について】
コミカライズ化にあたり、作中の矛盾点などを修正しようと思い全文改稿しました。
ですが……改稿する必要はなかったようです。
おそらくコミカライズの「原作」は、改稿前のものになるんじゃないのかなぁ………多分。その辺良くわかりません。
なので、改稿版と差し替えではなく、改稿前のデータと、改稿後のデータを分けて投稿します。
小説家になろうさんに問い合わせたところ、改稿版をアップすることは問題ないようです。
よろしければこちらも読んでいただければ幸いです。
※改稿版は以下の3人の名前を変更しています。
・一人目(ヒロイン)
✕リーゼロッテ・ニクラス(変更前)
◯リアーナ・ニクラス(変更後)
・二人目(鍛冶屋)
✕デリー(変更前)
◯ドミニク(変更後)
・三人目(お針子)
✕ゲレ(変更前)
◯ゲルダ(変更後)
※下記二人の一人称を変更
へーウィットの一人称→✕僕◯俺
アルドリックの一人称→✕私◯僕
※コミカライズ化がスタートする前に規約に従いこちらの先品は削除します。
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
【完結】緑の手を持つ花屋の私と、茶色の手を持つ騎士団長
五城楼スケ(デコスケ)
ファンタジー
※本編を加筆修正しますので、一旦一部公開とさせていただいています。
〜花が良く育つので「緑の手」だと思っていたら「癒しの手」だったようです〜
王都の隅っこで両親から受け継いだ花屋「ブルーメ」を経営するアンネリーエ。
彼女のお店で売っている花は、色鮮やかで花持ちが良いと評判だ。
自分で花を育て、売っているアンネリーエの店に、ある日イケメンの騎士が現れる。
アンネリーエの作る花束を気に入ったイケメン騎士は、一週間に一度花束を買いに来るようになって──?
どうやらアンネリーエが育てている花は、普通の花と違うらしい。
イケメン騎士が買っていく花束を切っ掛けに、アンネリーエの隠されていた力が明かされる、異世界お仕事ファンタジーです。
※本編を加筆修正する予定ですので、一旦一部公開とさせていただいています。
*HOTランキング1位、エールに感想有難うございました!とても励みになっています!
※花の名前にルビで解説入れてみました。読みやすくなっていたら良いのですが。(;´Д`)
話の最後にも花の名前の解説を入れてますが、間違ってる可能性大です。
雰囲気を味わってもらえたら嬉しいです。
※完結しました。全41話。
お読みいただいた皆様に感謝です!(人´∀`).☆.。.:*・゚
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる