36 / 62
第36話 魔女とは? レオ殿下による解説と討伐計画
しおりを挟む
「魔女なのかどうか、わからない。もしかしたら男かも。ただ、確実にそれはある。そして、唯一、わかっているのは、そいつが人の心のどこかを惑わせる点だ」
「人の心?」
「頭と言った方がいいかも知れない」
ローザは猛烈に疑わしそうに、王弟陛下を見た。
「それじゃあ、見れないじゃないですか? 人の頭の中なんか、わかりませんよね?」
「だから、魔女は視ることができないと言われている。いや、言われていたんだ」
「でも、魔女ってなんなのか分かりませんけど、倒したら、なにか解決するんですか? 逆に祟られたりしませんか?」
レオ殿下がため息をついた。
「仕方ない。そもそもの話から始めよう。およそ三百年前の話だ。その当時、大魔女が存在していたのだ」
「大魔女……」
「素晴らしい魔力のある立派な魔女で、世の為、人の為、仕事に邁進していた」
「素晴らしい魔力の持ち主じゃった」
ローゼンマイヤー先生は、熱心にローザを見つめた。彼はこの前、アレクが引っ張り出してきた金箔で装飾された古書を手にしていた。
「その魔女が突然働くのが嫌になったと、誰にも見えない魔法の国を作って、閉じ籠もりになったのだ」
「なんだ。そのおとぎ話は」
アレクが容赦なく突っ込んだ。
「記録にいくつか記載が残っておる。ここにもじゃ」
ローゼンマイヤー先生が古書のページを指した。
「それは百年前の話だ。大魔女と呼ばれる人物がいたが、なにもかもがうまくいかない、面倒くさくなったと言って、仕事をおっぽり出して失踪した。魔法の国へ行くと言い残し、姿を消した。狂ったと言われるかもしれないが、現実に生きるよりいいと手紙が残されていた」
ローザはあとじさった。狂うなんて嫌だ。
「そんな魔法の国、あるわけないだろ」
常識人のアレクが言う。
「あるんだよ。表ざたにならないだけだ。どこの国にも闇の世界は存在する。知られるわけにはいかない世界がひっそりとね」
濃い褐色の髪をロング目に伸ばしているレオ殿下が、アレクの言葉を強く否定した。
レオ殿下が王族らしい服装をしているところを見たことがないとローザは思った。
今日も派手なデザインのマントを身に着け、革の光り具合からして違うような上等のブーツを履いている。ただし、現在の流行とは無縁。ゴーイングマイウェイ。いたずらっ子のような目は生き生きと輝き、実際なかなかのイケオジなのだが、独自路線のイケオジは評価に悩む。
はっきり言えば、うさん臭い。
「魔女は肉体的には決して強くない。力で勝つのは容易だ。だが、白の魔法力のない者には、魔女もその根城も視えないのだ」
「俺は嫌だ。そもそも俺の魔法は黒だ。役に立たない」
「白の魔法をシャットアウトできるのは黒の魔法だけだ。アレク、お前の力は最強だ」
「最強?」
アレクはちょっと気を良くしたのか、聞き返した。
「大魔女たちはいずれも白の魔女。人間の心に影響を与える。だが、黒の魔法使いは白の魔法の影響を受けないのじゃ」
ローゼンマイヤー先生が説明した。
「ヤツらは、感性のある、つまり白の魔力のある人間を集めているんだ。魔力のある人間は引っかかっらないように用心しなくちゃね」
レオ殿下が熱心に説明した。
「レオ殿下程度の微弱な魔法力でもか?」
アレクは真面目に聞いたのだが、レオ殿下はこの質問にはたちまち機嫌を悪くした。
「強力な白の魔女の場合は、感性がない人間でも影響されるんだ。魔力持ちの私は当然危ないんだ! 見ろ!」
レオ殿下は手を出した。
指に太い指輪を付けていた。
ローゼンマイヤー先生は帽子を指した。
「わしは、これじゃよ」
「なんなのですか? それは?」
ローザが不思議そうに尋ねた。
「この帽子はな、白の魔法の影響を受けないための魔道具なんじゃよ。レオ殿下の指輪も同じ魔道具じゃ」
ローザと目が合ったエドワードは、にっこり笑った。
「私は何も付けてませんよ?」
「え?」
「私は魔法力がゼロですからね。感性がないんです。だから要らない」
なんだかエドワードは、いつも普通だ。普通っていいな。ローザは思った。
ローゼンマイヤー先生は反論した。
「ダメじゃ。エドワードだって、普通に暮らす分には魔道具なんか要らないが、白の魔女と戦うなら魔道具は必須だ。白の魔女が本気で影響を及ぼそうと思えば、魔法力の有無など関係ない。普段は、魔女たちは魔法力のない人間に関心はないのだ」
ローザとアレクはどうも嫌な予感がした。レオ殿下が言葉を続けた。
「白の魔法の誘惑に対抗できるのは強力な黒の魔法力の持ち主だけだ。それがようやく見つかったのだ。二十年間、待ち続けた甲斐があった」
「は?……二十年間?」
「二十年前に作ったんだ。あの検査道具。誰か引っかからないかなーって」
「え?」
「なにしろ、あれでフェアラム学園の入学時に貴族の子弟のほぼ全員のテストができる。平民の子どもにも各教会で受けさせている。国を挙げてのチェック体制を敷いた」
なるほど。そう言うわけだったのか。ローザとアレクは半目になった。そんなにしてまで、魔法力の持ち主を探し回るだなんて……すごいエネルギーだ。
二人はレオ殿下をしみじみと眺めた。服装といい努力の方向といい、無駄な方向へエネルギッシュな男なのではあるまいか。
「だが、これまで、役に立ちそうな程の魔法力のある人間は、誰一人見つからなかった」
レオ殿下は悔しそうだった。
「心が折れそうになった。だが、去年、お前が見つかった。ただ、魔力の色は黒。とても強い力だが、それでは魔女と仮に名付けられた存在を認識できない。役に立たない」
「じゃあ、僕は抜けてもいいですよね?」
アレクがすかさず聞いた。だが、レオ殿下は強硬だった。
「ダメだ。そして、今年は待ちに待った白の魔女だ。その上魔法力は膨大だ。少しバカなのが難点だが」
「バカじゃないわよ! 失礼ね。地図がちょっとわからないくらいで」
ローザが思わず口をはさんだが、絶好調のレオ殿下の演説は続いた。
「白の魔女が見つかった。このチャンスを逃すわけには行かない。ましてや、黒の騎士も見つかったのだ。こんなチャンスは二度とない。二人いなければ、魔女は倒せない」
「「はい?」」
ローザとアレクは二人、ハモって聞き返した。
「さっきから言ってるだろ? ローザが見つけて、アレクが倒すんだ。ざっとそんな感じだ」
「人の心?」
「頭と言った方がいいかも知れない」
ローザは猛烈に疑わしそうに、王弟陛下を見た。
「それじゃあ、見れないじゃないですか? 人の頭の中なんか、わかりませんよね?」
「だから、魔女は視ることができないと言われている。いや、言われていたんだ」
「でも、魔女ってなんなのか分かりませんけど、倒したら、なにか解決するんですか? 逆に祟られたりしませんか?」
レオ殿下がため息をついた。
「仕方ない。そもそもの話から始めよう。およそ三百年前の話だ。その当時、大魔女が存在していたのだ」
「大魔女……」
「素晴らしい魔力のある立派な魔女で、世の為、人の為、仕事に邁進していた」
「素晴らしい魔力の持ち主じゃった」
ローゼンマイヤー先生は、熱心にローザを見つめた。彼はこの前、アレクが引っ張り出してきた金箔で装飾された古書を手にしていた。
「その魔女が突然働くのが嫌になったと、誰にも見えない魔法の国を作って、閉じ籠もりになったのだ」
「なんだ。そのおとぎ話は」
アレクが容赦なく突っ込んだ。
「記録にいくつか記載が残っておる。ここにもじゃ」
ローゼンマイヤー先生が古書のページを指した。
「それは百年前の話だ。大魔女と呼ばれる人物がいたが、なにもかもがうまくいかない、面倒くさくなったと言って、仕事をおっぽり出して失踪した。魔法の国へ行くと言い残し、姿を消した。狂ったと言われるかもしれないが、現実に生きるよりいいと手紙が残されていた」
ローザはあとじさった。狂うなんて嫌だ。
「そんな魔法の国、あるわけないだろ」
常識人のアレクが言う。
「あるんだよ。表ざたにならないだけだ。どこの国にも闇の世界は存在する。知られるわけにはいかない世界がひっそりとね」
濃い褐色の髪をロング目に伸ばしているレオ殿下が、アレクの言葉を強く否定した。
レオ殿下が王族らしい服装をしているところを見たことがないとローザは思った。
今日も派手なデザインのマントを身に着け、革の光り具合からして違うような上等のブーツを履いている。ただし、現在の流行とは無縁。ゴーイングマイウェイ。いたずらっ子のような目は生き生きと輝き、実際なかなかのイケオジなのだが、独自路線のイケオジは評価に悩む。
はっきり言えば、うさん臭い。
「魔女は肉体的には決して強くない。力で勝つのは容易だ。だが、白の魔法力のない者には、魔女もその根城も視えないのだ」
「俺は嫌だ。そもそも俺の魔法は黒だ。役に立たない」
「白の魔法をシャットアウトできるのは黒の魔法だけだ。アレク、お前の力は最強だ」
「最強?」
アレクはちょっと気を良くしたのか、聞き返した。
「大魔女たちはいずれも白の魔女。人間の心に影響を与える。だが、黒の魔法使いは白の魔法の影響を受けないのじゃ」
ローゼンマイヤー先生が説明した。
「ヤツらは、感性のある、つまり白の魔力のある人間を集めているんだ。魔力のある人間は引っかかっらないように用心しなくちゃね」
レオ殿下が熱心に説明した。
「レオ殿下程度の微弱な魔法力でもか?」
アレクは真面目に聞いたのだが、レオ殿下はこの質問にはたちまち機嫌を悪くした。
「強力な白の魔女の場合は、感性がない人間でも影響されるんだ。魔力持ちの私は当然危ないんだ! 見ろ!」
レオ殿下は手を出した。
指に太い指輪を付けていた。
ローゼンマイヤー先生は帽子を指した。
「わしは、これじゃよ」
「なんなのですか? それは?」
ローザが不思議そうに尋ねた。
「この帽子はな、白の魔法の影響を受けないための魔道具なんじゃよ。レオ殿下の指輪も同じ魔道具じゃ」
ローザと目が合ったエドワードは、にっこり笑った。
「私は何も付けてませんよ?」
「え?」
「私は魔法力がゼロですからね。感性がないんです。だから要らない」
なんだかエドワードは、いつも普通だ。普通っていいな。ローザは思った。
ローゼンマイヤー先生は反論した。
「ダメじゃ。エドワードだって、普通に暮らす分には魔道具なんか要らないが、白の魔女と戦うなら魔道具は必須だ。白の魔女が本気で影響を及ぼそうと思えば、魔法力の有無など関係ない。普段は、魔女たちは魔法力のない人間に関心はないのだ」
ローザとアレクはどうも嫌な予感がした。レオ殿下が言葉を続けた。
「白の魔法の誘惑に対抗できるのは強力な黒の魔法力の持ち主だけだ。それがようやく見つかったのだ。二十年間、待ち続けた甲斐があった」
「は?……二十年間?」
「二十年前に作ったんだ。あの検査道具。誰か引っかからないかなーって」
「え?」
「なにしろ、あれでフェアラム学園の入学時に貴族の子弟のほぼ全員のテストができる。平民の子どもにも各教会で受けさせている。国を挙げてのチェック体制を敷いた」
なるほど。そう言うわけだったのか。ローザとアレクは半目になった。そんなにしてまで、魔法力の持ち主を探し回るだなんて……すごいエネルギーだ。
二人はレオ殿下をしみじみと眺めた。服装といい努力の方向といい、無駄な方向へエネルギッシュな男なのではあるまいか。
「だが、これまで、役に立ちそうな程の魔法力のある人間は、誰一人見つからなかった」
レオ殿下は悔しそうだった。
「心が折れそうになった。だが、去年、お前が見つかった。ただ、魔力の色は黒。とても強い力だが、それでは魔女と仮に名付けられた存在を認識できない。役に立たない」
「じゃあ、僕は抜けてもいいですよね?」
アレクがすかさず聞いた。だが、レオ殿下は強硬だった。
「ダメだ。そして、今年は待ちに待った白の魔女だ。その上魔法力は膨大だ。少しバカなのが難点だが」
「バカじゃないわよ! 失礼ね。地図がちょっとわからないくらいで」
ローザが思わず口をはさんだが、絶好調のレオ殿下の演説は続いた。
「白の魔女が見つかった。このチャンスを逃すわけには行かない。ましてや、黒の騎士も見つかったのだ。こんなチャンスは二度とない。二人いなければ、魔女は倒せない」
「「はい?」」
ローザとアレクは二人、ハモって聞き返した。
「さっきから言ってるだろ? ローザが見つけて、アレクが倒すんだ。ざっとそんな感じだ」
7
あなたにおすすめの小説
「地味で無能」と捨てられた令嬢は、冷酷な【年上イケオジ公爵】に嫁ぎました〜今更私の価値に気づいた元王太子が後悔で顔面蒼白になっても今更遅い
腐ったバナナ
恋愛
伯爵令嬢クラウディアは、婚約者のアルバート王太子と妹リリアンに「地味で無能」と断罪され、公衆の面前で婚約破棄される。
お飾りの厄介払いとして押し付けられた嫁ぎ先は、「氷壁公爵」と恐れられる年上の冷酷な辺境伯アレクシス・グレイヴナー公爵だった。
当初は冷徹だった公爵は、クラウディアの才能と、過去の傷を癒やす温もりに触れ、その愛を「二度と失わない」と固く誓う。
彼の愛は、包容力と同時に、狂気的な独占欲を伴った「大人の愛」へと昇華していく。
白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』
鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」
公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。
だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。
――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの?
何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。
しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。
それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。
そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。
温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。
そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。
「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」
「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」
離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。
そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。
見た目は子供、頭脳は大人。 公爵令嬢セリカ
しおしお
恋愛
四歳で婚約破棄された“天才幼女”――
今や、彼女を妻にしたいと王子が三人。
そして隣国の国王まで参戦!?
史上最大の婿取り争奪戦が始まる。
リュミエール王国の公爵令嬢セリカ・ディオールは、幼い頃に王家から婚約破棄された。
理由はただひとつ。
> 「幼すぎて才能がない」
――だが、それは歴史に残る大失策となる。
成長したセリカは、領地を空前の繁栄へ導いた“天才”として王国中から称賛される存在に。
灌漑改革、交易路の再建、魔物被害の根絶……
彼女の功績は、王族すら遠く及ばないほど。
その名声を聞きつけ、王家はざわついた。
「セリカに婿を取らせる」
父であるディオール公爵がそう発表した瞬間――
なんと、三人の王子が同時に立候補。
・冷静沈着な第一王子アコード
・誠実温和な第二王子セドリック
・策略家で負けず嫌いの第三王子シビック
王宮は“セリカ争奪戦”の様相を呈し、
王子たちは互いの足を引っ張り合う始末。
しかし、混乱は国内だけでは終わらなかった。
セリカの名声は国境を越え、
ついには隣国の――
国王まで本人と結婚したいと求婚してくる。
「天才で可愛くて領地ごと嫁げる?
そんな逸材、逃す手はない!」
国家の威信を賭けた婿争奪戦は、ついに“国VS国”の大騒動へ。
当の本人であるセリカはというと――
「わたし、お嫁に行くより……お昼寝のほうが好きなんですの」
王家が焦り、隣国がざわめき、世界が動く。
しかしセリカだけはマイペースにスイーツを作り、お昼寝し、領地を救い続ける。
これは――
婚約破棄された天才令嬢が、
王国どころか国家間の争奪戦を巻き起こしながら
自由奔放に世界を変えてしまう物語。
【完結】人生2回目の少女は、年上騎士団長から逃げられない
櫻野くるみ
恋愛
伯爵家の長女、エミリアは前世の記憶を持つ転生者だった。
手のかからない赤ちゃんとして可愛がられたが、前世の記憶を活かし類稀なる才能を見せ、まわりを驚かせていた。
大人びた子供だと思われていた5歳の時、18歳の騎士ダニエルと出会う。
成り行きで、父の死を悔やんでいる彼を慰めてみたら、うっかり気に入られてしまったようで?
歳の差13歳、未来の騎士団長候補は執着と溺愛が凄かった!
出世するたびにアプローチを繰り返す一途なダニエルと、年齢差を理由に断り続けながらも離れられないエミリア。
騎士団副団長になり、団長までもう少しのところで訪れる愛の試練。乗り越えたダニエルは、いよいよエミリアと結ばれる?
5歳で出会ってからエミリアが年頃になり、逃げられないまま騎士団長のお嫁さんになるお話。
ハッピーエンドです。
完結しています。
小説家になろう様にも投稿していて、そちらでは少し修正しています。
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
家族から邪魔者扱いされた私が契約婚した宰相閣下、実は完璧すぎるスパダリでした。仕事も家事も甘やかしも全部こなしてきます
さら
恋愛
家族から「邪魔者」扱いされ、行き場を失った伯爵令嬢レイナ。
望まぬ結婚から逃げ出したはずの彼女が出会ったのは――冷徹無比と恐れられる宰相閣下アルベルト。
「契約でいい。君を妻として迎える」
そう告げられ始まった仮初めの結婚生活。
けれど、彼は噂とはまるで違っていた。
政務を完璧にこなし、家事も器用に手伝い、そして――妻をとことん甘やかす完璧なスパダリだったのだ。
「君はもう“邪魔者”ではない。私の誇りだ」
契約から始まった関係は、やがて真実の絆へ。
陰謀や噂に立ち向かいながら、互いを支え合う二人は、次第に心から惹かれ合っていく。
これは、冷徹宰相×追放令嬢の“契約婚”からはじまる、甘々すぎる愛の物語。
指輪に誓う未来は――永遠の「夫婦」。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる