102 / 120
第102話 リオの愛し方
しおりを挟む
「シエナがリオを嫌いなわけないじゃないですか。でなきゃ、アラン殿下の猛攻撃に平静でいられるわけないわ」
コーンウォール夫人は、パタパタと顔を扇であおった。
「シエナは、婚約騒ぎでは相当ひどい目に遭ってきましたしね。それに見本となるべき両親はあの有様。姉の結婚だって、彼女にとってはいいお手本ではなかった。結婚に消極的でも無理はない。しかもリオは弟のはずでしたからね」
バラの館から帰ってきて以来、あの静かなシエナが、リオが近付くと猛烈に恥ずかしそうにもじもじし始めるのを見ると、ベイリーはじめ使用人一同、およびハーマン侯爵まで、全員が納得した。
リオの求婚がやっと実を結んだのだ。
「まあ、かわいい婚約者が恥じいっている様子は愛らしいものだ」
ハーマン侯爵も、眉を下げてそう言ってくれた。
そこまではよかった。
しかし、ヨカッタ、ヨカッタとみんなが喜んでいる裏で、リオはひたすらに恥じらって逃げ回るシエナに加虐心をそそられたらしい。
「これまでの扱いは酷かった。シエナは何とも思わないの? 僕がプレゼントしたドレスを着なかったね?」
リオが嫌がるシエナに無理を働くのではないかと心配していたのだが、婚約者同士がどうやら心を通わせ始めたことに家人は安堵して、警戒が薄くなった。
それをいいことに、リオは、過去にシエナがリオに無理に頬ずりしたことなどを持ち出して、脅迫し始めた。
「まず、手を出して」
シエナが困るとリオは喜ぶらしい。シエナは、すごくためらいながらフルフル震える細い手を差し出したが、あっという間にリオの口元に持っていかれてしまった。
「あの……?」
リオは指先にキスをした。だが手を放さず、シエナの目を見つめたまま、指を口に吸いこんだ。じっくりと指を吸いなめるリオンの舌と唇の感触がぞくぞくする。
「……は、放して」
そういうと、指を歯で甘噛みされた。
でも、なんだか逃れられないのだ。
「なめられるだなんて……」
誰にも言えない二人の秘密ができてしまった。(大したことではない)
「次は別なことをしたいな」
熱っぽくリオが聞く。
今度は何をされるのだろう。
「嫌なら、君が僕のほくろを撫でまわしていたことをコーンウォール夫人にばらすよ」
それ、ヤバい。
アーネストをどうこう言っている場合ではなくなってきた。
リオがこわい。でも、逃げられない。……だけど、会いたい。
一方で……イライザ嬢にプロデュースされたパトリックは、勤務の傍ら社交界に出入りしていた。
仕事があって、暇ではないので、たまに夜会に出入りするくらいである。
「社交は当主の義務です」
説教をかましたのは、イライザ嬢と同類というか先輩なのか、とにかく趣味と傾向を同じくするコーンウォール卿夫人である。
パトリックは、うっとりするような繊細な美貌だが、雄の顔だ……などと、コーンウォール卿夫人は、勝手にギャップ萌えしていた。
しかもシエナと同じく無自覚。無意識。夜会に行っても、どうやらほかのこと(主に酒の銘柄)を考えていらしい。全く、未婚の伯爵家当主が、一体何のために夜会に出入りしてるのだ。
自分の美貌がどういう影響を及ぼしているのか、真剣に検討したことがあるのだろうかとコーンウォール夫人(とイライザ嬢)は、疑った。
元々辺境の警備隊という男だらけの環境にずっといたからなのだろうか。
そんなことないよね?
「鈍感って罪ですわ」
イライザ嬢が嘆いた。
無意識、無自覚は、どことなくシエナに似ていると、コーンウォール夫人は思った。
意識してもらえていないと思うと、勝手に相手が燃え上がることがある。
シエナも美人だったが、自分自身に無頓着だった。
王太子殿下であるアランが、その美貌を惜しんで自らドレスを発注したほどだ。
リオもシエナを飾らせたがった。
美しい恋人を、さらに美しく飾り立てるなんて、婚約者の特権だろう。
「お金があればの話ですけどね」
コーンウォール侯爵夫人は注釈をつけたが、リオは今、十分にお金持ちだった。
リーズ伯爵家から自分の両親の財産を取り戻しつつあったのだ。
ラッフルズ商会の弁護士は腕利きで、きわめて効率よくレイノルズ家の財産を巻き上げてリース家に返却し、当主のパトリックは父のリオへの扱いに恐縮してリオに返済した。
あまりに気前よく返したので、例の腕利きの弁護士が逆にパトリックを心配して言った。
「そりゃ確かに前リーズ伯爵はリオ様の財産をネコババしましたが、伯爵様のお手元にも残さないといけません。仕方ありませんね。この手だけは使いたくなかったのですが、侯爵領を競売にかけましょう」
この手だけは使いたくなかったとか言っているくせに、弁護士は、うれしさが隠せない様子だった。
弁護士も。レイノルズ侯爵のやり方を憎んでいた。
この調子では、レイノルズ家にはビタ一文残らないのではないか。
婚約を成立させ、手元に両親の財産が戻ってきつつある今、リオは、ハリソン商会や宝石商を呼びつけて、シエナを飾り立てていることだろう。
いずれ侯爵夫人としてデビューするのだ。
ドレスは何枚あってもいい。
コーンウォール夫人はリーズ家の三兄妹に思いをはせた。
リリアスについて言えば、ラッフルズ家のエドワードが手中の珠として大事に守り、来るべき社交界への復帰を待ち構えている。
パトリックからリリアスの社交界復帰計画を聞かされてから、かねてよりのエドワードの秘めたる野望、リリアスを社交界に戻したいと言う希望が現実味を帯びてきたので、エドワードはやる気満々だった。
夫は平民だから、最高の貴族社会に入ることはできないかもしれない。
だが、これまでのような悪評にまみれさせたくない。リリアスは、悪くないのだ。
シエナは、リオが熱愛している。
何事も控え目で穏やかなシエナだったが、いざとなれば戦う人だと、夫人は知っていた。
ボリスと婚約話が来た時、キャロライン嬢のところに侍女になりに行くと言って、家を出てしまった。
「あんなふうに見えて、強い子よね」
現在、シエナは全く強くない。それどころかリオに迫りまくられて防戦一方である。
シエナは誠実で我慢強く賢い。リオは良い妻を選んだ。
「でも、もう一人いるのよねえ。社交界を騒がせる超大型爆弾と言ってもいいかもしれないわ」
その名はリーズ伯爵パトリック。
コーンウォール夫人は、パタパタと顔を扇であおった。
「シエナは、婚約騒ぎでは相当ひどい目に遭ってきましたしね。それに見本となるべき両親はあの有様。姉の結婚だって、彼女にとってはいいお手本ではなかった。結婚に消極的でも無理はない。しかもリオは弟のはずでしたからね」
バラの館から帰ってきて以来、あの静かなシエナが、リオが近付くと猛烈に恥ずかしそうにもじもじし始めるのを見ると、ベイリーはじめ使用人一同、およびハーマン侯爵まで、全員が納得した。
リオの求婚がやっと実を結んだのだ。
「まあ、かわいい婚約者が恥じいっている様子は愛らしいものだ」
ハーマン侯爵も、眉を下げてそう言ってくれた。
そこまではよかった。
しかし、ヨカッタ、ヨカッタとみんなが喜んでいる裏で、リオはひたすらに恥じらって逃げ回るシエナに加虐心をそそられたらしい。
「これまでの扱いは酷かった。シエナは何とも思わないの? 僕がプレゼントしたドレスを着なかったね?」
リオが嫌がるシエナに無理を働くのではないかと心配していたのだが、婚約者同士がどうやら心を通わせ始めたことに家人は安堵して、警戒が薄くなった。
それをいいことに、リオは、過去にシエナがリオに無理に頬ずりしたことなどを持ち出して、脅迫し始めた。
「まず、手を出して」
シエナが困るとリオは喜ぶらしい。シエナは、すごくためらいながらフルフル震える細い手を差し出したが、あっという間にリオの口元に持っていかれてしまった。
「あの……?」
リオは指先にキスをした。だが手を放さず、シエナの目を見つめたまま、指を口に吸いこんだ。じっくりと指を吸いなめるリオンの舌と唇の感触がぞくぞくする。
「……は、放して」
そういうと、指を歯で甘噛みされた。
でも、なんだか逃れられないのだ。
「なめられるだなんて……」
誰にも言えない二人の秘密ができてしまった。(大したことではない)
「次は別なことをしたいな」
熱っぽくリオが聞く。
今度は何をされるのだろう。
「嫌なら、君が僕のほくろを撫でまわしていたことをコーンウォール夫人にばらすよ」
それ、ヤバい。
アーネストをどうこう言っている場合ではなくなってきた。
リオがこわい。でも、逃げられない。……だけど、会いたい。
一方で……イライザ嬢にプロデュースされたパトリックは、勤務の傍ら社交界に出入りしていた。
仕事があって、暇ではないので、たまに夜会に出入りするくらいである。
「社交は当主の義務です」
説教をかましたのは、イライザ嬢と同類というか先輩なのか、とにかく趣味と傾向を同じくするコーンウォール卿夫人である。
パトリックは、うっとりするような繊細な美貌だが、雄の顔だ……などと、コーンウォール卿夫人は、勝手にギャップ萌えしていた。
しかもシエナと同じく無自覚。無意識。夜会に行っても、どうやらほかのこと(主に酒の銘柄)を考えていらしい。全く、未婚の伯爵家当主が、一体何のために夜会に出入りしてるのだ。
自分の美貌がどういう影響を及ぼしているのか、真剣に検討したことがあるのだろうかとコーンウォール夫人(とイライザ嬢)は、疑った。
元々辺境の警備隊という男だらけの環境にずっといたからなのだろうか。
そんなことないよね?
「鈍感って罪ですわ」
イライザ嬢が嘆いた。
無意識、無自覚は、どことなくシエナに似ていると、コーンウォール夫人は思った。
意識してもらえていないと思うと、勝手に相手が燃え上がることがある。
シエナも美人だったが、自分自身に無頓着だった。
王太子殿下であるアランが、その美貌を惜しんで自らドレスを発注したほどだ。
リオもシエナを飾らせたがった。
美しい恋人を、さらに美しく飾り立てるなんて、婚約者の特権だろう。
「お金があればの話ですけどね」
コーンウォール侯爵夫人は注釈をつけたが、リオは今、十分にお金持ちだった。
リーズ伯爵家から自分の両親の財産を取り戻しつつあったのだ。
ラッフルズ商会の弁護士は腕利きで、きわめて効率よくレイノルズ家の財産を巻き上げてリース家に返却し、当主のパトリックは父のリオへの扱いに恐縮してリオに返済した。
あまりに気前よく返したので、例の腕利きの弁護士が逆にパトリックを心配して言った。
「そりゃ確かに前リーズ伯爵はリオ様の財産をネコババしましたが、伯爵様のお手元にも残さないといけません。仕方ありませんね。この手だけは使いたくなかったのですが、侯爵領を競売にかけましょう」
この手だけは使いたくなかったとか言っているくせに、弁護士は、うれしさが隠せない様子だった。
弁護士も。レイノルズ侯爵のやり方を憎んでいた。
この調子では、レイノルズ家にはビタ一文残らないのではないか。
婚約を成立させ、手元に両親の財産が戻ってきつつある今、リオは、ハリソン商会や宝石商を呼びつけて、シエナを飾り立てていることだろう。
いずれ侯爵夫人としてデビューするのだ。
ドレスは何枚あってもいい。
コーンウォール夫人はリーズ家の三兄妹に思いをはせた。
リリアスについて言えば、ラッフルズ家のエドワードが手中の珠として大事に守り、来るべき社交界への復帰を待ち構えている。
パトリックからリリアスの社交界復帰計画を聞かされてから、かねてよりのエドワードの秘めたる野望、リリアスを社交界に戻したいと言う希望が現実味を帯びてきたので、エドワードはやる気満々だった。
夫は平民だから、最高の貴族社会に入ることはできないかもしれない。
だが、これまでのような悪評にまみれさせたくない。リリアスは、悪くないのだ。
シエナは、リオが熱愛している。
何事も控え目で穏やかなシエナだったが、いざとなれば戦う人だと、夫人は知っていた。
ボリスと婚約話が来た時、キャロライン嬢のところに侍女になりに行くと言って、家を出てしまった。
「あんなふうに見えて、強い子よね」
現在、シエナは全く強くない。それどころかリオに迫りまくられて防戦一方である。
シエナは誠実で我慢強く賢い。リオは良い妻を選んだ。
「でも、もう一人いるのよねえ。社交界を騒がせる超大型爆弾と言ってもいいかもしれないわ」
その名はリーズ伯爵パトリック。
11
あなたにおすすめの小説
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
【完結】転生したら悪役継母でした
入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。
その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。
しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。
絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。
記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。
夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。
◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆
*旧題:転生したら悪妻でした
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる