私の2人の恋人ちゃん

とむぺっぽん

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恋人は2人

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私には恋人がいる
しかも2人


1人は小梅さくら 23歳 アパレル店員
私より背が小さくていつも優しい
守ってあげたくなる可愛い女の子

もう1人は大宮らむ 24歳 ネイリスト
背が高くモデルさんみたいなスタイルで
惚れ惚れしちゃうくらい綺麗な女の子





そして私、中本みちる 24歳 一般事務
ごく普通の女




2人との出会いは
偶然かそれとも運命か






街中で前を歩いていたさくらの帽子が
風で飛んで私の足元に落ちた

それを私が拾おうとしゃがんだ時に
開きっぱなしのバッグから
リップが落ちた

それを拾って渡そうと私の後ろを歩いてたらむが
駆け寄ろうとした時に道の小石につまづいて
よろけた所をさくらが受け止めた






まさに運命的な出会いだった



3人はそこで
吹き出して笑い


それを機に連絡先を交換し合い
グループチャットも始め
そして交流を深めていった


3人でも2人だけの時も
すごく楽しくて居心地が良かった


2人の時は、写真を撮りまくって
見せつけるかのように
グループチャットに送りまくった


そして1人は
いいな!羨ましい!ずるい!可愛い!を
返しまくる



女同士は面倒臭いって世間では言うけど
私たちは違うと思っている


2人とも私を大切にしてくれるし
私も2人を大切に思っている
一緒の時間を過ごす度に感じる


出会って1年程経って
3人でルームシェアをする事になった


部屋探しや家具選び、
家のあらゆる担当を決めるのがとても楽しかった


もちろん
2人との生活は何一つ不自由はなく
とても楽しい毎日だった
2人もそう思ってくれてるといいな



そして
さらに1年程経ったある日
家でパーティする事になった
パーティと言っても宅飲みで
各自仕事終わりに好きなお酒
好きなおつまみやご飯を買って帰ってくるもの


そこで3人はいい感じに酔っぱらって
お互いに「好きだよ~」とか
「愛してるよ~」をたくさん言い合ったり
ハグし合ったりほっぺにキスをし合ったり


とても楽しくて幸せだった



さくらが睡魔に負けてしまい
ソファで眠った


その寝顔がなんとも可愛くて
らむと私は愛おしく見ていた


その時だんだんとらむと私の顔の距離が近づき
恋人同士がするような濃厚なキスをした


その時もすごく幸せだった


らむの綺麗な香りに包まれながらの
優しくて丁寧で温かいキス


「ずるい~」と目をとろけさせながら
さくらも起きてきて私とらむのキスに加わり
3人で濃厚なキスをした


人生で一番のキスだった
人生で一番の夜だった


キスを終えた後も
3人で吹き出して笑い合った



らむ
「私、さくらもみちるもどっちも好き…
どっちも愛してる……変かな?」



「そんな事ない!私も2人が大好き!愛してる!
らむもさくらも好き過ぎてずっと一緒にいたいって思う」

さくら
「私も2人が大好き。好きなのは私だけかと思ってたから、すごく嬉しい!」



それぞれの胸の内を打ち明け
その日から私達三人は恋人になった












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