SAVERS

ぜろせろり

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第2章

ステージ45 戦闘サポート用AI初号機『ミカヅキ』

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あれからもう5時間も経っていた

琥珀は説明を終えるとすぐになにかを作り始めた

取り残された5人は何もすることもなく

ただただ時間だけが過ぎていた

「あー......暇ですっ!!輝!!狩り場へ行きましょう!」

「人間こうもずっと動かないと...本当に動きたくなくな...る」

「ひかりぃぃぃ!」

「雪姫ちゃんは輝くんが大好きやね~」

「そ、そんなんじゃ!!違います!!」

会話のネタも尽きていたその時

完成した、と琥珀は席を立ち背伸びした

「何ができたんだ?」

暁は真っ先に食いついた

「さっき説明した能力波形の相性に関するものなんだけど、暁くんと合わせればぴったしの能力波形の持ち主を人工的に作ってみたよ」

「さりげなく『さっき』って言ってるけど5時間前だぜ...」

ドラのツッコミも気にせず琥珀は完成したものを5人に見せる

それは人型のロボットのようなものだった

「これが...その?」

輝も興味津々にその物体を見つめる

「そう、その名も『戦闘サポート用AI初号機』と言いたいけど長いからあたしのセンスで『ミカヅキ』と名付けておいた」

「『ミカヅキ』...ミカヅキは自分の意思で動くのか?」

暁は問う

琥珀は首を横に振り否定するが

「ある程度の命令をすれば自分で判断して活動することもできるはず。あくまでも仮定だけどね」

「というかここまでのものが作れるのに何で普通のものが作れないんですか...」

雪姫は目の前の人物に呆れていた

「まぁ...それはともかく試しに暁くん?ミカヅキに命令してみようか」

「お、おう。えっと...ミカヅキ、歩け」

暁がそう言うと

その言葉にしっかりと反応し

ミカヅキはこの瞬間命を吹き込まれたようにゆっくりと歩き出した

そして

「ワタシ、アナタ、マモリマス」

ミカヅキはそう答えた






「ぶっちゃけ愛想ないですよね」

さっきまで興味津々だった輝も呆れ顔で言う

「しょーがないなぁ...一応感情を芽生えさせるポーションとかも作ったんだけど」

「ほんとなんでその技術を他で生かさないんですか...」

琥珀はミカヅキの前に立ちポーションを取り出す

「ただし、感情を持った機械はいつか人間をも恐怖に陥れる可能性もある。せいぜい気をつけてほしいね」

その声はさっきまでのものとは違い

真剣そのものだった

ポーションが瓶からミカヅキの口へと注がれる

目は輝き

手足が細かく動き出した

そして










「ワタシはミカヅキ。ワタシはマスターの為に全てを捧げます」

そう言ってじっと見つめた先には

輝が立っていた
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