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12日目 『宴会』
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あれからしばらく
ヒロトは小説の執筆を終え
また穏やかな日々がやって来ました
...と思っていたある日の昼
「おっすー!」
「お邪魔するでー!」
威勢のいい御二方が突如訪問してきました
「ホントに邪魔だよ、いきなりどうしたお前ら」
ヒロトも呆れたようにそう言いました
その2人とは
隣の部屋のたこ焼きさんと
この前水族館で出会った
ヒロトと同じ小説家のカズさん
「お...おはようございます」
私もヒロトに続いて2人の前に立って挨拶をすると
「おはよー!ルナちゃん、今日もかわええなぁ!」
「あ...あの...お...おじゃ...あの...」
まだ昼だというのに酔っている様子のたこ焼きさんと
いつもの私以上に緊張した様子のカズさん
「カズっちとヒロトのお仕事終了祝いが必要やと思ってなー!今から飲むで!」
「今からって...ってかもう飲んでるだろ...」
「まぁまぁ気にするな我が友よ」
カズさんは先程までと打って変わって
胸を張って堂々とそう言いました
そしてヒロトはため息をついて2人を中へ入れたので
私は急いでお皿やグラスを準備します
「ぷはーっ!!やっぱ昼から飲むビールも最高やなーっ!!」
「なぁ...これ本当に小説書き終わる度に毎回やるのか?」
「当たり前だろう?俺かお前かどちらか出版できなくてもやるぞ」
という会話を聞きながら
私はお盆におつまみと追加のお酒を用意し
テーブルへ...
「ひゃっ!!」
運ぼうとした時につまづいてお盆ごと手放してしまいました
そのお盆の中身は
カズさんに直撃し
カズさんの洋服はびしょびしょになってしまいました
「す...すみません......!!」
「あっい、いや...あ...あの...」
布巾を取り出し、ひとまず拭き取ろうとすると
カズさんは後ろへ逃げるように距離を取りました
「えっ?」
「安心しろ、こいつは極度に女性と話すのが苦手なだけだから」
ヒロトはそう言ってカズさんを指差しました
なるほど...そういう人もいたとは
配慮が足りませんでした...
「そういやカズっちってなんでうちとは喋れてん?」
いまちょうど気になっていたことを
たこ焼きさんが聞いてくれました
すると
「んーたこ焼きさんは女性って感じしないんで大丈夫っす」
刹那、たこ焼きさんの目の色が変わり
目にも止まらない速さで
カズさんの首を絞めました
「そうっ...!!そういうとこっすよ...!!たこや......ギブギブ!!」
なんだか今日はとても賑やかな1日になりそうです
ヒロトは小説の執筆を終え
また穏やかな日々がやって来ました
...と思っていたある日の昼
「おっすー!」
「お邪魔するでー!」
威勢のいい御二方が突如訪問してきました
「ホントに邪魔だよ、いきなりどうしたお前ら」
ヒロトも呆れたようにそう言いました
その2人とは
隣の部屋のたこ焼きさんと
この前水族館で出会った
ヒロトと同じ小説家のカズさん
「お...おはようございます」
私もヒロトに続いて2人の前に立って挨拶をすると
「おはよー!ルナちゃん、今日もかわええなぁ!」
「あ...あの...お...おじゃ...あの...」
まだ昼だというのに酔っている様子のたこ焼きさんと
いつもの私以上に緊張した様子のカズさん
「カズっちとヒロトのお仕事終了祝いが必要やと思ってなー!今から飲むで!」
「今からって...ってかもう飲んでるだろ...」
「まぁまぁ気にするな我が友よ」
カズさんは先程までと打って変わって
胸を張って堂々とそう言いました
そしてヒロトはため息をついて2人を中へ入れたので
私は急いでお皿やグラスを準備します
「ぷはーっ!!やっぱ昼から飲むビールも最高やなーっ!!」
「なぁ...これ本当に小説書き終わる度に毎回やるのか?」
「当たり前だろう?俺かお前かどちらか出版できなくてもやるぞ」
という会話を聞きながら
私はお盆におつまみと追加のお酒を用意し
テーブルへ...
「ひゃっ!!」
運ぼうとした時につまづいてお盆ごと手放してしまいました
そのお盆の中身は
カズさんに直撃し
カズさんの洋服はびしょびしょになってしまいました
「す...すみません......!!」
「あっい、いや...あ...あの...」
布巾を取り出し、ひとまず拭き取ろうとすると
カズさんは後ろへ逃げるように距離を取りました
「えっ?」
「安心しろ、こいつは極度に女性と話すのが苦手なだけだから」
ヒロトはそう言ってカズさんを指差しました
なるほど...そういう人もいたとは
配慮が足りませんでした...
「そういやカズっちってなんでうちとは喋れてん?」
いまちょうど気になっていたことを
たこ焼きさんが聞いてくれました
すると
「んーたこ焼きさんは女性って感じしないんで大丈夫っす」
刹那、たこ焼きさんの目の色が変わり
目にも止まらない速さで
カズさんの首を絞めました
「そうっ...!!そういうとこっすよ...!!たこや......ギブギブ!!」
なんだか今日はとても賑やかな1日になりそうです
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